サポーター「全冠制覇を」
サッカーJ1鹿島アントラーズのホーム開幕戦が3日、県立カシマサッカースタジアムで行われ、スタンドにはこの日を待ちわびた2万4545人のサポーターが集結した。ガンバ大阪との対決を1-0で制し、熱気あふれるスタンドは鹿島の今季初勝利に一層沸いた。
鹿島は昨季、リーグ戦最終節で首位から陥落し、3年ぶりの無冠に終わった。今季は全タイトルの奪還を目標に掲げている。
5年ほど前からホームの全試合を観戦しているという水戸市、自営業、小林悟志さん(56)は「昨年の最後が悔しかったので、(この日を)楽しみにしていた。このスタジアムは雰囲気が最高。小笠原選手の活躍で勝利を」と願った。
3日はジーコ元監督の誕生日だが、カシマスタジアムでこの日、公式戦が行われるのは初めて。岩手県盛岡市、会社員、鎌田政夫さん(62)は「ジーコさんは日本のサッカーを一流にしようとした人。勝つことでジーコさんも喜ぶ」と話した。
7年半ぶりに古巣に復帰したDF内田篤人選手(29)は残念ながらベンチ外。内田選手のレプリカユニホームを着た坂東市立内野山小2年、張替しおんさん(8)は「見たかったから残念。次は見たい」と次節以降の出場を望んでいた。
試合は、ジーコ元監督が選手時代に付けていた背番号10を背負うFW金崎夢生選手(29)のゴールで勝利。鉾田市、大学生、吉田理子さん(19)は「今季はタイトルを全部取ってほしい」と、全冠制覇を目指すチームの有言実行に期待した。 (藤谷俊介)