日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年2月25日木曜日

◆城彰二のJ1順位予想。優勝はACLがないチーム。フロンターレは何位?(Sportiva)







2月26日に開幕するJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を、随時配信。さまざまな視点からJリーグの魅力を猛烈アピール!

今回は、かつてジェフユナイテッド市原、横浜マリノスなどで活躍した元日本代表FWの城彰二さんに、今季J1の順位を予想してもらった。


<城彰二のJ1順位予想>
1位 鹿島アントラーズ
2位 FC東京
3位 川崎フロンターレ
4位 名古屋グランパス
5位 横浜F・マリノス
6位 ガンバ大阪
7位 清水エスパルス
8位 セレッソ大阪
9位 サンフレッチェ広島
10位 ヴィッセル神戸
11位 柏レイソル
12位 横浜FC
13位 北海道コンサドーレ札幌
14位 サガン鳥栖
15位 浦和レッズ
16位 大分トリニータ
17位 ベガルタ仙台
18位 アビスパ福岡
19位 徳島ヴォルティス
20位 湘南ベルマーレ





 優勝予想には、鹿島アントラーズを挙げたい。

 昨季は開幕4連敗とスタートダッシュには失敗したが、アントニオ・カルロス・ザーゴ監督の戦術が浸透し、後半はチームとしてかなり仕上がっていた。FWエヴェラウドが日本に慣れて、18得点で得点ランキング2位という活躍ができたのも大きかった。そして過密日程となるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)がない点も、ほかの優勝を争うライバルと比べて非常に大きなアドバンテージだ。新加入のブラジル人選手たちがフィットすれば優勝の可能性は多いにある。

 鹿島同様にACLのないFC東京を2位に予想。長谷川健太監督が続投し、チームの完成度は高い。完全移籍となったMFレアンドロ、浦和からMF青木拓矢を獲得できたのは大きな補強となった。バランスの良いチームに仕上がっているはず。

 3位には、昨季圧倒的な強さで優勝した川崎フロンターレ。今季もその強さは健在だとは思うが、ACLの過密日程がリーグにおいては非常に足かせになるだろう。同大会ではなかなか良い成績が出せていない歴史があるだけに、どこまで勝ち上がるか。リーグに専念できるタイミングによって順位は変わるだろう。

 そして昨季とは異なり、今季は4クラブが降格となるため、川崎に対して引き分け狙いのチームも増えてくるはずだ。昨季と比べ、川崎が取りこぼす試合も増えると予想。そんな展開になった時に中村憲剛という支柱がいないのも懸念材料だ。

 名古屋グランパスは、もう少し上でもいいかもしれない。昨季はマッシモ・フィッカデンティ監督の指導で守備がかなり安定し、ポゼッション率や走行距離もリーグ上位に上がってきてチームとして完成してきている。その上、DF木本恭生やFW柿谷曜一朗の獲得など、積極的に補強にも動いた。本気になったなという印象だ。ただ、ACLに絡むため優勝には届かないか。

 横浜F・マリノスはアンジェ・ポステコグルー監督の戦術が浸透し、一昨季は非常に良い状態だった。昨季もACLでもっと勝ち上がれた力がありながら、取りこぼしてしまった。そして今季はFWエリキが抜けた穴が大きいと見ている。新加入のFWエウベルとFWレオ・セアラが機能するのが、上位進出の絶対条件になるだろう。

 6位には、宮本恒靖監督が指揮するガンバ大阪。昨季は勝てる試合を取りこぼすことが多く、その点で今季は補強したFWがどれだけ仕事ができるかにかかっている。ACLはクラブとしての経験値があるだけにうまくサポートできるだろうし、上位には食い込んでくると思っている。

 ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督は実力者で、GKの権田修一を獲得できたことは清水エスパルスにとっては大きな補強だ。そのふたりによって堅い守備が構築されていくだろう。そこから名将がどう勝てるチームに仕上げていくか注目している。

 セレッソ大阪は、ACLのプレーオフの結果によって大きく順位は変わると見ている。もし勝ち上がればリーグ戦は厳しいだろう。レヴィー・クルピ監督を呼び戻して、チームとしてのバランスをうまく取りながら戦うとは思うが、8位くらいが妥当か。

 城福浩監督が続投となったサンフレッチェ広島は、手堅く勝ち点は稼げるチームではある。ただ、FWレアンドロ・ペレイラが抜けた穴をFWジュニオール・サントスがどう埋められるかはやや懐疑的だ。

 ヴィッセル神戸は、なにより4月復帰予定のアンドレス・イニエスタがどれだけ参戦できるかにかかっている。そういった意味で、脱イニエスタでどう戦うか。三浦淳寛監督の手腕に期待したい。

 柏レイソルは、FWオルンガが抜けた穴をどうするかが明白な課題だ。かなりの痛手だが、ネルシーニョ監督ならうまく戦うとは思う。しかし、その穴が簡単に埋まるとは思えない。

 横浜FCは残留目標だろう。降格がない昨季は色々とチャレンジができ、今季は補強にも積極的に動けたのは大きい。下平隆宏監督の下、目標達成は可能だ。

 北海道コンサドーレ札幌は補強がうまくできなかった印象で、監督次第になるだろう。駒があまり揃わないなかで、4年目のミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)監督の戦術でどう戦えるか。

 サガン鳥栖も抜けた主力に対して、うまく補強ができていない。かなり耐え忍ぶシーズンになるとは思うが、主力が抜けたからこそ残った選手たちの危機感からチームワークが良くなる可能性もある。

 浦和レッズはリカルド・ロドリゲスという良い監督を連れきたとは思うが、規律を重んじる指導が果たしてクラブの色と合うのかは疑問だ。戦力も含めて変化が多く、安定しないシーズンになると予想。

 大分トリニータも主力が抜け、補強は進まなかった。相手の良さを消すのがうまい片野坂知宏監督の手腕で乗り切るしかない。ベガルタ仙台はクラブ、サポーター含め絶対的な信頼度のある手倉森誠監督が戻ってきたが、戦力的には残留争いが妥当だろう。




◆城彰二のJ1順位予想。優勝はACLがないチーム。フロンターレは何位?(Sportiva)




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