<明治安田生命J1:C大阪1-2鹿島>◇第30節◇26日◇ヨドコウ
鹿島アントラーズは東京オリンピック(五輪)代表FW上田綺世の2発でセレッソ大阪に逆転勝ちした。上田は今季11点目となり、2年連続の2ケタ得点を達成した。
22日の前節川崎フロンターレ戦は試合終了間際に逆転を許しダメージの大きい敗戦を喫していた。中3日の短い時間の中で、精神面も立て直し、逆転勝利をつかんだ。相馬直樹監督の一問一答は以下の通り
-試合の総括
相馬監督 今の状況の中で、我々のサポーターと一緒に戦うことができませんでした。モニターの前でたくさんの方が、この前のゲームの悔しさをぶつける思いで応援してくれたんじゃないかと思います。その思いを選手たちもすごく感じていましたし、もちろん、我々スタッフもそういう思いを持って臨みました。そこに応えることができて、非常に難しいゲームだったが、選手たちの頑張り、苦しい展開になってからも、あきらめない部分を含めて感謝したい。流れとしては、全体的に前節のゲームと近いような、我々の時間が長い展開だったと思います。なかなかゴールをこじ開けることができず、後半も流れは悪くはないんですけど点が取れないという中で、少し早めに動いた中で、先に相手にゴールが生まれてしまいました。さらに難しい状況に陥ったんですが、選手たちが「この状況を何とかしたい」という思い。それは、川崎さんとの敗戦の後、翌日のトレーニングから選手たちが見せてくれたものでもある。「いいゲームをしても勝てない」ではなく、それを勝ちに変えるべく、日々を変えようと努力してくれた。それが1つ、今日、結果となりましたので。これを続けていけるようにしたい
-上田選手が2年連続で2ケタ得点。評価は
相馬監督 やはりFWの仕事、それ以外のタスクもたくさんあるが、ゴールすることでチームを勝たせることにこだわってやってくれている選手だと思います。やはり、ゴールは残念ですが毎回生まれるわけではないので。それを続けていくことが大事だと思いますし、今日、チームを助けてくれた。
-川崎F戦後、具体的に選手がどう変わったかと感じているか
相馬監督 僕からもそういう話をしました。悔しい思いをしないためには、日々を変えるしかないところ。1つ1つのアップから、手を抜かず、アップに入る前の準備がどうかを含めて話をした。そういった中で、強度の高いトレーニング、質の高いトレーニングをしてくれたと思っています。惜しいだけじゃなくて、いいプレーをしただけでなく、結果を変えていく。そのために日々努力し続ける。必要なことに目をしっかり向けて、前回の悔しさをきっかけにして選手が取り組んでくれたと思っています。
-今日の勝利の意味は
相馬監督 もちろん、非常に大きいですし、これで満足してはいけないと思いますし。やはり、本来、自分たちの時間が長かった。それこそ前半から我々がスコアの面でもリードしていけるように、さらに求めていきたいと思います。
◆鹿島相馬監督「あきらめない部分を含めて感謝したい」C大阪に逆転勝ち(ニッカン)