◆明治安田生命J1リーグ▽第14節 鹿島1―1FC東京(20日・カシマ)
鹿島にとってはあまりにも厳しい判定だった。FW垣田裕暉のリーグ戦ホーム初得点で先制し、迎えた前半28分。DF関川郁万が、ペナルティーエリア内でFC東京FWディエゴ・オリヴェイラを倒したとして、谷本涼主審はPKを取った。直後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で確認されが、判定は変わらず、これをディエゴ・オリヴェイラが決め、結局1―1の引き分けに終わった。
映像を見返しても、関川の手は確かにオリヴェイラの背中に触れていたが、倒れるほどの強さで押しているように見えない。関川自身も「あれを取られたら厳しい」と振り返る。現役時代、センターバックを主戦場としていた岩政大樹監督は試合後の記者会見で判定について問われると、「コメントがすごく難しい」と前置きした上で、元DF、元選手としての受け止めを語った。
「僕もたくさんのブラジル人FWと対戦しました。ああいう倒れ方でPK(を取られることは)はありました。あれを取るから、いまだにああいう風に倒れる選手が横行している。倒れるほどの接触ではなかった。かなりFWとしてはおいしいプレー。監督としてというより、元選手としてああいうプレーがなくなる方向になってほしい」
14節を終えて、今季5回目のPK献上となった。微妙な判定についてクラブは都度、質問、意見書を窓口に提出しているが、ジャッジの「正誤」を示す回答しか得られていないという。クラブが求めているのは誤審認定ではなく、現場、選手に落とし込むための明確な基準、そしてレフェリーごとの基準の差異をなくすことにある。
◆厳しすぎるPK判定で鹿島はドロー 連勝&無失点試合はストップ 岩政大樹監督「あれを取るから倒れる選手が横行する」(報知)
「微妙な判定についてクラブは都度、質問、意見書を窓口に提出。求めているのは誤審認定ではなく、現場、選手に落とし込むための明確な基準」
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 21, 2023
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