日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2024年7月22日月曜日

◆【鹿島】チャヴリッチが前半で負傷交代の緊急事態にポポヴィッチ監督下した好判断とは? 先に呼んだ藤井智也でなく、仲間隼人を投入した理由(サッカーダイジェスト)






スピードと縦への推進力に優れた藤井は「相手選手の疲労が溜まってきた時間に入れて、パワーアップし、ギアを上げるほうが効果的」と判断して“温存”したという。


全文はこちらから
◆【鹿島】チャヴリッチが前半で負傷交代の緊急事態にポポヴィッチ監督下した好判断とは? 先に呼んだ藤井智也でなく、仲間隼人を投入した理由(サッカーダイジェスト)





仲間が先制点に絡み、藤井は終盤に好機を創出


 鹿島アントラーズは7月20日、J1第24節でFC東京とホームで対戦。名古新太郎と濃野公人の得点で2-1で勝利を収めた。

 両チームの良さが見えた接戦では、チャンスを決め切った名古と濃野の決定力、鹿島の先制点につながった29分の関川郁万のシュートブロックなど、キーマンたちの奮闘はもちろん、ゲームの機微を捉えた指揮官の判断も光った。

 鹿島は11分に4-2-3-1の右サイドで先発したチャヴリッチが負傷するアクシデントに見舞われた。頼れる助っ人は相手のパスに反応してスライディングしたが、芝に足が引っかかり担架でピッチを後にしたのだ。

 そんな緊急事態に、鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は、まず藤井智也を呼び寄せたが、考えを変える。次に仲間隼人を呼び、チャヴリッチとの交代でピッチに送り出した。

「最初に思ったのは、相手を裏返していくこと。(FC東京は)積極的に、アグレッシブに前に出てくるチームでしたから、そこを裏返すために裏を取れる選手を考えた」

 そう振り返る指揮官は、スピードと縦への推進力に優れた藤井は「相手選手の疲労が溜まってきた時間に入れて、パワーアップし、ギアを上げるほうが効果的」と判断して“温存”したという。

 そして一進一退が続くなかで「ボールを大事にできる選手、なおかつ飛び出していける選手」が有効だとして、ハードワークでフリーランニングに優れる仲間隼人を投入する決断に至ったのだ。

 この采配は奏功し、先に送り出された仲間が先制点に絡み、後から登場した藤井が終盤にチャンスを創出するなど、どちらに転ぶか分からない接戦で勝利を引き寄せる一助となった。

 この試合のように、8年ぶりのリーグ制覇に向けて、選手の活躍とともに、ポポヴィッチ監督の手腕も鍵になりそうだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)



Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事