日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年9月1日日曜日
◆2013Jリーグ ディビジョン1 第24節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50379
J1 第24節 柏レイソル戦 マッチレビュー
大迫の4戦連続弾とジュニーニョの2ゴールで快勝!好調柏を下して4位浮上!
前節に3試合ぶりの黒星を喫した鹿島は、第24節でリーグ戦無敗を続けるホームに柏を迎えた。勝点差2で追われていることもあり、敗れると順位が入れ替わる相手だったが、3-1で快勝して2試合ぶりの勝利を収めた。
鹿島は開始早々の3分に、土居が挨拶代わりにクロスバー直撃のミドルシュートを放つ。すると直後のCKで、野沢が左サイドでショートコーナーからクロスを入れると、ゴール前の山村が胸でボールを落とし、大迫がダイレクトシュートを叩き込んで、早くも均衡を破った。
大迫の4試合連続ゴールで幸先良い出足を見せると、その後も柏を圧倒。高いボールポゼッションをベースに攻め立てた。14分には曽ヶ端のロングキックを大迫が頭で逸らすと、土居がワンタッチでジュニーニョに落とした。ジュニーニョはペナルティエリア手前でボールを受けると、相手DFに囲まれながらも右足を振り抜き、ゴールネットを豪快に揺らした。
リードを広げると3点目こそ奪えなかったが、柏に何もさせないまま前半を折り返した。ところが、後半に入ると展開が一変。柏に攻め込まれる場面が多くなる。52分にはカウンターから工藤に得点を許して、1点差に詰め寄られてしまった。
61分には、CKから土居がヘディングシュートでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点ならず。守勢に回ることが続き、2点差から逆転負けを喫した前節の悪夢が頭をよぎったが、その不安をジュニーニョが払拭する。
66分に中盤でボールを奪うと、小笠原が前線まで持ち込んでスルーパス。絶妙なボールを受けたジュニーニョはDFを1人かわして、落ち着いて右足のシュートを流し込んだ。苦しい時間帯を凌いで点差を広げると、直後の68分には本山を投入。試合展開を落ち着かせ、再びペースを握ると、危なげなく逃げ切った。
鹿島は9試合負けなしと好調だった柏に黒星をつけるとともに、ホーム無敗を守った。残り10節となった時点で、首位の横浜FMと勝点6差の4位に浮上。次節は、天皇杯を挟んで行われる2週間後のアウェイ甲府戦となるが、優勝争いに生き残るためにしっかりと勝点3を奪いたい。
【この試合のトピックス】
・大迫が自己最高となるリーグ戦4試合連続ゴール。これで、今季14ゴール目。
・この勝利で今季リーグ戦ホームゲーム無敗記録を10勝2分の12試合に伸ばす。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自分たちのキャラクターがしっかり表現できている。最後の笛まで戦い続けろ!
・刻一刻と変化する戦況に応じて、自分がチームのために何をすべきか判断しろ。
・サイドチェンジとボールスピード。効果的に変化をつけていこう。
柏レイソル:ネルシーニョ
・もう少し全体に前へラインを押し上げてコンパクトにしよう。
・攻撃の時にもう少し工夫しよう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・非常に素晴らしく、全てが上手くいった前半だったと思う。後半は相手がビハインドの状況と能力を考えれば、圧力をかけられると予想されていた。立ち上がりには恐れずに自分たちのサッカーをするように要求した。しかし、残念ながら立ち上がりの10分、15分で消極的なプレーをしてしまい、ボールロストから失点してしまった。その後はジョルジ ワグネルをネルシーニョ監督が非常にクレバーな配置をしてきた。ボランチの背後のスペースでプレーするように指示され、経験や視野の広さ、技術もあり、彼が後半の流れを変えていった。柏には他にも素晴らしい選手がいるが、彼が流れを少しずつ変えていき、苦しめてきた。そのところで指示を一生懸命伝えようとしたが、伝わらずに苛立ちがあり、テクニカルエリアをオーバーしてしまったことは申し訳ないと思っているし、気をつけていきたい。そういう流れを変えられる選手を自由にしてはいけないと、選手たちは教訓として持たないといけない。
・当然ながら、疲労度から徐々にスペースができるようになり、3点目を取ることができ、試合を決定づけられた。また、本山選手の投入で、彼が守備の部分で安定させてくれた。そこで、全員の意思統一ができたのではないかと思う。
・我々がホームで勝ち続けていることで、4位、5位の順位でいる状況になっているし、他チームの結果によって、運を味方にしていることもある。課題はアウェイで勝ち続けることができればというところ。それができれば、目標という部分に近づけると思う。ただ、ウチは選手層が薄いので、選手たち一人ひとりに感謝しないといけないし、ホームでは必死に相手に食らいついていく、全員で勝利を追求してやっている。あとは、それをアウェイでもできるようにと思っている。
柏レイソル:ネルシーニョ
今日は難しいゲームだと予想していたし、分析をしっかりして準備をしてきた。しかしその予想が完全に悪い方向に出てしまった。マークや判断といったところでの自分たちのミスにより開始14分で立て続けに失点してしまった。ハーフタイムに修正して後半の立ち上がりは良くなったし、あのプレーを継続していれば同点にできたと確信している。しかしそこでもまた幼いミスを重ね、失点した。鹿島は順位が近く、今日は3歩前へ進めるチャンスだったのに、3歩後退してしまった。これはプロフェッショナルとして全く受け入れられないことである。
選手コメント
[試合後]
【野沢 拓也】
セットプレーからの得点が少ないと監督からも言われていた。ショートCKで相手の意表を突き、相手も油断したと思う。中にいた選手たちもアクションを起こしてくれたので、得点につながったと思う。夏場に弱いと言われた中で勝てたのは大きいと思う。
【大迫 勇也】
ホームでは絶対に負けられないという気持ちでやっている。良いところにこぼれてきたし、叩きつけるだけだった。途中から中盤が守備に追われて孤立する時間もあったが、チャンスは絶対に来ると思っていた。相手が前がかりになったし、ジュニもいたので点は取れると思っていた。
【青木 剛】
後半に押し込まれ、厳しい時間が続いたがカウンターで3点目を取れてから、アントラーズのペースでできた。この3点目が大きかったと思う。自分たちは勝ち続けるしかない状況だし、天皇杯を挟むけど勝ち続けたい。サポーターの力が大きいことは今日の試合でも感じた。サポーターが最後まで声を出し続けてくれた。それで3点目を取れたと思うので感謝したい。
【前野 貴徳】
勝てて良かった。まず前半を無失点で終わりたいと思っていた。チャンスは作っていたので、点は取れると思っていた。みんな集中して守っていたと思う。後半にクロスでなくマイナスのボールを出した場面はバチの前に大きなスペースが見えた。正直迷ったが自分でシュートを打つなど、もっと思い切ったプレーをしても良かったと思う。
山村選手、土居選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。
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