日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年2月29日月曜日

◆鹿島、アウェーでG大阪撃破!19歳優磨V弾 逆転リオへ号砲(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/02/29/kiji/K20160229012123610.html

明治安田生命J1第1S第1節  鹿島1―0G大阪 (2月28日  吹田S)

<G大阪・鹿島>先制ゴールを決め、雄叫びを上げる鈴木

 鹿島は敵地でG大阪と開幕戦を戦い、1―0で白星スタートを切った。15年ナビスコ杯決勝の再現となった一戦は、後半27分にリオデジャネイロ五輪出場を狙うFW鈴木優磨(19)が決勝点を挙げてG大阪を返り討ち。U―23日本代表の手倉森誠監督(48)が視察に訪れた中、メンバー入りへアピールした。 

 頭一つ抜け出した。鈴木は0―0の後半24分に途中出場すると3分後、右サイドを突破したMFカイオからの右足クロスに打点の高いヘッドで合わせ、ゴール左に突き刺した。「カイオくんから当てるだけのボールが来た」と“相方”を称えたが、競り合ったのは元日本代表DF今野と現日本代表DF米倉。レスターのFW岡崎を理想とするストライカーが、高い能力を示して見せた。

 14日に行われたプレシーズンマッチのJ2讃岐戦、21日の同J2水戸戦に続く“3戦連発”となった。22日には左足首を負傷して25日に復帰したばかりだが、石井監督の信頼に応えた。G大阪は昨年9月12日のJ1初ゴールを決めた相手。優勝したナビスコ杯の決勝でもアシストを記録しており「個人的にいい相性の相手。勝ち点3を取れたのは大きい」と笑顔を見せた。「疲れなくなる」との情報を基に水戸戦からガムをかみ始めた。この日はブルーベリー味。「メチャクチャ疲れました。途中から出て、こんなに長く感じることはない」と、効果のほどは「?」だが、2戦2発と結果には結びついている。

 もう一人の指揮官が見つめる前で結果を出した。鈴木は昨年9月にJ3のJ―22選抜の一員として手倉森ジャパンに初選出され、1月にカタールで行われたリオ五輪アジア最終予選でも50人の予備登録選手に入るなど本大会でのメンバー入りが期待される一人。自身は「全く意識していないです」と言うが、観戦した手倉森監督は「持ってるね。迫力があるよね。(ゴールが)取れそうな気がする」と褒め称えた。

 当然、今後は鹿島で先発の座を狙う。試合後にはチームメートの日本代表FW金崎から「おまえが(ゴールを)取った試合なんて負け試合だよ」とちゃかされたという鈴木。「(金崎を)尊敬しているし、越えなきゃいけない壁。あの人より多く点を取りたい」と日本代表FWに宣戦布告した。今季の目標は「チームとしては3冠獲りたい。個人的には2桁(ゴールを)取りたい」という19歳。強豪のG大阪を沈め、タイトルへ向けても、リオへ向けても、幸先の良い一歩を踏み出した。

 ◆鈴木 優磨(すずき・ゆうま)1996年(平8)4月26日、千葉県銚子市生まれの19歳。小1でサッカーを始め、鹿島ジュニアユース―鹿島ユース。14年に2種登録。15年にトップ昇格。1メートル80、68キロ。利き足は右。通算8試合3得点。

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