http://web.gekisaka.jp/news/detail/?183908-183908-fl
[2.28 J2第1節 町田0-1C大阪 町田]
「攻守のセットプレーがキー」と大熊清監督が睨んだとおり、セレッソ大阪の決勝点はセットプレーから生まれた。後半26分、FWブルーノ・メネゲウの右CKをMF山村和也が頭ひとつ抜けた打点の高いヘディングでとらえると、劣勢を強いられていたC大阪に大量の先制点をもらたす。得点、アシストともに新加入の選手で、大型補強を行ったC大阪は早速結果を出した格好になった。
プロ5年目にして「開幕戦(の出場)は初めて」だというのは、移籍後初ゴールを決めた山村だ。「ブルーノからいいボールが入ってきたので、合わせるだけ」と得点シーンを振り返り、「結果を出せたことは嬉しく思う」とまずは胸をなでおろしていた。
山村はMFソウザとともにC大阪の中盤の底を形成発したが、勢いを持って前に出てくるFC町田ゼルビアに、ボランチ周辺のスペースをいいように使われてしまった。「(C大阪は)チームとしてなっていない。うちらがつけ込めるところ」と町田のMF森村昂太は試合前に分析していたというが、実際、新加入同士のC大阪ダブルボランチは機能していいたとは言い難い。「試合内容を見ると納得いかない。改善するところはたくさんある。詰め直して、次の試合に活かしたい」。その点は山村自身も痛感しており、課題として挙げていた。
流通経済大から鹿島に加入し、鹿島一筋だった山村にとってはJ2は初めての舞台となる。それでも「セレッソは魅力のあるチーム」と移籍することを決断。「もっとセレッソの力になれるように」と力を込めた。
(取材・文 奥山典幸)