ドイツ2部のウニオン・ベルリンは21日、シャルケのDF内田篤人(29)を完全移籍で獲得したと公式サイトで発表した。2018年6月30日までの契約で、背番号は2。内田は「このクラブの成長は、昨年から追っていた。もちろんケラー監督のことはよく知っている。またサッカーをプレーすることができてうれしい」とコメントを寄せた。
15年6月に右膝しつがい腱を手術し、完全復活を目指した内田だったが、シャルケのテデスコ監督の構想外となり、移籍先を求めていた。ウニオン・ベルリンは12〜14年にシャルケで監督を務め、内田のプレーを熟知するケラー監督が指揮。今季は第3節を終えて5位で右サイドバックを重要な補強ポイントの一つに挙げていた。
ウニオン・ベルリンの創設は66年。本拠地はベルリンのアルテ・フェルステライ(収容約1万9000人)。東ドイツ時代の67〜68年にはドイツ杯優勝の実績がある。今季は初の1部昇格を目標に掲げている。
内田はドイツで8年目。ドイツ1部で104戦に出場の実績を誇る。だが出場機会を得るのが難しい状況となり18日にはシャルケ幹部と去就について話し合いを持っていた。W杯ロシア大会を控え、移籍が復活の近道と考えたもようだ。新天地での挑戦が始まる。