日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年12月14日木曜日
◆びっくり千金初ゴール!ハリルJ、昌子の40MロングシュートでV王手(サンスポ)
東アジアE-1選手権第4日(12日、日本2-1中国、味スタ)初弾でV王手! 国際連盟(FIFA)ランキング55位の日本は同60位の中国を2-1で下し、2連勝で勝ち点6として首位を守った。日本は後半にFW小林悠(30)=川崎=に続きDF昌子源(25)=鹿島=が代表初ゴールとなるロングシュート。試合を決める一発を放った。2013年以来2大会ぶり2度目の優勝を目指し、16日に1勝1分けの韓国と対戦する。
誰もが半信半疑で行方を追ったボールは、ネットに突き刺さった。DF昌子の代表初ゴールは、40メートル超の衝撃ロングシュート。中国を撃破し、東アジアの完全制覇に王手をかけた。
「入ると思っていなかったですよ。最悪、ゴールキックでもいいかなと思って打ちました。ハリルさんにも『クリアが入ったんだろ』といわれたけど『狙い通りです』って返しておきました」
1-0の後半43分、相手のクリアボールをセンターサークル付近でトラップ。思いきり右足を振り抜いた。ぶれるようにスライスしたボールは、GKの頭上を越えてゴール右上にズドン! 「監督から『遠くからでも狙っていけ』といわれていた」。主将マークを巻いた男が、見事に応えた。
初戦から先発7人を入れ替え、4バックは昌子以外が全員初キャップ。国内組の寄せ集め集団をピッチ内外でまとめたのが、昌子だった。自ら定位置奪回を目指す主将は「優勝しなければ、評価はない」と急造チームを鼓舞し続けた。
前日11日が25歳の誕生日。昨年はクラブW杯準々決勝マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)戦で前歯を負傷し、好物のケーキが食べられなかった。しかし、今年も10月の代表合宿で指揮官から体脂肪率オーバーを注意されたばかり。昨年10月に結婚した愛妻の協力を得て食事面を調整しているところで「怒られるからケーキはNG」と我慢した。そのかわりに? グラウンドで自ら祝砲を打ち上げた。
ハリルホジッチ監督も「偶然でも、すばらしいゴールが決まりました」とジョークを交えてご機嫌。「選手には20~30メートルからでもシュートを目指せと言っていた。それをやってくれた」とたたえたと思いきや「しかし、昌子にはそういう指示は出していません」とズッコケさせた。主将についてもMF今野(G大阪)に依頼したが、固辞されたことを明かし、昌子のキャプテンシーにはノーコメントで終わった。
「最後に失点してしまった。終わらせるところに課題を感じた」
守備陣のリーダーとして、完封を逃したことに満足感はなし。次は優勝をかけた日韓戦で、大会初の全勝優勝がかかる。W杯へのサバイバルレースを、Vの称号とともに抜け出してみせる。 (大石豊佳)
リッピ男子中国代表監督
「日本はかなり苦しんだと思う。負ける気はしない試合運びだった。チームは成長段階で今ではなく、来年以降に強くなることを目指す」
東アジアE-1選手権
東アジア連盟(EAFF)が主催。東アジアの交流を深め、サッカーの発展と平和への貢献を目的とする。2003年に東アジア選手権として第1回大会を日本で開き、以後2年ごとに日本、韓国、中国の持ち回りで開催している。05年の第2回大会から女子が参加。13年の第5回大会から東アジア杯に名称が変更され、今大会から現名称。前回大会の優勝は男子が韓国、女子は北朝鮮。男子の最多優勝は韓国の3度。女子は日本、北朝鮮の2度。
昌子 源(しょうじ・げん)
DF。1992(平成4)年12月11日生まれ、25歳。神戸市出身。G大阪ジュニアユース、鳥取・米子北高を経て、2011年にJ1鹿島に入団。12年3月24日の広島戦でJ1初出場。リーグ戦は今季34試合に出場して1得点で、通算141試合で7得点。A代表デビューは15年3月31日のウズベキスタン戦で、通算9試合1得点。1メートル82、74キロ。
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