日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月14日木曜日

◆サッカーE-1選手権 初出場植田、仕事きっちり(茨城新聞)


日本-中国 後半4分、右サイドを攻め上がる植田=味の素スタジアム、村田知宏撮影

サッカーの東アジアE-1選手権第4日は12日、東京・味の素スタジアムで男子の第2戦2試合が行われ、日本は中国を2-1で下し、2連勝の勝ち点6で首位を守った。2大会ぶりの優勝を懸け、16日の最終戦で勝ち点4の2位韓国と対戦する。

23歳の植田が先発出場し、念願の代表初出場を果たした。キックオフ前、記念撮影を終えると186センチの大きな体を丸めて前転し、起き上がると軽くジャンプ。鹿島で試合前に臨むときと同じ動作で集中を高め、ポジションについた。

鹿島ではセンターバックが本職だが、この試合は右サイドバックで出場。持ち場はいつもと違ってもやることは変わらなかった。長身選手がそろう中国攻撃陣に空中戦で何度も競り勝ち、ボールを跳ね返し続けた。「攻撃も好き」と、前半22分には攻撃参加から前線の小林へ右クロス。小林のヘディングはゴール上にそれたが、キック精度の高さも披露した。

初招集を受けた2015年1月のアジア・カップからもうすぐ3年。継続して招集されながら17試合出場はなし。ベンチ外の屈辱も3度味わい、「(代表に)来るだけじゃ意味がない」と口にすることもあった。

それでも腐らなかった。「悔しい思いをしてきた分、出たら持ってる物を全て出したい」。来るべき時に備え、準備は怠らなかった。

今季、鹿島ではリーグ連覇を最終節で逃すなど、「代表でもチームでもすごく悔しい思いをしたシーズン」だった。待ち続けた男が最後の最後、切望した代表デビューを勝利で飾り、来季につながる結果を残した。 (藤崎徹)

サッカーE-1選手権 初出場植田、仕事きっちり

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