鹿島―札幌戦で主審が誤審を認め、試合後に謝罪する異例の事態が起こった。問題の場面は0―0の後半17分。ペナルティーエリア内で札幌のMF三好が合わせたシュートは鹿島のDF昌子の左手に当たって阻まれたが、中村太主審(39)の笛は鳴らなかった。
試合後、会見で札幌のペトロヴィッチ監督は「コウジ(三好)のシュートが明らかに手に当たった。試合後に主審が“あれはハンドだった。誤審だった”と私に言った」と説明した。中村主審は三好と札幌・野々村球団社長にも謝罪。札幌は試合を優位に進めながらドローだっただけに誤審に泣いた形だが、指揮官は「人間はミスをする。日本でやってきて(審判がミスを)認めてくれたのは初めて。うれしかった。それを認めるか認めないのかで大きな違いがある」と続けた。
中村主審から謝罪があったことを明かしたことには「日本のサッカーがもっと面白くなるために(伝えることは)必要ではないか」と説明した。
あわや…昌子の手 主審が異例の謝罪「あれはハンドだった」