[4.14 J1第8節 鹿島2-0名古屋 カシマ]
J1デビュー戦で一つの結果を残した。今季、阪南大から鹿島アントラーズに入団したFW山口一真が1-0の後半30分からFW鈴木優磨に代わってピッチに入る。ここまでACLで2試合に途中出場している大卒ルーキーだが、リーグ戦はこれが待望の初出場だった。
「監督からは『裏に抜けろ』という指示だった。走ることを意識して試合に入った」。投入直後から前線を駆け回り、精力的にプレー。後半34分には相手のミスからボールを奪った山口が自らドリブルで持ち込み、右足でミドルシュートを打ったが、ゴール右に外れた。
すると後半43分、敵陣で相手の最終ラインにプレッシャーをかけたFW金崎夢生がスライディングタックルでボールをカット。こぼれ球に反応した山口が素早くスルーパスを通し、ゴール前に抜け出した金崎が相手GKの動きをよく見て右足で流し込んだ。
勝利を決定づけるダメ押しゴールを演出し、プロ初アシストを記録。「こぼれてきて、あそこにパスを出す技術には自信がある。簡単なアシストだった」。チームは連敗を2でストップし、4試合ぶりの白星。「チームが苦しいときこそ、試合に絡んでいない選手がチームを底上げすることが大事」と胸を張った。
(取材・文 西山紘平)
期待のルーキーがJデビュー戦でアシスト、鹿島FW山口一真「簡単なアシストだった」