サッカー日本代表合宿(15日、ロシア・カザン)テレビに映るのは完膚なき姿だった。W杯開幕戦でサウジアラビアがロシアに0-5で完敗。宿舎で試合を見つめたDF昌子はアジア勢の大敗を受け、4年に1度の祭典に潜む“魔物”の存在を感じ取った。
「サウジっぽくなかった。W杯がそうさせているのかな」
昨年9月の最終予選で日本が0-1で苦杯をなめたアジアの好敵手だ。昌子はその試合にフル出場。最低気温が5度に迫るカザンとは真逆で、32度を超えた敵地での記憶がよみがえる。ボールを回されて疲労を誘われた一戦だっただけに「(ロシア戦では)起こりえないパスミスもあった」と驚きを隠せなかった。
右太ももの張りでロシアでの初日は別メニューも、2日目は部分合流。「国を背負う23人が戦う舞台」。25歳のセンターバックが警鐘を鳴らす。 (鈴木智紘)
昌子、W杯の“魔物”に危機感「サウジっぽくなかった」/W杯