日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年6月17日日曜日

◆仙台城南高・大和監督が香川にエール「いたずら大好き…だから裏つくプレー得意なのかも」(報知)



香川真司




 サッカーW杯ロシア大会に、2大会連続で日本代表に招集された背番号10のMF香川真司(29)=ドルトムント=。2001年の中学入学時から高校2年の05年12月まで、宮城・仙台市の「FCみやぎバルセロナ」にサッカー留学していた。当時チームメートだった仙台城南高サッカー部の大和史弥監督(30)が、香川との思い出や交流を明かした。(取材&構成・海老田 悦秀)

 2人の出会いは、兵庫出身の香川がFCみやぎにサッカー留学する1年前の小学6年時、秋田で開催される大会に参加するため、仙台を訪れたときだった。入団が内定していた大和氏は「FCみやぎの監督が入団前の選手も入れて秋田の大会に出場することを決めた。(同じく)入団予定だった真司が私の家に泊まったんです」と振り返った。

 その後一緒にプレーするが、当時の香川に対する大和氏の印象は意外なものだった。「真司はドリブラーでうまかったけど、彼よりうまい子は何人かいた。塩釜FCの遠藤康(J1鹿島)の方が評価が高かったと思う。当時は、今の真司を想像できなかった」

 香川はプロを目指し、猛練習に励んだ。中学時代は練習前に毎日5キロ走り、通学していた宮城・黒川高入学後は、学校と練習場間の片道約20キロを自転車で往復した。「彼は寮の部屋の中でもドリブルをするぐらい。練習が終了する夜9時を過ぎても、1時間ぐらいは居残り練習をしていた。コーチに『消灯するぞ』とよく怒られていました」

 高校2年時の2005年9月の仙台カップ国際ユース大会にU―18東北代表で出場し、同日本代表を破る原動力となった。潜在能力の高さから16歳だった同12月にJ1・C大阪と仮契約を結び、東北の地を後にした。

 練習の虫の香川だが、いたずら好きな一面も。「ペットボトルの水を掛け合う遊びをし始め、一般のお客さんにかけちゃったり、他の選手のスパイクの靴ひもを(左右)連結するように結んだりと、いたずらが大好きだった。だから相手の裏をつくプレーが得意なのかも」。現在も、香川の誕生日に大和氏ら元チームメートがメッセージを送ったり、逆に大和氏の結婚式には香川がビデオレターを寄せるなど交流は続いている。

 2度目の大舞台に臨む友人に、大和氏は「彼にとって最後の大会になるかもしれない。堂々とプレーしてほしい」とエールを送った。

 ◆大和 史弥(やまと・ふみや)1988年4月23日、宮城・仙台市生まれ。30歳。小学2年時に虹の丘スポーツ少年団でサッカーを始め、中学でFCみやぎバルセロナに入団。東北高を経て、国士舘大に入学。11年から仙台城南高サッカー部コーチに就任し、今年から監督に。現役時代は主にMFを務めた。173センチ、65キロ。O型。


仙台城南高・大和監督が香川にエール「いたずら大好き…だから裏つくプレー得意なのかも」




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