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あくまで自然体を貫き、自身初のW杯に臨む。日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は19日のW杯初戦・コロンビア戦(サランスク)を2日後に控え、「(初戦まで)かなり日が近づいてきて、相当いい状態になってきている。それをピッチの上で出すだけ」と意気込んだ。
過度の緊張はない。「昔からどんな試合でも同じように臨むスタイル、考え方なので、W杯でもいつもどおり臨みたい」。今さらジタバタしても始まらない。柴崎の根底にあるのは、これまで積み上げてきたものがそのまま試合で出るのがサッカーだという考え方。「自分の力が試合の中で出ると思っている。それがいい方に転ぶように、メンタル的にしっかり準備しながら初戦を迎えたい」と力を込めた。
「ずっとこういう舞台を目標にしてきた。楽しみもあるし、不安もある。いい気持ちのバランスで臨みたい」。柴崎にとってもW杯が特別な舞台であることに変わりはない。「ここで勝つ、負けるで日本サッカー、僕のサッカー人生も大きく変わってくる部分はある。それほど大きな大会という自覚はしている」。そのうえで自分自身は冷静でいる。
「特別な準備をすることはない。今までやってきた自分がすべて出る舞台。やってきたことを信じて、自信を持ってやることが大事かなと思う」。ポジションを争うMF大島僚太が腰の打撲で調整が遅れていることもあり、コロンビア戦の先発は濃厚。プラチナ世代の筆頭格として09年U-17W杯では10番も背負った26歳が、いよいよW杯のピッチを踏む。
(取材・文 西山紘平)
「ずっと目標にしてきた」柴崎岳、自然体で夢の舞台へ