2020KASHIMA ANTLERS[本/雑誌] / 鹿島アントラーズエフ・シー
◆練習試合 鹿島6―9札幌(21日・カシマスタジアム=45分×2、35分×2)
鹿島は札幌と変則4本の練習試合を行った。4本の合計スコアは6―9だった。
採点と寸評は以下の通り。カッコ内は出場試合。
ザーゴ監督【―】求める要求の難易度はかなり高い。いい意味での「部分的諦め」も必要だが、もちろん今はその段階ではない。練習試合のため採点なし
GKクォンスンテ(1/2)【5・5】CBのセット交代はGKにとって災難でしかなかった。キック精度は求められる最低限レベルまで上げたい
DF広瀬陸斗(1/2)【5・0】鈴木武蔵を倒し、怒りの爆速FKを食らう。後手の対応が多かった
DF犬飼智也(1/2)【6・0】安定感はやはりCB陣随一。クリアをパスに、パスをダイレクトパスにしようとする心意気は花丸
DF町田浩樹(1/2)【6・0】CKから頭でゴール。DFの裏に落とす浮き球は光るが、つなぐ場面ではドSパス散見。愛を込めてシンプルを
DF永戸勝也(1/2)【5・0】寄せきれずクロスを上げられ、寄せればかわされ突破を許す。対人守備能力が低いとは思えない。判断力を
MF三竿健斗(1/2)【6・0】ダイレクトパスでアラーノの先制弾をアシスト。DFラインの間に入る形の良さはまだ出ないが、順応も時間の問題に見える
MF小泉慶(1/2)【6・0】奪取とパスでGKとの1対1を2度演出。ハリルホジッチが監督なら代表に呼ばれていたに違いない
MF荒木遼太郎(1/2)【6・0】非凡なセンス。途中出場よりも試合の頭から攻撃にリズムを持たせるタイプ。だからこそ先発奪取のこの絶好機生かしたい
MF和泉竜司(1/2)【5・5】この日の先発攻撃陣4人の並びであれば、もっと周りを生かす動きが必要だった
MFフアンアラーノ(1/2)【6・0】巧みタッチで先制点ゲットも連携面では課題噴出。“数打ちゃあたる”タイプではないはず
FWエヴェラウド(1/2)【4・5】ザーゴ・サッカーへのフィットが必要なのは新加入選手も同じ。首脳陣がいつまで我慢できるか
* * *
GK沖悠哉(3/4)【5・0】セーブは安定も、無観客試合でGK&CBのトライアングルからあれだけ声が聞こえなければ大量失点は免れない
DF伊東幸敏(3/4)【5・5】駆け上がってこその選手だが、昨季までのように攻撃時に後ろの人数が足りておらず速攻を浴びやすい。どう折り合いをつけるか
DFブエノ(2/3/4)【4・0】約90分の出場で8失点の大乱調。オフサイドアピールで足を止め失点するなど気持ちが逃避行。あのスペシャル感はどこへ
DF関川郁万(2/3/4)【4・0】ブエノと同じく8失点。失点するたびに下を向く。そこに解決策は落ちていない
DF佐々木翔悟(3/4)【6・0】ライジングシュートで豪快ゴールを決める。1対1を振り切られ失点するなど課題も多いが、長所のアピールには成功
MF永木亮太(2/3/4)【6・0】アウトサイド・バックスピン・ピンポイント・クロスアゲテクダサイパスで松村のアシストをアシスト。得意の狩りに出かけにくい実質アンカーの位置で好調ぶり発揮
MF名古新太郎(2/3/4)【5・5】シンプルを意識するあまりパワフルが消えている。前方向へのパス&ゴーでは長所
MF松村優太(2/3/4)【6・0】絶妙クロスでアシスト。基本右足だけのタッチながら外にも内にもいけるドリブル技術は静学出身者の成せる業
MF遠藤康(2/3)【6・5】多くの選手が没個性に苦しむ中、遠藤康を貫きながらザーゴ・サッカーにも適応。足は速くないが、遅攻より速攻で際立つセンス
FW伊藤翔(2/3)【6・0】3本目では中盤に降りてチャンス演出。もし公式戦で高卒新人衆が出番をつかむなら、ピッチ上に必ずいてほしい存在
FW染野唯月(3/4)【6・5】絶妙トラップから持ち運び、ピクリと動いてGKの重心を倒しニアをぶち抜くゴール。消える時間の過ごし方をもう少しフォア・ザ・チーム寄りにできれば先発もある
FW上田綺世(3/4)【6・5】こぼれ球詰め&ダイビングヘッド。繊細な動き出しから豪快な2発で猛アピール
鹿島アントラーズ&コンサドーレ札幌【7・0】世界でも異例の練習試合生放送。手の内を明かすリスクよりもサッカーに飢えるサポーター心情を優先する心意気
※ユース所属選手が3、4本目に1人(左MF)、4本目に1人(右SB)出場
◆【鹿島】採点&寸評 札幌と練習試合、6得点も9失点と課題山積み…出場全23選手を採点(報知)