「サッカーのルール上、点を取れないと勝てないのは分かっている」
鹿島アントラーズの上田綺世は10月20日、練習後にオンライン上で取材に応じ、翌日のヴィッセル神戸戦への意気込みを語った。
開幕4連敗でスタートした今季の鹿島だったが、8月26日のFC東京戦から7連勝と上昇気流に乗り、ここまで12勝3分9敗の6位に付けている。
上田は「前節負けてしまっているので、連敗しないように、次の試合しっかりと勝ちたいと思います」、「どのくらいチャンスをもらえるか、出場時間は分からないけれど、その時間で得点という形で貢献できれば一番良いです。仮にそうじゃなくても、チームが勝つために必要なことをしたいなと思います」と決意を口にした。
昨季途中に入団時期を早めてまで加入するなど、将来を嘱望されているFWは、ここまで16試合出場し、3得点。先発は2試合で、プレー時間は472分とチーム18番目だ。
前節の終盤にはDFにリフレクトしたボールにゴール前で素早く反応しダイレクトシュートを放つが、ポストを直撃。テクニックや巧みな動き出しなどを随所に見せるものの、なかなか結果に結びついていない。
「キッカケはどこにあるか分からないですけど、とにかくゴールにどん欲に、シュートを数多く打って、ゴールに迫るようなプレーをどんどんしていきたい。そうすれば、キッカケをつかめるのではないかと思います」と終盤戦に向けて自らを奮い立たせた。
今季の鹿島は、第2節・川崎戦のオウンゴール以外、敗戦した試合は全て無得点だ。
「サッカーのルール上、点を取れないと勝てないのは分かっています。それをするのがフォワードなので、点がとれないという責任はフォワードにある。今シーズン、僕も点を取れていないので、もっとゴールに貪欲になりつつ、チームを助けるゴールを取りたいなと思います」
そう責任感を口にする若きストライカーが、チームを勝利に導けるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部