日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年11月23日日曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第32節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51324


J1 第32節 川崎フロンターレ戦

遠藤と赤崎の得点で川崎Fを撃破!2連勝で逆転優勝に望みをつなぐ!

2日に行われたアウェイでの新潟戦を2-1と逆転で制し、優勝の望みをつないだ鹿島。約20日のインターバルを経て、勝負のラスト3試合へと突入した。J1第32節、カシマスタジアムに川崎フロンターレを迎え撃つと、遠藤の今季10点目で先制し、赤崎のダイビングヘッドで2点目を記録。1点こそ返されたが、2-1で勝利を収めて2連勝を果たした。

前節の新潟戦で5試合ぶりの勝利を挙げ、ホームで連勝を目指す鹿島は累積警告で出場停止の植田に代わって青木がセンターバックに入り、左サイドバックには出場停止明けの山本が復帰した。また左サイドハーフには2試合ぶりにカイオが先発メンバーに名を連ねた。

快晴のカシマスタジアムで上位対決に臨んだ鹿島は開始4分、柴崎が蹴った右CKからペナルティーエリアの手前でこぼれ球を拾った小笠原が強烈なシュートを放つなど、立ち上がりから得点の意欲を見せる。直後にもカイオが左サイドから攻め込み、右足シュートでゴールを脅かした。12分にも赤崎が右サイドからグラウンダーのクロスを蹴り込み、遠藤がペナルティーエリア内から右足シュートを打ったが相手DFがブロック。なかなか均衡を破れない。

次第に拮抗した展開となり、中盤でのルーズボールの奪い合いが目立つ内容となる。鹿島は決定機を作れずにいたが、前半終了間際に待望の先制点を奪う。45分、ペナルティーエリア右手前で縦パスを受けた遠藤が相手DFを背負いながら、反転。前を向いてゴールを視界にとらえると、相手GKの位置を見てループ気味のミドルシュートを放つ。鮮やかな軌道を描いたボールがゴールに吸い込まれ、鹿島が1点リードで前半を終えた。

1-0で迎えた後半、鹿島は49分に柴崎からのパスを受けた遠藤が左足で2点目を狙ったが、惜しくも枠のわずか左へ。さらに51分には、ペナルティーエリア左側へ進入した土居が右足でファーサイドを狙うシュートを放つと、相手GKが弾いたところに遠藤が詰める。強烈な左足シュートはまたも相手GKに阻まれ、ここでも追加点を挙げることはできなかった。

後半立ち上がりから攻勢をかける鹿島は、53分に2点目を記録する。小笠原が右サイドへ展開すると、オーバーラップした西が狙いすましたクロスを供給。ペナルティーエリア内、ファーサイドでフリーになっていた赤崎が、バウンドにうまく合わせたダイビングヘッドを突き刺した。赤崎の今季3点目で、鹿島が2-0とリードを広げた。

2点リードとなり、試合を優勢に進める鹿島。59分には小笠原に代わってルイス アルベルトが投入され、約3か月ぶりにピッチに立った。川崎Fに攻め込まれる場面もあったが、昌子や青木がしっかりと集中力を保ち、最終ラインを高く保つ守備を遂行して反撃を許さない。85分にはゴール正面で得たFKを柴崎が壁の下を抜くシュートで狙ったが、惜しくも相手GKにキャッチされた。

鹿島は終了間際にFKから1点を失ったが、2-1で逃げ切った。2連勝で勝ち点を57に伸ばし、優勝の可能性を残した。今節、首位の浦和が2位のG大阪に0-2で敗れたため、浦和との差は4ポイントに縮まり、G大阪との差は変わらず2ポイントとなっている。次戦は1週間後、29日に行われる第33節のC大阪戦だ。可能性がある限り、諦める理由などない。今季最後のアウェイゲームで白星を挙げ、逆転優勝の資格を持ってカシマスタジアムに帰還したい。



【この試合のトピックス】

・ホームでの勝利は9月20日の第24節、横浜FM戦以来で、約2か月ぶりとなった。
・リーグ戦での連勝も9月以来。前回は横浜FM戦から徳島戦までの3連勝だった。
・リーグでのホーム川崎F戦は昨季に続いての勝利となった。
・遠藤が自己記録を更新する今季10得点目を挙げた。MF登録の選手でリーグ戦10得点に到達したのは、2005年の小笠原(11得点)、野沢(10得点)以来。
・赤崎が10月5日の第27節G大阪戦以来の今季3点目を挙げた。
・青木が10月5日の第27節G大阪戦以来、5試合ぶりの先発出場を果たした。
・出場停止明けの山本が2試合ぶりに先発出場した。
・ルイス アルベルトが8月23日の第21節清水戦以来にメンバー入りを果たし、途中出場した。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・球際の戦いは絶対に譲るな!より厳しく、競り合おう。
・人任せにせず、責任感と積極性をもってプレーしろ。
・もっとシンプルにボールを動かして、試合の流れを
 自分たちのリズムにもっていこう。

川崎フロンターレ:風間 八宏
・後ろへのパス、横へのパスでピンチが起きている。
 つまらないミスをなくそう。
・前への意識を強くもってプレーしよう。
・出して動くを繰り返してリズムを作ろう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・どういう状況になろうと、自分たちの目標は変わらない。12月6日の試合が終わって笛が吹かれたとき、3位か2位か1位になるかはわからないが、自分たちは勝ち続けるだけ。小笠原選手が昨晩から体調を崩して、今日の試合で使うかどうかは、アップの状態を見て判断した。そんな状態でも彼は体を張って、若い選手たちに責任を持ってプレーする姿を示してくれた。アントラーズというクラブは、クラブがさらに強くなるため、向上するため、タイトルを獲るためにみんなが全身全霊でやることを伝統としている。若い選手たちも少しずつ犠牲心を持つようになり、技術、体力、精神的な部分を一つ一つクリアして、少しずつ結果を出すことができるようになる。今日の相手はパスワークを主体としたチームだったので、前線からフォアチェックをして、少しでも機能させないように指示を出した。赤崎選手、土居選手が献身的に走り続けてくれた。求めたことが機能していたと思う。また、Jリーグ全体を見ても、GKの技術が優れているとはいえない。バックパスをさせてGKに蹴らせれば、優れたフィードができる選手はいない。常にプレッシャーをかけるように指示を出している。
・遠藤選手は非常に優れた特長を持っている。いいポジションをとることができるし、相手をブロックして中へ入ることもできる。視野の広さも持っていて、クレバーに考えることができる選手だ。選手たちには強くシュートを打つよりも、コースを狙う方が確率が高いと伝えている。ゴールの場面では相手GKのポジショニングミスもあったが、視野の広さを発揮して、与えた情報を把握してプレーしてくれていた。彼はチームの中で、一番シュートを打つ選手になった。10得点はシュートを多く打った結果だと思う。これからは決定力を今以上に上げていくことが重要。
・赤崎選手は非常に好青年で、真面目に練習に取り組んでいるし、Jリーグ1年目としては良い方向、良い成長を見せてくれている。まだ経験値は足りないが、積極的に取り組んでいるので、このまま良い成長を見せていってほしい。

川崎フロンターレ:風間 八宏
・ここのところいつもそうだが、もったいない試合だった。大事なところでミスをすれば、こういう試合になってしまう。個人が日常から高いレベルで意識してほしい。いいところ、自分たちらしさを出せたところもあった。


選手コメント

[試合後]

【昌子 源】
最後の失点はいらないファウルだったかなと思う。あの時間帯で良かった。5分早かったら苦しかったかもしれない。僕たちの組織がすごく良くて、相手は森島選手の頭を狙うしかないサッカーになったと思う。そこで起点を作らせない守備に限定してくれた。秀平君や聖真からのアプローチが後ろを楽にしてくれた。前の選手に感謝したい。今日はラインの位置が高くて、守備の組織は良かったと思う。監督は試合前に「今日でチャンピオンが決まることはないだろう」と言っていて、それを信じてやった結果。まだわからない状態なので、諦めずにやっていきたい。

【土居 聖真】
アグレッシブに戦った結果が勝利につながった。後ろでパスを回される分には怖くないので、相手が自陣に入ってきたところではしっかり守れていた。相手にチャンスらしいチャンスはなかったと思う。全員が頑張った成果。今日は守備がうまくハマって、良い時間帯に得点を取ることができた。

【本山 雅志】
あと2試合ある。しっかり調整して勝っていくしかない。1試合ずつやっていかないと。この時期は上位とやるよりも下位相手の方が難しい面もある。1週間調整してやっていきたい。ボールを回すこととシュートを打つことが監督からの指示だった。ボールを持った時はキープして、ゴールまで行ってフィニッシュで終わるようにと。1点を取られたのは残念だけど、壁に当たっての失点だし仕方がない。前半に危ない場面も1つあったけど、最終ラインをしっかり高く保ってやれていたと思う。

青木選手、赤崎選手、遠藤選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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