
日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年5月11日月曜日
◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第11節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51569
J1 1st 第11節 vs FC東京
今季初のクリーンシート!土居の決勝弾で、鹿島がFC東京を撃破!
鹿島がアウェイの地で力強く再スタートを切った。FCソウル戦に敗れ、ACL敗退が決まった失意の夜から、中4日。4連勝中で暫定ながら首位と同勝ち点と好調のFC東京との一戦は、反撃の狼煙を上げるために大きな意味を持つ試合だった。鹿島は前半に土居のゴールで先制すると、後半はFC東京の猛攻に遭ったが、最後までゴールを許さず、今季初完封。1-0で勝利を収めた。
大きな目標を失い、鹿島は中4日でアウェイゲームを迎えることとなった。再び、アジアの舞台へ立つため、リーグ戦のタイトルを奪回するため、第一歩となる重要な一戦。トニーニョ セレーゾ監督は、「アウェイゲームは、どこが相手であっても非常に厳しい試合になる」と、気を引き締めて、FCソウル戦から先発メンバーの変更はなし。前線には赤崎が入り、今季のリーグ戦初先発となった。2列目にはカイオと土居、遠藤が並び、ボランチは柴崎と小笠原のコンビ。センターバックは昌子とファン ソッコとのペアで、最後尾は曽ヶ端、右サイドバックは西、左サイドバックは山本が務める。
夏のような熱気に包まれた、味の素スタジアム。前売券が完売し、満員のスタンドが選手たちを迎え入れた。アウェイスタンドは、アントラーズレッドで染まった。ウォーミングアップに臨む選手たちを、ゴール裏は「俺たちの誇りよ」というチャントで迎え入れた。失意の敗戦から這い上がる意志を示したサポーターとともに、選手たちは16時分、キックオフのホイッスルを聞いた。
前半立ち上がりから、緊迫感に満ちた展開となった。鹿島のファーストシュートは4分、赤崎がペナルティーエリア右手前からミドルシュートを放つと、GKにキャッチされた。ゴールへのこだわりを強く語っていた赤崎が、まずは強い意志を示した。続いて9分には、右CKのこぼれ球を拾って右サイドへ展開し、柴崎がピンポイントのクロスを供給。山本が強烈なヘディングシュートを放ったものの、惜しくも相手GKの好守に阻まれた。
鹿島は序盤からチャンスを作り出し、優勢に試合を進めていった。FC東京に両サイド深くで起点を作られる場面はあったが、中央へのパスやクロスに対して、しっかりと対応。昌子が競り合いで強さを見せると、ファン ソッコは的確な読みでインターセプトを繰り返した。前半45分、鹿島はFC東京に決定機を作らせなかった。
30分頃から、鹿島はセカンドボールを拾える回数が増え、敵陣でボールをキープする時間を多くしていった。次第にゴールの予感が高まる中、待望の先制点は34分に生まれた。ペナルティーエリア周辺でのパス交換から、厚みのある攻撃を仕掛ける。こぼれ球を拾って左へと展開すると、山本がペナルティーエリア左角で右足に持ち替え、浮き球のパスを供給。赤崎が競り合い、混戦からのセカンドボールを土居が拾うと、迷いなく右足を振り抜く。グラウンダーのシュートが、相手GKの伸ばした手を避けるように、ゴール左隅へと吸い込まれた。「気持ちを込めて打った」という土居の今季リーグ戦2ゴール目で、鹿島が先制し、1点リードで前半を終えた。
雲に覆われ、気温が下がって迎えた後半は、FC東京に押し込まれる時間が続いた。両サイドを起点にクロスを上げられる回数が増えたものの、曽ヶ端が安定したセービングでチームを支える。昌子とファン ソッコのセンターバック陣も、集中力を切らすことなく、粘り強くプレーを続けた。
セレーゾ監督は59分に高崎を投入して前線に据え、64分には、足を痙攣させてしまったファン ソッコに代えて青木をピッチに送り出す。さらに70分には、殊勲の土居を下げて植田を投入し、青木をボランチ、柴崎をトップ下へとスライドさせて、残り20分強の戦いに臨んだ。
後半半ばを過ぎたあたりから、中盤にスペースが空き始めたこともあって、カウンターの応酬となるオープンな展開へと推移していった。鹿島は73分、遠藤がペナルティーエリア内で相手のクリアを拾い、ループパスで柴崎のヘディングシュートを狙ったが、惜しくも頭上を越えてしまう。82分にはカウンターでカイオが中央を突破し、右前方の柴崎へパス。柴崎はペナルティーエリアに入って右足を振り抜いたが、強烈なシュートはクロスバーを直撃してしまった。
ホームの大声援をバックに猛攻を仕掛けるFC東京の前に、試合終盤は我慢の時間が続いた。数多くのセットプレーのピンチに晒され、クロスバーを直撃するヘディングシュートを打たれたり、ゴールネットを揺らされたものの、相手のハンドでノーゴールとの判定が下されたりと、肝を冷やす場面が何度も訪れたものの、最後の一線だけは、死守した。1-0。今季初のクリーンシートで、鹿島が勝ち点3を掴み取った。
ACL敗退から5日後の試合で、鹿島はしっかりと再スタートを切った。アウェイでの勝ち点3、そして今季初の完封勝利を足掛かりに、ここから反撃を開始しなければならない。次戦は1週間後、5月16日のJ1 1st 第12節、広島戦だ。ホームのカシマスタジアムで勝利を掴み、鹿島が連勝街道を突き進んでいく。
【この試合のトピックス】
・リーグでのFC東京戦は、2009年4月12日のJ1第5節以来、11戦連続負けなしとなった。
・リーグ戦でFC東京を相手に勝利を収めたのは、2013年10月5日のJ1第28節以来、3試合ぶり。
・リーグ戦での無失点試合は、2014年10月22日のJ1第29節、神戸戦以来。無失点での勝利は、2014年9月27日、第26節の徳島戦以来だった。
・土居が今季のリーグ戦2ゴール目を決めた。
・赤崎が、今季のリーグ戦初の先発出場を果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自陣エリア周辺でシンプルかつ確実にプレーすること。
・攻から守への切り替えをより早く!相手に考える時間を与えるな。
・後半も自分たちのサッカーをしっかり表現していこう。
FC東京:マッシモ フィッカデンティ
・簡単にボールを失うとことからチャンスを作られているので、注意しよう。
・FWがしっかりボールを収めてから攻撃を組み立てよう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q. 後半、相手がメンバーとやり方を変えて攻め込んできた中、押し戻すために打った手は何か?
A.どうしても、アウェイゲームでこれだけの観客が入れば、ホームチームの後押しになる。前半を1-0で終えて、我々がリードしていた中で後半に押し込まれるのは予想できたこと。前半は非常に素晴らしい内容で、自分たちがやるべきことをしっかりとやれていた。ハーフタイムには「それを持続できるかが今の課題で、後半もしっかりとやろう」と、選手たちを送り出した。後半開始時から相手はシステムを変えて、前田選手を入れてきた。彼はヘディングもポストプレーもできる選手だ。前半は裏にボールを蹴って、前線の選手のスピードを生かそうとしていて、それに対するケアを選手たちに伝えていた。また、左サイドからの攻撃の量や頻度というものが分析で見受けられた。それに対するケアとして、彼(太田選手)は左利きの選手で、クロスの精度も昨季よりも高まっているので、できるだけ左からのクロスやフィードを蹴らせないことを選手たちに求めていた。90分間、それができたかといえばそうではない。特に後半に関しては、サイドハーフが時折ボールウォッチャーになってしまって、自分がサイドバックのカバーリングに入っても、大外に入っている選手に対するケアを怠ってしまい、何度かピンチを作られてしまった。サイドチェンジや、大外へのクロスへの対応を怠ってしまって、やられそうになった場面はあった。後半は守備に回る時間が多かった。もう少し落ち着いてプレーできたと思うが、自分たちからボールを失ってしまって、守備に回る時間が長くなった。
Q. 後半、セットプレーの守備が4本あって、確実にチャンスに結び付けられた。抑えきれていなかったと思うが、評価を教えてほしい。
A. 長年やってきたものを、今季の失点を分析すると、セットプレーの割合が非常に高い。監督としては、何かの手を打たなければいけない。そこで守備の形を変えた。2日間でそれが完成するかといえば、そうではない。20番の選手が、3回くらいニアのゾーンでボールに触っている。ニアが一番危ないということを伝えていたし、選手の配置もそのようにしたのだが、もう少し配置をずらしたり、調整をしないといけない。2日の練習でやった中では、上出来としか言えない。練習よりも口頭での指示の方が多かったし、選手たちを称えたいと思う。流れの中からは、相手は我々のゴールに迫っていなかった。ピンチのほとんどがセットプレーだった。それに耐え抜いたということ、2日の練習だけで耐え抜いたことは良かったと言った方が良いと思う。
A. あれだけセットプレーから失点しているので、何かを変化させなければいけない。前半で赤崎選手がニアのゾーンに入っていて、ボールが来るのを待っていたら、相手に先に触られてしまった。後半の途中から高崎選手になって、2回くらい、ボールを待ってしまって、相手に触られている。そこは慣れていないことをやっているので難しい部分もあるが、自分のセンスで言うと、蹴られた時点でどこが落下点であるか読めるはずなのだが、それをやっていない選手であれば、それを掴むのは難しい。蹴った瞬間、軌道を見れば予測はできる。ボールの滞空時間を見て、自分がどこでコントロールすべきかを、小さい時から身体能力によって、そのタイミングを掴みやすい選手もいるし、そうでない選手もいる。必ずしも大柄な選手がヘディングが強いわけではなく、経験がある選手の方が強い時もある。
A. これは基礎的な話だが、浮き球が来ていて、自分の胸でコントロールするイメージで向かっていけば、自分の頭の方が上なわけで、頭が前に出て、高い位置でヘディングでクリアすることができる。当然ながら、時代とともにボールが改良されてスピードが増したり、軌道が変化するようになっている。選手の技術やミート、力も自分の時代とは違うわけで、そういった要素があって、相手との競り合いをしなければいけない。ボールの軌道を読めるからといって、競り合いに勝てるわけではないし、相手との競り合いで空間を確保する能力も必要。そういった細かいことが必要になる。腕を開いて自分の領域を確保しておけば、しっかりとヘディングできるスペースを作ることができる。言葉では簡単に聞こえるが、練習でできても試合で全部をこなすのは、普通には難しいことでもある。ただ、必要な技術だ。
・前半は非常に良いサッカーをした。観ていて、とても楽しかった。ハーフタイムに何を言えばいいのか、というくらい良いサッカーをした。後半は守備に追いやられた時間が多かったので、その分、苦しんだと思う。自分は半分、イタリア人だから、守る方が得意だよ。これは冗談だけどね。
FC東京:マッシモ フィッカデンティ
前半はあまり良くなかった。少し受け身になってしまった。相手の対応がそこまで素晴らしかったとは思わないが、非常に難しい前半だった。相手の選手のクオリティはあるし、「強く来るぞ」ということも伝えていた。最初の15分、20分は良かったが、その後は少し簡単に中盤でボールを失ってしまった。失点の場面も回避できたと思うし、後半は別の試合になった。そこは我々が素晴らしかったと思うし、運がなかったとは思うが、2回ほど、素晴らしいカウンターを相手が実行したが、相手のクオリティを考えれば、それは当然だ。今日は我々に良いように物事が進まなかったと言えるが、そういったこともサッカーでは起こり得る。後半の内容に関しては満足している。1つのエピソードが我々に良いように転がれば、全く別の結果になっていてもおかしくはなかった。時にはこういうこともある。アントラーズは自分たちの試合をしたと思うし、ACLでの敗戦や、いくつかの敗戦もあったが、彼らのクオリティを考えれば、素晴らしい内容だったと思う。我々を相手に勝つためには、簡単な試合はできないということは、意識付けはなされていると思う。それは我々の仕事ができている証だと思う。
選手コメント
[試合後]
【昌子 源】
全員がしっかりと集中してプレーしていた。この無失点勝利をプラスにして、次も失点ゼロで行けるようにやっていきたい。
【植田 直通】
1-0で試合を終えることが、自分の仕事だと思ってピッチに入った。センターバックとしてプレーしているわけで、失点が続いていることは気になっていた。アントラーズは本来、1-0で勝てるチームだと思う。これを継続できるようにやっていきたい。
【ファン ソッコ】
途中で交代することになってしまって残念だったが、みんなが頑張ってくれた。センターバックとしては90分プレーすることが望ましいので、次は90分間出場して、失点ゼロで終えることができるようにしたい。
遠藤選手、土居選手、小笠原選手、柴崎選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。
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