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[5.5 ACLグループリーグ第6節 鹿島2-3FCソウル カシマ]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は5日、グループリーグ第6節を行い、H組の鹿島アントラーズはホームでFCソウル(韓国)と対戦し、2-3で敗れた。前半8分に今季公式戦先発のFW赤崎秀平がACL初ゴールとなる先制点。ところが、前半36分にセットプレーから追いつかれると、後半6分にも再びCKから失点し、逆転を許した。後半34分にMF柴崎岳のゴールで追いつくも、後半アディショナルタイムに3失点目。2-3で競り負け、グループリーグ敗退が決まった。
勝てば2位通過が決まるが、引き分け以下ならグループリーグ敗退となる鹿島。2日のJ1甲府戦はメンバーを大幅に入れ替えて0-1で敗れたが、この日はDF西大伍、DF昌子源、DFファン・ソッコ、MF小笠原満男、MF土居聖真、MF遠藤康が先発に戻り、1トップには今季公式戦初先発となる赤崎が入った。
いきなり試合を動かした。前半8分、土居からパスを受けた赤崎が左足のワントラップから右足を一閃。PA手前から鮮やかなミドルシュートをゴール左隅に蹴り込み、先制点を奪った。赤崎はACL初ゴールで今季公式戦初得点。先発起用に結果で応えた。
その後もホームの鹿島が押し気味に試合を進める。前半17分には西のアーリークロスに赤崎が飛び込むが、目前でDFがカット。同29分、遠藤の直接FKも右ポストを直撃し、跳ね返りに詰めたMFカイオのシュートもGKの好セーブに阻まれた。
再三のチャンスを逃し、追加点を決め切れない鹿島。すると前半36分、ソウルはMFコ・ミョンジン右CKに後方から走り込んだDFイ・ウンヒが豪快なヘディングシュートをゴールネットに突き刺し、1-1の同点に追いついた。失点シーンでイ・ウンヒをフリーにしてしまったDF山本脩斗は前半39分、遠藤の右クロスに逆サイドから飛び込んだが、左足のシュートは枠を捉え切れなかった。
1-1で折り返した後半6分、またしてもCKからやられた。ソウルはコ・ミョンジンのショートコーナーからFWユン・イルロクが右クロス。これに逆サイドから走り込んだMFオスマール・バルバが頭で流し込み、2-1と逆転に成功した。グループリーグ突破のためには2点が必要になった鹿島。後半13分、右クロスを山本が頭で折り返し、土居がヘディングで合わせたが、クロスバーを越えた。
鹿島は後半23分、赤崎に代えてFW高崎寛之を投入。同27分にはカイオに代わってMF本山雅志がピッチに入った。直後に本山の右クロスからチャンスを迎えるが、山本のヘディングシュートはゴール上へ。それでも徐々に攻撃の圧力を強めると、後半34分、山本の左クロスに高崎が競り合ったこぼれ球を柴崎が右足で押し込み、2-2の同点に追いついた。
あと1点取って勝ち越せば、決勝トーナメント進出が決まる鹿島。ソウルも引き分けでは敗退の可能性があるため、最後まで両チームが攻め合う激しい展開となった。するとソウルは後半アディショナルタイムに途中出場のMFマウリシオ・モリーナが劇的な勝ち越しゴール。3-2で競り勝ったソウルが2位通過を決めた。開幕3連敗から2連勝し、最終節までグループリーグ突破の可能性を残していた鹿島だが、あと一歩及ばず、ACL史上初となる3連敗からの決勝トーナメント進出はならなかった。
(取材・文 西山紘平)