日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年4月27日日曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第9節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51124

J1 第9節 サンフレッチェ広島戦

土居とカイオ、遠藤がゴール!鹿島がアウェイで広島に快勝、連敗ストップで首位に返り咲く!

先週末の神戸で2-3と逆転負けを喫し、リーグ2連敗で4位に後退した鹿島が、重要なアウェイゲームに臨んだ。J1第9節でサンフレッチェ広島と対戦すると、前半にカイオと土居がゴールを決め、後半にも遠藤が追加点を挙げて、3-0で快勝。リーグ戦3試合ぶりの勝利で、首位に返り咲いた。

鹿島は出場停止の青木に代わって、植田がリーグ戦初の先発出場。昌子とセンターバックコンビを組んだ。また、カイオが公式戦3試合ぶりに先発メンバーに名を連ね、左サイドハーフに入った。パスを回してボール支配率を高める広島に対して、鹿島は球際での粘りと積極的なプレスで応戦する。先制点は、ダヴィの献身的な守備から生まれた。10分、相手の最終ラインでのパス回しが乱れたところを突いて、スライディングでボールを奪うと、ペナルティーエリア内のカイオへパスを送る。カイオは冷静にシュートをゴール左隅に流し込んだ。

抜け目ないダヴィのプレーから先制に成功した鹿島は、19分に追加点を奪う。中盤でのルーズボールに小笠原が反応すると、相手と交錯しながら前方へボールを残す。柴崎が前を向き、左足でスルーパスを送ると、走り込んでいた土居がペナルティーエリア内でトラップ。コントロールされたシュートをゴール左隅に蹴り込んだ。

2点をリードした鹿島は、広島にボールをキープされる時間が長くなったものの、サイドを広く使った攻撃にしっかりと対応。前半終了間際には佐藤や石原にゴールを脅かされる場面もあったが、曽ヶ端が安定した守備を見せ、得点を許さなかった。前半は2-0で終了した。

後半も、広島がボールをキープする展開は変わらなかったが、鹿島はカウンターでチャンスを演出する。52分には、右サイドのダヴィへボールが渡り、ペナルティーエリアへ仕掛ける。こぼれ球を拾った土居がクロスを送るが、クリアされた。さらに、セカンドボールに反応した小笠原が巧みなターンでボールを持ち出そうとしたが、相手に奪われた。

待望の3点目は、54分に決まった。ペナルティーエリア手前、やや右側で得たFKを遠藤が蹴り込むと、密集地帯を越えたボールがファーサイドへ飛び、そのままゴールに吸い込まれた。セットプレーからの3点目で、鹿島がリードを広げた。

3点リードと優位に立った鹿島は、71分に西、76分にルイス アルベルトを投入し、守備陣のテコ入れを図る。両サイドからクロスを上げられる場面は多かったが、中央でしっかりと身体を張り、広島に決定機を作らせない。82分には豊川を投入し、チーム一丸となって最後まで集中力を保ち続けた。試合は3-0で終了。鹿島がアウェイで快勝した。

鹿島はリーグ戦の連敗を2で止め、勝点を18に伸ばして首位に返り咲いた。5連戦の初戦で、リーグ2連覇中の広島を相手に完封勝利を収めたことは、これ以上ない弾みとなるはずだ。次節は29日、J1第10節の清水エスパルス戦。中2日で迎えるホームゲームで勝利を収め、厳しい日程の中で白星を重ねていきたい。



【この試合のトピックス】
・広島とのアウェイゲームでのリーグ戦勝利は、2007年9月30日の第27節以来。前回は、マルキーニョスの決勝点で、1-0で競り勝った一戦だった。
・植田がリーグ戦初の先発フル出場を果たした。
・土居が今季のリーグ4得点目を挙げた。
・公式戦3試合ぶりに先発したカイオが、今季のリーグ2得点目を挙げた。
・西が71分に途中出場。今季のリーグ戦初出場を果たした。
・豊川が82分に途中出場し、3月23日のJ1第4節、セレッソ大阪戦以来の公式戦出場を果たした。
・遠藤が今季のリーグ5得点目を挙げ、チームトップとなった。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・前半同様、全体のバランスと各エリアの距離感を大切にしよう。
・消極的な気持ちや選択肢は捨てろ。最後までポジティブに戦い続けろ。
・自陣エリア周辺でのファールに気を付けろ。リスクマネージメントはしっかり。

サンフレッチェ広島:森保 一
・チャレンジ&カバーをしっかりやること。
・あわてずにギアを上げていくこと。
・チャンスは作れている。必ず逆転しよう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(広島対策をしっかりとしてきたうえでの、快勝となったが)1つは、誰が見ても楽しい試合になることは、試合前からわかっていた。両チームの大きな違いは、広島は長年一緒にプレーしていて、抱えている選手の技術力も非常に高い。うちは、まだチームを再建している、作り上げているところで、確実なことをしなければいけない。引いて守ってやっていくしかなかったというのが、正直なところ。いつかは互角に戦えるようになれればと思う。
・私がいくらプランを練っても、やるのは選手。選手たちが忠実に、計画したものを実行するというところで、それがうまくいった。広島は常にゴールを目指してやってくるサッカーなので、枚数をかけるし、その分、スペースを与えることは多い。今日、DFラインは非常に良かった。相手が作ったチャンスは、ウイングバックにボールが出て、逆足に切り返されて、インカーブで入れたボールに対しては、少し危ない場面もあったが、それ以外はうまく機能した。相手は3バックと1ボランチを残すところで、スペースが多くなる。我々は(サイドハーフは)1人はスピードがあって、1人は技術はある。トップ下には、本人はまだ、すごい選手だという自覚をまだしていなくて、毎日毎日、試合毎に言っているが、変貌する機会が今年中になればという選手。ダヴィは相手の選手を疲れさせて、ボディブローを与えて、他の選手が活きていくという状況を作り出す。献身的に犠牲心を持って、チームのために全員が走ったり攻撃をするということが重要。試合後に、森保監督に「やっと勝ちました、うれしいです」と、冗談を言わせてもらいました。
・(広島と一緒に優勝争いを?)そのように、神様がその言葉を聞いてくれればなと思う。長いシーズンですし、そんなに甘くないリーグ、まだ若いチームなので、いろいろなことがあると思う。

サンフレッチェ広島:森保 一
連戦の疲れはもちろんあると思うが、その連戦に対して誇りを持って戦っているので、言い訳にならない。試合の入りで集中力を欠いて、相手を勢いづかせたことで、難しい試合にしてしまった。(日程は)言い訳にはならないし、日程は変わらないので、しっかりと毎試合毎試合乗り切っていかないといけない。相手どうこうではなく、自分たちの試合への入りが悪かったから、難しい試合になった。ひたむきに、謙虚にしっかりとやっていかないといけないということを、今日の結果から受け取って真摯にやっていこうと。ホームで0-3で負けることはあってはならない。状態が同であろうと、ホームでは勝つということ、勝ちを見せられるようにやっていこうと選手に言った。敗戦を反省しなければいけないが、次の試合に向けて気持ちを切り替えて、身体を少しでもフレッシュな状態にするということをやって、鳥栖戦に向かいたい。


選手コメント

[試合後]

【カイオ】
チームの約束ごとを守って戦った。シュートは狙い通り。攻撃だけでなくチームのために守備もした。みんなのために勝てて良かった。良い戦いが出来たと思う。これからも勝っていきたい。

【土居 聖真】
試合はきつかった。(得点シーンは)トラップしてゴールを見た瞬間、打つ所がどこもなく、とっさに決めて打った。この試合で勝った事は大きいが、まだシーズン途中。シーズンの最後に1位にいなければいけない。その過程の中で、勝てた事は良かったと思う。

【遠藤 康】
(ゴールシーンは)狙っていない。入ったという感じ。広島対策をやって勝ったが、自分たちのサッカーではない。でも結果が出て良かった。広島は疲れていた部分もあると思う。でもアウェイで勝てた事は大きい。

植田選手、昌子選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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