
日刊鹿島アントラーズニュース
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2014年8月10日日曜日
◆2014Jリーグ ディビジョン1 第19節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50845
J1 第19節 名古屋グランパス戦
残り8分からの劇的逆転劇!鹿島が名古屋との打ち合いを制し、4月以来の連勝!
2日に行われた広島戦で5-1と大勝し、リーグ戦4試合ぶりの勝利を挙げた鹿島が、連勝を懸けてアウェイゲームに臨んだ。豊田スタジアムで行われたJ1第19節、名古屋グランパスとの一戦は、前半に先制を許すと、山本の鹿島加入後初得点で同点に追いついたものの、後半開始早々に再び1点ビハインドを追う苦しい展開となる。しかし終盤に粘りを見せた鹿島は、82分にダヴィ、90分に遠藤がゴールネットを揺らし、3-2と劇的な逆転勝利を挙げた。
鹿島は前節の広島戦と同じ11人が先発メンバーに名を連ね、4月以来のリーグ戦2連勝を狙う。開始6分、曽ヶ端からの正確なフィードに反応した土居が、敵陣で相手との競り合いを制し、ドリブルで縦に持ち出すと、中央へパス。惜しくも相手にカットされたが、立ち上がりから積極的な動きを見せた。以降は拮抗した展開となり、雨脚の強弱が時間帯によって変化し、次第に風も強まる難しいコンディションの中で、決定機を作れないまま推移していった。
25分、鹿島は先制を許してしまった。右サイドで矢野にクロスを蹴り込まれると、ブロックを試みた山本に当たってコースが変わり、ボールはペナルティーエリア中央へ。走り込んでいた永井にダイビングヘッドを決められた。
2試合ぶりにビハインドを負った鹿島は、少しずつ攻勢をかけていく。29分には、右サイド深くでボールを収めた西が、マイナスのクロスをグラウンダーで蹴り込み、走り込んでいたカイオが右足を一閃。シュートは相手DFにブロックされたが、チャンスを演出した。36分には、右サイドからのクロスにダヴィが反応し、振り向きざまに左足を振り抜くと、強烈なシュートは枠を捉えたものの、GK楢崎に弾き出されてしまった。
待望の同点弾は、42分に生まれた。右サイドで中村のパスに反応した土居が、ゴールライン際からファーサイドへクロスを上げると、飛び込んだのは山本。ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、鹿島での初得点が決まった。鹿島は前半のうちに同点に追いつき、1-1でハーフタイムを迎えた。
逆転を目指す後半開始直後、鹿島は出鼻をくじかれる。46分、ペナルティーエリア内で小笠原がファウルを犯したとの判定で、名古屋にPKが与えられ、ケネディにシュートを決められた。鹿島は再び1点ビハインドを負った。
反撃に転じたい鹿島は、敵陣に押し込む時間帯を増やしていった。56分には、スルーパスに反応した中村が相手GKと1対1となるチャンスを迎えたが、シュートは阻まれてしまった。59分にも、左サイドで最終ラインの背後を取ったダヴィがペナルティーエリアに入り、左足シュートを放ったものの、またも相手GKにセーブされて得点はならず。決定機を作り出しながら得点を奪えない時間が続いた。
打開を図るトニーニョ セレーゾ監督は64分、2選手を交代し、ルイス アルベルトと遠藤をピッチに送り出した。さらに72分には豊川を投入し、攻撃陣を活性化させて、試合はラスト10分へと突入した。
劇的な逆転劇、その口火を切ったのはダヴィだった。82分、相手の最終ラインへ猛然とプレスをかけると、クリアボールを足に当て、前方へこぼれたところへいち早く反応。スライディングで相手GKより先にボールに触ると、サポーターの待つゴールへ流し込み、起死回生の同点弾を記録した。前半から献身的なプレスを惜しまなかったダヴィの姿勢が奏功し、鹿島はスコアを2-2とした。
そして、値千金の逆転ゴールは90分。決めたのは2試合ぶりに復帰した遠藤だった。敵陣右サイドでこぼれ球に反応した西がワンタッチで前方へパスを出すと、土居がペナルティーエリア内で巧みなヒールパスを背後へ流す。走り込んでいた遠藤が得意の左足を振り抜き、シュートをゴールへ突き刺した。
アウェイで2度のリードを許しながら、終盤に逆転を果たした鹿島が3-2で名古屋に競り勝った。これで4月以来のリーグ戦2連勝を達成。勝点を33に伸ばし、上位との差はさらに縮まった。今節が11日に延期となった鳥栖、2位の浦和とは4差、3位の川崎Fとは3差となり、いよいよ上位3チームを視界に捉えた。次戦は1週間後の16日、第20節のヴァンフォーレ甲府戦だ。鹿島の反撃が、ここからさらに加速する。
【この試合のトピックス】
・リーグ戦での連勝は4月以来で、今季4回目。前回は、26日の第9節広島戦と29日の第10節清水戦での2連勝だった。
・豊田スタジアムでのリーグ戦勝利は2年ぶり。前回は、2012年11月24日に行われた第33節で、ドゥトラの2得点で2-1と競り勝ち、J1残留を確定させた一戦だった。
・リーグ戦で名古屋に勝ったのは3試合ぶり。前回は2013年5月18日の第12節で、遠藤と中村、大迫の得点で3-1と快勝した試合。
・今季、磐田から加入した山本が、移籍後初得点を決めた。
・ダヴィが2試合連続の得点を挙げ、リーグ戦での得点数を8に伸ばした。
・2試合ぶりに復帰した遠藤が途中出場を果たし、決勝点を決めた。今季のリーグ戦での得点を6とした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・攻守の両面において、バイタルエリアでの意思表示をより明確に。
・勝利のへの気持ちは、言葉でなくプレーで語るべきことだ。最後まで戦いきること。
・オールアクションでいけ。相手に呼吸を整える時間を与えるな。
名古屋グランパス:西野 朗
・前線にボールが入った時に、全体で攻撃のスイッチを入れよう。
・ボールをもっと左右に動かすこと。
・守るべき時は全体でしっかり守ろう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・まず、前半の早い時間帯に失点をして、後半にもまた早い時間帯で取られてしまった。注意力や集中力の低下は、1つの問題として考えられる。ただ、その後に自分たちのパスワークを主体としたサッカーを展開しようとした。選手たちに常に言っているのは、前後半とも同じ運動量やパフォーマンス、パスワーク、リズムでやっていかなければならないということ。もちろん、多少は速攻や遅攻を使い分ける必要も出てくる。それは、試合の流れを読みながら出てくるものだ。
・失点をした後に同点に追いついて、再び失点をした後、また追いつくという形になった。勝ちたいというところで前がかりになると同時に、カウンターを受けやすくなるという面もあった。選手の能力やレベルを考えると、最終ラインの中央は若い2人なので、若い時は集中力が切れてしまうものでもあり、今日のように蒸し暑い中ではそういう時間帯が出てくる。一瞬の気の緩みで相手にやられる危険性もある中で、相手が攻め込む流れになっていた。流れがこちらに来始めた時に、一瞬(の集中力の欠如で)で流れが相手に渡ってしまうので心配だったが、若い選手たちが一生懸命取り組んで、何かを成し遂げたいという気持ちで努力をして走り続けたことが、勝利を引き寄せたと思う。この勝利は、彼ら自身が頑張った成果だと思う。特に名古屋には経験豊富な選手がいる中で、相手のホームという条件を考えれば、選手たちを称えたいと思う。
・前半は、不注意からのミスが少しあったりしたために失点をしたが、やむを得ない部分でもありながらも、修正していかなければならない。もう少しパスをつなぐことができたのに、(長い)ボールを蹴ってしまった。それは我々らしくないし、守から攻への切り替えを瞬時にすばやくできれば、相手の守備が整う前に攻撃できる時間があったのに、曽ヶ端やセンターバック陣の判断に迷いや遅さが目立ってしまったかなと思う。それはまだ改善できるところだと思う。
・交代選手では、ルイスについては、中盤の活動量が低下していたところで息を吹き返してほしいという意味で投入した。豊川とカイオの交代は、若い選手同士の交代は、まずは一生懸命走ってくれるというところからスタートする。それは選手たちにも話をしていて、その中で、試合の中で感じるものもあるので、一生懸命やれば必ず変わってくる。フォアチェックをすることで何らかのアクシデントや良い状況を作ることができる。遠藤については、正直パフォーマンスには満足していない。得点はしたが、ハーフがペナルティーエリア内に入ったり、シュートを打つということを求めている。もちろん要因も考えられて、ケガをしてしまって何日か離脱したので、コンディションを戻すところに時間がかかっているかなとも思う。チームとしても個人としても改善する点はある。
名古屋グランパス:西野 朗
厳しい結果を受け止めなければならないと思っている。全員がタフに戦ってくれただけに、試合を最後までコントロールできなかったというところと、小さいミスが最終的にはより大きな代償を払うこととなった。ここのところの試合の流れもそうだが、終盤の詰めというか、しっかりコントロールしていく力がないということだと思う。ただチャンスも多かったし、点差の開く試合を作ることができたとも思う。選手たちはアグレッシブに戦ってくれたと思う。
選手コメント
[試合後]
【遠藤 康】
久々の試合出場で試合勘も無かった。得点以外の部分は課題もある。自分が入った時は負けていたので、まずは同点を考え、前がかりに行った。シュートはサイドネットに強さよりコースを意識して打った。聖真からパスが出ると思っていた。前にスペースがあったので、聖真を信じて走った。中も見たけど、シュートを選択した。シュートコースも狙い通り。
【山本 脩斗】
自分のゴールより、チームが勝てた事が良かった。後半に失点してから、徐々に圧力をかけて2点目、3点目と取ることが出来た。ゴール前まで行けていたし、ダヴィが良い形で踏ん張って決めてくれたと思う。守備ではケネディ選手が落としたセカンドボールを永井選手が拾ったり、レアンドロ ドミンゲス選手がスルーパスを狙ってくるので、そこを抑えるように話していた。
【土居 聖真】
決勝ゴールの場面は、もらったパスが予想よりも少しずれていたので、踏ん張って出すしかなかった。そこへヤスさんが良い所に走って来てくれて決めてくれた。こういう試合に勝つということは、少しずつだけど力が付いているのだと思う。この試合だけじゃないけど、みんなが集中していたし、戦う気持ちを持っていった。それが結果につながっている。
植田選手、豊川選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。
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