3月17日、J1リーグ第4節として川崎フロンターレは鹿島アントラーズと対戦する。アウェイでの一戦を前に、選手にその印象を聞くとやはり“あの名前”が上がった。
岩政大樹監督が率いていた昨季はリーグ戦2戦2勝と川崎が好成績を残した鹿島戦。しかし今季はランコ・ポポヴィッチ監督が率いており、新たなチーム作りを進めている。一方で、鹿島のその“らしさ”も見せており、第2節では1点ビハインドの状況から追いつくなど、その粘り強さはしっかりと継承している。
山本悠樹は、監督交代で戦い方に違いを感じているとしたうえで、「堅実にやるところと大胆にやるところがある」とイメージを膨らませる。そんな中で、「自分たちがボールをちゃんと動かせれば」と自分に矢印を向ける重要性を説く。
橘田健人は鹿島の印象を聞かれると、まず口にしたのが「知念くんが出るのかな」という言葉だった。知念慶は2017年から22年まで川崎でプレー(20年は大分に期限付き移籍)。橘田とも、チームメイトとしてプレーしていた。「のびのびとプレーしていた」と今季の試合を見た印象を振り返り、「器用な選手ですし、ビックリはしましたけど、ただ普通にできそうだし、相手にいたら嫌だ」とその能力の高さを知っているからこその警戒を表す。
■「ああいう選手がボランチいるのは……」
昨季加入して現在23歳の山田新は、「センターバックに同い年の選手がいたり」とライバル意識を持っている。そのうえで、「タフな選手が多いですし、しっかり戦って球際で激しく来るイメージありますけど、去年も初ゴール決めましたし、劇的な勝利ができたので印象はそんなに悪くない。またゴールできればいい」と自信を見せる。
昨年2月25日、山田はJ1出場2試合目をカシマスタジアムで迎えた。1点ビハインドでの残り11分というタイミングでピッチに立つと、プロ初ゴールを記録。この同点弾を反撃の狼煙にチームは逆転勝利をつかみ取った。
験がいいスタジアムでの試合となるが、昨季以上に、タフさという意味で山田のプレースタイルとは真っ向勝負になる部分もある。だからこそ、「そういうところで自分が勝って点を取れれば、相手もメンタル的に折られる部分もあるので、自分が個で負けないことが大事」と意気込む。
◆川崎FW山田新と橘田健人が鹿島戦を前にボランチ・知念慶に警戒!「ああいう選手がボランチいるのはFWとしては…」と山田が膨らませるピッチ上のイメージとは(サッカー批評)