鹿島、水戸などで活躍した元日本代表FW鈴木隆行氏(41)の引退試合が13日にケーズデンキスタジアムで行われた。試合後の引退セレモニーでは21年間のプロ生活を振り返り涙したが、記者会見では晴れやかな笑顔を浮かべた。
会見での一問一答
―引退試合を振り返って
無事、試合が終わってほっとしている、たくさんの選手に来て頂いた。個人的にはたいしたプレーできなかったが、一緒にできて楽しかった。ケガもなく終えてくれたので、それもほっとしている。思ったより観客も入ってくれて本当に良かった。
―90分間どういう思いでプレーしたか
得点を決めないといけないと思って、2点は取りたかった。前半は思うように体動かなかった。(中村)俊輔やヤナギ(柳沢敦)、(小笠原)満男、(中沢)佑二がいて当時のこと思い出した。やべーなと思った。昔のことなんてほとんど思い出さないタイプだが、きょうは感動した。
―感極まるものがあったのか
こういうことで泣いたことないが、年をとると涙もろくなるのかな。21年の現役生活はつらいことが多く、うまくいってても、つらいことあった。でも、いろんな人に助けられてやってこれた。それを思い出して涙が出た。
―地元・茨城への思い
茨城のチームでプレーするのと他の県でプレーするのは違っていて、地元でやるというのは応援してもらえる数が多い。水戸でもたくさんの人に声をかけてもらった。地元は違うと実感した。鹿島があって、水戸はJ2だが、J1にあがったら茨城のサッカーのレベルも上がる。何が手伝えるか分からないが、水戸がJ1に上がればいいなと思う。全体のレベルを上げて、茨城のサッカーを強くしてもらいたい。
―今後について
プロの監督を目指す。今までやってきたように、常に挑戦で常に勉強です。愛されるような、選手を愛せるような監督になって、世界に出て行くような監督になりたいと強く思っています。
引退試合の鈴木隆行氏「昔のことなんてほとんど思い出さないタイプだが、きょうは感動した」