日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月4日日曜日

◆鹿島選手も複雑、勝ち点差15の下克上V「個人的にこのルールはどうかと…」(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2016/12/04/0009722394.shtml

 逆転勝ちで頂点に立ち歓喜する鹿島イレブン、金崎夢生(後列右)も大きくジャンプ

「明治安田生命J1チャンピオンシップ・決勝第2戦、浦和1-2鹿島」(3日、埼玉スタジアム2002)

 鹿島が2戦合計2-2(第1戦0-1)とし、アウェーゴールで浦和を上回って09年以来7年ぶり8度目のリーグ優勝を果たした。ただ、この試合に関わった選手・監督がリーグ戦で口にしたのは両チームの勝ち点差が「15」あるという事実だ。鹿島の優勝に異論を唱えるものはいないが、勝った鹿島にも「複雑なチャンピオン」、「個人的にはこのルールはどうかと思う部分がある」と正直な思いを口にする選手がいた。

 石井正忠監督は「年間の勝ち点がどうであれ、順位がどうであれ、この明治安田生命チャンピオンシップを取ったものが、今年のJリーグのチャンピオンなんで、それが取れて本当にうれしい」と胸を張った。優勝は鹿島。その結果に異論は挟まれるべきではないし、浦和のペトロビッチ監督も「スポーツに関わる人間として、勝利した鹿島が優勝したことに対しておめでとうと言いたいと思います」と語っている。

 ただ、気持ちの上では釈然としない思いも勝った鹿島の選手に残っている。チームの精神的支柱であるMF小笠原満男は「ルールの中でやったので、勝ちは勝ち」としながらも、「来季はやり方が変わるので、年間1位にこだわってやっていく必要がある。そこは来季に取っておきたい」と1ステージ制に戻る来季へ気持ちを切り替えていた。

 MF柴崎岳は「個人的にはこのルールはどうかと思う部分もある」と正直な思いを語った。「完全優勝ではないけど、ルールにのっとって勝てた部分ではうれしい部分と、浦和やフロンターレへの敬意というか、そういう部分が交錯している」と表現することが難しい思いにかられているようだった。DF昌子源も「レッズさん、川崎さんには離されたわけで」と浦和に対して勝ち点差15ポイント、川崎に対して同13ポイント離された事実に目を向けた。「複雑なチャンピオン」と表現し、来季に連覇を目指せる立場として、さらなる向上を誓っていた。

 浦和のペトロビッチ監督は、「どこに15ポイント多く取ったチームのアドバンテージがあるのか分かりません」とも語った。釈然としない思いを残しつつ、来季は3季ぶりの1ステージ制が帰ってくる。

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