日本代表は1日、キリンチャレンジカップのニュージーランド戦(6日)、ハイチ戦(10日)に向けた国内合宿を開始した。鹿島アントラーズ所属のDF昌子源は、ロシア・ワールドカップ(W杯)出場に向けたメンバー争いへの意気込みを語った。
アジア最終予選を突破し、6大会連続となるW杯出場を決めた日本代表は、国内で開催する今月の2試合で本大会に向けた準備をスタートさせる。チームは出場権を獲得したが、個々の選手たちはこれから23人のメンバー入りを争っていかなければならない。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、初日から合宿に参加した国内組のメンバーに向けて、W杯出場のためにはさらなるプレーの向上が必要だと伝えたようだ。「Jリーグのパフォーマンス、特に前節はここにいるみんなが良くなかったという情報をもらっているという話をされました。毎試合見てるからと。W杯へ行きたければ、Jリーグからしっかりパフォーマンスを上げてほしいと言われました」
鹿島は土曜日に行われたサガン鳥栖戦に0-1で敗れ、J1での連勝が5試合でストップした。「(失点は)完全に僕のマークだった」と昌子は反省しつつ、「サポーターの立場からすれば、代表に行って、Jリーグはちょっと(力を)抜いてるんじゃないかとか、色々な見方をされてしまう。そういう責任感を自覚してやっていかないと」と続けた。
W杯出場枠を争う三浦弦太(ガンバ大阪)や森重真人(FC東京)らとJリーグでマッチアップした時には、W杯に向けた「サバイバル」の戦いを特に意識していたと昌子は語る。「この人だけには負けたくない、入れられたくないというのはあった」「同じポジションである以上は、W杯に行けるか行けないかなので」と対戦時の思いを振り返った。
最近の代表戦では吉田麻也とともに先発CBの一角として起用される昌子だが、「序列としては2番手なのかと言ったら、僕的には全然そう思っていない」と強調。現状に満足せず、結果を出し続けることでポジション争いに勝利したいという思いを口にしている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】
昌子源、W杯出場への「サバイバル」を強く意識。「同じポジションの相手には…」