日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年9月1日金曜日

◆平畠啓史チョイス“至極の11人”|3人を選んだ鹿島からMVPをセレクト。カンテの喜び時間差攻撃はハマる【J1月間ベストイレブン8月】(サッカーダイジェスト)






2人分、3人分の仕事ができる毎熊


 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。8月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。

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 7月後半は中断があり、移籍も活発だった印象。新しい戦力も加えたなかでのJ1の8月は4試合。GKは鹿島の早川友基。4試合で2失点。安定のパフォーマンスに加え、24節の鳥栖戦終了間際、ペナルティエリア内で鳥栖の長沼洋一がクロス。味方の舩橋佑が触り、ボールは角度を変えてゴール方向に向かった。

 至近距離で角度が変わりオウンゴールの可能性もあったが、早川は素早く反応しチームを救った。早川の特筆すべきポイントはセービングの技術とともにキックの正確性。ビルドアップ時のキックが見事に味方に収まる。

 相手の陣形と味方のポジショニングを即座に判断し、正確なキックで攻撃の起点となる。グラウンダーで中央を通し、浮き球で前線から降りてきたFWの胸もとへパスを送る。早川のキックの正確さはスタジアムで見たほうが分かりやすい。スタジアムで見るべきゴールキーパーの一人。

 センターバックは鹿島の植田直通と柏の犬飼智也。対人の強さ、カバーリングの速さでディフェンスラインに堂々君臨の植田。攻撃時のCKの関川郁万、鈴木優磨、植田と居並ぶ姿は漢(おとこ)感満点。鹿島伝統のセンターバック正統後継者である。

 苦しいチーム状況の柏に浦和から加わった犬飼は、ディフェンスラインだけでなくチーム全体に安心感を与えている。25節・広島戦の43分。中野就斗のシュートに対するスライディングゴールカバーは圧巻。スライディングのタイミングが素晴らしかった。


樋口の喜び方は感動的だった





 中盤の右には鹿島の樋口雄太。今月も2ゴール・2アシストと結果を残した。鹿島を代表する選手の一人ではあるが、24節・鳥栖戦でゴールを決めた時は古巣へのリスペクトを忘れず、喜びを控えめにしていたのが感動的だった。

 MVPは8月唯一3勝を挙げた鹿島のディフェンスラインの顔、植田。ディフェンスラインには植田のような頼りになる漢が必要だ。

取材・文●平畠啓史




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◆【鹿島】湘南戦は鈴木優磨が出場停止。ピトゥカ「チームの底上げができていると再認識できる試合にしたい」(サカノワ)



ディエゴ・ピトゥカ


逆転優勝へ望みを託すためにも、「まず『湘南との決勝戦』という意気込みで臨む」。


[J1 26節] 湘南 – 鹿島/2023年9月2日19:00/レモンガススタジアム平塚

 J1リーグ鹿島アントラーズのMFディエゴ・ピトゥカが8月31日、9月2日のアウェーでの湘南ベルマーレ戦に向けて抱負を語った。

 5位の鹿島はリーグ2連勝中で、最近7試合4勝2分1敗と勝点を積み上げている。そうしたなかチーム最多11得点を決めてい鈴木優磨がこの試合、累積警告により出場停止になる。一方、最下位の湘南は2連敗中で、3試合勝ち星がない。

 ボランチとして出場停止明け7試合連続スタメン出場中のピトゥカは湘南について、「ホームではあまり試合を落とさないイメージがあります。今は降格圏に居ても良いチームであることに変わりません」と気を引き締め、次のように決意を示した。

「さらに上を目指している自分たちにとって、絶対に落とせない試合です。鹿島でプレーする以上、全勝しなければいけないと頭に入れて挑まなければいけないし、それができるチーム。そのためには日々の練習で一つひとつ積み上げていくことが大切です。全員がその意識でやっていければ、欲しているものは手に入れられると思います。もちろん相手をリスペクトしながらも、これまで積み上げてきたものを全てぶつけていきたいです。ここからは9つの決勝が待っている。まず『湘南との決勝戦』という意気込みで臨みます。そうすれば、自然と近づけると思います」

 首位の横浜F・マリノスとは8ポイント差で残り9試合。まだ優勝をあきらめていない。

「集団としても、個人としても、成長が多く見られます。勝点8差を追い上げるためには、さらに集団としても向上し、そのなかでお互いに要求し合い、連係を高めていくことが大切です。十分チャンスはあります。シーズンの最後、鹿島のファンのみんなが求めている喜びを届けられるように、チーム一丸となってやっていきます」

 そして鈴木が出場停止になるが、鹿島加入から2年半が経った31歳のファイターは「チームの底上げができていると再認識できる試合にできれば」と語る。

「優磨が重要な選手であるのは間違いありません。一方、チーム全体として底上げされています。ここ数試合でも途中出場した選手が結果を残しています。誰が入っても、求めている以上のものを出して、結果を残してくれると信じています。チームの底上げができていると再認識できる試合にできればと思います」

 アウェーでは2連敗し3試合勝利がない。湘南戦、鈴木不在でも勝てると、ピトゥカの言葉通り「チーム一丸」で証明したい。




◆【鹿島】湘南戦は鈴木優磨が出場停止。ピトゥカ「チームの底上げができていると再認識できる試合にしたい」(サカノワ)





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