日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年8月31日水曜日

◆「一心不乱に新しい鹿島を創る」岩政大樹監督が示したチームの指針。選手たちの“覚悟”に「僕が迷うわけにはいきません」(サッカーダイジェスト)






鹿島らしさは「多様性の尊重と融合」


 鹿島アントラーズの岩政大樹監督が自身のツイッターを更新し、今後のチーム作りを進めるうえでの指針を示した。

 鹿島は8月8日、レネ・ヴァイラー前監督の退任に伴い、クラブOBでトップチームのコーチを務めていた岩政氏の監督就任を発表。新体制の初陣となった14日の第25節・アビスパ福岡戦では2-0の快勝を収め、チームを6試合ぶりの勝利に導いた。

 そして27日には、第27節で川崎フロンターレと対戦。就任から3試合目の指揮となった試合は、2点をリードされる展開も、徐々に主導権を握ると、52分に仲間隼斗のゴールで1点を返す。その後も気迫あふれるプレーで攻勢を強めたものの、スコアボードは動かせず1-2の敗戦となった。

 この試合後、岩政監督はSNSで「降ろした看板を取り戻す旅を、勇敢な選手たちがスタートさせてくれました」と選手たちを称賛し、今後に向けた意気込みを綴る。、

「選手たちが覚悟を示してくれたのですから、僕が迷うわけにはいきません。一心不乱に新しい鹿島を創る歩みを押し進めていきます。今週には新コーチ陣も合流します。新生・鹿島は変化することを恐れない。伝統と革新です」

 鹿島は29日、トップチームの新コーチングスタッフを発表。コーチには、スペインでの指導者歴も持つ坪井健太郎氏とフットサルの日本代表監督も務めた鈴木隆二氏。フィジカルアドバイザーには、ドイツ代表のフィジカルコーチなども歴任した咲花正弥氏が就任した。

 岩政監督はふたたびツイッターを更新。「私を含めた元鹿島戦士のコーチングスタッフ陣に新たな視点を加えてくれる多士済々の面々が集まってくれました。私は”鹿島らしさ”の1つを『多様性の尊重と融合』だと定義しています。新生・鹿島はどんどん楽しく!新しく!」と記す。
 
 新指揮官はこれからチームにどんな変化を加えていくのか。鹿島は次節、9月3日にホームで浦和レッズと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部







◆「一心不乱に新しい鹿島を創る」岩政大樹監督が示したチームの指針。選手たちの“覚悟”に「僕が迷うわけにはいきません」(サッカーダイジェスト)





2022年8月30日火曜日

◆アントラーズの新スタジアム 鹿嶋市長「誘致に向けて粛々と」(NHK)






サッカーJ1・鹿島アントラーズの新たなスタジアムについて、茨城県鹿嶋市の田口伸一市長は29日の記者会見で、「誘致に向けて粛々としっかりとしたコミュニケーションと対応をしていく」と述べ、誘致に意欲を示しました。

鹿島アントラーズは、鹿嶋市にある県立のカシマスタジアムを本拠地としていますが、老朽化により修繕などにコストがかかるとして、5年後をめどに新たなスタジアムの建設地やどんな機能を備えるか決定するとしています。

新たなスタジアムをめぐっては、先週、鹿嶋市の隣でアントラーズのホームタウンの1つである潮来市の原浩道市長が市内への誘致に乗り出していることを明らかにしています。

これについて鹿嶋市の田口市長は、29日開かれた定例記者会見で、「現時点ではコメントできない部分もあるが、鹿嶋市としては、誘致に向けて粛々としっかりとしたコミュニケーションと対応をしていく」と述べ、市内への誘致に意欲を示しました。

そのうえで、アントラーズに財政面でできる限りの支援をしていきたいという考えを示しました。

【鉾田市長「断念している」】
鹿島アントラーズの新たなスタジアムについて、アントラーズのホームタウンの1つである鉾田市の岸田一夫市長は29日の定例記者会見で「移転については、以前からホームタウンの5市とアントラーズ、それに県で話をしてきた。鉾田市も一度は手を挙げたものの断念している」と述べ、市内への誘致を検討したものの断念したことを明らかにしました。

そのうえで移転先の決定については、「一部の人たちの間で密室で決めたということでは同じホームタウンとして納得いかない。透明性をもって説明してほしいと伝えている。鹿嶋市か潮来市のいずれかになるのだろうが、気持ちよく決めてほしい」と述べました。





◆アントラーズの新スタジアム 鹿嶋市長「誘致に向けて粛々と」(NHK)


◆移籍後初得点のセルクル上田綺世「ようやくゴールを奪えた。適応期間の終わりが来たように感じている」(GOAL)






【欧州・海外サッカーニュース】セルクル・ブルージュ(ジュピラーリーグ)の上田綺世は、ズルテ・ワレヘム戦で初ゴールをマークした。


セルクル・ブルージュの上田綺世が、移籍後公式戦初ゴールに歓喜している。ベルギー『HLN』が伝えた。

今夏に鹿島アントラーズからベルギー・ジュピラーリーグのセルクル・ブルージュに加入した上田。本来のセンターフォワードだけではなく、トップ下としてもプレーする機会を得ていた同選手だが、ここまでノーゴール、ノーアシストが続いていた。

それでも27日に行われたジュピラーリーグ第6節のズルテ・ワレヘム戦に先発出場した上田は、11分にケヴィン・デンキーのアシストから先制点をマークする。その後、チームは16分に失点し、試合は1-1のドローで終わった。

公式戦6試合目にして移籍後初ゴールをマークした日本人FWは試合後、得点した喜びを語っている。

「ようやく最初のゴールを奪うことができました。僕の横でプレーするケヴィン・デンキーとのコンビネーションはとてもよく機能していて、完璧なパスにより僕は得点することができました。これを皮切りにさらにたくさんのゴールを奪えれば良いと思います」

「ベルギーリーグのフィジカル面やこのチーム独自のプレースタイルに適応するために多くの時間を要しました。でも、その適応期間の終わりがようやく来たように感じています」




◆移籍後初得点のセルクル上田綺世「ようやくゴールを奪えた。適応期間の終わりが来たように感じている」(GOAL)


◆空中戦は無敵!? Jリーグ最強のエアバトラー5選。デカい、強い、止められない!? 制空権を握り続ける男たち(フットボールチャンネル)






1対1の強さは、高いインテンシティーが求められる現代サッカーにおいて不可欠な要素だ。それは「地上戦」だけに限らず「空中戦」にも同じことが言える。では、現在のJリーグにおいて最強のエアバトラーは誰なのか。独自の視点と空中戦勝利数をはじめとするデータをもとに、空中戦最強の5人を選んだ(数字は8月26日時点)。


FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

生年月日:1996年4月26日
2022リーグ戦成績:24試合7得点8アシスト
空中戦勝利数:85回

 今季シント=トロイデンから鹿島アントラーズに復帰した鈴木優磨は、J1リーグの舞台で素晴らしい活躍を披露している。フィニッシャーとしてはもちろんのこと、現時点でアシスト数が得点数を上回っているなど、チャンスメーカーとしても質の高いプレーを連発。愛するクラブに多くの勝ち点をもたらしている。

 ボックス内での駆け引きの巧さや決定力の高さ、ボールを収め味方を生かす技術力の高さに加え、日本人離れしたパワーも持っているのがこの男の恐ろしいところだ。今季のJ1では空中戦勝利数85回を記録。これは全体3番目に多い数字で、日本人FWの中では断トツの成績である。ヘディングでの得点はここまで2つあり、日本人選手としては2位タイにつけている。

 得点力とアシスト力の両方を兼ね備え、さらに前線で制空権を握り続ける鈴木は、まさにJリーグ最強の万能型ストライカーと言っていいだろう。チームを何としてでも勝たせたいという思いもプレーからひしひしと伝わってきており、他クラブにとってこれほど怖い存在はない。


MF:アルトゥール・カイキ(鹿島アントラーズ)

生年月日:1992年6月15日
2022リーグ戦成績:21試合6得点4アシスト
空中戦勝利数:69回


 鹿島アントラーズからはすでにFW鈴木優磨を選出しているが、この男も忘れてはならないだろう。鹿島在籍2年目を迎えているMFアルトゥール・カイキだ。もちろん同選手が最も強みとしている部分はエアバトルではないのだが、今季に関してはそこでかなり非凡な結果を残している。

 カイキの身長は174cmと小柄だが、2022シーズンのJ1リーグではここまで空中戦勝利数69回を記録している。これはMF登録選手としては最多で、身長175cm以下の選手の中で断トツの成績である。また、ここまで叩き出した6つのゴールのうち、実に4つがヘディングでのもの。これはチアゴ・サンタナ(清水エスパルス)の5点に次いで全体2位となる数字だ。まさに、身長175cm以下の最強エアバトラーである。

 そんなカイキの空中戦における強さの源となっているのが、圧倒的な跳躍力だと言える。第11節ジュビロ磐田戦では身長183cmを誇る伊藤槙人、第13節北海道コンサドーレ札幌戦では身長179cmの深井一希の上から豪快にヘディングシュートを叩き込んでいた。また、奪った4つのヘディングゴールのうち、実に3つはセットプレーからのもの。小柄という理由でそこまで警戒されていないのであれば、それをうまく逆手に取った結果の4得点であると言えそうだ。




↓その他、パトリック選手、荒木隼人選手、谷口彰悟選手についてはこちら
◆空中戦は無敵!? Jリーグ最強のエアバトラー5選。デカい、強い、止められない!? 制空権を握り続ける男たち(フットボールチャンネル)





◆J1鹿島、新コーチングスタッフを発表 元神戸フィジカルコーチの咲花氏ら3人が就任(FOOTBALLZONE)






クラブが公式リリース


 J1鹿島アントラーズは8月29日、トップチームの新コーチングスタッフに、坪井健太郎氏、鈴木隆二氏、咲花正弥氏が就任すると発表した。同クラブは今月、岩政大樹新監督が就任していたなか、新体制の陣容が固まった。

 鹿島は今月7日、クラブ初のスイス人監督として今季就任したレネ・ヴァイラー前監督との契約を解除。その後、クラブOBの岩政新監督を迎えていたなかで、トップチームの新コーチングスタッフに3人を起用することを発表した。

 新コーチの坪井氏は、清水エスパルス普及部コーチや東京ヴェルディ強化部メソッドディレクターなどを歴任。同じくコーチとして迎えられた鈴木氏は、フットサル日本代表監督やコーチなどを務めてきた。

 また、フィジカルアドバイザーに就任する咲花氏は、ドイツ代表やアメリカ代表、LAギャラクシー(アメリカ)、ヴィッセル神戸でフィジカルコーチを務めた経歴を持つ。

 なお、坪井コーチと鈴木コーチは8月30日よりチーム合流予定。咲花フィジカルアドバイザーは在住地のアメリカから今シーズンは計2回来日し、フィジカルコンディショニングに関するアドバイスを行っていく予定という。また、コーチングスタッフの新体制移行に伴い、中村幸聖アシスタントコーチがコーチへ変更となることも発表された。

(FOOTBALL ZONE編集部)







◆J1鹿島、新コーチングスタッフを発表 元神戸フィジカルコーチの咲花氏ら3人が就任(FOOTBALLZONE)





2022年8月29日月曜日

◆【番記者の視点】川崎との上位対決に敗れた鹿島 与えた「脅威」は「兆し」になりえるか(報知)






◆明治安田生命J1リーグ▽第27節 川崎2―1鹿島(26日・等々力陸上競技場)

 岩政大樹監督は手をたたきながら、選手を出迎えた。上位対決での敗戦に拍手はそぐわないが、あえてそうしているようだった。「選手は申し分ない試合を90分してくれた。負けたのは僕の責任」と敗戦を受け止めつつも「時代をひっくり返すというところに手応えを感じた」と内容を評価したからだった。

 中盤の底に入ったディエゴピトゥカは本来のスピードある正確なパスで展開し、仲間は駆け引きを続けた。サイドでパスを受ける位置に策を見、そこを起点として押し込むことに成功。「選手個人が持つ能力の発揮率を高める」という岩政監督の公約が形になった。開始早々の2失点には課題を感じさせられ、この敗戦でJリーグでは川崎に14試合連続未勝利(4分け10敗)となったことも事実だが、この7年間で最も勝利に近づいた試合ではないだろうか。

 この感覚を岩政監督は「僕からしたら数年前に鹿島が通った。鹿島はゲームコントロールで(川崎に)勝ちました。川崎は良いサッカーをした(が、勝てなかった)。それが(数年前の状況から)逆転してきた」と言った。

 2000年代後半から10年代中盤まで、タイトルがかかる状況で鹿島は川崎を跳ね返し続けた。立場が逆転したのが、2017年の最終節。鹿島が磐田戦で勝ち切れず、川崎に逆転での初優勝を許したことで時代が変わった。鹿島は国内タイトルから遠ざかり、川崎はリーグ連覇を2度達成するなど黄金期に入った。実際に立場が逆転する前から川崎のサッカーを「脅威」に感じていたが、それを川崎に感じさせられた感覚が、岩政監督にはあった。

 2000年代前半には浦和は、若さとスピードで鹿島に襲い掛かった。逆に2000年代中盤には鹿島が巧みな技術と試合運びで、浦和やG大阪に食らいつく姿があった。潮目は突然やってくるわけではなく、前触れがある。岩政監督就任後、3試合目で初の敗戦となったが、その「兆し」は随所に見られた。(鹿島担当・内田知宏)





◆【番記者の視点】川崎との上位対決に敗れた鹿島 与えた「脅威」は「兆し」になりえるか(報知)





2022年8月28日日曜日

◆「その質問を試合後にするのは…」鹿島ピトゥカ、PK献上を悔やむ。「ほぼ私たちのゲームができていた」、川崎に1-2で敗戦(サカノワ)






後半はアントラーズペースだったが、優勝が遠のく1敗に。


[J1 27節] 川崎 2-1 鹿島/2022年8月27日19:00/等々力陸上競技場

 J1リーグ27節、鹿島アントラーズのブラジル人MFディエゴ・ピトゥカが川崎フロンターレ戦後の記者会見に応じ、特に後半優勢に試合を進めたものの勝ち切れなかったと悔やんだ。

「総合的に見て相手を圧倒できた部分もありました。不用意に2失点し、開始7分に自分がPKを与え試合を難しくしてしまいました。最後の最後までやるべきことを続けられたのは、非常に良かったです。ただ負けてしまった事実だけが残ります」

 ピトゥカはこの日のトランジションのキーマンに挙げられていた。ただ、そのPK献上で、川崎に優位性を与えてしまった。

「家長選手の前へ入ろうとしましたが、前へ一歩入られてPKを与えてしまいました。その質問を敗戦後にするのはどうだろうか……という思いはありますが。グループとして良いリアクションをできて、(鹿島の)PKではないかというシーンではVARチェックも入らなかったのは残念でした。ただ結果はを受け止め、また次へ準備したいです」

 そして川崎との『差』を問われたピトゥカは、次のように語った。

「そんなに差はないと思います。彼らとの対戦では、僅差のちょっとしたところで結果が伴わなかっただけで、相手を圧倒できた試合もありました。今日もほぼ私たちのゲームができていたと思います。岩政監督になってから変わってきていますし、あの失点場面以外、鹿島のビッグクラブとしての振る舞いを示せたと思います。皆さんが思うほどの差はないと感じています」

 一時は首位に立っていたが、リーグ最多得点を記録していたエース上田綺世の退団も響き、最近のリーグ10試合で1勝しかできず。

 リーグ優勝の可能性が遠のいた鹿島は9月3日、ホームで浦和レッズとの大事な一戦に臨む。





◆「その質問を試合後にするのは…」鹿島ピトゥカ、PK献上を悔やむ。「ほぼ私たちのゲームができていた」、川崎に1-2で敗戦(サカノワ)


◆上田綺世、ベルギー移籍後初ゴール!セルクル・ブルージュ6試合目、右足ワンタッチで先制点奪う(ニッカン)






<ベルギーリーグ:セルクル・ブルージュ1-1ワーレゲム>◇第6節◇27日◇ブルージュ

鹿島アントラーズからセルクル・ブルージュに加入した日本代表FW上田綺世(24)が、移籍後6試合目にして、ベルギーリーグで待望の初ゴールを挙げた。

上田は4-2-3-1の右サイドで先発。前半11分、セルクル・ブルージュは左サイドの高い位置でスローインを獲得。スローインを受けたFWデンキーがゴール前の上田へ落とし、上田が右足でワンタッチでゴールに流し込んだ。この試合の先制点だった。

チームメートから祝福された上田は、アシストしたデンキーにも抱きつき、満面の笑みを浮かべた。

上田はこれまで6試合に出場し、5試合で先発している。前節のゲンク戦はフル出場したが、シュート0本に終わっていた。これまでは、呼び込んでもボールが出てこないケースが多かった。

今節は前半2分に、右からのクロスをファーサイドで頭で合わせ、ヘディングシュート。ポストに阻まれ得点はならず、上田も頭を抱えて悔しがったが、その直後に、しっかりと結果を残した。上田は28日が24歳の誕生日。23歳最後の日に、ベルギー初ゴールを飾った。

上田は後半40分までプレーした。

試合は前半16分に同点とされ、その後は好機を生かせず1-1のドローに終わった。セルクル・ブルージュは今季6試合で1勝2分け3敗となっている。





◆上田綺世、ベルギー移籍後初ゴール!セルクル・ブルージュ6試合目、右足ワンタッチで先制点奪う(ニッカン)


◆「鈴木優磨は根は本当にいいヤツだけど…」 内田篤人、不良選手ではないと擁護(Qoly)






今季100億円を超える移籍金でリヴァプールに引き抜かれたウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。

先日のクリスタル・パレス戦で相手DFヨアキム・アナセンと激しいバトルを演じた末、相手に頭突きを見舞って一発退場になってしまった。

内田篤人はDAZNのFOOTBALL TIMEでヌニェスの退場について語るなかでこんな話もしていた。


内田篤人

「でも嫌いじゃないけどね、感情を表に出すっていうのは。周りに熱が伝わるので。

まぁ、退場しちゃうとさすがに大変ですけど。

鈴木優磨とかさ、根は本当にいいヤツだけど、試合になるとパワーが出るじゃないですか。

俺はああいうのは好き、見ていて。

大久保嘉人さんとかもそうだし。熱を伝えられる選手は数多くないからね。

勘違いして欲しくないのは、中学・高校くらいでちょっと嫌らしいことしてくるヤツいるじゃないですか。そういうヤツは絶対消えるから、大丈夫。

それは違う、レベルが違うから。そういうもんじゃないから。

練習試合とかで、口が悪い選手とかいるじゃないですか、高校・中学くらいだと。そういうのは大体いなくなるので大丈夫です。

真摯にサッカーしたほうがいい、中学・高校は」


鹿島アントラーズに戻ってきた鈴木優磨はその言動が物議を醸してきた。

ただ、ともにプレーした経験もある内田は、根は本当にいいヤツであり、試合になると感情を爆発させるパワーがあると評価。

そういう熱量のある選手は多くないと評価しつつ、中高レベルで荒れたプレーをするような不良選手とは次元が違うとも指摘していた。




◆「鈴木優磨は根は本当にいいヤツだけど…」 内田篤人、不良選手ではないと擁護(Qoly)


◆【鹿島】仲間隼斗惜敗に「逆境でも諦めない姿勢。自分たちの色を出せた90分」新生鹿島へ手応え(ニッカン)






<明治安田生命J1:川崎F2-1鹿島>◇第27節◇27日◇等々力

鹿島アントラーズは、序盤の2失点が響き、川崎フロンターレに1-2で敗れた。

試合前、岩政大樹監督(40)はミーティングで「常勝の看板を下ろしていい」と話し、選手たちの肩の荷を降ろした。そして、どんな展開になっても、やってきたことをやり続けることを求めた。

前半8分にPKで失点し、同14分にフリーキックから失点。だが、意気消沈することなく、果敢にロングボールやクロスボールで相手の陣地に押し込み続けた。ペナルティーエリア内で川崎FのMF家長を倒し、PKを献上したMFピトゥカは「総合的に見て非常に相手を圧倒した部分もある。PKを与えた自分のプレーもあるが、最後の最後まで自分たちのやるべきことをやり続けたのは良かった」と振り返った。

後半7分に、追い上げムードとなる得点を決めたMF仲間隼斗は、岩政監督の「常勝の看板を下ろしていい」の言葉についての受け止めを問われると「選手達を楽にするために言ってくれた言葉。率直な意見としては今から岩政監督と今いる選手と新しいものを作り上げていく。常勝より、チャレンジしていくチームなのかなと思っています」と話し「0-2の逆境でも、諦めない姿勢、自分たちの色を出せた90分だった」と新生・鹿島への手応えを口にした。





◆【鹿島】仲間隼斗惜敗に「逆境でも諦めない姿勢。自分たちの色を出せた90分」新生鹿島へ手応え(ニッカン)





◆「常勝の看板は下ろして良い」川崎に敗戦も、岩政監督が示した“新しい鹿島”(サッカーダイジェスト)






「たくさんのミスも、負けもでるだろう。そこは僕が引き受ける」


[J1第27節]川崎2-1鹿島/8月27日/等々力陸上競技場

「選手たちは申し分のない戦いをしてくれました。負けたら僕の責任だということだけです」

 鹿島の岩政大樹監督は川崎戦後にこう切り出し、試合前の選手たちに以下のように語りかけたと明かした。

「試合前のミーティングで常勝の看板は下ろして良いと言いました。僕らはこれからチームを作るところ。そのなかで、たくさんのミスも、負けもでるだろう。そこは僕が引き受けるので、やろうとしていることを続ける。どんな状況でも、どんな点差でも、続けるということを求めました。それを90分続けてくれた」

 試合は指揮官の言葉通り、ミスなども絡み、8分のPKと、14分のフリーキックで2点をリードされる。だが、後半立ち上がりに樋口雄太のキックを仲間隼斗が頭で合わせて52分に1点を返すと、割り切った攻撃姿勢で相手陣内に押し込む。終盤はパワープレーで最後まで闘志をむき出しにして戦った。

 試合後の取材に応じた仲間も「(0-2からでも最後まで戦う姿勢を示せたことは)岩政監督に言われていた。そこは徹底できて、自分たちの色を示せた。逆境でしたが、立ち向かう勇気を示せた」とコメント。試合前の指揮官の言葉については、こう見解を語った。

「(常勝の看板を下ろして良いとは)選手たちの負担を軽くしようと言ってくれたと思っています。今いる選手たちと、岩政監督で新しいチームをつくるチャレンジができた。0-2の逆境でしたが、諦めない姿勢で自分たちの色を示せた」

 今季途中から指揮を執って3試合目。岩政監督が「立ち返るべき場所」「今向かっている道」を意識して臨んだ川崎戦では、従来は多かったオーソドックスな4-4-2の布陣から、中盤をダイヤモンド型に変更。ロングボールを多用していたレネ・ヴァイラー前監督時代の戦い方から、選手間の距離をコンパクトに、後方でボールを保持し、中盤で繋いでいくなど意識の違いも見えた。

「数年前は、川崎がいいサッカーをして、鹿島はゲームコントロールで勝った。その後それが逆転した。僕はここから時代をひっくり返すことに手応えを感じた。(川崎戦で)それを見せてくれた選手達に感謝しています」と述べた指揮官。「鹿島は負けても良いチームではない。ただ、正しい道を歩み始めている」と力強く語った。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)





◆「常勝の看板は下ろして良い」川崎に敗戦も、岩政監督が示した“新しい鹿島”(サッカーダイジェスト)





◆「“常勝”の看板を降ろしていい」鹿島と岩政監督が進む新たな「チャレンジ」の道(サッカーキング)






 27日に行われた明治安田生命J1リーグ第27節、川崎フロンターレが2-1で鹿島アントラーズに勝利して3位に浮上。消化試合数が同じとなった首位横浜F・マリノスとの勝ち点差を2とした。敗れた鹿島は前節の湘南ベルマーレとの引き分けに続いて勝ち点を落とすことになり、4位に後退。消化試合数の3つ少ない横浜FMと勝ち点4差となり、リーグ制覇に苦しい状況となった。

 レネ・ヴァイラー前監督が退任後、コーチから指揮官となった鹿島の岩政大樹監督は就任3試合目で初黒星を喫した。試合後、「選手たちは申し分ない90分をしました。負けたら僕の責任なので、それだけです」と振り返った。

 鹿島は前半、仲間隼斗をトップ下に置く「4-3-1-2」でスタート。サイドのスライドや守備時のマッチアップで相手SBが空きやすい形となったが、「そこを埋めようとすれば他が空く。どこを許容するかというところでサイドのところは許容しました。なので、それは僕の責任」とコメント。後半は配置を変えつつ、押し込んだ展開となったが、「川崎の守備構造、タスクの分担において、空くスペースを前半も有効に使えていましたが、その先に侵入するところで(前半は)守備タスクのために少し立ち位置を取ったところがありました。後半は攻撃に振り切ったことで侵入しやすくなり、ゴール前に入りやすい形にしたというところが修正点です」とハーフタイムを経ての戦い方に言及した。

 この日の敗戦で、対川崎Fは2016年からリーグ戦14試合勝利無しという状況に。同年に鹿島はJ1を制したが、以降5シーズンでは川崎Fが4度J1優勝と立ち位置が逆転している。岩政監督は「ここから自分たちが時代をひっくり返すことに手ごたえを感じましたし、前後半見せてくれた選手たちに感謝しています」と、鹿島が返り咲くことへの予感を感じたと続けている。

 その岩政監督は試合前、選手たちに「“常勝”の看板を降ろしていいと伝えました。僕らはこれからチームを作る、その中でたくさんのミスも出る、たくさんの負けも出るだろうと。それは僕が引き受けるので、選手たちには今日はとにかくやろうとしていることを続けることだけ、どんなスコアになっても、どんな状況になっても、相手がボールを回し続けても、続けることを求めました」と話したことを明かし、変革のシーズンを迎えた中で監督交代があるなど、揺れ動くチーム状況から再スタートする位置づけとした試合で「それを90分やってくれたので、本当に素晴らしかったです」と、実行した選手たちを称えた。

 2点ビハインドの後半に1点差とするヘディングでのゴールを決めた仲間も、「90分間自分たちの色を示せたと思います。(2失点後も)気分が落ちることはなく、逆境でしたけど立ち向かう勇気は90分間出せたのかなと思います」と、チームの姿勢に触れ、「率直な意見として今から岩政監督と今いる選手たちでまた新しいものを作り上げていくというところだと思ったので、常勝というか、今はチャレンジしていくチームなのかなと思います」と、岩政監督の「“常勝”の看板を降ろしていい」に呼応する考え、姿勢を示している。




◆「“常勝”の看板を降ろしていい」鹿島と岩政監督が進む新たな「チャレンジ」の道(サッカーキング)





2022年8月27日土曜日

◆“次世代のエース”から“真のエース”へ 小川航基が掲げる理想のストライカー像、日本人選手で参考しているのは?(FOOTBALLZONE)






同世代の上田綺世は「ゴールを奪うタスクに関してずば抜けている」


 日本人選手では、ヴィッセル神戸のFW大迫勇也を「動き出し、ポストプレーで参考になるところがある」と称し、試合を見ていると話す小川。J1リーグの得点ランキング7位タイ(7ゴール)につける鹿島アントラーズのFW鈴木優磨、同1位で今夏に鹿島からベルギー1部サークル・ブルージュに移籍した東京五輪世代のFW上田綺世の2人は、小川の目にどのように映っているのか。

「鈴木優磨選手はサイドに流れたり、FWだけじゃない仕事もこなしている印象です。中央にいることに専念して、ほかの選手がそれに合わせることができれば、もっと点を量産すると思います。(上田)綺世もめちゃくちゃいいFWですね。(年代別)代表でも一緒にやりましたけど、ゴールを奪うタスクに関してはずば抜けている。綺世のほうがよりゴールに特化していて、僕はほかにもポストプレー、しなやかさも売りにしている感じ。綺世の動き出しとかは参考にしています。綺世ら同世代の選手たちは、『自分もやらなきゃいけない』『負けたくない』という気持ちにさせてくれるかけがえのない存在。彼らの活躍はすごく刺激になりますね」

 7月のE-1選手権は国内組から選ばれた日本代表で臨み、J1の選手を対象に構成されたこともあり、J2でゴールを量産していた小川の名前はメンバーリストになかった。大会優勝を決めた韓国戦を含めて森保ジャパンの戦いをチェックしたという小川は、「一番大事なところはE-1選手権ではないと思っています」と語り、ワールドカップ出場が自分の目指すべき場所だと位置づける。

「ワールドカップという舞台に立てるか立てないか。FWは点を取れる時は取れる、取れない時は取れない世界ですけど、毎試合、ないしは最低2試合に1点を取れれば、トップクラスのストライカーと評価される。ゆくゆくは海外のトップ・オブ・トップでプレーしたいし、結果を出し続ければそういうチャンスも巡ってくるはず。ワールドカップに出場して、得点を取ることが目標なので、そのためにしっかり実力をつけたいと思います」

“次世代の星”から“真の日本のエースストライカー”となるべく、小川は静かに牙を研ぐ。

[プロフィール]
小川航基(おがわ・こうき)/1997年8月8日生まれ。神奈川県出身。桐光学園高―磐田―水戸―磐田―横浜FC。J1通算23試合11得点、J2通算104試合35得点、日本代表通算1試合3得点。どこからでも、どんな体勢でもゴールを奪える生粋のストライカー。2017年に左膝の前十字靭帯断裂および半月板損傷、東京五輪のメンバー落選など数々の試練を乗り越え、横浜FCで秘めたる才能を存分に発揮している。2019年12月のE-1選手権では、若林竹雄、平山相太に次ぐ史上3人目となるA代表デビュー戦ハットトリックの偉業を達成。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)





◆“次世代のエース”から“真のエース”へ 小川航基が掲げる理想のストライカー像、日本人選手で参考しているのは?(FOOTBALLZONE)





◆鹿島、選手2名の新型コロナ陽性診断を報告…川崎F戦は当日検査の陰性者でエントリー(超WORLDサッカー!)






鹿島アントラーズは26日、トップチーム選手2名の新型コロナウイルス感染を報告した。

当該選手A、Bは8月26日午前に受けたJリーグ指定の定期検査で陽性診断。その後のPCR検査でも陽性診断だった。当該選手Aは同日朝に発熱や喉痛などがあり、当該選手Bは検査実施日に体調不良などの症状はなかったという。

現在は、両選手とも適切な指導および対策のもとで療養。なお、Jリーグの新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに基づく濃厚接触者の特定結果では該当者なしだった。

当該選手らを除く選手およびチーム関係者は26日午前に受けたJリーグ指定の定期検査で全員が陰性診断。現在、体調不良などの症状も確認されておらず、27日に行われる明治安田生命J1リーグ第27節の川崎フロンターレ戦はJリーグのガイドラインで定める当日のスクリーニング検査で陰性と診断された選手・スタッフをエントリーする。





◆鹿島、選手2名の新型コロナ陽性診断を報告…川崎F戦は当日検査の陰性者でエントリー(超WORLDサッカー!)





◆【鹿島】27日の次節川崎F戦に向け、ディエゴ・ピトゥカは闘志を燃やす。「自分たちのやるべきことをやるだけ」(サッカーマガジン)






8月25日、鹿島アントラーズのディエゴ・ピトゥカが練習後のオンライン取材に応じた。チームは岩政大樹監督体制になってからアビスパ福岡に勝利したものの、前節の湘南ベルマーレ戦は引き分け。次は27日に敵地でのJ1第27節川崎フロンターレ戦に臨む。


「この試合は非常に重要になる」


 前節は湘南と引き分け、勝ち点1の獲得にとどまった。前々節の福岡戦で活躍したディエゴ・ピトゥカが出場停止で不在だったことも影響したのか、1-1のスコアに終わり、リーグ戦2連勝はならなかった。それでも、ディエゴ・ピトゥカは「我々はいい状態でここ2試合来ている」とチーム状態の良さを強調する。

 そして、8月27日に迎える次節はアウェーでの川崎F戦。「(川崎Fは)ビッグクラブですし、対戦相手としては申し分ないかなと。我々にとっては、リーグ戦において、まだ何かを目指したいのであれば、この試合は非常に重要になるかなと思います」と、ディエゴ・ピトゥカは静かに闘志を燃やす。8月最後の試合を勝利で飾り、9月以降のリーグ戦と天皇杯に弾みをつけたいところだ。

「しっかりと主導権を握って試合をできれば、当然ながら勝ち点3を手にできるはず。自分たちのやるべきことをやるだけです」

 鹿島の背番号「21」が、チームを上昇させるために川崎F撃破に挑む。




◆【鹿島】27日の次節川崎F戦に向け、ディエゴ・ピトゥカは闘志を燃やす。「自分たちのやるべきことをやるだけ」(サッカーマガジン)





◆【鹿島】岩政大樹監督 ACL劇的勝利の浦和から刺激「嫉妬を覚えるところも…覚悟新たにした」(ニッカン)






鹿島アントラーズの岩政大樹監督(40)が26日、オンライン取材に応じ、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で劇的な勝ち方で決勝に進出した浦和レッズから刺激を受けたことなどを語った。

鹿島は27日に川崎フロンターレ、9月3日に浦和と対戦する。岩政監督は、25日の浦和-全北戦を見ていたといい「ライバルクラブでもある。彼ら、サポーターを含めて、あそこを勝ちきったことで嫉妬を覚えているところもある」と率直な気持ちを吐露した。

続けて「自分たちも追い付きたいと思いましたし。ただ、レッズも川崎も、出来上がったチーム。彼らに対して、僕らはこれからつくらないといけない状況。そこの作業、彼らと対戦しながら進めないといけないと覚悟を新たにした」と、新生・鹿島の構築へ意欲を見せた。





◆【鹿島】岩政大樹監督 ACL劇的勝利の浦和から刺激「嫉妬を覚えるところも…覚悟新たにした」(ニッカン)


◆【鹿島】岩政大樹監督、川崎Fリーグ戦7年ぶり白星へ「やるべきことを思い切りぶつけるだけ」(ニッカン)






鹿島アントラーズの岩政大樹監督(40)が26日、3連覇を目指す川崎フロンターレ戦(27日、等々力)に向けオンライン取材に応じ、リーグ戦7年ぶりの川崎F戦の白星へ手応えを口にした。

リーグ戦に限れば、鹿島は15年8月29日の等々力での勝利を最後に、13試合(9敗4分け)勝利がない。

岩政監督は「3連覇がかかっていて勝たなければいけないチームは川崎の方。僕たちは必要のない重りを、選手には外させてあげて、僕たちは僕たちなりのやり方をぶつけて、その上で、神のみぞ知るですね。自分たちのやるべきことを思い切りぶつけるだけ」と、積極的に新生・鹿島のやり方をぶつける覚悟を口にした。

ここ数年でリーグを制覇している川崎F、横浜F・マリノスはどんな相手でも圧倒し、頂点に立った。新生・鹿島が目指す領域もそこにある。その域に達するには、判断やパスのスピードを含め技術面の向上も重要になる。岩政監督は「パスを動かすテンポ、準備のテンポ。それによってボールが回らない状況というのは確かにあります。その習慣化は、うちがずっと、おろそかにしていたことだと認識していた。そこは正直、時間がかかる。ここ数年、ずっと鹿島が遅れてしまったところですね」。

だが、一方で鹿島のイレブンがピッチで「共通の絵」を描ければ、川崎Fに立ち向かえるとの手応えも感じている。

「自分たちの特長が生きる形が組み合わさったときに相手が対応できなくなる形を、僕が描いたなりに、選手たちと築き始めている。僕たちが絵を合わせれば、相手を圧倒できるところに合わせ、チームの枠組みをつくった。その絵も1週間で準備ができたと思っている。どのようにやるか、何をするか、だれがどこで頑張るかを明確にしたのが今週。それを思い切りぶつけて戦ってくれればいい。やるだけの話」

時間を重ねてスタイルを構築したチームに勝つのは決して簡単ではないが、王者からの白星を手にしたとき、新生・鹿島への道が一気に開くことになりそうだ。





◆【鹿島】岩政大樹監督、川崎Fリーグ戦7年ぶり白星へ「やるべきことを思い切りぶつけるだけ」(ニッカン)





◆【鹿島】岩政監督が浦和のACL劇的勝利に「嫉妬を覚えた」。川崎戦へ「どんな状況でも勝ち筋を見つけられるチーム」と“胸を借りて”挑む(サカノワ)






選手の必要以上の重りを外させて――。求められる素早い切り替え、キーマンはピトゥカか。


[J1 27節] 川崎 – 鹿島/2022年8月27日19:00/等々力陸上競技場

 J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が8月26日にオンラインによる記者会見に応じ、翌日の川崎フロンターレ戦に向けて抱負を語った。

 レネ・ヴァイラー前監督の退任に伴い、コーチから昇格した岩政体制2試合は1勝1分。直近の湘南ベルマーレ戦は1-1で引き分けたがシュート数では5本対14本と押し込まれた。

 3位鹿島が勝点44、それを1ポイント差で追う川崎だが消化試合が「3」少ない状況である。そして鹿島は2015年から川崎に勝てていない。ここを打破していかなければ“強い鹿島”は戻ってこない。

「3連覇が懸かり勝たなければいけないのは川崎のほうだと思います。僕たちは選手の必要以上の重りを外させてあげて、自分たちが今向かっている場所へ歩みを進めたい。そこを意識してしっかり戦うことが大事だと思います。結果はもちろんあとで付いてきます。それぞれ大事なものがあると確認し、試合に臨みたいです」

 では、川崎戦のポイントは?

「川崎はリーグ連覇中の王者。非常に強い、どんな状況でも勝ち筋を見つけられるチームです。(ポイントは)何か一つでは、当然ありません。いろんな状況、いろんな場所、いろんな局面で、ちょっとしたことで勝ちを持ってくる。対策しようにもできないチーム。僕たちは僕たちなりのやり方を思い切りぶつけるだけです」

 そこでトランジションの面ではディエゴ・ピトゥカがキーマンになりそうだが――。その問いに指揮官は次のように答えた。

「対川崎はほとんど関係ないです。ピトゥカという選手をどう生かすか。他の選手もそうです。それぞれの特徴をどのように生かすかを明確にするためトレーニングし、それが結果的に対川崎になります」

 そのように矢印を自分たちに向けながら準備を進め、ピッチに立てば勝利のために全てをぶつける覚悟だ。

 また前日のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、浦和レッズが全北現代モータースに延長116分に突き放されながら120分に2-2に追い付き、PK戦を制した激闘について、感想を問われた岩政監督はこう答えた。

「レッズとは来週試合をします(9月3日18:00、カシマスタジアム)。当然見ました。ライバルクラブでもあり、彼ら、サポーターを含め、あそこを勝ち切ったところに対し、嫉妬を覚えているところもあります。そこに自分たちも追い付きたいと思いましたし、今週の川崎、レッズと、できあがったチームに対し、僕らはこれから作らなければいけない状況。胸を借りながら作業を進めなければいけない。覚悟をまた新たにしたところです」

 川崎、浦和、天皇杯でのヴィッセル神戸戦と、ここからACL出場組との対戦が続く。鹿島がチームとして大きく進化を遂げるチャンスでもある。





◆【鹿島】岩政監督が浦和のACL劇的勝利に「嫉妬を覚えた」。川崎戦へ「どんな状況でも勝ち筋を見つけられるチーム」と“胸を借りて”挑む(サカノワ)





2022年8月26日金曜日

◆アントラーズ新スタジアム 知事「アントラーズ主導で進めて」(NHK)






茨城県潮来市の市長が、サッカーJ1・鹿島アントラーズの新たなスタジアムを誘致したいという考えを表明したことについて、茨城県の大井川知事は25日の会見で、「県としてはアントラーズ主導で建て替え問題を進めるようお願いしていて、それをサポートする立場だ」と述べました。

鹿島アントラーズは、鹿嶋市にある県立のカシマスタジアムを本拠地としていますが、老朽化により修繕などにコストがかかるとして、5年後をめどに新たなスタジアムの建設地やどんな機能を備えるか決定するという構想を発表しています。

潮来市の原浩道市長は24日、「およそ40億円の資金を出して、土地を整備し、建設に協力するといった企画書をアントラーズ側に提出している」と述べ、新しいスタジアムの誘致に乗り出していることを明らかにしました。

これについて大井川知事は25日の記者会見で、「鹿嶋市だとか潮来市だとか、意欲がある首長がいるのは存じ上げているが、県としてはアントラーズが中心となって建て替え問題を進めるようお願いしているし、それをサポートするという立場だ」と述べました。

そのうえで、「アントラーズが茨城でしっかりとファンの期待を背負って活躍できるような環境が整えられるよう、県としても連携していきたい」としています。





◆アントラーズ新スタジアム 知事「アントラーズ主導で進めて」(NHK)


◆川崎F・鬼木監督 古巣戦へ「優勝を目指していく上では、鹿島を超えないと」(スポニチ)






 4位の川崎Fは27日、ホームで3位鹿島との上位対決に挑む。勝てば首位の横浜まで勝ち点2差に肉薄できるチャンス。現役時代の古巣との一戦に向け、鬼木監督は「優勝を目指していく上では、常に上位で戦っている鹿島を超えていかないといけない。常に鹿島は鹿島であるので、自分たちがどれだけ気持ちを込めて戦えるかになる」とした。

 大一番だが、GK鄭成龍(チョンソンリョン)は親族の死去により韓国に帰国中で、広報によると25日時点で帰国日は未定。また前節の福岡戦で負傷したFWレアンドロ・ダミアンは検査結果待ちの状況だ。正守護神とエースを欠きながら白星をつかめるか。MF橘田は「さらに勢いに乗る意味でも、絶対に倒さないといけない」と力を込めた。





◆川崎F・鬼木監督 古巣戦へ「優勝を目指していく上では、鹿島を超えないと」(スポニチ)





◆トップチーム選手2名の新型コロナウイルス感染症陽性診断のお知らせ(鹿島オフシャル)






2022.08.25(木)
8月24日(水)、当クラブトップチーム所属選手2名が新型コロナウイルス感染症PCR検査で陽性診断を受けましたので、お知らせいたします。

当該選手Aは、8月24日朝に発熱などの症状を訴え、同日午前に実施した新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性診断となりました。これに伴い、8月24日午前練習後、当該選手Aを除く選手およびチーム関係者を対象にPCR検査を行ったところ、当該選手Bが陽性診断となりました。両選手は現在、適切な指導および対策のもとで療養しております。また、保健所の指導に基づき濃厚接触者の特定を行った結果、該当者は特定されませんでした。

当該選手らを除く選手およびチーム関係者は、8月24日午前練習後に実施したPCR検査で全員陰性診断を受けております。現在、体調不良などの症状も確認されておりません。

クラブでは、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策を継続し、選手、スタッフ、関係者全員に再度感染症防止策の周知、徹底をはかってまいります。




■当該選手Aの経過、症状
8/20(土)チーム活動参加(体温:36.4℃)
・公式抗原検査→陰性診断
8/21(日)チーム活動参加(体温:36.6℃)
※明治安田生命J1リーグ第26節 湘南ベルマーレ戦は不帯同
8/22(月)チーム活動参加(体温:36.8℃)
8/23(火)チーム活動参加、倦怠感あり(体温:36.8℃)
・公式抗原検査→陰性診断
8/24(水)
・午前:発熱、咳症状(体温:37.9℃)
    PCR検査→陽性診断

■当該選手Bの経過、症状
8/20(土)チーム活動参加(体温:36.4℃)
・公式抗原検査→陰性診断
8/21(日)チーム活動参加(体温:36.3℃)
※明治安田生命J1リーグ第26節 湘南ベルマーレ戦は不帯同
8/22(月)チーム活動参加(体温:36.8℃)
8/23(火)チーム活動参加(体温:36.8℃)
・公式抗原検査→陰性診断
8/24(水)チーム活動参加(体温:36.6℃)
・午後:PCR検査→陽性診断※症状なし





◆トップチーム選手2名の新型コロナウイルス感染症陽性診断のお知らせ(鹿島オフシャル)


◆鹿島・ピトゥカが誓う“負の歴史”に終止符 川崎F戦はリーグ13試合未勝利(スポニチ)






 鹿島はアウェーで対戦する天敵・川崎Fには15年を最後にリーグ戦13試合未勝利。それでも、ブラジル人MFピトゥカは「やるべきことをやればデータを変えることができると思っている」と“負の歴史”に終止符を打つことを誓った。負ければトップ3から脱落する。過去に何度もビッグマッチを経験してきたベテランは「我々も良い状態。対戦相手としては申し分ない」と意気込んだ。


◆「イエスマンだけでは何かを変えられない」 セルジオ越後氏が鈴木優磨のW杯出場を熱望する理由は?(FOOTBALLZONE)






セルジオ越後氏が「蹴球越後屋」で鈴木を日本代表に推す


 サッカー解説者のセルジオ越後氏が、自身のYouTubeチャンネル「セルジオ越後チャンネル『蹴球越後屋』」を更新。カタール・ワールドカップ(W杯)出場を熱望する選手に、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の名前を挙げている。

 日本代表は、今年11月に開幕するカタールW杯に7大会連続で出場予定。グループリーグではドイツ、スペイン、コスタリカという難敵と対戦する。

 9月の欧州遠征(23日アメリカ戦、27日エクアドル戦)を経て、W杯メンバー26人(今大会は通常の23人から3人追加)が選出される。どんな顔ぶれになるか、予想も盛り上がりを見せるなか、セルジオ越後氏は「批判もあるけど絶対要る! 久保建英・鈴木優磨が森保ジャパンを救う!」と題した回で、「W杯出場を熱望する選手」に鈴木の名前を挙げた。

「アントラーズの鈴木は性格的に負けず嫌いで、キャプテンもやっている。イエスマンだけでは、グラウンドの中で何かを変えられない。(鈴木を)呼ぼうとしたら断っているらしい。呼んで欲しい時に呼ばなかったとか、ニュースになることをもっと作ったらいい。『(鹿島からセルクル・ブルージュに移籍した)上田(綺世)を試合に出したら俺も行ってもいいよ』とか。煽ることをポピュラーにしてもいい。(プロ野球日本ハムファイターズ監督の)新庄(剛志)までいかなくてもね」

 ここまでJ1リーグで10位タイの7ゴールを記録している鈴木。最後の最後にサプライズ選出はあるのか、メンバー選考の行方は今後も注目を集めそうだ。




◆「イエスマンだけでは何かを変えられない」 セルジオ越後氏が鈴木優磨のW杯出場を熱望する理由は?(FOOTBALLZONE)





2022年8月25日木曜日

◇ルヴァン杯大会方式の大幅変更を検討 J2、J3クラブも参加となるトーナメント方式提案(デイリー)






 Jリーグが来季のYBCルヴァン・カップの大会方式について、大幅な変更を提案していることが23日までに複数の関係者の話で分かった。

 J2、J3クラブも参加したトーナメント方式となる大改革で、3回戦まではアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場クラブを除いた一発勝負、ベスト16以降はACL出場クラブを加えたホーム&アウェー方式、決勝は従来通り1試合のみとなる見込み。

 来季からACLが9月開幕の秋春制に移行することで、現行方式での日程消化が困難になるためという。また、J1クラブがJ2、J3クラブの本拠地を訪れて試合を行うことで、地域や大会全体の活性化につながる狙いもあるという。

 一方で、J1を中心に反対意見も多い。従来の大会方式で確保されていた1次リーグのホーム開催3試合が消滅することによる減収やスポンサー露出機会の減少などが懸念され、この日の実行委員会でも活発な意見交換が行われたという。

 実現に向けた調整は難航しているとみられるが、各クラブは来季の年間チケット販売も控えており、結論までの猶予は限られる。議論の行方が注目される。





◇ルヴァン杯大会方式の大幅変更を検討 J2、J3クラブも参加となるトーナメント方式提案(デイリー)


◆内田篤人が思う「芝が日本で一番のスタジアム」とは(Qoly)






鹿島アントラーズやシャルケでプレーした元日本代表DF内田篤人。

74試合の代表戦に出場するなど日本と世界のピッチでプレーしてきた。

自身の冠番組であるDAZNの『FOOTBALL TIME』で、視聴者から取り上げてほしい話題を募集しているという話題でこんな話をしていた。


「例えば、芝生でもいいし。

俺、日本で一番いいのは、たぶん日本平だと思うんですよ、プレーしていて。

日本平の(芝)ってどうやって管理してんのとか、ちょっとおもしろそうだなと」


内田が日本で一番の芝生と感じたというのは、清水エスパルスの本拠地である「IAIスタジアム日本平(静岡市清水日本平運動公園球技場)」。2001年~2016年まで行われたJリーグベストピッチ賞でも歴代最多の受賞回数を誇った。

ちなみに、静岡出身の内田は中学時代に清水のセレクションを受けたものの、「めちゃめちゃ活躍して、『絶対受かったな』と思ったけど落ちた」そう。ただ、「僕、清水東高校だったので。静岡とエスパが元気あるほうが好きなんですよ」とも語っている。




◆内田篤人が思う「芝が日本で一番のスタジアム」とは(Qoly)


◆潮来市長 「鹿島アントラーズスタジアム市内に誘致したい」(NHK)






サッカーJ1の鹿島アントラーズの新たなスタジアムについて、茨城県潮来市の原浩道市長は24日の記者会見で、「土地の整備や交通渋滞対策などで協力し市内に誘致したい」という考えを明らかにしました。

鹿島アントラーズは、鹿嶋市にある県立のカシマスタジアムを本拠地としていますが、小泉文明社長は去年、、カシマスタジアムが老朽化により修繕などにコストがかかるとして、5年後をめどに新たなスタジアムの建設地やどんな機能を備えるか決定するという構想を明らかにしています。

これについて、潮来市の原市長は、24日の定例記者会見で、「スタジアムを誘致するため、およそ40億円の資金を出して、土地の整備をし、建設に協力するほか、駅の修繕や交通渋滞対策を行う企画書をアントラーズ側に提出している。ぜひ潮来市に誘致したいということでやってきている」と述べ、新しいスタジアムの市内への誘致に乗り出していることを明らかにしました。

これについて鹿島アントラーズは「コメントすることはありません」としています。





◆潮来市長 「鹿島アントラーズスタジアム市内に誘致したい」(NHK)


2022年8月24日水曜日

◆Jリーグ最強のパサーは誰だ!? アシスト量産の司令塔5選。優れた戦術眼とテクニックを兼ね備えるチャンスメイカーたち(フットボールチャンネル)






ゴールと同じくらいアシストという数字は大きな意味を持つ。小野伸二、中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛など、Jリーグはこれまで多くのパサーを輩出してきたが、現代最高のパサーは誰か。独自の視点とチャンスクリエイト数やアシスト数といったデータやパフォーマンスを基に、最強のパサーを5人選んだ(数字は8月18日時点)。


FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)


生年月日:1996年4月26日(26歳)
2022リーグ戦成績:23試合7得点8アシスト
チャンスクリエイト数:54回


 司令塔よりストライカーが鈴木優磨には似合うが、パスの出し手としても優れた能力を見せている。それは数字にも表れており、鹿島アントラーズに復帰した今季は、アシスト数が得点数を上回っている。チャンスクリエイト数もリーグ4位の54回で、決定機創出能力の高さを物語っている。

 ポジションは2トップの一角だが、鈴木のプレーエリアは広い。縦パスを受けるために中盤に降りることもあれば、サイドに開いてカウンターの起点になることもある。やんちゃに見える外見とは裏腹に、チームファーストのプレーを貫いている。同僚への厳しい要求も、鹿島を勝たせたいという背番号40の矜持を受け継いでいるからこそのものだ。

 空中戦やポストプレーでは強さを見せ、溜めを作って味方へパスを供給する。ヘディング、ミドル、ワンタッチとフィニッシュパターンも豊富だ。サッカーIQの高さは自他ともに認めるところで、完成された現代型FWと言えるだろう。




(その他、江坂選手、マテウス・サビオ選手、イニエスタ選手、脇坂選手の記事はこちら↓)
◆Jリーグ最強のパサーは誰だ!? アシスト量産の司令塔5選。優れた戦術眼とテクニックを兼ね備えるチャンスメイカーたち(フットボールチャンネル)





2022年8月23日火曜日

◆鹿島アントラーズが上を目指すには? 三竿健斗と鈴木優磨だけではキツイ。「チャンピオンになるチームというのは…」【コラム】(フットボールチャンネル)






明治安田生命J1リーグ第26節、湘南ベルマーレ対鹿島アントラーズが21日に行われ、1-1の引き分けに終わった。前節、鹿島は新体制初陣を勝利で飾ったが、今節は残留争いに巻き込まれつつある相手に苦戦。常勝軍団がさらに上を目指すためには、何が必要なのだろうか。(取材・文:元川悦子)


難敵に苦しんだ鹿島アントラーズ


 岩政大樹監督率いる新体制で8月14日の初陣・アビスパ福岡戦を2-0で勝利し、好発進した鹿島アントラーズ。だが、その勢いを持続しなければ意味がない。21日の相手・湘南ベルマーレはJ1残留争いに巻き込まれつつある分、危機感も闘争心も強い。しかも13日の横浜F・マリノス戦が台風で流れた分、鹿島対策を入念に行う時間があった。それだけに、鹿島にとって難しい相手なのは間違いなかった。

 新指揮官は前節を踏襲したメンバーを送り出した。入れ替わったのは出場停止のディエゴ・ピトゥカら3枚。今回は最終ラインに安西幸輝、三竿健斗が入り、ボランチも中村亮太朗が陣取る形となった。

「相手は背後へのボールを徹底してきた。特にサイドバック(SB)の背後へほとんど全てと言っていいくらいボールを入れてきた。自分たちも前進していきたかったので、セカンドボールを拾いやすい状況を作る準備をした」と指揮官は試合後に語ったが、そういった湘南の戦い方を事前にイメージし、選手たちに提示。そのうえでゲームに挑んだ。

 しかしながら、この日の鹿島は序盤からデュエルで負ける部分が目立ち、思うようにボールを拾えない。開始早々の8分には土居聖真が惜しいゴールチャンスを迎えたものの、得点の匂いが感じられたのはこのくらい。45分間通してバトルの部分で後手を踏み、ボールを奪われ、攻め込まれるという苦しい時間帯を余儀なくされた。


新監督がみせた対応策


「自分たちが準備してきたこと以前に、局面局面の球際の部分で負けていたり、セカンドボールの反応や予測がチームとしてできていなかった。当たり前のことをやって初めて戦術のことを話せる。ベルマーレとやる時はいつも物凄い熱量で向かってくるので、そこで上回らないといけなかった」と三竿も反省の弁を口にした。
 
 前半のデータを見ても、支配率こそ52%と相手を上回ったものの、シュート数は7対3と少なく、パス成功率も68%台。それだけミスが多かったということになる。理論派の岩政監督も停滞感を色濃く感じたはず。すぐさま修正を図るべく、後半頭から和泉竜司、エヴェラウド、キム・ミンテの3枚を投入。三竿をボランチに上げて樋口雄太と組ませ、鈴木優磨とエヴェラウドのコンビを最前線に配置することで主導権を握ろうと試みた。

 的確な対応が奏功し、後半の鹿島は多少、流れがよくなかった。後半8分には安西が左サイドから強引なシュートを放つなど、ゴールへの姿勢も増していく。そして迎えた14分、右サイドで和泉が畑との競り合いからセカンドボールを保持したところからビッグチャンスが生まれる。

 和泉からパスを受けたエヴェラウドがDFをかわし、背後を抜けた樋口へパス。次の瞬間、リターンを受け、左足を一閃。数少ないチャンスを決めきり、先制点を手に入れたのだ。

「相手より走るとか球際で勝つとか根本的な部分でずっと湘南に優位に立たれてきたけど、得点のところはそこで取りきってゴールにつながった」と和泉も安堵感を吐露した。


三竿が試合後に嘆いたのは…


 こういう展開になったのだから、鹿島としては虎の子の1点を守りつつ、攻めに出てきた相手の裏を取って追加点を挙げるような形に持ち込みたかった。伝統的に「ウノゼロ勝利」を得意とするチームだけに、そのDNAは鈴木優磨や三竿ら鹿島在籍年数の長い選手たちには刻み込まれていたはずだ。

 にもかかわらず、彼らはワンチャンスから失点してしまう。後半29分の湘南の右CK。茨田陽生の精度の高いボールをファーサイドで大野和成がヘッドで折り返し、ニアで合わせたのが瀬川祐輔。序盤から再三決定機を逃していた背番号13にフリーで飛び込まれ、鹿島守備陣としては致命的な1点を献上してしまった。

「セットプレーで同点にされるっていうのは弱いチーム。それが今のウチを表している。内容が悪い中でも勝ち点3を取れていたらまた違ったけど…」と鈴木優磨も神妙な面持ちで語っていたが、勝負どころで守り切れない脆さを彼らは露呈してしまったのだ。

 結局、試合は1-1のドローでタイムアップの笛。鹿島は新戦力・エレケを投入し、もう1点を取りに行ったが、それも実らなかった。岩政体制初の連勝も叶わなかったが、やはりそれ以上に気になるのがデータだ。

 支配率は最終的に48%と下回り、シュート数も14対5と大差をつけられた。パス成功率は前半より若干上がって70%まで回復したが、走行距離やスプリント回数でも湘南に凌駕される形となった。そういう苦しい内容と結果を招いたのも、やはりデュエルや競り合いの部分で勝ち切れなかったからだろう。

 自身も失点に絡んだ三竿は、自分たちの「サッカーIQの低さ」を嘆いていた。


タイトル奪還に必要なものとは…


「今の僕らはピッチで判断する力がまだまだ足りない。1人がこうだと考えても、周りが反応しなかったら、その考えはないに等しいんで、もっとサッカーIQを上げないと。用意してきた戦いができないんだったら、自分たちで応用していかなきゃいけない。チャンピオンになるチームっていうのはいろんな戦い方ができる。それをこれから身に着けていかないといけないと思います」

 三竿が自戒の念を込めてこう話すのも、2018年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を果たした頃のチームを知っているからだろう。当時は小笠原満男(アカデミー・テクニカルダイレクター)を筆頭に経験豊富な面々がいて、臨機応変に戦い方を変えることができていた。賢さや判断力というのは紛れもなく常勝軍団の強みだった。

「常に考えてはやっていますけど、それが優磨や僕だけだとキツイ。今は真面目な選手が多いですけど、いやらしさとか相手が嫌なプレーが何なのかを考えながらやらないと、今の時代のサッカーは勝てない」と彼は改めて強調していた。

 岩政監督は徹底した分析を踏まえて勝利への最短距離を導き出せる指導者だが、それを選手が忠実に遂行するだけではタイトルは奪還できない。その厳しい現状を再認識したうえで、鹿島は前に進んでいくしかない。27日の次節・川崎フロンターレ戦まで時間は限られているが、まずは球際やハードワークという原点に立ち返り、個々が戦える集団にならなければいけない。今こそ選手たちの自覚が問われる。

(取材・文:元川悦子)




◆鹿島アントラーズが上を目指すには? 三竿健斗と鈴木優磨だけではキツイ。「チャンピオンになるチームというのは…」【コラム】(フットボールチャンネル)


◆充実の日々を送る鹿島CB関川郁万。“初めての経験”で掴んだ手応え。「タイトルを取れればもっともっと成長する」(サッカーダイジェスト)






昨季は13試合止まり。今季はすでに24試合


 野心に溢れた眼と闘争心に満ちた表情は昔と何も変わらない。9月には22歳を迎える鹿島のCB関川郁万が充実したシーズンを送っている。

 8月21日に行なわれたJ1第26節の湘南ベルマーレ対鹿島アントラーズの一戦。上位に位置する鹿島は岩政大樹体制となって2試合目で、優勝争いに踏み止まるためには前節に続いて勝利が必要な試合だった。しかし、1-0で迎えた74分にCKから瀬川祐輔に同点ゴールを献上。1-1で勝点1を分け合う結果となった。

 最終ラインを束ねる者としては、リードを守れなかったのは痛恨の極みだろう。CBのポジションでフル出場を果たした関川は試合後、悔しさを言葉に込めながら湘南戦を振り返った。

「セカンドボールを拾う回数が少なかったので、押し込みに行く場面やそういった時間帯に自分たちの流れで行けなかった。(得点も)自分たちの力ではなく、相手のミスでのチャンスでしたし。ミスを突けたのはいいけど、もっと意図したボールの運び方をしないといけない。大樹さんからも提示はありましたけど、もっとやっている選手が試合の流れを見てやっていかないといけないと感じます」

 個人としては、高校時代から武器とする競り合いの強さを示した一方で、ビルドアップやフィードでは課題を残す内容だった。鋭い縦パスを入れる機会は限られており、攻撃の出発点としては改善すべき余地が少なくなかった。

 だが、そうした課題を感じられるのも試合に出続けているからこそ。昨季は13試合しかリーグ戦に出場できなかったが、今季はここまでリーグ戦26試合中24試合に出場し、そのほとんどがスタートからの起用となっている。

 試合を重ねるごとに成長の跡を示している。「初めての経験なので難しさは感じます。身体の疲れもそうですし、今年は特に過密日程になっているので、キツさもあって、違う大会もあって、非常にタフ」と言いながらも、大きな手応えも掴んでいる。

「今季はシーズンを通じて試合に出られていて、自分にとって悪いプレーもありながら、成長できている実感は少なからずある」


悔しさを噛み締めつつ、次の試合に目を向ける




 レギュラー格としてピッチに立っていなければ、今の関川はないだろう。昨季はポジションを掴めそうで掴めないシーズンだった。出場機会を得ても、次の試合では外から戦況を見守るケースもしばしば。「去年は試合に出られていないことが多かったので、何をしてもダメだったし、何をしたらいいのかが分からない状態で過ごしていた」とは関川の言葉。試合で得られた収穫や課題を即座に活かせず、なかなか成長スピードを上げられなかった。また、コンディションが良かったとしても、試合に出られない日々に頭を悩ませる時もあったという。

「パッと試合に使われて(上手くいかなかった)……。大樹さんも言っていましたけど、自分が良い状態の時にチャンスが来ないというのは、こういうことだとも思いましたし」

 ただ、そこで腐らずに取り組めるのが関川の良さでもある。難しい状況に置かれてもトレーニングに励み、苦手なフィードやビルドアップの改善にも取り組んできた。そうした努力が身を結び、背番号5に変更となった今季はレギュラーとして活躍する。

 開幕戦では脳震盪の影響で45分の出場に留まり、続く2節もパフォーマンスが上がらずにハーフタイムで交代となったが、その後は持ち直してポジションを明け渡さなかった。継続して試合に絡んでいる点は昨季の経験があったからこそで、思うようなプレーができなかったとしても次に繋げているのは成長の証だろう。

 湘南戦後の表情を見ても、ドロー決着の悔しさを噛み締めつつ、次の試合に目を向ける姿が印象的だった。話す言葉も高校時代やルーキーイヤーと比べて、大きく変わってきたように思える。当時はうまくいかないと感情が表に出たり、言葉にも表われていたが、落ち着いた振る舞いで振り返りができるようになった。プロサッカー選手として一人前になりつつある関川は現状と向き合いながら、さらなる飛躍を誓う。

「充実したシーズンになっている。ここでタイトルを取れれば、もっともっとチームとしても個人としても成長するし、チームがより良くなるのでもっとやっていきたい」

 岩政新監督のもとで羽ばたけるか。高校時代から将来を嘱望されてきた守備者が“本物のCB”になるべく、残りのシーズンも全力を尽くす。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)




2022年8月22日月曜日

◆明治安田J1 鹿島 痛恨ドロー 湘南と1-1(茨城新聞)






明治安田J1第26節第3日(21日・レモンガススタジアム平塚)鹿島はエベラウドの先制点を生かせず、敵地で痛恨の引き分けに終わった。

鹿島は後半14分にエベラウドが樋口とのパス交換から先制点に結び付けた。だが、同29分に相手のCKから同点に追い付かれた。

3連敗を免れた湘南は勝ち点26の15位。


■鹿島・岩政監督 準備に問題あった

勝ち点3を取りたかったが、試合内容から仕方ないと考えている。もっとこのようにすれば前進できるという絵を選手たちに見せられなかった。その準備に問題があった。


■エベラウド

(先制ゴール)「拮抗(きっこう)した試合は予想していた。先制点を奪うまでは良かったが、追い付かれた。勝ち点3を取れば上位にいけるチャンスだったが、それができず残念だ」

▽レモンS(観衆10,781人)
湘南 6勝11敗8分け(26) 1-1 鹿島 12勝6敗8分け(44)
0-0
1-1

▽得点経過 湘 鹿
後14分【鹿】 0-1 エベラ
後29分【湘】 1-1 瀬川




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