日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年7月29日日曜日

◆“芸能人妻”を持つ先輩・長友佑都、真野さんと結婚の柴崎岳を祝福「サポートしてあげて」(ゲキサカ)


「柴崎 真野恵里菜」の画像検索結果


 タレントの平愛梨さんを妻に持つ日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)が、先日、女優の真野恵里菜さんと結婚した日本代表MF柴崎岳を祝福した。

 長友は17年1月に愛梨さんと結婚。今年2月には第1子となる長男が誕生している。

 24日に都内で行われた「LIFULLアンバサダー就任」発表会に出席した長友は、“芸能人妻”を持った先輩として柴崎にアドバイス。「先輩と言ってもまだ一年くらいしか経ってない」と苦笑いを浮かべながらも、「とにかく彼にはおめでとうと言いたい。海外生活は大変だと思うので、奥さんをサポートしてあげてほしい」と話していた。

(取材・文 児玉幸洋)






“芸能人妻”を持つ先輩・長友佑都、真野さんと結婚の柴崎岳を祝福「サポートしてあげて」



◆首位・広島の堅守崩れる…浦和、敵地で興梠の2ゴール含む4発快勝(サッカーキング)


浦和対広島

 2018明治安田生命J1リーグ第18節が28日に行われ、サンフレッチェ広島と浦和レッズが対戦した。

 首位に立つホーム広島は、ティーラシンが3試合ぶりに先発出場。一方、浦和はファブリシオがスタメン出場、移籍した遠藤航に代わり岩波拓也が先発に名を連ねた。

 前半から両チームともアグレッシブな立ち上がりに。25分、スルーパスで抜け出した興梠慎三が先制点を挙げる。一方、中盤でパスを回し、同点ゴールを狙う広島は38分、柴﨑晃誠が浮かしたボールをファーサイドに飛び込んだ千葉和彦がヘディングで合わせ待望の同点ゴールを手にした。

 71分、興梠がPKを沈めると、続く76分にはその興梠が起点となったカウンターから宇賀神友弥が追加点を挙げ、点差を広げる。浦和は後半アディショナルタイム5分にもカウンターからファブリシオが追加点を決め、4発快勝となった。

 次戦、広島は8月1日に敵地で横浜FMと、浦和は同日、敵地で川崎フロンターレとそれぞれ対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 1-4 浦和レッズ

【得点者】
0-1 25分 興梠慎三(浦和レッズ)
1-1 38分 千葉和彦(サンフレッチェ広島)
1-2 71分 興梠慎三(浦和レッズ)
1-3 76分 宇賀神友弥(浦和レッズ)
1-4 90+5分 ファブリシオ(浦和レッズ)




首位・広島の堅守崩れる…浦和、敵地で興梠の2ゴール含む4発快勝

◆J初先発トーレス&電撃加入金崎、鳥栖は豪華2トップ不発(ゲキサカ)



金崎夢生 Mu.Kanazaki


[7.28 J1第18節 鳥栖0-0磐田 ベアスタ]

 サガン鳥栖はホームでジュビロ磐田と対戦し、0-0で引き分けた。アトレティコ・マドリーから加入した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスがJリーグ初先発。鹿島から電撃加入のFW金崎夢生と2トップを組んだが、ともに不発に終わった。

 鳥栖は前節の仙台戦(0-1)に途中出場し、Jデビューを果たしたフェルナンド・トーレスがJリーグ初先発。24日に鹿島からの電撃移籍が発表されたばかりの金崎もさっそく先発し、豪華2トップが実現した。

 金崎が前線で攻守に精力的に動き回れば、フェルナンド・トーレスも前半24分、足裏を使ったターンで突破を試みるなど見せ場をつくった。同34分にはMF原川力の左CKからニアのフェルナンド・トーレスが頭でそらすが、枠を捉えられない。同41分、原川が今度はFKでフェルナンド・トーレスを狙うが、わずかに合わせ切れなかった。

 スコアレスで折り返した後半5分、鳥栖はFW小野裕二がフェルナンド・トーレスとのワンツーでPA内に切れ込むが、シュートはGKカミンスキーの好セーブに阻まれる。同10分には後方からのロングパスに反応したフェルナンド・トーレスが胸トラップから右足でループシュートを狙ったが、ゴールを空けて飛び出してきたカミンスキーがジャンプしながら片手でかき出した。

 磐田は後半24分、MF山田大記に代えてFW大久保嘉人を投入。大久保は川崎Fから電撃加入後、2試合連続の途中出場となった。鳥栖は後半34分、フェルナンド・トーレスを下げ、FW豊田陽平がピッチに入る。期限付き移籍していた蔚山現代(韓国)から半年ぶりに復帰した背番号11が復帰後初出場となり、金崎と2トップを組んだ。

 磐田は後半39分、大久保がPA外から右足でミドルシュートを放つが、ゴール左へ。互いに1点が遠く、スコアレスドローで勝ち点1を分け合った。自動降格圏の17位に低迷する鳥栖はこれで5試合勝ちなし(4分1敗)。最近5試合で4度目の無得点に終わった。磐田も中断明け3試合連続のドロー。同じく5試合勝ちなし(3分2敗)となった。




J初先発トーレス&電撃加入金崎、鳥栖は豪華2トップ不発







◆G大阪、宮本新監督の初陣はドロー決着…鹿島は20歳CBがプロ初ゴール(ゲキサカ)



町田浩樹 Koki.Machida


[7.28 J1第18節 G大阪1-1鹿島 吹田S]

 J1リーグは28日、第18節を行った。パナソニック・スタジアム吹田ではガンバ大阪と鹿島アントラーズが対戦。1-1で引き分けに終わった。G大阪は連敗ストップも6試合未勝利(3分3敗)、鹿島は4試合無敗(2勝2分)とした。

 16位(勝ち点15)に低迷しているG大阪は23日、レヴィー・クルピ氏を解任。U-23監督の宮本恒靖氏がトップチーム監督に昇格した。新体制初陣となるこの試合は、22日の清水戦(1-2)から3人を変更。DFファビオとDFオ・ジェソク、そしてプロ2年目のMF高宇洋がJ1デビューを果たした。

 中2日の大阪連戦となる鹿島は、C大阪戦(2-0)から3人を変更。DF内田篤人が6試合ぶりの先発、C大阪戦で負傷交代したDF昌子源に代わってDF町田浩樹、MF永木亮太が起用された。また、FW金崎夢生(→鳥栖)との実質トレードで加入したDFチョン・スンヒョンがベンチ入りした。

 鹿島は、DF植田直通がセルクル・ブルージュに移籍、昌子をケガで欠く苦しい台所事情だが、CBでコンビを組むDF犬飼智也と町田を中心に集中した守りを展開。中盤のMF三竿健斗も高い位置で相手の攻撃を止めた。前半7分には、右サイドから内田が上げたクロスのクリアボールをキャプテンマークを巻いたMF永木亮太が左足ボレー。これはわずかに枠を外れたが、相手をヒヤッとさせた。

 対するG大阪は、宮本新監督が試合前に「チームとして戦うことが大前提」と語ったように前から連動してプレッシャーをかけ続けると、前半9分にはFWアデミウソンが敵陣中央でボールを奪ってGKと1対1の状況を作り出した。さらにDF初瀬亮、DF米倉恒貴らがサイドから積極的に攻撃を仕掛け、何度もゴール前にクロスボールを供給した。

 そんな中、試合が動いたのは前半41分だった。鹿島は敵陣中央やや左でFKを獲得すると、キッカーの永木がPA右深くに蹴り込む。これを犬飼が中央に折り返し、町田が押し込んで先制点。ユース育ちの町田は昇格3年目で嬉しいプロ初ゴールとなった。

 早い時間帯に追いつきたいG大阪は、後半2分に縦パスをアデミウソンがワンタッチで右サイドのスペースに送り、オ・ジェソクが中央へ折り返す。しかし、中のターゲットはFWファン・ウィジョしかおらず、シュートを放つことができなかった。

 互いに堅い守りで流れから決定的なシーンを作り出すことができないが、得点の匂いを感じさせたのは鹿島だった。しかし、G大阪にラッキーなゴールが生まれる。後半25分、右サイドで細かくパスをつなぐと、MF倉田秋のパスを受けた米倉がクロスを上げる。弧を描いたボールは大きくなり、味方が合わせることができなかったが、そのまま左サイドネットに吸い込まれ、1-1。試合を振り出しに戻した。

 息を吹き返したG大阪は、後半32分にアデミウソンが独特のリズムで仕掛け、PA手前にこぼれたボールをMF遠藤保仁が左足ダイレクトシュート。これは惜しくも枠を外れた。直後に宮本新監督は、米倉を下げてMF藤本淳吾をピッチに送り込む。36分には、アデミウソンのパスを受けたファン・ウィジョが左から切れ込み、右足を振り抜く。得意の形だったが、クロスバーを越えていった。

 両チームは、交代カードを使いながら勝ち越し弾を狙ったが、スコアは動かず1-1のままタイムアップ。G大阪は宮本新監督の初陣を白星で飾れなかった。




G大阪、宮本新監督の初陣はドロー決着…鹿島は20歳CBがプロ初ゴール


◆【鹿島】3連勝ならずドロー 7日間で3試合目の超過密日程も内田「勝たなきゃダメ」(報知)



永木亮太 Ryota.Nagaki


 ◆明治安田生命J1リーグ第18節 G大阪1―1鹿島(28日・パナソニック スタジアム吹田)

 7位の鹿島はDF町田浩樹の先制ゴールを守りきれず、G大阪と1―1で引き分けた。

 8強に進出しているACLの日程の影響もあり、7日間で3試合目となった鹿島。大岩剛監督が「前半は非常にアグレッシブにやるべきことをやってくれた」と評価したように、複数人が絡み合う連携プレーでいい崩しを見せ、41分にFKの流れから町田がプロ初ゴールを押し込み先制に成功した。

 しかし後半は徐々にペースダウン。25分に相手のクロスがそのままゴールに吸い込まれる形で失点を許すと、相手へのマークがあいまいになり、ピンチを多く作られた。攻撃陣も迫力を欠き、2点目を奪えず。町田は「ゴールよりもアシストよりも、ゼロで抑えることが大事。(個人として)試合をやるごとに良くなっているけど、チームを勝たせられているわけではない」と厳しい表情を崩さず。DF内田篤人は「勝たなきゃダメ。周り(のチーム)は気にせず、勝ち点を積み重ねていかないといけない」と語った。




【鹿島】3連勝ならずドロー 7日間で3試合目の超過密日程も内田「勝たなきゃダメ」


◆鹿島ドローも確かな収穫 20歳町田がプロ初ゴール(ニッカン)





<明治安田生命J1:G大阪1-1鹿島>◇第18節◇28日◇吹田S

 中2日の試合を連続でこなした。久しぶりに気温が30度を切ったとはいえ、鹿島アントラーズの選手に疲労は隠せなかった。

 前半41分にセットプレーから先制したが、運動量が落ち始めた後半の25分に、クロス気味の超ロングシュートが入ってしまう不運な失点。追いつかれると、勝ちきる力はなかった。

 大岩剛監督は「前半は非常に、選手たちがアグレッシブに、攻守の切り替えも早く、やるべきことをしっかりと表現したと思います。ただ、後半に少し強度が下がってしまったことによって、相手の勢いが、ああいうゴールにつながってしまった」と振り返った。

 勝ち点1。今季リーグ初の3連勝はならなかった。

 ただ、前節のセレッソ大阪戦で日本代表DF昌子源が左足首を捻挫し、全治3週間のけがで離脱した最初の試合。“代役”を務めた20歳のDF町田浩樹が前半41分に、MF永木亮太のFKからDF犬飼智也が折り返したボールを「おなか」で押し込み、プロ初ゴールを挙げたのは、今後につながる収穫でもあった。前節でもアシストを決めており、2試合連続で数字を残した。

 「たまたまですけど、点を取ることより、アシストすることよりも、やっぱりゼロで抑えて勝ちたかったのが一番です」。そう反省したが、守りにおいて、G大阪のFWアデミウソンとの1対1で冷静に対処する場面が目立っていたのも確かだった。「あまり早く食いつかず、中央から外に…をすごく意識してやっていた。相手のスピードを吸収しながら、うまく対応できたところはできたと思う」と手応えを口にする部分もあった。

 190センチの東京五輪世代。サガン鳥栖から加入したDFチョン・スンヒョンもこの日、ベンチ入りするなど、競争は激しいが「源くんもケガで離脱していて、チャンスであるのは変わりないので、次の試合をしっかりゼロに抑えたい。競争は増すと思うが、負けないように頑張りたい」。20歳の大型DFは今、一皮むける転機を迎えている。




鹿島ドローも確かな収穫 20歳町田がプロ初ゴール

◆鹿島・町田、公式戦初ゴール 東京五輪へ「チームで結果を」(スポニチ)



町田浩樹 Koki.Machida


明治安田生命J1第18節   鹿島1―1G大阪 ( 2018年7月28日    パナS )

 鹿島のDF町田が公式戦初ゴールを決めた。J1出場5試合目の東京五輪世代。前半41分、MF永木のFKをDF犬飼がファーサイドに落とすと、20歳が1メートル90の長身をかがめて押し込んだ。25日のC大阪戦でのアシストに続く得点への貢献。G大阪FWアデミウソンとの1対1でも冷静だった。 

 昨季は右膝故障で長期離脱。今季は植田の移籍、昌子の負傷で出場機会を得た。「まだまだチームを勝たせられるほどではない。点よりアシストより、ゼロで抑えて勝ちたい」。東京五輪に向けても「チームで結果を残さないと呼ばれない」と成長を誓った。




鹿島・町田、公式戦初ゴール 東京五輪へ「チームで結果を」




◆2018明治安田生命J1リーグ 第18節(オフィシャル)


町田浩樹 Koki.Machida


明治安田J1 第18節

鹿島、G大阪と悔しいドロー。町田が初得点も、痛恨の失点で勝ち点1。

真夏の大阪2連戦、第2章は悔しいドローに終わった。長居での激闘から中2日、J1第18節のガンバ大阪戦。パナソニックスタジアム吹田に乗り込んだ鹿島は、41分に町田のプロ初得点で先制に成功する。しかし70分に同点ゴールを許すと、最後まで勝ち越すことはできず。1-1の引き分けで、勝ち点1を得るにとどまった。

3日前、熱帯夜のヤンマースタジアム長居。19時を回っても30度を上回る、高温多湿のピッチで、鹿島は会心の勝利を収めた。C大阪戦、2-0。まずは57分、鈴木がセンターサークル内からのドリブルで敵陣を切り裂き、冷静沈着なループシュートを決めて先制に成功する。そして3分後、途中出場の町田が鮮やかなラストパスを供給し、土居が飛び込んで2点目。終盤は猛攻を受けたが、クォン スンテが鬼神のビッグセーブを繰り返してチームを救ってみせた。22日の柏戦に続く勝利で、7位まで位置を上げた。

C大阪戦前日に金崎の移籍が決まり、長居の夜に昌子が負傷交代を強いられた。それでも鹿島は今、若き才能たちが自覚と責任をピッチに解き放ち続けている。左サイドを切り裂く安西と安部のコンビ、そして腕章を巻いてミドルゾーンを制圧する三竿健斗。さらにC大阪戦では、昌子の負傷で急遽ピッチに立った町田が初めてJ1での勝利を掴み、犬飼は加入後初の無失点試合を演じてみせた。切磋琢磨の成果を勝利という形で結実させた事実が、個々の成長と進化を促す。そんなチームで献身の意味を示し続ける土居は「自信を持ってやれているし、自信を持っていいと思う」と頷いていた。

息つく間もなく、試合は続く。次なる戦いは中2日、吹田でのナイトゲーム。チームは大阪にとどまり、J-GREEN堺でトレーニングを行った。新加入のチョン スンヒョンも合流し、競争意識はさらなる高みへと導かれる。試合前日の最終調整、グラウンドは活気に満ちていた。ポゼッションのトレーニングでは大声での指示が飛び交い、競り合いは激しさを増していく。総力戦で挑む90分へ、チームは集中力を研ぎ澄ましていった。



わずかな準備期間を経て、大岩監督は3名の先発変更を施した。「調子の良さ、コンディションなどを総合的に考えて」メンバー選考を行うと語っていた指揮官は、右サイドバックに内田を指名。昌子が離脱したセンターバックには町田、ボランチの一角には永木を起用し、鉄壁の守備構築を託す。その他、GKはクォン スンテ、最終ラインは内田、町田とともに犬飼と安西が形成。ボランチは永木と健斗が務める。そして攻撃陣は中村、安部、土居、鈴木が並び、今夜も虎視眈々とゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、新加入のスンヒョン、西、伊東、レオ シルバ、田中、山口が座る。








台風12号の影響が懸念された週末、J1は3試合の延期が決まった。大阪は朝から曇り空に覆われたものの、13時過ぎに試合開催が決定。アントラーズレッドが続々と足を運び、待機列を成していった。時間を追うごとにボルテージが高まり、高揚感がスタジアムを包んでいく。天候の影響で参戦が叶わなかった仲間たちの思い、気迫のシュートブロックとともに離脱を強いられた昌子の無念、そして確かに宿りつつある自信――。全てを糧に、勝利だけを目指す一戦だ。ウォーミングアップへ向かう選手たちに、青黒を凌駕する熱量が降り注がれた。

19時3分、キックオフ。立ち上がりから、ボールポゼッション率を高めたのはホームチームだった。鹿島はブロックを組んで応戦し、機を見たプレスで応戦。今節を前に指揮官を交代し、非公開練習を重ねてきたG大阪の出方を、まずはしっかりと見極める序盤の戦いだった。両サイドの背後を狙われる場面が多かったものの、内田と安西が献身的なカバーリングを繰り返し、スライディングでのブロックでピンチの芽を摘んでいく。センターバックを務める犬飼と町田も激しいボディコンタクトと迫力満点の空中戦を敢行。起点を作らせなかった。





鹿島のファーストシュートは7分に生まれた。左サイドを起点とした攻撃で右サイドへ展開し、内田がクロスを供給。ゴール前で跳ね返されたものの、セカンドボールに反応した永木が左足ダイレクトボレーで狙う。惜しくも枠を逸れたものの、ゲームキャプテンを託された背番号6がゴールへの意欲を示してみせた。



ただ、その後は我慢の時間が続いた。9分には自陣でのパス交換でプレスを受け、ボールを奪われてカウンターを受ける。ペナルティーエリア内からフリーでシュートを打たれたが、枠を逸れて事なきを得た。流れは変わらず、15分、そして20分が経過しても、鹿島は前線で起点を作ることができず、G大阪に押し込まれる展開に。激しいボディコンタクトを容認する傾向のレフェリングだったこともあり、試合は次第に肉弾戦の様相を呈していった。





7日間で3試合目、アウェイでの連戦。相変わらず蒸し暑かった大阪で、鹿島は鋭いカウンターを敢行できずにいた。30分経過後は敵陣でボールをキープする時間を増やしていったものの、決定機はゼロ。土居が絶えずスペースを突いて潤滑油となり、安西と安部の若き左サイドが突破口を見出そうと腐心していたが、なかなか効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。









前半はスコアレスで御の字か――。そんな思いが脳裏によぎる、我慢のアウェイゲーム。だが、均衡を破ってみせたのはビクトリーホワイトだった。主役は、己の存在価値を示すべく戦い続けるセンターバック陣。41分、敵陣左サイドからのFKを永木がファーサイドへ送ると、ゴールライン際まで走り込んだ犬飼が右足ダイレクトでゴール前へ。鋭い折り返し、そこへ詰めていたのは町田だった。ゴールネットが揺れる。青黒が沈黙する。28と39、歓喜の抱擁。町田のプロ初得点で、鹿島が1-0とリードを奪って前半を終えた。









アントラーズレッドのスタンドへと攻める後半、鹿島は開始早々に一瞬の歓喜を迎える。49分、永木の右CKからファーサイドの町田が詰めてゴールネットを揺らした。しかし、得点は認められず。以後はホームチームがボールポゼッション率を高める展開で推移した。それでも鹿島は連動したプレスで相手に自由を与えず、緩急をつけた攻撃で敵陣へ進出。50分には左サイドの安西が突破、パスを受けた安部がロングボールでサイドを変えると、内田と中村の連係でペナルティーエリアに入る。縦パスはわずかに合わなかったが、両サイドを広く使った攻撃で可能性を示してみせた。



だが、次第に運動量が落ちて中盤に広大なスペースが生まれるようになると、G大阪の圧力を受ける形になってしまった。激しいタックルを繰り出してきたホームチームに応戦し、肉弾戦を戦い抜く覚悟を全選手が示していた。鈴木が前線で体を張り、健斗と永木も鋭いプレスを連発してミドルゾーンを制圧しようと奮闘していた。





だが、70分に思いがけない形からスコアを刻まれてしまった。鹿島の左サイドから米倉が蹴ったボールは、クロスのような軌道を描いてファーサイドへ。スンテの頭上を越え、枠に吸い込まれた。1-1。痛恨の同点被弾で、試合は振り出しに戻った。







残り20分、消耗の色が濃い選手たちは必死にゴールを目指した。オープンな打ち合いとなってカウンターを受け、ゴール前へ殺到される場面も増えていく。それでも、犬飼と町田が必死のカバーリングを繰り返し、攻撃陣に希望を託した。右サイドに投入された西と伊東、終盤に前線へ送り込まれた山口も推進力となるべくボールを追ったが、最後まで歓喜の時は訪れなかった。1-1。非常に悔しい引き分けに終わった。



次戦は4日後、8月1日のFC東京戦だ。大阪2連戦は1勝1分。4ポイントを手に、チームは鹿嶋へと帰還する。3試合ぶりのホームゲームを前に、暫定2位につける青赤との勝ち点差は8となっている。重要な意味を持つ聖地での戦いへ、照準を合わせて準備を進めていく。反撃の夏は8月を迎える。ここからさらに加速しなければならない。

【この試合のトピックス】
・J1でのG大阪戦は昨年7月5日のJ1第13節から4戦負けなしとなった。
・J1でのアウェイG大阪戦は2016年2月28日の第1節から3戦負けなしとなった。
・吹田Sでの公式戦は通算6回目で、初めて勝利を逃した。
・町田が今季のJ1で2度目の先発出場。初得点を記録した。
・内田が公式戦4試合ぶりの先発復帰。J1での先発出場は5月2日の第12節長崎戦以来だった。
・新加入のチョン スンヒョンが初めてメンバー入りを果たした。




監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・守備の時、行くところと行かないところをはっきりさせること。
・もっとボール動かして、相手を走らせよう。
・攻守において一体となり、全員で戦おう!

ガンバ大阪:宮本 恒靖
・守備はしっかり、スライドを続ける。
・攻撃は早く、ポジションをみつける。
・セットプレーの折り返しのボールに気をつける。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
前半は選手たちが非常にアグレッシブにプレーしてくれて、攻守において切り替えも早く、やるべきことをやってくれたと思う。後半になって少しテンションが下がってしまった中で、あのような失点につながってしまった。しっかりとリカバリーをして次の試合に臨みたい。

Q.アントラーズの右サイドから攻撃を受ける時間が長かったと思うが、強度を保つために手を打てない要因があったのか?

A.いろいろな要因がある。ここでは言えないことも当然あるし、戦術面もある。相手が右サイドを突いてきていたのは把握していたが、あのタイミングで何とか盛り返す時間を作りたいと考えていた。終盤は右サイドからチャンスを作ることができたので、得点につながるプレーを出せれば良かった。

Q.同点に追い付かれてドローだったが、連戦の中で負けなかったことは評価できるか?

A.評価はしているが、勝ち切る気持ちを当然持っていた。(同点に追い付かれてから)もう1回前に出る、スイッチを入れるプレーがなかなか出なかった。

ガンバ大阪:宮本 恒靖
監督が代わったというタイミングで、選手がしっかりとした意欲と意識の高さをもって練習から取り組んでくれていた。それをしっかりと試合に出すという決意を持って入っていったと思う。練習してきた守備の部分は実際に見られた。もったいない失点があったが、頭を下げずに後半に入って、同点に追い付いてからは多くのチャンスを作り出した。選手の頑張りは称賛に値すると思う。これからもっともっとやっていくという雰囲気が試合後のロッカールームにはあった。これを続けていきたい。


選手コメント

[試合後]

【町田 浩樹】
得点やアシストよりも、無失点に抑えて勝ちたい。試合を重ねるごとに良くなってきている手応えはあるけど、勝たせることができていない。結果を残していかないといけない。

【安部 裕葵】
個の力で点を取って、チームを助けることができれば良かった。失点した後にペースを握られてしまったことが反省点だと思う。

【内田 篤人】
勝たなければいけなかった。アウェイで終盤に押し込まれるのはよくあることで、それを跳ね返して勝たないといけない。負けなかったことを良しとしてはいけない。アウェイでも3ポイントを持って帰らないといけない。

【永木 亮太】
前半途中から内容が良くなってポゼッションもできていて、いい流れで点を取れた。後半は足が止まってしまった。

【安西 幸輝】
後半は選手間の距離が良くなくて、イージーなミスが増えてしまった。早めに追加点を取れていれば、もっと楽に試合を運べたと思う。失点後の戦い方も良くなかった。

2018明治安田生命J1リーグ 第18節

◆鹿島が再びFW流出か…鈴木優磨を狙うポルティモネンセ、交渉に向け関係者が来日(ゲキサカ)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


 MF中島翔哉の所属するポルティモネンセが鹿島アントラーズFW鈴木優磨の獲得に向け、本格的に動き出すようだ。ポルトガル『レコルド』が伝えている。

 同メディアによると、ポルティモネンセは攻撃の強化を最優先事項としており、鈴木との交渉のためにまもなく関係者が来日する予定だという。また、鈴木以外にもポルトに所属するポルトガル人FWアンドレ・ペレイラなど複数選手の名前が獲得候補として挙がっている。

 鹿島ユース出身の鈴木は2015年にトップ昇格し、プロ4年目の今季はここまで公式戦27試合で13ゴール11アシストを記録。背番号10のFW金崎夢生が鳥栖に完全移籍して間もない鹿島だが、再びチームの得点源が他クラブへ流出することになるのだろうか。




鹿島が再びFW流出か…鈴木優磨を狙うポルティモネンセ、交渉に向け関係者が来日


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