日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年5月29日土曜日

◆大迫勇也やっぱり半端ないって! 釜本、木村和司、カズ以来の5発! 独では今季無得点も…(報知)






◆カタールW杯アジア2次予選 日本10―0ミャンマー(28日、フクアリ)

 オール海外組で臨んだ日本代表がミャンマー代表に10―0で勝利して6連勝し、2試合を残してカタールW杯アジア2次予選突破を決めた。FW大迫勇也(31)=ブレーメン=が5得点の大暴れでモンゴル戦(3月30日)に続く、ハットトリックを達成した。

 まるで当たり前かのように、大迫はネットを揺らし続けた。前半22分。DF長友のクロスをファーサイドで合わせた。DFを駆け引きで上回り「イメージ通り」のヘディングでゴールラッシュの火蓋を切った。同30分にPK、同36分にも決め、わずか14分で2試合連続のハットトリックを達成。後半にも2点を奪い、計5ゴールの固め取りだ。「試合前から取れるだけ取りたいと考えていた。本当に周りに感謝です」。仲間をたたえる言葉に、エースの風格がにじんだ。

 日本代表での2試合連続ハットトリックは史上4人目。W杯予選では97年フランスW杯1次予選(3月25日マカオ戦、同27日ネパール戦)でのFW高木琢也以来、2人目となった。本来は2列目を生かす巧みなポストプレーを武器に、得点がなくてもチームへの貢献度は高いタイプだ。しかしこの日は、組み立てはチームメートに任せ、最後までゴール前での仕事に集中した結果の5ゴールだった。

 今季はドイツ1部・ブレーメンで自身初の無得点に終わった。途中出場、2列目での起用が続いたことが要因だった。ゴールから遠ざかり、森保ジャパンでの序列は揺らいだ。昨年時点では最有力だった東京五輪のオーバーエージ(OA)候補に、FW鈴木武蔵の名前が挙がった時期もあったという。最終的にはチーム事情でOAにFWの選出はなかった。ただ、A代表のポジション争いでも、力を証明するには、数字を残すしかないと理解していた。

 これで代表での歴代ゴール数を23に伸ばし、FW中山雅史の21を抜き、FW高原直泰に並んで歴代10位タイに。森保ジャパンでのゴール数も、南野に並んで15点とトップタイに浮上した。「積み重ね、積み重ねなので。今に満足せずにまた次しっかり取れるようにするだけ」。歴代の日本代表を背負ってきたFWたちと肩を並べた。“半端ない”ゴールへの飢えは、まだまだ満たされることはない。(金川 誉)

 ◆日本代表での大量得点 過去に1試合5得点以上を達成したのは、FW釜本邦茂、MF木村和司、FW三浦知良で、大迫が4人目。大迫は97年マカオ戦の三浦以来となった。1試合での最多得点は、67年フィリピン戦での釜本と、同マカオ戦の三浦の6得点。




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◆史上3人目の連続ハット&1試合5発…日本FW史に数字を刻んだ大迫「取れるだけ取りたかった」(ゲキサカ)






[5.28 W杯アジア2次予選 日本10-0ミャンマー フクアリ]

 勝てばW杯アジア最終予選進出が決まる一戦で、フル出場のFW大迫勇也(ブレーメン)が5ゴールと爆発力を見せた。1-0とリードした前半22分、長友佑都の左クロスをヘディングで押し込むと、30分にはDF酒井宏樹が獲得したPKを決めた。36分には右足で3点目。後半もゴールの意欲に陰りを見せることなく、後半4分、43分と決めまくった。

「取れるだけ点を取りたいと考えていた」

 そう振り返った大迫は、5点の中のベストゴールを聞かれると「長友さんからのクロスに合わせたヘディング。中央で駆け引きできて、イメージ通りだった」と22分のチーム2点目を挙げた。

 国際Aマッチ2試合連続のハットトリックは1967、71、72年と3度記録している釜本邦茂、97年の高木琢也に続き、史上3人目。国際Aマッチ5得点は、72年の釜本、97年の三浦知良(現横浜FC)以来、こちらも3人目の快挙だった。また、A代表通算得点数は23となり、高原直泰(現沖縄SV)と並んだ。

 1トップを務めることの多い日本代表ではポストプレーの比重が大きく、ゴール以外の仕事への評価も高い大迫だが、日本代表の偉大な先輩たちに数字で追いついた。

 記録づくめとなったミャンマー戦だが、得点以外の部分でも明確な意図が見えたプレーがあった。前半の25分、中盤でボールを受けて即座にミドルシュートを試みたシーンだ。「チーム全体でゴールに向かうプレーを心がけようと入っていた。そうしないと何も生まれない。最終予選でも引いた相手にそれがしっかり出せるようにしたい」と、常に先を見据えていることを強調する。

 ハーフタイムに吉田麻也が交代でベンチに下がるとキャプテンマークを巻いた。

「(3月の)韓国戦からずっと(鎌田)大地、(南野)拓実と良い関係ができていた。(伊東)純也もスピードのある選手なので、次のジャマイカ戦(6月3日)が楽しみ。これをもっと強い相手でもできるようにしていけばいい」。日本をけん引する頼もしいFWがここにいる。

(取材・文 矢内由美子)





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