日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年5月15日月曜日

◆地元紙が柴崎を絶賛…3試合連続の先発出場に「他の選手とは違う」(サッカーキング)


柴崎岳

 リーガ・アデランテ(スペイン2部リーグ)のテネリフェに所属する、MF柴崎岳の評価が上昇中のようだ。スペインの地元紙『エルドルサル』が13日付で報じた。

 柴崎は14日に行われた第38節ウエスカ戦で、3試合連続となる先発出場を果たした。試合は終了間際の失点で2-2の引き分けに終わったが、柴崎は高い評価を獲得した模様。

 同メディアは、柴崎にチームで2番目に高い「8」点の評価を与えている。柴崎について「彼が今日示したクオリティーは、他の選手とは違うものだ。彼が持つパスや広い視野は、チームにとって武器となっている」と、中盤に欠かせない存在だと表した様子。

 テネリフェは現在14勝17分7敗の勝ち点「59」、昇格プレーオフ圏内となる4位に位置している。来シーズンの1部昇格に向けて、柴崎はチームに欠かせないピースとなりつつある。

https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170514/587270.html?cx_cat=page1

◆鹿島 ケガ人続出 神戸に敗れ4敗目…首位から陥落(スポニチ)


明治安田生命J1第11節   鹿島1―2神戸 ( 2017年5月14日    カシマ )

 鹿島は神戸に1―2で敗れて今季リーグ戦4敗目(全てホーム)を喫し、首位から陥落した。

 ACLを含む連戦の疲労からか、主力にケガ人が続出。DF植田が右太腿の張りで欠場。前半35分にはMF遠藤が左太腿裏の肉離れと見られる症状で交代し、後半17分にはMFレオ・シルバも負傷交代した。

 レオ・シルバは15日に検査を受けるが、半月板か外側じん帯を痛めて松葉づえ姿で会場を後にしており、長期離脱の可能性もある。植田に代わって先発でJ1デビューした19歳のDF町田は2失点目に絡み、後半34分にはシュートを放つもクロスバーに直撃した。「悔しい気持ちが凄くある。最後の局面で決めきれなかった。次のチャンスに向けてしっかり準備するだけ」と唇をかんだ。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/14/kiji/20170514s00002179385000c.html

◆鹿島首位陥落…レオ・シルバ左膝負傷で松葉づえ姿に(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島1-2神戸>◇第11節◇14日◇カシマ

 鹿島アントラーズは17本のシュートも報われず、1-2でヴィッセル神戸に敗れ、首位から陥落した。前半14分までに2失点した黒星以上に痛手となったのは、主力の負傷だった。

 前半35分、MF遠藤康(29)がゴール前に走って相手選手と接触した際に、左太もも裏肉離れで負傷交代。後半17分にはMFレオ・シルバ(31)が左足でシュートを放った際に左膝を痛めて、交代を余儀なくされた。レオ・シルバは試合後、松葉づえ姿で帰路につき「明日病院に行く。(復帰には)結構かかりそう」と説明。チームドクターの診断では半月板や内側側副靱帯(じんたい)を損傷している可能性もあるという。

 この試合ではDF植田直通(22)が右太もも痛で欠場。10日に行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のムアントン戦(カシマ)で、DF昌子源(24)も左足首を痛めて完調ではない。FWペドロ・ジュニオール(30)や金崎夢生(28)も足首に不安を抱えている。19日の次節川崎フロンターレ戦(等々力)だけでなく、初制覇に挑むACL決勝トーナメント1回戦広州恒大(中国)戦(23、30日)に大量離脱の可能性も出てきた。

 鈴木満常務取締役強化部長(59)も「MRIの結果を見ないと、どのくらいの損傷かは分からない。ムアントン戦と神戸戦を、ダブルでマネジメントしないといけなかった。休ませていない選手が、頑張りすぎたつけが回ってきた」と嘆いた。

 一方で、0-2の後半44分には、今季新加入でリーグ戦は3試合目出場と出番に恵まれていなかったMFレアンドロ(24)が、移籍後初ゴールを奪った。DF西大伍(29)の右クロスを左足でダイレクトシュート。「(トラップで)コントロールしたら相手が寄せてくる。ダイレクトプレーが唯一の選択肢だった。またチャンスをもらえるようにやりたいし、もらえたら手放さないパフォーマンスをしたい」。ブラジル代表のデビュー戦でゴールを決めた経験を持つ元セレソンが、少しずつチームにフィットしてきたことはプラス材料だった。【鎌田直秀】

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1823521.html

◆渡邉の今季初弾で神戸が首位叩き! 鹿島は遠藤&レオ負傷の誤算…Jデビューの19歳DF町田も“洗礼”浴びる(ゲキサカ)




[5.14 J1第11節 鹿島1-2神戸 カシマ]

 8位ヴィッセル神戸が敵地で首位鹿島アントラーズを2-1で撃破した。前半にFW渡邉千真の今季初ゴールなどで2点を先行し、終盤に1点を返されたが、そのまま逃げ切りに成功。神戸は第6節の大宮戦(2-0)以来、リーグ戦5試合ぶりの白星を挙げ、敗れた鹿島は首位から陥落した。

 公式戦4連勝中の鹿島は、前節の浦和戦(1-0)から先発3人を変更。プロ2年目の19歳DF町田浩樹がJリーグ初出場を果たし、DF三竿雄斗が移籍後リーグ戦初、FW鈴木優磨が5試合ぶりのスタメン起用となった。布陣は4-4-2で、町田がDF昌子源の隣で左センターバックを務め、三竿雄は左サイドバックに配置。鈴木は神戸との古巣対決を迎えるFWペドロ・ジュニオールと2トップを組んだ。

 対する神戸のスタメン変更も3人。MF松下佳貴と渡邉が2試合ぶりに先発復帰し、10日のルヴァン杯グループリーグ第5節・甲府戦(2-1)で決勝点に絡んだFW中坂勇哉が4試合ぶりにスタメン起用された。首位鹿島を相手にネルシーニョ監督が採用したのは、MF高橋秀人をアンカーに据えた4-3-3。インサイドハーフは松下とMFニウトンが務め、前線3枚は右から中坂、渡邉、FW大森晃太郎が並んだ。

 神戸にとっては、勝てば鹿島との勝ち点差が2に縮まる重要なゲーム。前線3人と両インサイドハーフを中心に前から圧力をかけて鹿島の攻め手を封じると、前半10分に先制する。右サイドのタッチライン際でFKを獲得し、キッカーの松下が左足で内側に巻いたクロスを供給。PA内中央で鹿島DF西大伍がヘディングでクリアを試みると、そのボールがゴール左隅に吸い込まれた。

 神戸はオウンゴールでスコアを動かした後もプレスの強度を緩めず、前半14分には追加点を奪取。中盤の厳しい寄せでマイボールにした流れから松下が左サイドに展開し、駆け上がったDF橋本和が左足でクロスを上げる。PA内中央でマークを剥がした渡邉が頭でゴール右に決め、今季初得点をマーク。渡邉に付いていた鹿島の町田は、一瞬ニアに動いてからファーに膨らむ相手の動きに対応できず、いきなりJリーグの舞台で洗礼を浴びる形となった。

 鹿島は連勝していた公式戦直近4試合で1つのPKを含む2失点と安定した守備を見せていたが、序盤で立て続けにゴールを献上。その後も誤算が続き、前半33分には西のスルーパスに走り込んだMF遠藤康がPA内右でDF渡部博文のスライディングを受けた直後、自らゴールラインの外へ出る。遠藤は左足を押さえて交代を要求し、同35分にFW金崎夢生が投入された。

 2点のビハインドで前半を折り返した鹿島は、後半開始からP・ジュニオールを下げ、MFレアンドロをピッチへ送り出す。しかし、反撃に出ようとした矢先に再びアクシデント。後半8分、前方へ大きく蹴り出そうとしたニウトンに対し、後ろからMFレオ・シルバがプレッシャーをかけると、ニウトンの振り上げた右足がレオ・シルバの右膝を直撃する。一時ピッチの外に出たレオ・シルバだったが、すぐに戦線に復帰した。

 するとレオ・シルバは後半12分、巧みなドリブルからスルーパスを送り、PA内右に抜け出した金崎が至近距離から右足でシュート。GKキム・スンギュに阻まれ、こぼれ球を鈴木が右足で蹴り込もうとしたが、これもキム・スンギュにブロックされた。同15分には金崎のパスを受けたレオ・シルバがPA手前右から左足のシュートでゴールを脅かすも、軸足として踏み込んだ際に痛めた右膝を悪化させてしまい、同17分にMF永木亮太との交代を余儀なくされた。

 早くも3枚の交代カードを使い切った鹿島だが、永木のプレースキックを生かして好機を創出。後半34分には永木の右CKからファーの昌子がヘッドで合わせ、ゴール前の町田が左足で押し込もうとする。しかし、クロスバーを直撃し、跳ね返りに反応した三竿雄のヘディングはゴールライン付近でニウトンにクリアされた。さらに同39分、敵陣中央のFKから永木が右足で強烈なシュート。だが、これも右ポストを叩き、1点が遠い展開となる。

 それでも後半44分、右CKの二次攻撃から永木が右サイドを攻め上がる西にスルーパスを送ると、PA右外でボールに追いついた西は相手の裏をかき、真横にグラウンダーのクロス。PA内中央のレアンドロが左足で合わせてゴール左に決め、移籍後初得点を挙げた。

 1点を返した鹿島は猛攻を続け、後半アディショナルタイム7分にはPA手前中央のFKからキッカーの永木が右足で直接狙うも、シュートはクロスバーの上へ。1-2のままタイムアップを迎え、リーグ戦3試合ぶりの黒星で首位から陥落した。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?216222-216222-fl

◆鹿島・町田、Jリーグ初出場で敗戦するも前向き「悔しい気持ちをバネにしたい」(goal.com)


J初出場を飾った鹿島DF町田(C)J.LEAGUE PHOTOS

明治安田生命J1リーグ第11節で鹿島アントラーズは1-2でヴィッセル神戸に敗れた。試合後、リーグ戦初出場を果たした鹿島DF町田浩樹が、試合を振り返った。

明治安田生命J1リーグ第11節が14日に行われ、カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとヴィッセル神戸が対戦。試合は1-2で鹿島が敗れた。試合後、鹿島DF町田浩樹が試合を振り返った。

町田にとって、この試合がJリーグでのデビュー戦だった。初出場ということで、やはり緊張したのか問われると、「立ち上がり、もっとしっかり入らなければいけなかったのですが、全体的には落ち着いてできたと思います」と答えた。ただ、自身のプレーには関しては「前半のパスミスだったり」と反省点を口にする。試合の感想も「勝ちたかったです」と悔しそうな表情を見せた。

町田は、周りの選手の気遣いにも触れた。試合開始直後、FW鈴木優磨が町田にボールを回してくれたことや、失点に絡んだ直後にDF昌子源から「引きずるな、引きずるな」と言われたこと。DF西大伍からは「どんどんミスしろ」と言われたと話すなど、「周りの選手にサポートしてもらって、すごく助けられたなと思います」と感謝を述べた。

「久しぶりの90分だったので、すごく疲れています。体力面でもっと上げていかなければいけない。すごくサポーターの声援が聞こえて力になりました」とサポーターにも感謝した。また、20日から韓国で行われるU-20ワールドカップへの出場を逃したことについては、「選ばれていたら、今日の試合もチャンスは巡ってこなかったと思います。外れたからこそ巡ってきたチャンスだったので、勝ちたかった。この悔しい気持ちをバネに、また思い出してやっていきます」と語り、さらなるステップアップを誓った。

http://www.goal.com/jp/news/3861/%E6%97%A5%E6%9C%AC/2017/05/14/35502032/j%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E5%88%9D%E5%87%BA%E5%A0%B4%E3%81%AE%E9%B9%BF%E5%B3%B6df%E7%94%BA%E7%94%B0%E6%B5%A9%E6%A8%B9%E6%95%97%E6%88%A6%E3%82%82%E5%89%8D%E5%90%91%E3%81%8D%E6%82%94%E3%81%97%E3%81%84%E6%B0%97%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%82%92%E3%83%90%E3%83%8D%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84

◆2年目鹿島町田J1レベル痛感…渡辺マーク外し被弾(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島1-2神戸>◇第11節◇14日◇カシマ

 鹿島アントラーズのプロ2年目DF町田浩樹(19)がリーグ戦初出場初先発したが、1-2での敗戦で首位から陥落した。

 「自分のところから失点してしまった。2点目はニアに来ると思って先に走りすぎた。そこがJ1のレベル。対応できないとダメ」。ヴィッセル神戸FW渡辺千真(30)に決められたゴールに、ふがいなさを感じていた。

 0-2の後半34分にはゴール前で得点を奪う好機もあった。途中出場したMF永木亮太(28)の右CK。DF昌子源(24)が頭で折り返すと、利き足の左足でボレーシュート。ボールは1バウンドしてクロスバーに当たった。「ドフリーだったので決めなきゃいけなかった」。20日開幕のU-20(20歳以下)W杯韓国大会の日本代表から落選した悔しさもあったが、DF植田直通(22)の右太もも痛による欠場で巡ってきた出番。「チームで結果を残したいということが一番強い。次は勝ちたい」と、次節アウェー川崎フロンターレ戦(19日、等々力)出場での勝利に意欲を見せた。【鎌田直秀】

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1823500.html


◆鹿島、立ち上がりの2失点に泣き今季4敗目…逃げ切った神戸が5試合ぶり白星(サッカーキング)


ヴィッセル神戸

2017.05.14 14:00
県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 1 終了 2 ヴィッセル神戸

 2017明治安田生命J1リーグ第11節が14日に行われ、鹿島アントラーズとヴィッセル神戸が対戦した。

 先制したのはアウェイの神戸。10分、右サイドで得たFKを松下佳貴がゴール前に蹴り込むと、DF西大伍がヘディングでクリアしたボールがそのままゴール左へ吸い込まれ、オウンゴールとなった。さらに14分、左サイドからのクロスに渡邉千真がヘディングで合わせ、神戸のリードが2点に広がった。

 後半は2点ビハインドの鹿島がゴールを目指して押し込んだが、体を張って守る神戸の守備を崩すことができないまま時間が経過。89分には右からのクロスにレアンドロが合わせて1点を返したが、試合はこのまま2-1でタイムアップを迎えた。鹿島は3試合ぶりの黒星で今季4敗目、一方の神戸は5試合ぶりの勝利となった。

 次節、鹿島は19日に川崎フロンターレと、神戸は20日にFC東京と、それぞれホームで対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1-2 ヴィッセル神戸

【得点者】
0-1 10分 オウンゴール(西大伍)(神戸)
0-2 14分 渡邉千真(神戸)
1-2 89分 レアンドロ(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170514/587286.html?cx_cat=page1

◆2017明治安田生命J1リーグ 第11節(オフィシャル)


明治安田J1 第11節

レアンドロ初ゴールも及ばず。鹿島、神戸に敗れて首位陥落。

鹿島の連勝は4でストップした。J1第11節、ヴィッセル神戸をカシマスタジアムに迎え撃つと、開始14分で2点を奪われる苦しい展開に。後半開始からピッチに立ったレアンドロが89分に公式戦初得点を挙げたものの、反撃及ばず。1-2と敗れ、開幕11試合を終えて7勝4敗。首位陥落となった。

鹿島は4月26日のグループステージ第5節で蔚山現代FCに4-0と快勝してから公式戦4連勝中と勢いに乗っている。4月30日は鳥栖に2-1と逆転勝利、5月3日は浦和を1-0で撃破。そして5月10日にはムアントンに2-1と競り勝ち、グループEの首位突破を決めた。

中3日で迎える神戸戦を前に、石井監督は「首位だからということではなく、一戦一戦で勝ち点を積み上げることだけに集中しなければいけない。目の前の試合を意識したい」と一戦必勝の姿勢を強調した。守護神として立ちはだかるクォン スンテは「ホームでは良い雰囲気で試合ができるし、より集中できる」と、聖地での勝利を誓う。

初夏の訪れを感じさせる暑さが続いたが、試合前日は打って変わって冷たい雨に見舞われた。それでも選手たちは精力的にピッチを駆ける。セットプレー練習は激しいボディコンタクトの応酬となった。トレーニングを終え、土居は「楽な試合なんてない。歯を食いしばりながら戦えればいい」と決意を述べた。

石井監督はムアントン戦から先発メンバーを2名入れ替えた。センターバックの一角に、トップチーム昇格2年目にしてJ1初先発初出場となる町田を指名。そしてボランチには小笠原が復帰した。その他、GKはスンテ、最終ラインは右サイドバックに西、町田のパートナーに昌子、左サイドバックには鹿島でのリーグ戦初先発となった三竿雄斗が入る。ボランチは小笠原とともにレオ シルバが君臨。2列目は遠藤と土居、前線は鈴木とペドロ ジュニオールが先発出場し、古巣を相手にゴールを狙う。そしてベンチには、GKの曽ケ端、山本、伊東、永木、レアンドロ、金森、金崎が並んだ。







ウォーミングアップへ向かう選手たちに大きなチームコールが降り注がれる。プロフェッショナルとしての誇りを示し続けるレオ シルバと小笠原、そしてリーグデビュー戦に臨む町田の名を呼ぶ声がカシマの空に響き渡る。ボルテージが高まる中、14時3分にキックオフのホイッスルが鳴り響いた。

鹿島は開始早々、古巣との対決に臨んだペドロがドリブル突破でペナルティーエリアへ切り込むなど、ゴールへの意欲を示す。5分には敵陣で相手のパスをカットし、ペドロがドリブルでペナルティーエリア左手前へ。背番号7が左足を振り抜き、強烈なシュートが枠を捉えたものの、相手GKに弾き出されてしまった。



立ち上がりにチャンスを作り出した鹿島だが、思わぬ形で先制を許してしまう。10分、鹿島陣内左サイドからのFKがファーサイドへ飛ぶと、競り合いの中からクリアを試みた西のヘディングがゴールへ。痛恨のオウンゴールで、鹿島がビハインドを負った。







失点を喫した鹿島は、直後にもミドルシュートでゴールを脅かされる。スンテの好守で事なきを得たが、4分後に再び沈黙の時を迎えることとなった。14分、右サイドから上げられたクロスに反応され、渡邉にヘディングシュートを決められてしまった。





0-2。2点を追う展開となり、重苦しいムードが聖地を包む。決定機を作れないまま、30分を経過。そして33分、追い打ちをかけるようなアクシデントが鹿島を襲う。ペナルティーエリア右側でパスを受け、シュート寸前でプレスに遭ってチャンスを逃した遠藤が足を痛めてピッチ外へ。プレー続行不可能となり、自ら交代を申し出た。石井監督は金崎を送り出し、鈴木を右サイドハーフに配して反撃を期す。











さらに36分、鹿島はペナルティーエリア内へパスを通されて渡邉に強烈なシュートを打たれたが、ポストに救われた。ボールポゼッション率では上回っていても、機を見たカウンターを仕掛けてくる神戸のほうが決定機の数は上。不甲斐ない内容に終始し、2点ビハインドのままで前半を終えた。





後半開始時から、石井監督は2枚目の交代カードを切る。ペドロに代えてレアンドロを投入し、鈴木と金崎の2トップへとシフトチェンジした。攻めるしかない鹿島は前半とは見違えるような出足の速さを見せてセカンドボールをことごとく確保。金崎が両サイドに流れてボールを引き出し、突破口を見出そうと腐心していた。



この日最初の決定機は57分。レオの力強い突破からスルーパスが通り、ペナルティーエリア右側から金崎が右足を振り抜く。シュートは相手GKに阻まれ、こぼれ球に反応した鈴木のプッシュも防がれてしまった。



上昇気流に乗り始めた鹿島だが、またもアクシデントに見舞われる。エネルギッシュな上下動でチームに活力を与えていたレオが負傷。ミドルシュートを打った直後に担架に乗って戦いの場を後にし、62分に永木と交代することとなった。2点を追う残り30分時点で、交代枠を使い切った。



背番号12が待つゴールへ、必死に攻勢をかける鹿島。途中出場のレアンドロと永木が強靭なフィジカルを活かして力強い突破を繰り出し、チームの推進力となっていった。79分には永木の右CKから町田が左足でシュート、クロスバーに阻まれたところに詰めた雄斗のヘディングも相手に阻まれる。最後の一線を破れず、2点ビハインドのままで残り10分を切った。

次の決定機は84分。レアンドロの高速ドリブルで得たFKを永木が直接狙うと、高精度の一撃が枠を捉えたものの、無情にも右ポストを直撃してしまう。背番号6は直後にも強烈なミドルシュートを放ったものの、相手GKに弾き出されてしまった。

反撃の得点は89分、右サイドのスペースへ飛び出した西がグラウンダーのクロスを供給すると、レアンドロが反応。右からのボールに左足インサイドで合わせる高度なテクニックで、シュートをゴール左隅へ届けた。1-2。残り時間はわずかだが、鹿島が1点差に迫った。







5分と表示されたアディショナルタイム、鹿島は同点弾を目指して必死に攻め込んだ。ラストプレーとなったのは直接FK、先ほどと似た位置で得たチャンス。永木が狙うが、枠を越えてしまった。次の瞬間、敗北を告げるホイッスルが鳴り響いた。



1-2。公式戦の連勝は4でストップした。首位陥落という事実と向き合い、聖地に鳴り響いたブーイングを受け止め、再び這い上がらないといけない。次戦は5日後、J1第12節で川崎Fと対戦。その後はACLラウンド16の2試合を控えている。真価を問われる5月後半。チーム一丸で歩みを進めなければならない。





【この試合のトピックス】
・レアンドロが公式戦初得点を挙げた。
・トップチーム昇格2年目の町田がJ1初先発初出場を果たした。公式戦出場は昨季のナビスコ杯2試合に続いて、通算3試合目。
・三竿雄斗が加入後初めてJ1で先発出場を果たした。
・小笠原が公式戦2試合ぶりに先発メンバーに復帰した。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・自陣ではできるだけサイドを使ってボールをつないでいくこと。
・相手陣内でボールを保持する時間を長く作っていこう。
・まずは1点。シンプルに味方を使って攻めよう。

ヴィッセル神戸:ネルシーニョ
・守備において責任の所在をはっきりさせること。
・後半もこのままいこう!立ちあがりに気を付けること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日もホームゲームということで18,000人以上のファン・サポーターが応援してくれたが、その人たちに勝利を届けることができず残念に思う。前半は自分たちから攻め急いで相手にボールを与えてしまう形となり、なかなか攻撃の形が作れなかった。早い時間帯に2失点してしまったことにより、苦しい展開になった。後半は相手の守備の形をうまくかいくぐりながら、サイドからの攻撃の形は何度か見せられた。チャンスも作ったが、1点しかゴールに結びつけることができず残念だ。ゲーム中にケガ人が出てしまい、心配な部分ではあるが、次の川崎F戦に向けてしっかり準備していきたいと思う。

ヴィッセル神戸:ネルシーニョ
チームとして、前半の立ち上がりからプラン通りに選手たちはプレーしてくれた。特に守備のところで大事にしていた「相手のボランチ2枚を消す」というところは機能していた。守備にしても、そこからのカウンターにしても、質は高かった。前半のうちにさらに追加点を取れるシーンもあったが、前半の内容は総じてよかった。後半に入って、鹿島も力のあるチームなのでリスクを負って攻めてきた。我々が守備に回ったが、カウンターの場面でもう少し危険な形が作れればよかった。首位の鹿島に勝ち、独走を許さず、勝ち点差を縮めるという、最大の目標を達成できてよかった。


選手コメント

[試合後]

【レアンドロ】
最も重要なチームの勝利にはつながらなかったので、非常に残念。今やっている努力を怠らずに継続してやっていかなければならない。まずは次の試合に向けてしっかりと回復して、良い結果につながるように準備していきたい。

【町田 浩樹】
自分が試合に出て負けてしまった。自分のところから失点をしてしまって悔しい。勝ちたかった。自分では緊張していないつもりだったけど、立ち上がりでミスがあった。(失点は)ニアに来ると思って先に走り過ぎてファーで決められてしまった。そこで対応できるようにならないと試合には出られない。また練習から取り組んでいきたい。

【永木 亮太】
前半は神戸が良い形で試合を進めていたと思う。球際やボールへのプレッシャーの勢い、迫力はベンチから見ていても感じていた。本来はあのような試合を自分たちがやらなければいけない。先に点を取られても跳ね返す力を付けないといけない。

【西 大伍】
反応の速さで相手の方が上回っていて、後手に回ってしまった。後半は攻めなければいけない状況になって、ある程度リスクを負いながら人数をかけていたのでセカンドボールを拾えるようになったけど、それを先にやるか後にやるかというところ。失点をしてからではキツい展開になる。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51978

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