日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年6月14日火曜日
◆浦和が差別投稿者と接触 面談に現れず、法的措置も検討(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ6F4GMGJ6FUTQP00H.html
サッカーJ1浦和のサポーターを名乗る人物がJ1鹿島のカイオ選手(22)=ブラジル=に対してツイッターで人種差別の投稿をした問題で、浦和は13日、投稿者から連絡があったと発表した。ただ、12日に面談の約束をしたが投稿者は現れず、その後は連絡を絶っているという。浦和は「誠意が感じられず、今後は法的措置も検討したい」としている。
浦和は問題発覚後、差別投稿があったツイッターのアカウントへメッセージを送信。投稿者の携帯電話から書き込みを認める連絡があり、12日に会って投稿の意図や謝罪の意思を確認しようとした。しかし、現在、投稿者の携帯電話は着信拒否設定で、ツイッターのアカウントも削除されているという。
関係者によると、投稿者は成人男性とみられ、問題発覚後にツイッター上では謝罪した。浦和の広報担当者は「カイオ選手へ謝る気持ちが本当にあるとは思えない誠実さを欠く行動。今からでも、自主的に申し出てきてほしい」と話している。
◆面談にも現れず着信拒否……差別ツイート投稿者に浦和「レッズのファンとみなせない」「法的な措置も検討」(theWORLD)
http://www.theworldmagazine.jp/20160613/03domestic/67565
クラブが問題の経過を報告
浦和レッズは11日に開催された鹿島アントラーズとの試合後、Twitterにて鹿島MFカイオに対して差別的投稿が行われた問題の経過を報告している。
クラブによると問題の発生後、差別的な投稿を行ったSNSのアカウントに向け、ダイレクトメッセージを送信。12日に面談することが決まったが、当日、時間になっても現れず、携帯電話も着信拒否の状態となったことを明かした。
この状況に対してクラブは「浦和レッズとしましては、どんな人物であろうと誠意を持って直接面談し、浦和レッズのファンであるかどうか、また投稿の意図や謝罪の気持ちがあるかどうかなどを確認しようとしておりましたが、投稿者と見られる人物の誠意ある行動が見られず、誠に残念な気持ちです」とコメント。「上記の投稿者と見られる人物の誠実さを欠く行動などから、浦和レッズとしましては、この人物をレッズのファン・サポーター、またサッカーファンとみなすことはできません。今後、法的な措置も検討していきたいと考えています」としている。
問題のツイートは、浦和レッズvs鹿島アントラーズのタイムアップから約15分後の21時9分。同試合で決勝点の起点となったカイオに対して差別発言が書き込まれた。
◆リハビリに取り組む内田、シャルケには中国ツアー中に合流か(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?191759-191759-fl
現在日本でリハビリに取り組んでいるシャルケDF内田篤人は、クラブが7月初旬に予定している中国ツアー中に合流するという。ドイツ『キッカー』が伝えている。
シャルケの取締役を務めるクリスティアン・ハイデル氏は先月、内田について「6月にゲルゼンキルヒェンに戻ってくることを期待していいという感覚がある」と語っていた。だが実際には、内田の合流は7月に後ろ倒しとなり、中国の地で実現する見通しとなったようだ
右膝膝蓋(しつがい)腱に問題を抱える内田が、シャルケで最後にプレーしたのは昨年3月。ハイデル氏は「ミラクルを期待してはいけない」と、復帰は急がすつもりはない。「これほど長期の離脱になると、実際にプレーできるまで、どれほどの時間が必要か予想できないからね」と、慎重な姿勢を貫いている。
マルクス・バンツィアル監督を新指揮官に迎えたシャルケは、来月の2日~9日まで中国に滞在。5日にはドラガン・ストイコビッチ監督が率いる広州富力と、7日にはルイス・フェリペ・スコラーリ監督が指揮を執る広州恒大との親善試合に臨む。
◆鹿島アントラーズユース参加 HKFC CITIサッカーセブンスがJ SPORTSオンデマンドにて無料配信決定!(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00013480/
鹿島アントラーズユースが参加をしたHKFC CITI Soccer SevensがJ SPORTSオンデマンドにて会員無料配信されます。イングランドの強豪レスターシティ、アストンヴィラとの決勝ラウンド2戦をお楽しみください。
■HKFC CITI Soccer Sevens決勝ラウンド
アストンヴィラ vs 鹿島アントラーズ
レスターシティ vs 鹿島アントラーズ
http://front.jsports-ondemand.com/
◆一致団結できる強さが宿りつつある鹿島 浦和戦で勝たなければいけなかった理由(Sports navi)
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201606130005-spnavi
1stステージの行方を占う浦和との大一番に勝利
3−2で逆転勝ちし、まるで優勝したかのような大騒ぎだった1stステージ第13節の名古屋グランパス戦とは対照的だった。試合終了のホイッスルを聞いたあと、ピッチの選手もベンチの監督やコーチも、互いに抱き合い、手を合わせ、グッと拳を握ることはあったものの、静かに勝利をかみしめていているように見えた。
6月11日に行われた1stステージ第15節の大一番、相手に押し込まれながら要所を抑えて2−0で勝ち切り、「勝ち点3以上の意味がある」(石井正忠監督)という浦和レッズとの直接対決を制したにもかかわらず、鹿島アントラーズの選手やコーチングスタッフたちは喜びを爆発させることはなかった。
それでも、試合の重みは選手のプレーの端々から感じられた。若い選手たちの気持ちの入った球際の激しさはもちろんのこと、百戦錬磨の小笠原満男でさえ、パスのコントロールが乱れ、シュートチャンスには力が入り過ぎてしまう。この試合にかける意気込みが並々ならぬものであることは、90分間の試合中、一度も疑う余地はなかった。
みずからPKを奪い、相手の挑発にも動じることなく落ち着いて勝負を決定付ける2点目を決めた鈴木優磨は「言い方は悪いですけれど、どんな手を使っても勝ちたい思っていた」と振り返る。勝たなければ1stステージの優勝はほぼ絶望的となるだけに、鹿島としては、何としてでも勝たなければいけなかった。勝たなければいけない理由があった。
勝利への執着心を全員で共有できず……
その最大の理由は、やはりヤマザキナビスコカップでのグループステージ敗退となるだろう。今季のナビスコカップは1勝1分け4敗という前代未聞の成績で終えた。さまざまなフォーマットで催されてきた大会だけに、過去の成績と比較することは難しいが、鹿島にとっては優勝6回を誇る相性の良いタイトルである。だが、今季は予選リーグ6位に終わった。
第5節の湘南ベルマーレ戦でアディショナルタイムに決勝点を奪われて敗れたことで、2試合を残しながら決勝トーナメント進出の道は断たれ、試合後の県立カシマサッカースタジアムは形容しがたい不穏な空気に包まれた。「消化試合なんてやったことがない」というクラブ幹部の嘆きも虚しく響いた。
早々に1つのタイトルを失ってしまったことが、選手たちのリーグタイトルにかける思いを強くさせた。しかしながら、このことを、1つがダメになったから次の可能性に気持ちを切り替えただけと理解すると、鹿島というクラブが発する空気感とは異質なものになってしまう。
タイトルに差はなく、優劣もない。どれかに優先して力を注ぐということではなく、極端に言えばすべての試合に全力を注ぐ。キャプテンの小笠原は口癖のように「どの試合も同じ。勝つだけです」と言うが、それは冗談でもなんでもなく、クラブに通底する理念のひとつ。すべての試合を勝とうとすることで、見えてくるものが変わり、日々の取り組み方も変わってくる。
ただし、その“異常”とも呼べる勝利への執着心は、通常では考えにくいものだ。アウェーに行けば毎年のように聞かれる質問がある。「鹿島としては、ナビスコカップにどれくらい重点を置いてるんですか?」というものだ。J1には18クラブがあり、それぞれに置かれた環境は違う。J1優勝を目指すクラブもあれば、中長期計画のなかにいるクラブもあるだろう。もしかしたら死に物狂いで残留を目標に設定したクラブもあるかもしれない。そのなかで、本気ですべてのタイトルを目指すことは、限られたクラブにしか不可能であり、そうした問いがあることはなんら不思議はない。
一般の生活に置き替えてみれば、むしろそれが普通のことであるのが分かる。優先順位を決めて取り組んでいくことは、仕事を進めていくうえでの初歩の初歩と言えるだろう。当然、鹿島でもその理念を全員で共有できているわけではない。それを露呈したのがナビスコカップだった。
試合経験のなかった若手にも突き付けられた課題
第1節の対戦相手はヴァンフォーレ甲府。少しメンバーを落として臨んだ試合は、6分にいきなり失点すると、前半終了間際の45分にも追加点を許し、流れに乗れないまま1−2で敗れてしまった。この大会での今季の戦いぶりを象徴する試合だったと言えるだろう。
不運も重なった。現在はチームのなかでも激しい競争が繰り広げられているセンターバック(CB)はこの時期、火の車になっていた。昌子源が日本代表に、植田直通がU−23日本代表にそれぞれ招集され、昨季レギュラーのファン・ソッコは負傷中だった。移籍してきたばかりのブエノはまだ戦術理解が進んでおらず、ルーキーの町田浩樹はまだ発展途上。CBを託せる選手が青木剛しかおらず、本来は右サイドバックの西大伍を中央のポジションで起用せざるを得なかった。
西自身のパフォーマンスは悪くなかったが、第2節の対戦相手はヴィッセル神戸。ペドロ・ジュニオールに2ゴールを許すなど、1−4で敗れた。甲府にはリーグ屈指の突破力のあるクリスティーノがおり、神戸には絶好調だったペドロ・ジュニオールとレアンドロがいた。さすがの西にも荷が重く、外国人選手のパワーとスピードを抑え込むことはできず、2連敗で大会の流れはさらに厳しくなってしまった。
後に石井監督は大会を次のように振り返っている。
「メンバーをどういうふうに選んでいくのか。あとは全体のレベルがなかなか上がらないまま、戦っていかなければいけない状態もあるので、そういう難しさというのはこの予選リーグでは感じました」
確かに、戦術理解はもちろんのこと、監督が最低限求めている「戦う姿勢」を、どんな試合でも出せる選手と出せない選手がいた。しかし、消化試合となった第6節のジュビロ磐田戦(1−1)、第7節の大宮アルディージャ戦(0−1)で、所属するすべての選手(GKの小泉勇人を除く)が公式戦を経験できたことでチームは変わる。試合経験のなかった若手にも課題が突き付けられ、勝つためのプロセスがチーム全体に共有された。
生まれた質の高さを求め合う空気
そして、臨んだ浦和戦だったのである。
相手に押し込まれる苦しい展開になりながらも、全員が体を張ってゴールを守った。チームが勝つために何をしなければならないのか、一致団結できる強さが宿っていた。
ただし、これをすべての試合で実践するのは難しい。それができるようになって初めて、鹿島はかつての強さを取り戻すことができるだろう。
それでも、そこに近づいているのは確かだ。前人未到の3連覇を成し遂げたオズワルド・オリヴェイラはかつて「このクラブは誰が率いてもある程度の結果が残せる基盤がある」と話した。それは、クラブが築き上げ、選手に提供している部分もあるが、それだけでは足りない。なぜなら試合をするのは選手だからだ。
いま選手たち自身が、練習への姿勢、質の高さを求め合う空気が生まれている。「ステージ優勝もタイトルの1つ」という石井監督に率いられた若きチームが、結果を手にできれば、さらなる自信を得ることになるだろう。
◆ナイーブだったレッズ、老獪なアントラーズ。 J1の大一番を分けたもの(Sportiva)
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2016/06/13/___split___j1_1/index.php
J1ファーストステージ第15節、3位の浦和レッズと2位の鹿島アントラーズとの大一番(※浦和の消化試合が2試合少ないため、順位は暫定)。前半20分くらいまでは、浦和の勝利しか想像できなかった。それほど、ホーム・浦和の試合への入り方は素晴らしかった。
選手たちの角度の作り方が絶妙ゆえ、ボールが1タッチ、2タッチで滑らかに回り、前線の選手たちの”つるべの動き(※)”もこなれているから、縦パスが面白いように入っていく。「立ち上がりは非常によかったと思います」と、浦和のDF槙野智章も胸を張った。
※選手の上下動の動き。誰かが下がれば、誰かが上がるといった動き。
それは、対戦相手の鹿島・石井正忠監督も認めるところだ。
「前半は思っていた以上に縦パスを入れられ、少し押し込まれてしまった」
ところが、浦和のFW興梠慎三のヘディングが外れ、MF武藤雄樹のインサイドキックがバーを越え、MF梅崎司のクロスがクリアされると、少しずつ鹿島に反撃の機会を与えてしまう。
そして、鹿島のFW金崎夢生が決定機を得て2本のシュートを放った。しかし、いずれもポストに直撃。この時点ではまだ、運は浦和に味方していたが、後半に入って、MF柏木陽介がボールを相手に渡し、DF森脇良太がトラップミス。さらに、MF阿部勇樹までもが相手にボールをプレゼントしてしまい、危険な香りが漂い出したとき、痛恨のミスが起きた。
MF宇賀神友弥のパスが、そのまま鹿島のMFカイオにわたって速攻を許すと、MF柴崎岳、金崎とつながれて先制点を与えてしまう。
その後、浦和は攻撃の手を強め、鹿島を押し込んだものの、終了間際にPKを与えて2点目を献上。力尽きた。
「ビルドアップでのミスは失点につながりかねない。失点につながるミスはいただけない。今日の敗戦を機にしっかりと学ばないといけない」
そう振り返ったのは、槙野だ。その後の試合運びについても「自分たちのミスで失点したので、多少焦りはあったのかもしれない」と続けた。
一方、武藤はチャンスがあったのに決められなかったことを悔やんだ。
「僕だけでも、4、5本のシュートシーンがあった。その中にはビッグチャンスもあったので、決められなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。決めないと勝てないし、鹿島は金崎選手が決めたから勝った」
前がかりのときに相手にカウンターの機会を与えるミスを犯せば、失点の確率は高くなる。決めるべきときに決めなければ、当然のことながら白星は逃げていく。
確かにふたりの指摘どおりだが、それ以上に気になったのは”ナイーブな”試合運びだった。あれだけ最高のスタートを切ったのに、ゴールを奪えないでいると、自ら焦(じ)れて逆襲の機会を許し、試合の流れをみすみす手放してしまった。
先制されたあと、見方によっては浦和が再び主導権を取り戻したように見えた。しかし、実際はどうだっただろうか。ドリブル突破が武器のMF駒井善成を投入し、強引にサイドを崩しにかかったが、前半20分までのように、鹿島の守備陣を翻弄していたわけではなかった。
今季の浦和が強さを見せつけたゲームのひとつに、第8節の川崎フロンターレ戦(1-0)が挙げられる。互いに攻撃力を売りにしたチーム同士による真っ向からのぶつかり合いは、浦和が90分間主導権を握り、1−0で川崎をねじ伏せた。試合後、川崎には「完敗」を認める者が何人もいた。
うまくいっているときは、とことん強い。うまくいかないときに、どう戦うか。改めて、DF遠藤航がこの試合を振り返る。
「鹿島は守るときはしっかり守って、少ないチャンスをモノにするという戦いを徹底していた。そのことは理解していたし、僕らも焦らずやろうと思っていたんですけど、結果を見れば、鹿島のゲーム運びのうまさにやられた形になってしまった」
流れが悪いときには、チーム一丸となってじっくりと耐え、あの手、この手で少しずつ主導権を奪い返して、自分たちの土俵に相手を引き込む――この日、鹿島が示した試合運びは、まさに浦和がこれから身につけなければならないものだろう。
そうした老獪(ろうかい)な試合運びの中心に立つのは、今や「浦和は彼のチーム」と称されるようになった、柏木をおいてほかにはいない。
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