日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年5月5日土曜日

◆【ロシアW杯頑張れニッポン】入江陵介、川崎・大島は「本当にうまい」(報知)


 「頑張れニッポン」第5回は、競泳界きってのサッカー通として知られる、背泳ぎの入江陵介(28)。親交のあるMF大島僚太(川崎)に注目する一方で、チームにはアグレッシブな攻撃を見せてほしいと、期待を寄せた。

まずは16強 W杯の直前に監督が代わって、チームは大変な時期を迎えていると思います。ただ、8年前の南アW杯でも、岡田監督のもとで大会前は結果が出ず、やばいやばい、といわれていましたよね。それでも結果的には16強。今回も選手は「見返してやる」「やってやろう」という気持ちが強くなって、より集中した戦いができるんじゃないかと思っています。

 代表候補で注目しているのは、大島僚太選手です。何回か食事にも行ったことがあるんですが、素人目にプレーを見ても、本当にうまくて、おっ、と思わせる瞬間があります。若いですし、初代表初スタメンの試合で苦い思いも経験(※)しているからこそ、本番では頑張ってほしいです。

 日本はパスサッカーといわれていますけど、ある程度攻め込んだらシュートにいくような戦いが見たいですね。ミドルなんかもガンガン打って、相手が驚くようなサッカーを見せられれば、相手にもプレッシャーになり、見ている方も盛り上がる。個人的な願望ですけどね。

 4強とか高過ぎる目標は立てず、1次リーグを突破して、一歩ずつ戦っている間にチームができてくるのではと思います。まずは16強、そこを超えたら後は勢いで突き進んでいってほしいですね。(談)

 ※16年9月1日のUAE戦で代表デビューも、2失点に絡み後半30分で途中交代。チームも1―2で敗戦。

 ◆入江 陵介(いりえ・りょうすけ)1990年1月24日、大阪市生まれ。28歳。近大付高―近大卒。イトマン東進所属。背泳ぎ専門で五輪は2008年北京200メートル5位。12年ロンドン100メートル銅、200メートル銀、400メートルメドレーリレーで銀メダル。16年リオ五輪では200メートル8位、400メートルメドレーリレーで5位。リオ五輪後、練習拠点を米国に移し、今年4月の日本選手権では100、200メートルの2冠。178センチ、64キロ。



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【ロシアW杯頑張れニッポン】入江陵介、川崎・大島は「本当にうまい」


◆かーる選手(浦和レッズ)が初代王者に輝く!!!【明治安田生命eJ.LEAGUE】(Jリーグ)





本日5月4日(金・祝)に日本サッカーミュージアム 1F ヴァーチャルスタジアムにて開催された「明治安田生命eJ.LEAGUE」決勝ラウンドが行われ、ファイナルで予選ラウンドから決勝ラウンドに進出したかーる選手(浦和レッズ)がアヤックス ボブ選手(サガン鳥栖)を2-0で下し、明治安田生命eJ.LEAGUE初代王者に輝きました。


大会を通じ、的確なポジショニングで安定した守りを披露し見事優勝したかーる選手(浦和レッズ)

かーる選手には明治安田生命eJ.LEAGUE杯と、eスポーツ世界大会「FIFA eWorld Cup 2018」につながる「EA SPORTSTM FIFA 18 Global Series Playoffs」への出場権が授与されました。

なお、「EA SPORTSTM FIFA 18 Global Series Playoffs」は、5月28日から6月3日にかけてオランダ・アムステルダムにて行われます。

【明治安田生命eJ.LEAGUE 決勝ラウンド 結果】

■優勝者プロフィール

キャプチャ 浦和

プレーヤーネーム:
かーる (Curl) /浦和レッズ

生年月日:
1991年8月17日(26歳)

性別:
男性

FIFA歴:
5年

大会実績:
FUT Champions Cup Barcelona 出場

優勝コメント:
「記念すべき第一回で優勝できて、とても嬉しかったです。EA SPORTSのFIFAシリーズはヨーロッパや、アメリカ、サウジアラビアなどで人気のゲームで、日本国内ではFIFAの大会がなかったので、JリーグとFIFAが連携して開催された大会に、埼玉県民の自分が浦和レッズとして代表して戦えたことをとても誇りに思います。
EA SPORTSTM FIFA 18 Global Stage Playoffs出場にあたっては、今までFIFAの世界大会では、決勝トーナメント初戦敗退が最高の成績なので、その成績を上回れるように頑張りたいです。」

■村井 満 Jリーグチェアマン コメント

『eスポーツを通じて、実際のサッカーやスポーツに関心を持つ方々が増えるだけでなく、eスポーツを通じてサッカーの楽しみに多くの方々に触れていただきたいという想いがあります。それだけで、eスポーツに参入した価値があると考えています』と、村井チェアマン(左)はコメントしています

JリーグとしてFIFA eWorld Cup予選参加の可能性があると聞いたのは昨年10月でした。
私自身、ビデオゲームがスポーツなのかと疑念がある中、いろいろな人と話をしながら、短期間でやってみようと決めました。
短期間で準備をしてまいりましたが、本日非常に多くの方に「明治安田生命eJ.LEAGUE」をインターネットのプラットフォームを通じて数多くの方々に視聴していただいたと伺っています。私自身も試合を観て、サッカーの醍醐味や臨場感、迫力満載のプレーを見ることができました。
こういった機会を通じて、多くの方々に実際のサッカーに関心を持っていただければと思います。
今後に向けていろいろと改善の余地があると思いますが、一歩一歩進めていきたいと思っています。

今回の大会で、サガン鳥栖がクラブ間提携をきっかけに、アヤックス(オランダ)のeスポーツ選手が移籍するという形で大会に参加しました。出場した鳥栖のアヤックス ボブ選手はアヤックスのユースチームのゴールキーパーだったと聞いています。実際の選手がeスポーツの選手になるなど、相互の行き来が増えていくことを感じた大会でした。

また、本日試合を観戦したJクラブ関係者が、試合をスカウティングの観点で観戦し、日本のサッカーと海外選手のプレーの比較することで、発見することがあるのではないかという意見があるなど、実際のサッカーとゲームのサッカーのシナジーやシンクロする部分を体感したことも大きな発見でした。

年齢や、男女一緒のプレー、障害を持つ方でもプレーできること、国籍や地域を超えて一緒にプレーできること、レジェンド選手のプレーをまたみられることなど、実際のサッカーでは実現しえないことがゲームのサッカーでは実現します。
Jリーグとしてeスポーツに参入したのは、eスポーツを通じて、実際のサッカーやスポーツに関心を持つ方々が増えるだけでなく、eスポーツを通じてサッカーの楽しみに多くの方々に触れていただきたいという想いがあります。それだけで、eスポーツに参入した価値があると考えています。

今回、FIFA eWorld Cup予選を兼ねるということで、明治安田生命eJ.LEAGUEを開催することとなりましたが、予選となるため国際サッカー連盟(FIFA)やEA様でレギュレーションを決められているため、我々で大会フォーマットを決めることができませんでした。今後は、こうした大会を各クラブのホームタウンでの開催や、今回出場しなかったクラブが参加することも通じて、この楽しみのすそ野がいろいろな街で広がっていくことを願っています。

■決勝ラウンド トーナメント表


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◆いよいよ古巣の地へ、浦和・オリヴェイラ監督が語る鹿島に勝つポイントとは?(GOAL)




浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督が、5日に控える鹿島アントラーズ戦に向けて前日会見に臨んだ。

浦和レッズは4日、翌日に行われる明治安田生命J1リーグ第13節の鹿島アントラーズ戦に向けて、オズワルド・オリヴェイラ監督が前日会見に臨んだ。

かつて2007年から5シーズン率いた鹿島との戦いを控えるオリヴェイラ監督。「たくさんの思い出がもちろんあります。鹿島で本当にいい時期を過ごしました。鹿島市の人々、クラブ、選手、スタッフ全員で本当にすばらしい5年間を過ごすことができた」と鹿島への思いを語りつつ、現在の心境について以下のように語った。

「ただ、時間が経過しまして、私は別の場所にいて、今は浦和レッズの指揮を執っています。浦和が成功するために私はベストを尽くしたいと思っています。鹿島で作り上げた歴史、そしてお互いのリスペクトは残っていくと思いますが、相手が鹿島であっても何かが私のやることに変わりはありません。もちろん、20チーム以上指揮を執って、その中でも鹿島は特別な存在だったと言えるかもしれませんが、今私は浦和の人間です」

鹿島は現在4勝3分5敗で、浦和よりも順位が2つ下の13位につける。それでも指揮官は「私が去ってから鹿島は監督も替わり、選手も入れ替わっています。もちろん、当時から在籍した曽ヶ端(準)や遠藤(康)、(土居)聖真、西(大伍)、あるいは昌子(源)、小笠原(満男)たちがいたりしますけど、新しい選手と元々いた選手がミックスされたチームだと思いますし、私がクラブを去った後も歴史を残しています。例えばFIFAクラブワールドカップで2位という成績も残していますね」と鹿島の実績を称えた。さらに「(金崎)夢生や鈴木(優磨)のように、前線で点を取ることができる質を持った選手もいる」と口にし、前節ゴールを決めた2トップを警戒した。

未だ破られていない2007年から成し遂げた3連覇。その時から変わらないサッカーを続ける常勝軍団相手に打ち勝つ方法はあるのか?前人未到の偉業を達成した名将は、勝利への道筋を「しっかり真剣にプレーをして、いい守備をするところからのいいパフォーマンスが必要」と語り、「相手のストロングポイントを消すことも必要。そして、弱点があればそこを突くということ」を挙げた。

前節は川崎フロンターレにアウェイで完封勝ち。就任3戦目にして、初勝利を手にした。日を増すごとに選手も口々にオリヴェイラ監督への信頼感を語っており、チーム内の士気は徐々に上がり始めている。

「(選手との距離感は)もちろん近づいています。私は常にオープンで、選手たちと直接話がしたいと思っています。もちろんんミスがあればそこはしっかり叱りますが、いいプレーがあれば称えます。フランクで正直な関係があれば、それが成功に繋がると思います。そこにはポジション、年齢、国籍、あるいは築いてきたキャリアなど関係なく、みんなと同じように接することで、私のチームに対する忠誠心を感じることができると思いますし、その忠誠心が返ってくると思っています」

川崎F戦では、愛弟子の興梠慎三が2ゴールをマーク。ディフェンディング・チャンピオンを倒した勢いそのままに、ライバル鹿島を叩いてさらに浮上できるか。注目の一戦は5日の17時に県立カシマサッカースタジアムでキックオフを迎える。


いよいよ古巣の地へ、浦和・オリヴェイラ監督が語る鹿島に勝つポイントとは?

◆浦和指揮官が「特別」な鹿島戦へ…川崎F守護神に関して“異例の注文”も(ゲキサカ)





 浦和レッズは5日、第13節の鹿島アントラーズ戦を迎える。オズワルド・オリヴェイラ監督にとっては、Jリーグ3連覇を果たした古巣との再会戦。前日会見では「特別なクラブ」への想いを口にしつつ、前節川崎フロンターレ戦での“接触”について意見を述べた。

 浦和は4日、公式サイトを通じて、前日会見のやり取りを公開した。「たくさんの思い出がもちろんあります。鹿島で本当にいい時期を過ごしました。鹿島市(※鹿嶋市)の人々、クラブ、選手、スタッフ全員で本当にすばらしい5年間を過ごすことができたと思っています」。オリヴェイラ監督は就任3試合目で“特別な場所”に乗り込むことの感慨を口にした。

 だが、サッカー界において仕事場が変わるのはよくあること。「浦和が成功するために私はベストを尽くしたいと思っています。鹿島で作り上げた歴史、そしてお互いのリスペクトは残っていくと思いますが、相手が鹿島であっても何かが私のやることに変わりはありません」と、任されたチームの勝利に集中すると誓った。

 その後、選手との関係性や鹿島対策を口にした指揮官だったが、報道陣からの問いかけがないことを確認し、「私の方から最後に一言、お伝えいたします」と自ら切り出したという。話の矛先は川崎F戦でGKチョン・ソンリョンのチャージを受けて負傷したFWアンドリュー・ナバウトのことだった。

「右肩を脱臼し、それに伴う小さな骨の欠損もあります」と症状を説明し、「サッカーは格闘技ではありませんので、ボールを忘れて相手に向かっていくことはやってはいけないことだと思います」と主張。「W杯の中断期間まで彼を起用することはできなくなりましたので、私たちにとってそれは非常に痛い」と状況を述べた。

 そのうえで「浦和だけではなく、オーストラリア代表にも影響するかもしれません」と事の重大さを強調すると、「GKが退場だけで処分が十分だったのかどうか。これで1試合の出場停止だけだったらアンフェアだと思います。なぜなら、アンドリューが出場できない試合はそれより多いからです」とアピール。「アンドリューがプレーできるようになったら、フロンターレのGKも試合に出場できるという処分はいかがでしょうか」と異例の注文を行っている。


浦和指揮官が「特別」な鹿島戦へ…川崎F守護神に関して“異例の注文”も




◆鹿島の窮地を救うのは、鈴木優磨!? 「ブーイングがないのは心に来る」(Number)





 ピッチの中と外で、これほど表情が異なる選手も珍しい。

 ピッチの中では、最前線から相手DFを追いかけてチェイシング、マイボールになればポストプレーで起点となり、ときに大きなサイドチェンジを届ける。ゴール前では、頭でも体でもなんとかシュートまで持っていって貪欲にゴールを目指す。

 その存在感は、今季の出場数にも表れる。公式戦17試合を終えた時点で、すべての試合に出場。そのうち15試合でスタメン出場し、今やチームにとって欠かせない存在に成長した。

 金髪ガニ股、相手DFに詰め寄られても、詰め寄り返す負けん気の強さ。その一方で、ピッチを離れれば、周囲からこう言われることが多いという。

「意外と普通なんですね」

 鹿島ユース時代、熊谷浩二監督に“当たり前のことを当たり前に”と厳しく指導されたことが、ピッチ外でも真摯にサッカーへ取り組む姿勢に表れていると言えるだろう。

「ピッチ上と同じだったら、俺、やばい人ですよね」

 それについて、今年22歳を迎えた背番号9は、はにかみ笑う。人は意外な一面に惹かれるものである。

幼稚園のサッカー教室で才能を見出され。

 鈴木優磨は千葉県銚子市で生まれ、幼稚園からサッカーを始めた。

 幼稚園のサッカーの時間に、短期で研修に来た先生にサッカーを教わる機会があった。帰り支度をしていると、その先生に母が呼び止められた。

「この子は才能がある。サッカーを続けた方がいい」

 小学校へ上がるとその言葉通り、アントラーズのスクールに入ってサッカーを続けた。3つ上の兄(鈴木翔大・ソニー仙台)とともに、片道1時間をかけて鹿嶋に通った。送り迎えは主に祖父母だった。

「今思えば、本当に大変だったと思う。兄がいたからとはいえ、やっぱり遠いじゃないですか。それを毎日送り迎えしてくれて。本当に感謝しています」

王様だった子ども時代から、初めての挫折。

 練習がある日もない日も、いつもボールを蹴った。小さいころからボールを離さないドリブラー。「とにかくボールを持つのが好きだった」から、ボールを持てばいつもゴールまでドリブルで進んだ。

「王様だった。小6のとき、全国大会のベスト16の試合では5人抜きしてゴールを決めたこともあります」

 スクールからジュニア、ジュニアユース、ユースと順調にステップアップした。ユースに上がっても、変わらずエースとして活躍し、高校2年の終わりにトップチームのキャンプに参加。意気揚々と参加したが、待っていたのは初めての挫折だった。

「サッカーやっていて、こんなの初めて。終わった、と思いました。何も通用しなかった。どうやっても差は埋まらない。プロになるのは無理だと思った」

 ユースからともに参加していた田中稔也(現鹿島)と「早く帰りたい」とぼやき合い、苦しい日々を過ごした。

サッカー観もいつしか「みんな」に。

 ここで鈴木はプロの道を諦めなかった。キャンプ後、とにかく必死で練習した。また、サッカーへの意識も「自分1人でやっている王様」から「みんなで戦って勝利を目指す」という考えに変わった。

 そして2015年にトップへ昇格。新加入会見では熊谷ユース監督をはじめ、周りで支えてくれた家族、これまで指導してくれたアントラーズアカデミーの監督やコーチへ感謝の言葉を繰り返した。

 プロ入り後は天性の勝負強さで、今の位置まで上り詰めてきた。

 1年目から2ゴールを挙げる。初ゴールは'15年9月12日J1セカンドステージ第10節のガンバ大阪戦。0-2のビハインド、残り16分の場面で登場してカイオのクロスを頭で流し込んだ。2ゴール目は同14節の柏レイソル戦で、残り7分の場面で登場して終了間際に左足でゴールを決め、3-2の劇的な逆転勝利の主役になった。

 2年目には、いきなり開幕戦でG大阪を相手に決勝ゴールを挙げて、勝負強さを見せつけた。2年目にして31試合8ゴール。高卒新人2年目での8ゴールは、日本代表にも選出されW杯にも出場した柳沢敦以来の、クラブトップタイ記録だった。シーズンクライマックスとなるチャンピオンシップ第2戦では、決勝点へとつながるPKも獲得した。

C・ロナウドのドキュメンタリー映画は8回観た。

 その活躍はクラブW杯へ続いていく。アトレティコ・ナシオナルとの準決勝では、チームを決勝進出に導くゴールを挙げ、両腕を広げるクリスティアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスを披露して、世界中から注目された。

「僕自身、大好きな選手。クラブW杯はテレビで見ていた世界で、その舞台に出場して、憧れの選手と対戦できるなんて、ものすごいことですよね。彼はいつもチームを勝利に導くゴールを決めている。僕も大事な場面で結果を残せる選手になりたい」

 C・ロナウドは、ドキュメンタリー映画『RONALDO』を8回も観るほど大好きな選手だ。

「派手なイメージがあるけど、とんでもない努力をしている。そうでないとあそこまで活躍はできない」

 派手な活躍やパフォーマンスだけでなく、プロフットボーラーとして最大限の努力を怠らない。今も目指す憧れの選手の1人だ。

海外のサッカーをフルで見る。

 研究熱心な男である。日々、より良いサッカーを見て学ぶことを欠かさず、特に「プレミアリーグをよく見る」。結果を知っていても、90分すべて見るタイプだ。

「よく結果を知ってしまったら試合を見れないという人もいますよね。でも、僕は違います。結果を知っていても、90分を見る。結果だけではなく、その90分には濃密なプレーが詰まっているんです。ひとつひとつのプレーが勉強になる」

 ビッグゲームがあれば、睡眠を優先して朝ごはんのときにダイジェストだけチェック。結果は知っていても、どんな内容だったのか、時間を作って落ち着いてテレビで見返すという。

 最近、注目している選手はハリー・ケイン(トッテナム)だ。

「なんでもできるのがすごい。ポストプレーもミドルシュートもFWとして必要なプレーすべてができている。僕自身、見習っていきたいと思っています」

 今シーズン、特に意識しているのは体のキレだ。

「昨季は、パワーをつけようと思って筋トレをやった。とにかく当たり負けしない体を作ることを意識していました。でも、昨年は最後の最後に本当に悔しい思いをしましたから。結果を残せなかったのはすごく悔しかった。それがあってというわけではないですけど、何か変えようと思って、今年のオフはずっと体を動かしていました。今年はキレを意識しています」

チームを救うゴールを自分で。

 昨季終盤には出番を失い、チームとしても最後の最後でリーグ優勝を逃した。

「変わらなければ次にはいけない」

 その思いが行動につながり、プレーとして表れた。ゴリゴリのドリブル、圧倒的な個人技で相手を打開するC・ロナウドに、万能型FWハリー・ケインを理想像に加えて、鈴木は変わった。ゴール前で仕事をするだけでなく、サイドで起点になったり、相手をタイミングで抜いてPKを奪ったり。今年はさらに存在感を増している。

 今、チームは不調のときを迎えている。そんなときこそ、チームを救うゴールを取りたいと強く思う。

「これだけ結果が出ていないのは本当に申し訳ない。サポーターの皆さんは負けた後でも、力強くアントラーズコールをしてくれている。ブーイングがないのは心に来るんですよね。本当に感謝しかない。早くみんなで喜びたい」

 小さい頃からゴール裏でアントラーズの試合を見てきた。アントラーズサポーターの熱さは誰よりもわかっている。ゴールを決めれば真っ先にゴール裏へユニフォームのエンブレムを指し示して気持ちを伝える。ゴール裏のサポーターを大いに沸かせるパフォーマンスを見せてくれるのもまた、鈴木の表情の1つである。

「ゴールを奪うために、いろんなプレーができるようになりたいんです。そのためにはもっとやれることがある。毎日、必死です」

 熱く、真摯にサッカーへ取り組む男は、金髪の頭をかきながら、またふっと真剣な表情を見せた。


鹿島の窮地を救うのは、鈴木優磨!?「ブーイングがないのは心に来る」


◆鹿島昌子「勝たないと」恩師オリベイラ監督に恩返し(ニッカン)





 J1鹿島アントラーズは5日にホームのカシマスタジアムで浦和レッズと対戦する。

 4日は茨城・鹿嶋市内で調整し、DF昌子源は「今季は連勝がなくて次に勝てば(初の)連勝というのと、相手が浦和だということ、(浦和の)監督がオズワルド(オリベイラ)ということ…。勝ってうれしい要素がより一層、多い試合。そういう相手にこそ勝たないといけない」と話した。

 オリベイラ監督は07~11年の5年間、鹿島を率いて、リーグ3連覇など数多くのタイトルをもたらした名将。当時を知るDF内田篤人は「シーズン通しての勝負どころというのを分かっていた」監督だと明かす。

 4勝3分け5敗で、下位に位置する両チーム。浮上するのはどっちか。オリベイラ監督の下で現役を引退して指導者の道に入った大岩剛監督は「恩師みたいなもので、影響は非常に大きい」と尊敬の念を示した上で「個人的な接点が非常に強い方。楽しみにしています」と、勝利で成長した姿を見せる。


鹿島昌子「勝たないと」恩師オリベイラ監督に恩返し




◆【鹿島 vs 浦和】 ウォーミングアップコラム:今季リーグ戦全試合フル出場。植田直通の視線の先(J's GOAL)





互いにJリーグを代表するチームは、まさかの順位での対戦となった。鹿島が13位であるのに対し浦和も11位と低迷する。共に成績は4勝3分5敗と負けの数より勝った数の方が少ない状態だ。首位広島と勝点16の差を付けられており、リーグ優勝を目指すためにはこれ以上負けることは許さない。両チームにとって勝負の一戦と言えるだろう。

ただし、前節から中2日という厳しい連戦が続き監督が選手起用を苦心するなかで、ここまでの12試合で連続フル出場を続けている男がいる。CBの植田直通(写真)だ。

チーム全体の練習は強度が落とされている。中2日ではやれることも限られ、主眼が置かれるのは疲労回復だ。屈強なCBは「中2日の連戦続きなのでまずは体のケア。コンディションをどれだけ回復できるかだと思う」と、余念がない。しかし、厳しい連戦の経験はプロになる以前からずっと続けてきた日々の一環でもある。この試合を迎える前も「いつもどおりです」と涼しい顔で準備を進めていた。

試合前日の練習ではサイドからのクロスボールに合わせる練習が繰り返された。186cmの巨体がスピードに乗ってゴール前に飛び込んでいく。昨季3得点とセットプレーの決定力に成長の兆しを見せたCBも、今季はまだ無得点。眼光で鋭い眼差しで、虎視眈々とチャンスを狙っている。

文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第13節
5月5日(土)17:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ


【鹿島 vs 浦和】 ウォーミングアップコラム:今季リーグ戦全試合フル出場。植田直通の視線の先



◆鹿島アントラーズvs浦和レッズ 5月5日(サンスポ)




 ・浦和は鹿島戦通算54試合で29敗している(16勝9分)。同チームが最も負けている相手である(横浜FM戦と並び)。

 ・浦和は鹿島戦の勝率が29.6%。同チームが2回以上対戦しているクラブの中で最も低い勝率となっている。

 ・2010年シーズン以降、鹿島は浦和戦16試合で4勝しかしていない(5分7敗)。しかし、直近の4試合では3勝している。

 ・昨季、浦和は鹿島戦2試合でともに無得点で黒星を喫した。同チームが1得点も取れなかった唯一のチームだった。

 ・鹿島はホーム戦直近16試合で1敗しかしていない(12勝3分)。この間、1試合平均0.25失点しか喫していない。

 ・浦和は、オズワルド・オリヴェイラ監督が就任して2試合連続0-1で黒星を喫したが、前節の川崎戦では2得点、無失点での勝利を手にした。

 ・オリヴェイラ監督は、鹿島ではクラブ史上2位の試合数(170)、同2位の勝利数(89)を記録した。しかし、過去同クラブを指揮した12人の監督の中では、勝率は8位となっている(52.4%)。

 ・鹿島は前節の長崎戦で、金崎夢生と鈴木優磨の得点により2-1の勝利を収めた。同チームが今季挙げている計10得点のうち、8点は金崎か鈴木の得点である(1点は永木亮太、もう1点はOGでの得点)。

 ・浦和の直近4得点は全て興梠慎三の得点(8節清水戦、12節川崎戦で共に2得点)。2015年シーズン以降、同選手は1試合2得点以上を決めた試合数がリーグで最も多い(11)。

※ファクト内の数字はJ1での成績


鹿島アントラーズvs浦和レッズ 5月5日

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