http://dietclub.jp/news/article/2015/08/10/10997.html
8月10日、都内にて『元鹿島アントラーズFW 佐々木竜太氏が教える楽しいサッカーと医師が教える親子の熱中症対策講座』が実施された。
同講座は、環境省と「おしえて!『かくれ脱水』委員会による、親子向けの熱中症啓発イベント。夏休み中の子どもたちが、安全で元気にスポーツを取り組めるように、「サッカー教室」を通じて、熱中症と脱水症の予防方法を伝える目的で行われたもの。
会場となった、品川区・大崎のフットサルコートに、3歳~8歳の子ども約20名とその家族が集まる中、医学博士の十河剛氏(済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 副部長/おしえて!『かくれ脱水』委員会のメンバー)が登場。
十河医師は、子どもたちを前に、汗がしょっぱい理由は体内の塩分(ナトリウム)が体の外に出てしまうからだと説明。その上で十河医師は「塩分が不足すると、筋肉の痙攣が起きたり、血圧が下がり過ぎたり、ときには意識障害が起きたり、ひどくなると死亡することもある」と記載されたボードや、ナトリウム濃度の比較図、熱中症指数モニタを子たちに見せながら、熱中症になってしまう原因や熱中症になりやすい場所、温度などを分かりやすく伝えていた。
その後、Jリーグの鹿島アントラーズや湘南ベルマーレなどで、FW(フォワード)選手として活躍していた、佐々木竜太氏による「サッカー教室」がスタート。
佐々木氏は、サッカーコーチとして、ウォーミングアップや基礎練習、ミニゲームなどを指導。その間、佐々木氏は、適度なタイミングで休憩時間を設け、子どもたちに「経口補水液」での水分補給を薦めていた。
サッカー教室終了後、日本アスリートセラピスト協会の水野聰氏による、「運動後のアフターケア教室」が行われた。
この日は、急な悪天候により、急きょテント内での実施となったが、水野氏は子どもたちに協力してもらいながら、夏場のスポーツ後や、暑さで子どもの体調が思わしくないときに、すぐ実践できるケア方法を紹介した。
水野氏は、「いっきに飲ませるのではなく、水分はこまめに」と言い、運動時の水分補給について話したり、「(お子さんが)ボーっとしているな、顔が赤らんでるな、と気づいたときは身体に触れて、ちょっと熱かったら保冷剤で冷やしてあげてください」とアドバイス。
さらに水野氏は、運動後にストレッチをするよりも、手軽で簡単なリラックス法は「日陰や風通しの良い場所で、体をゆるく揺らすこと」だと言い、「体を揺らすと筋肉が緩むのもあるのですが、副交感神経が優位になって、胃や腸の吸収率が高くなります。子どもが気持ちよさそうだなという揺れを探りながら、食欲がないときなどに、積極的にやってみてください」と話していた。
《ダイエットクラブ編集部》