日本サッカー協会(JFA)は29日、EAFF E-1サッカー選手権 2017決勝大会に出場する日本代表のメンバーを発表した。
今回は欧州組やクラブW杯に出場する浦和レッズの選手を招集できないため、全員が浦和を除いたJ1クラブ所属選手となった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が選んだメンバーをクラブ別に分けると、最多は鹿島アントラーズとガンバ大阪の6人ずつ、そして5人を輩出した川崎フロンターレとなった。
特に目立ったのは鹿島アントラーズの選手たちだ。昨年9月、Jリーグの試合で途中交代に激昂して当時の石井正忠監督との握手を拒否するなどの行動が問題視されたFW金崎夢生が復帰。そして中盤でブレイクを果たした三竿健斗が初招集を受けた。
残る4人は全員がDFだ。西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗の4人は、鹿島の堅守を支える不動の4バックを形成している。今回は西が3年ぶりに復帰し、山本がA代表初招集となったことで、同一クラブの最終ラインが全員同時に日本代表入りすることが叶った。
海外ではイタリア代表の最終ラインが全員ユベントスの選手になることが多かった。アンドレア・バルザーリ、レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニ、そしてGKジャンルイジ・ブッフォンを含めた4人がそびえるイタリア代表の守備は世界屈指の堅牢さを誇っていた。
鹿島の4人のうち西と昌子はすでに日本代表の試合に出場した経験を持つが、植田と山本はまだ初キャップを刻めていない。彼らは来月9日の朝鮮民主主義人民共和国代表戦から始まるEAFF E-1サッカー選手権で同時にピッチに立ち、普段から高めている抜群の連係と、Jリーグ王者らしい堅い守備を披露できるだろうか。
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鹿島、不動の4バック全員が日本代表選出。西大伍の復帰、山本脩斗の初招集で実現