日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年9月10日木曜日

◆鹿島が得た永戸勝也という安心(サッカー批評)






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 鹿島アントラーズが9月8日に戦うベガルタ仙台は、苦しんでいる。今季、長期政権となった渡邉晋監督と区切りをつけて木山隆之を新監督に招聘し、MFイサック・クエンカ、FWゲデス、FW赤崎秀平らDF吉野恭平ら有力選手を補強した。にもかかわらず、第15節を前にして、仙台はわずか2勝しか挙げられていない。

 一方、開幕から4連敗という残念なクラブ記録を残してしまった鹿島は、FC東京戦以来白星を3つ並べており、消化試合はJ1最多の15ながら、9位にまで浮上している。仙台に勝てば、数字上は4位にまで順位を上げることができる。

 対照的な両チームの対戦は、DF永戸勝也にとって古巣対決でもある。今年、鹿島に加入した25歳のレフティは、リーグ戦15試合を戦った鹿島でスターティングメンバーに13度も名を連ねている。他にこの記録に並ぶチームメイトは、MF三竿健斗、MFレオ・シルバ、MF犬飼智也の3人のみ。さらにルヴァンカップ2試合でも先発しており、その出場時間は三竿、レオ・シルバ、犬飼の誰よりも長い。今年から鹿島を率いるザーゴ監督の永戸への信頼が、数字から見える。

 しかし、別の数字、つまり、得点やアシストに目を向ければ、今季は0得点1アシスト。その1アシストも、8月29日の柏戦まで待たなければならなかった。前所属のベガルタ仙台で昨季、10アシストを決めてJ1アシスト王になったという触れ込みがあったから、毎試合見守ってきた鹿島サポーターとしてはやきもきしたはずだ。

 逆に言えば、現在ここまで得点に絡む数字を残せていない永戸はなぜ、ザーゴ監督の信頼を得たのだろうか。実はそこに、永戸というプレイヤーの特徴がある。選手名鑑、あるいは、解説者が永戸について説明するとき、「左足のクロスが正確」という言葉は常に彼とともにあるはずだ。あとは、「体力」という単語だろうか。永戸は今季ここまで出場したリーグ戦とカップ戦合わせて15試合ですべてフル出場を果たしているから、その評価に疑いの余地はない。

 ただし、これだけで永戸の良さは測れない。ベガサポにとっては、「ロングスローを投げられる」という長所も挙げられるかもしれないが、それも蛇足に過ぎない。永戸の凄みは、その安心感にある。抽象的に思えるかもしれないが、そう伝えるしかない。

 その安心感を生むのはいったい何かというと、まずはプレーをやり切ることだ。Jリーグが公表しているデータによれば、1試合平均の永戸のクロスは4.2本でリーグ3位。1試合平均シュート数は1.0本。ボールを持ったら、シュートかクロスまで行く回数が多いことになる。1試合平均シュート数1.0は、それだけ見ればインパクトがない数字に見えるが、MF三竿が0.9、MFレオ・シルバが0.6、MF広瀬陸斗が0.5、DF関川郁万が0.3ということを考えれば、守備陣としては高い数字であることが分かる(ちなみに、セットプレーで常にターゲットになる犬飼智也も1.0)。

「プレーをやり切る」ということは、クロスにせよシュートにせよ、相手から不意のカウンターを受ける可能性を低くするため、チームにとって非常に大きな要素だ。また、こうしたクロッサーがいることは、相手守備陣の視線をサイドに集めることにもなる。

 FWに斜めのボールを入れることができるので、それほど高い位置でボールを持てなくても、チームの攻撃に寄与できる。縦パスがボランチなどから入らなくても、もう一つの「道」をつくることができる。

 守備における安心感も大きい。1試合平均のタックル数4.2でリーグ1位の三竿には及ばないが、永戸のそれは2.2。ただし、成功率は72.4%と、三竿、レオ・シルバ、犬飼、広瀬よりも高く、鹿島の主力守備陣では犬飼に次ぐ数字だ。フィジカル的にも問題がなく、サイドで相手に寄せる早さや強さは、守備の安定に貢献している。

 そして、この攻撃面と守備面に加え、永戸の最大の特徴が「ポジショナルプレー」に慣れていることだ。今年からザーゴ監督が鹿島に導入しているポジショナルプレーは非常に複雑だ。一度浸透すれば、ボールがチームの中を滑らかに動くが、浸透するまでは信じられないミスも起きやすい。鹿島が開幕4連敗を喫したのも、“通過儀礼”と言えなくもない。

 永戸は、そのポジショナルプレーをすでに実践していた。そう、恩師・渡邉晋がベガルタ仙台で導入していたからだ。2017年のルヴァンカップ準々決勝で、仙台は鹿島を破った。あのときの仙台はポジショナルプレーに挑戦し、うまくハマっていた時期だった。

 準々決勝の前に怪我をしたため出場できなかったが、それまで永戸は大卒ルーキーながら仙台で先発の座を勝ち取っていた。鹿島と永戸とポジショナルプレーのリンクは、2017年から始まっていたのである。





 今季の鹿島アントラーズで、チームトップタイとなる13度の先発を果たしている永戸勝也。ザーゴ監督からの信頼が厚く、その要因が攻撃や守備の安心感、そして、ポジショナルプレーの理解者であることは確かだ。永戸は、仙台ですでにポジショナルプレーをしていたが、その仙台で、永戸は必ずしも順調な成長曲線を描いたわけではなかった。

 永戸は法政大学を卒業後、2017年にベガルタ仙台に入団。すでに仙台の練習に参加しており、一番先にプロの話をしたのが仙台だからだという。2016年まで4バックだった仙台は、2017年から3バックに変更。キャンプで渡邉晋監督が新たな戦術を落とし込んだ。新シーズンを前に、「開幕スタメンもあり得る」といった趣旨の話を繰り返しするほど、このレフティに渡辺監督は期待していた。

 そして2017年2月25日、ユアスタのピッチに永戸はいた。J1第1節、仙台―札幌のスターティングメンバーとして。背番号は「2」。期待は、リップサービスではなかった。仙台は3-4-3で、伝統の4バックを捨ててのシステムとなった。

 永戸のポジションは左ウイング。チームで3人目となるJ1開幕ルーキーだった。

 その後も、永戸は先発出場を続ける。面白いように縦に抜くことができ、アシストは「3」を数えた。特に、5月28日のホーム新潟戦で見せた、FWクリスランへのクロスは“絶品”だった。ハーフウェーライン付近で相手からボールを奪うと、ゴール前に走ろうとするストライカーの位置を見るやクロスを上げた。そのクロスは、相手ディフェンダーに届かない弧を描いて伸び、吸い込まれるようにクリスランに届けられた。クリスランが決めたそのゴールは、J1の5月のベストゴールに選ばれた。

 しかし、第17節G大阪戦で永戸は全治6か月の怪我を負う。そしてこれ以降、この年の試合に出ることはできなかった。結局、出場試合数は「17」で、先発は「16」。不本意な結果だった。

 翌年、怪我から復帰した永戸だったが、1年間通して先発の座を維持することはできなかった。関口訓充や中野嘉大といった、個人での力で突破できる選手との競争に勝つことができなかったからだ。前年に比べ、この年の永戸は縦に突破するのに苦労した。怪我の影響もあったのかもしれない。あるいは、相手の対策もあったのかもしれない。いずれにせよ、29試合に出場したものの、先発回数は「13」、アシストも「3」。飛躍することはできなかった。

 しかもこの年、仙台は天皇杯で決勝まで進むことができた。しかし、その先発メンバーに永戸は入ることができなかった。ベンチから戦況を見つめ、そして敗戦のホイッスルを聞いたのだ。

 地方チームの躍進は、草刈り場になることを意味する。仙台は2019シーズンを迎えるに当たり、多くの選手を失った。「もう1年仙台でやりたかった」と語る板倉滉は、マンチェスター・シティに移籍。中野嘉大は札幌、奥埜博亮はC大阪、野津田岳人と矢島慎也は所属元へと、チーム編成の大きな変更を迫られた。その中で、永戸は3バックの左にコンバートされることとなった。

 2018シーズンの仙台で同ポジションを務めていた板倉は、守備だけでなく、“ボールの出口”としても機能していた。つまり、渡辺監督にとって、攻撃センスがある人材が必要なポジションだった。しかし、いきなりセンターバックとしてプレーできるわけもなく、永戸はたびたび失点に絡んだ。渡辺監督は、慣れさせるために起用し続けたが、大きく変わったチーム状況で、負けが先行した。開幕8試合で1勝6分1敗。時に永戸は、サポーターから敗戦の原因として口さがないことも言われた。

 そして2019年4月28日の第9節のG大阪戦が、仙台にとっても永戸にとっても分岐点になった。渡辺監督が4バックへシステムを戻したのだ。そしてこのとき、永戸はJ1のリーグ戦で初めて左サイドバックを務めた。永戸は躍動した。左サイドの石原崇兆と連携して、クロスを上げた。3バックで磨いた守備も、4バックの左で輝いた。プロ初ゴールも決めた。令和の新時代を前にした平成最後のリーグ戦で、永戸は天職を得たのだ。

 その年、永戸はアシストを量産し、その数は「10」に達した。アシスト王になって、鹿島からオファーが来るまでに成長した。左ウイングバックで必要とされた攻撃を磨き、3バックで必要とされた守備を磨いたからこそ、4バックで輝いた。3つのポジションの経験が生きているのだ。

 鹿島に移籍する際、永戸の穴埋めには楽観論もあった。永戸のアシストは、流れの中からのものが少なく、セットプレー時によるものが大きかったことが原因だが、今期、その永戸を失った仙台は、左サイドバックの穴埋めに苦慮しながら、白星をつかめないでいる。数字以上に、その安心感がもたらすものが大きかったのだ。

 2月22日に2020年の開幕戦を名古屋と戦った仙台は、FC東京から2月19日に獲得した柳貴博を先発させている。その柳に加え、本来は2列目より前が本職の石原崇兆も併用し、9月9日の鹿島戦では、右サイドバックが本職の蜂須賀孝治を据えることが濃厚だ。

 永戸は、不振から抜け出せないでいる古巣を相手にどのようなプレーを披露するのか、永戸という安心を失った仙台は、永戸のプレーに何を思うのか。

 鹿島と仙台の1戦は、特別な試合となる。

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◆“法政ライン”で値千金弾! 鹿島DF永戸「決め切ってくれた綺世に感謝」FW上田「入ったのでパーフェクト」(ゲキサカ)






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[9.9 J1第15節 鹿島2-1仙台 カシマ]

 在籍時期こそ重なっていないが、法政大出身のホットラインが鹿島アントラーズに今季初の4連勝をもたらした。1-0で迎えた後半38分、DF永戸勝也からのロングフィードを後ろ向きのトラップで収めたFW上田綺世が追加点を奪取。その後は守りに入ったものの、終了間際に1点を返されたため、結果的にはこの2点目が勝敗に大きく影響した。

 アシストした永戸にとっては、大卒から3年間を過ごしたベガルタ仙台との初めての古巣戦。相手の右ウイングには一つ年下のFWジャーメイン良が先発しており、「昂る感情があった」という。それでも「少し味わったことのない緊張感」の中、試合では昨季J1アシスト王にふさわしい安定したプレーを披露。そして終盤に大仕事を成し遂げた。

「(ベンチスタートだった)綺世が入ると裏を取る動きをしてくれる。押し込まれそうになったところで(関川)郁万からいいボールをもらって前を向けて、前を向いたら綺世が走り出していたのでCBの裏に落とそうと思って強く大きく蹴った」(永戸)。

 その時、前線の上田はもう一つの駆け引きをこなしていた。「(永戸が)前を向いたタイミングで僕は(和泉)竜司くんの動き出しを見ていた。僕も足元で受けに行こうと思ったけど、竜司くんが落ちたので自分は逆の動きをしようと思った」。初手の動きにつられたDFがやや前傾したことで、上田は動き直しで見事にラインブレイク。裏を取ることができ、巧みなトラップにつながった。

 上田はそのまま右に持ち出して相手をかわし、最後は「僕はインサイド気味のキックも得意なので、強いシュートのイメージ」で名手GKヤクブ・スウォビィクの脇下を打ち抜いた。「入ったからなんでもいい。入ったのであれでパーフェクト」。ストライカーの矜恃をのぞかせた上田について、4学年上の永戸は「綺世はしかけてシュートを打てる選手。いいボールを蹴れたのと、決め切ってくれた綺世に感謝」と語った。

 ザーゴ新監督のもと、開幕4連敗を喫したチームはこの勝利で今季初の4連勝を達成。充実の時を迎えつつある。それでも永戸は「いま思えば開幕から多くの負けをしてきているし、まだ借金はあるので満足せず、次の試合もという気持ちに切り替えて、いい準備ができれば」と満足せず。上田も「ようやく現地で勝利を届けられたし、カシマで勝ち取る瞬間を味わえたのは僕もすごく嬉しい」とホームでの1か月ぶりの白星には感慨を語ったが、すぐに「次はアウェーだけど、テレビの前でもホームと同じくらいの感動を与えられるように次の試合もパフォーマンスしていきたい」と気を引き締めた。




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◆鹿島永戸が古巣戦でV弾演出「緊張感があった」(ニッカン)






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<明治安田生命J1:鹿島2-1仙台>◇第15節◇9日◇カシマ

昨季までベガルタ仙台でプレーした鹿島アントラーズDF永戸勝也(25)は、ロングフィードでFW上田綺世(22)の決勝点を演出した。

後半38分に自陣でボールを受けると、「前を向いたら綺世が走りだしていたので、センターバックの裏に落とそうと、強く大きく蹴りました」と、DFの裏に抜けたFW上田へ大きくパス。これを上田が技ありのシュートで仕留めた。

キックオフ前は感情が昂ぶったという永戸だが、「勢いのままいったらやられる」と抑えて臨んだ。初の古巣戦を勝利で終えて「試合前は少し味わったことのない緊張感があったけど、落ち着いて試合に入れたし、やるべきことを全うできたかな」と、興奮が入り交じった様子で話した。




◆鹿島永戸が古巣戦でV弾演出「緊張感があった」(ニッカン)




◆鹿島、ホームで3年ぶり4連勝!U23代表・上田“復帰弾”「結果を残すことで自信につながる」(スポニチ)






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明治安田生命J1第15節   鹿島2―1仙台 ( 2020年9月9日    カシマ )


 鹿島のU―23日本代表FW上田が“復帰弾”でチーム3年ぶりの4連勝に貢献した。
 1―0の後半38分、DF永戸が前線に大きく蹴り出すと、一気に前線へ。ペナルティーエリア左で後ろ向きのボールを完璧にトラップし、相手DFをかわして右足一閃(いっせん)。強烈なミドルシュートは相手GKの手前でバウンドし、思い描いた軌道とは違ったが「入ったから何でもいい。結果を残すことで自信につながり、パフォーマンスも上がる」。結果が何よりの“良薬”だ。

 7月18日の横浜戦で2得点を挙げるなど、シーズン序盤は苦戦が続いたチームを力強くけん引した。しかし、7月22日の湘南戦で相手選手と接触し負傷。右足関節挫傷と診断され、1カ月の離脱を余儀なくされた。負傷箇所については「多少のストレスはある」と違和感は残る。復帰した8月23日のG大阪戦は「コンディション面でもがいていた」と明かす。それでも「結果を残すことで自信が深まって、それがいいパフォーマンスにつながる。これを続けていきたい」と、ゴールこそが違和感を払しょくするための薬となりそうだ。

 川崎FのMF三笘、FW旗手ら同世代が台頭する中、鋭い動きだし、確かな足元の技術など上田の持ち味が詰まったこの日の一撃。6位に浮上し、さらに上を狙う鹿島に頼もしい男が帰ってきた。




◆鹿島、ホームで3年ぶり4連勝!U23代表・上田“復帰弾”「結果を残すことで自信につながる」(スポニチ)





◆鹿島 J1リーグ3年ぶり4連勝、最下位スタートもじわじわ浮上 ザーゴ監督「ここで止まってはいけない」(スポニチ)






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明治安田生命J1第15節   鹿島2―1仙台 ( 2020年9月9日    カシマ )


 鹿島がJ1リーグでは3年ぶりの4連勝を達成した。前半アディショナルタイム、裏へ抜け出したDF小泉がペナルティーエリア右奥から折り返し、最後はFWエヴェラウドが頭で合わせて先制に成功。後半38分には途中出場のFW上田が豪快なミドルシュートを突き刺した。同42分にセットプレーから失点したものの、残り時間をうまく使って振り切った。

 今季はクラブ史上初の最下位スタートを切るなど苦戦したが、戦術の浸透とともにじわじわと上位に浮上してきた。ザーゴ監督は「序盤はサポーターを悲しませたが、今日は喜んで帰ってもらいたかった。ここで止まってはいけない。5連勝を目指して準備を進めていく」と次節へ気持ちを切り替えた。




◆鹿島 J1リーグ3年ぶり4連勝、最下位スタートもじわじわ浮上 ザーゴ監督「ここで止まってはいけない」(スポニチ)




◆鹿島がホームで仙台を破り4連勝! ザーゴ監督「ここで止まってはいけない」◎J1第15節(サッカーマガジン)






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9月9日、明治安田生命J1リーグは第15節が開催され、3連勝中の鹿島アントラーズはベガルタ仙台とカシマスタジアムで対戦。前半にエヴェラウドが先制点を決め、後半に上田綺世が追加点を奪取。その後ベガルタ仙台の長沢駿に1点を返されるも逃げ切り、勝ち点3を積み重ねた。


■2020年9月9日 J1リーグ第15節(@カシマ:観衆3,839人)
鹿島 2-1 仙台
得点:(鹿)エヴェラウド、上田綺世
   (仙)長沢駿


・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶、犬飼智也、関川郁万、永戸勝也、MFファン・アラーノ(71分:レオ・シルバ)、永木亮太(84分:奈良竜樹)、三竿健斗、荒木遼太郎(71分:和泉竜司)、FW土居聖真(62分:遠藤康)、エヴェラウド(62分:上田綺世)

・仙台メンバー◎GKヤクブ・スウォビィク、DF真瀬拓海(71分:中原彰吾)、吉野恭平(31分:金正也)、シマオ・マテ、柳貴博、MF浜崎拓磨、椎橋慧也、関口訓充(71分:兵藤慎剛)、FWジャーメイン良(53分:長沢駿)、アレクサンドレ・ゲデス(71分:石原崇兆)、西村拓真


指揮官からホームのサポーターへ。「喜んで帰ってもらいたい」


 前半、鹿島はカウンターなどから何度もチャンスを作るも、仙台の固い守備を崩すことができない。7分の土居聖真のシュートはポストに弾かれ、29分のエヴェラウドのヘディングシュートは仙台のGKヤクブ・スウォビィクに止められた。

 それでも前半終了直前に鹿島が均衡を破る。三竿健斗が右サイドにボールを展開すると、小泉慶、土居、小泉、荒木、小泉とつながり、最後はエヴェラウドが頭で押し込んだ。ゴールが決まると、前半終了のホイッスルの音が鳴り響いた。

 ハーフタイムを終え、迎えた後半も鹿島が主導権を握る。3分には荒木が中央をドリブルで突き進み、ミドルシュートを放つ。ここもGKヤクブ・スウォビィクに阻まれたが、立ち上がりから攻撃的な姿勢を見せた。

 待望の追加点が生まれたのは後半38分。永戸勝也のロングパスから上田綺世が相手DFラインの背後に抜け出し、シュート体勢に入って右足を一振り。低くて速い弾道はゴールネットに突き刺さった。鹿島がリードを2点に広げた。

 その後、粘る仙台に1点を返される。後半42分にコーナーキックの流れから、最後は長沢駿に押し込まれた。それでも、残りの時間をうまく使い切り、タイムアップ。8月26日のFC東京戦からの連勝を「4」に伸ばした。

「勝つことが一番重要です。選手たちには、『どういうことがあろうと、最終的には結果を出していきましょう』と。選手たちが(連戦で)疲労困憊の中でも結果を出したことは、非常に喜ばしいことです」

 ザーゴ監督は試合後、そのようにチームを労った。そして、次のように続けた。

「(前節まで)アウェーで3連勝できて、久々にホームに帰ってきました。(スタジアムに)サポーターが入るということで、序盤戦は本当に彼らを悲しませる結果が多くあったから、今日は喜んで帰ってもらいたい気持ちがありました。4連勝できたのはいいことだと思います。ただ、ここで止まってはいけない。次は5連勝を目指して、しっかりとみんなで準備を進めて、またいい結果につなげていきたいと考えています」

 波に乗ったザーゴ・アントラーズの進撃は、まだまだ止まりそうにない。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE




◆鹿島がホームで仙台を破り4連勝! ザーゴ監督「ここで止まってはいけない」◎J1第15節(サッカーマガジン)




◆カシマスタジアムで仙台と対戦し、2-1で快勝し、3年ぶりの4連勝を収めた(サッカーダイジェスト)






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前半終了間際に鹿島が待望の先制点


[J1第15節]鹿島2-1仙台/9月9日/カシマ

 9月9日にJ1リーグ第15節が行なわれ、県立カシマサッカースタジアムで開催された鹿島と仙台の一戦は、2-1で鹿島が勝利を収めた。

 ホーム鹿島の布陣は4-4-1-1。GKは沖、4バックは小泉、犬飼、関川、永戸、ダブルボランチは三竿と永木、サイドハーフは右にJ・アラーノ、左に荒木、セカンドトップに土居、CFはエヴェラウド。

 アウェー仙台の布陣は4-3-3。GKはスウォヴィク、4バックは柳、吉野、S・マテ、真瀬、ダブルボランチは浜崎と椎橋、トップ下に関口、3トップはジャーメイン、A・ゲデス、西村。

 序盤は互いに譲らぬ展開も、時間の経過とともに鹿島がペースを握り始める。テンポ良くパスを回し、ピッチの横幅を使いながら、上手くスペースを見つけてはボールを前に運び、敵を押し込んでいく。

 ただゴールを奪うには至らず。16分、29分にはエヴェラウドが決定機を迎えるも、いずれも決め切ることはできない。対する仙台はカウンターから何度か良い形を作ったが、相手の集中した守備を崩せなかった。

 前半はこのままスコアレスで終わるかと思われた45+2分、鹿島が待望の先制点を挙げる。敵陣バイタルエリアで細かくつなぎながら、最後は小泉の折り返しをエヴェラウドがヘッドで合わせてネットを揺らす。

 後半は1点を追う仙台がやや優勢にゲームを進める。72分には兵藤、長沢が立て続けにビッグチャンスを得るも、枠を捉え切れず。

 終盤は耐える時間が長くなった鹿島だが、途中出場の上田が強烈な右足弾をねじ込み、リードを広げる。その後、仙台に1点を返されるも、それ以上のゴールは許さず。2-1のスコアで鹿島が4連勝となる白星を掴み取った。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


◆カシマスタジアムで仙台と対戦し、2-1で快勝し、3年ぶりの4連勝を収めた(サッカーダイジェスト)




◆鹿島 3年ぶり4連勝 J1第15節(茨城新聞)






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鹿島 2-1 仙台


明治安田J1第15節の鹿島は9日、カシマスタジアムで仙台と対戦し、2-1で快勝し、3年ぶりの4連勝を収めた。鹿島の今季通算成績は7勝3分け6敗、勝ち点24で、順位は暫定6位に浮上した。

鹿島は立ち上がりから多くの好機をつくり、前半終了間際、エベラウドのヘディングシュートで先制した。後半38分には途中出場の上田が右足シュートを決め、追加点を挙げた。その後、1点を返されたが、危なげなく試合を終えた。

鹿島の次節は12日、敵地で清水と対戦する。




◆鹿島 3年ぶり4連勝 J1第15節(茨城新聞)




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