日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年1月17日水曜日

◆大迫勇也、戻ってきて!鹿島アントラーズから海外移籍した選手5選(FOOTBALL TRIBE)



町田浩樹,上田綺世,大迫勇也,安部裕葵,三竿健斗


リーグ戦を5位でフィニッシュした2023シーズンの鹿島アントラーズ。天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)やYBCルヴァンカップも途中で敗退し、5年連続無冠でシーズンを終えた。変わらずリーグ上位を維持している点は流石だが、長らくタイトルから離れていることは「常勝軍団」と呼ばれ期待を集めるクラブとしては本意でないだろう。

開幕前にはDF植田直通とDF昌子源、加えて夏にはMF柴崎岳がチームに帰還した鹿島。残念ながら今冬、昌子は再び他クラブへ移籍することとなったが、FW鈴木優磨やDF安西幸輝など海外から戻った選手の存在の大きさを改めて感じたシーズンだったとも言えよう。だからこそ、鹿島から海外へと巣立った選手が帰還してくれればと願うファンやサポーターが多くても不思議はない。

ここでは、鹿島から海外移籍を果たし現在も活躍を続けている選手の中から、タイトル奪還に向けて帰還を望む声が多そうな選手を5名紹介していく。


大迫勇也(ヴィッセル神戸)


2023シーズン、ヴィッセル神戸J1初優勝の立役者であるFW大迫勇也は、2009年のJリーグデビューを鹿島アントラーズで飾り、その後2013年まで5シーズンにわたり主力であり続けた。特に2013シーズンは19ゴールを挙げ自身初の2桁ゴールを達成。翌2014シーズン1月にドイツのTSV1860ミュンヘンに海外移籍を果たしている。

その後はFCケルンやベルダー・ブレーメンと一貫してドイツの地でプレー。最後2シーズンはリーグ戦でゴールを奪えなかったが、海外リーグで通算32ゴールをマークしている。その間、日本代表でも主力として最前線に君臨し大きな存在感を示してきた。2021シーズン途中に神戸でJリーグ復帰を果たし、2023シーズンは22ゴールで得点王にも輝いた。

33歳とベテランになった大迫だが、安定したポストプレーや卓越したシュート技術は健在。かつてのエースが今なおJリーグで活躍し続ける現状を見れば、鹿島がもう一度自チームでのプレーを望むのも当然と言えるのではないだろうか。


上田綺世(フェイエノールト)


2019年に法政大学から加入したFW上田綺世。すぐに主力の座を掴みとり、翌2020年からは3シーズン連続で2桁ゴールをマーク。特にシーズン途中から海外挑戦を果たすことになる2022シーズンは、18試合で10ゴールと驚異的な得点力を見せている。

同年7月にベルギーのサークル・ブルッヘに移籍すると、いきなり40試合と多くの出場機会を得て22ゴールをマーク。残念ながら得点王には一歩届かなかったが、海外でもその高い得点力が十分に通用することを見せつけた。

2023年8月、オランダの名門フェイエノールトに移籍。2023シーズン限りで現役を引退したMF小野伸二がかつてプレーしたことでも知られる同クラブで、激しいポジション争いを繰り広げている。日本代表での活躍もあり、その姿を再びJリーグで見ることは先になりそうな上田。もし帰還することがあるならば、是非また鹿島でその得点力を発揮してもらいたいものだ。


町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)


鹿島アントラーズ下部組織出身のDF町田浩樹も、今や海外クラブで大きな存在感を示す選手の1人だ。2016年にトップチーム昇格を果たすと、2019シーズン以降はリーグ戦での出場機会も増え2021シーズンには34試合に出場。攻守にわたって空中戦の強さを見せつけ、セットプレーからゴールも5つ奪って見せた。

翌2022年にはベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍。2023年には完全移籍となり現在も同クラブで活躍を続けている。昨年は日本代表にも初選出されており、飛躍の1年になったと言えよう。さらに今冬は、過去に横浜F・マリノスの監督も務めたアンジェ・ポステコグルー監督の率いるトッテナム・ホットスパー(イングランド1部)への移籍も一部で噂されるなど、今後ビッグクラブへのステップアップも大いに見込める。

今はまだ、欧州でどこまで登り詰めるのかが注目される選手だろう。しかし、DF昌子源やDF植田直通のように、いつかはもう一度鹿島のユニフォームでフィールドに立つ姿を見てみたいと思うファンやサポーターも多いはずだ。


三竿健斗(OHルーヴェン)


東京ヴェルディの下部組織から2015年にトップチームに昇格し、翌2016シーズンより鹿島アントラーズに加入したMF三竿健斗も、鹿島の中心選手として成長し海外挑戦を果たした選手だ。181cmの長身とフィジカルの強さを武器に、ボランチやセンターバックとして活躍。鹿島では7シーズンプレーし2020シーズンからはキャプテンも務めた。

2022年12月、ポルトガルのサンタ・クララへ移籍し17試合に出場。2023シーズンはベルギーのOHルーヴェンへ活躍の場を移している。

負傷の影響もあり苦しいシーズンを送っている三竿だが、一度は日本代表にまで上り詰めた選手。27歳と年齢的にもまだまだここから活躍を見込めるだけに、海外で一層の活躍を経て再び鹿島で輝く姿も見てみたいものだ。


安部裕葵(浦和レッズ)


2023年夏、鹿島ファンにとって驚きの移籍ニュースがあった。2017年に高卒ルーキーとして鹿島へ加入し、2019シーズンには背番号「10」をつけていたFW安部裕葵が浦和レッズに加入したのだ。鹿島ではルーキーイヤーから出場機会を得て、リーグ戦やカップ戦でゴールもマーク。翌2018シーズンには出場機会も増えJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞していた安部は、2019年7月にスペインのバルセロナB(FCバルセロナのリザーブチーム)へ移籍した。

初年度から20試合4ゴールと存在感を示すも、残念ながらその後は負傷に悩まされることとなる。2020/21シーズンも度重なる負傷により出場機会が激減。翌2021/22シーズンは開幕前のプレシーズンでトップチームデビューを果たすも、バルセロナBのテストマッチで負傷交代して以降は登録外となり2022/23シーズン終了後に契約満了となっていた。

長期間の怪我により今も苦しみ続けているが、まだまだ24歳と若く成長も大いに期待できる。Jリーグに戻る際、鹿島への帰還とならなかったことを残念に思うファンやサポーターも多いだろう。だが、今は1日も早くその輝きを取り戻してほしいと思うのが、多くのJリーグファンに共通する願いではないだろうか。




◆大迫勇也、戻ってきて!鹿島アントラーズから海外移籍した選手5選(FOOTBALL TRIBE)




◆【アジア杯】タイ代表、キルギスに快勝! 石井正忠監督が公式戦初陣で白星…FWスパチャイが2発(報知)



石井正忠


◆アジア杯▽1次リーグF組第1戦 タイ2―0キルギス(16日・ドーハ)

 【ドーハ(カタール)16日=ペン・星野浩司、カメラ・今成良輔】 元鹿島監督の石井正忠氏(56)が率いるタイ代表(FIFAランク113位)は、キルギス代表(同98位)を2―0で下し、白星発進した。石井監督は昨年11月の就任後初の公式戦で完封勝利を収めた。

 前半26分、FWスパチャイ・ジャイデッド(ブリラム)が味方のシュートを相手GKがはじいたこぼれ球に詰めて先制。後半3分には右クロスから相手DFに当たったこぼれ球を再びスパチャイが右足で決めて追加点を奪った。

 かつて神戸、横浜MなどでプレーしたDFティーラトン・ブンマタン(ブリラム)が左サイドバックで先発し、後半18分に絶妙な左クロスでチャンスメイク。J1札幌のMFスパチョーク・サラチャートはトップ下で先発し、攻撃の中心として存在感を放った。

 石井監督は鹿島を率いた16年シーズンにJ1と天皇杯を制覇。20年からブリラムなどタイのクラブチームで実績を重ね、西野朗氏に続いて2人目となるタイ代表監督に就任した。初陣となった元日の親善試合・日本戦(国立)は0―5で敗れていた。

 キルギス戦前日の会見で「タイ代表は能力が高い選手がおり、個性的な選手はたくさんいる。そこの力を100%出してもらう大会にしたい」と話していた指揮官。公式戦の初陣でタイ代表の強さをアジアに見せつけた。





◆【アジア杯】タイ代表、キルギスに快勝! 石井正忠監督が公式戦初陣で白星…FWスパチャイが2発(報知)

◆【鹿島アントラーズ】戦術がコロコロ変わる「4年間で監督4人」名門の迷走(Asagei)






 Jリーグ開幕に向け王者・ヴィッセル神戸が積極的な補強をすれば、王者奪還を目指す川崎フロンターレや浦和レッズは多くのメンバーの入れ替えが行われている。

 そんな中、5年連続無冠、7年連続国内無冠となった名門・鹿島には大きな動きがない。

 昨季は岩政大樹監督のもと、DF植田直通、昌子源、MF佐野海舟、藤井智也、FW知念慶と大型補強を行った。それでもリーグ5位、ルヴァンカップベスト8敗退、天皇杯3回戦敗退と散々な結果となった。

 ここ数年の鹿島を見ていると、監督が固定されておらず、代わるたびに違うサッカーになっている。

 大岩剛監督の後を継いだザーゴ(2020~2021年4月)は、それまでの堅守速攻を主体とする鹿島のサッカーに、主導権を握る攻撃力を根付かせようとした。ブラジル人ではあるが欧州のサッカーをミックスさせ、それまでの鹿島のサッカーを変えようとした。しかし2年目、失点が多くスタートにつまずくと解任され、相馬直樹コーチが監督に昇格した。

 相馬監督は最終ラインを安定させ、堅守速攻のサッカーに戻り、ザーゴの攻撃的なサッカーとは正反対だった。シーズン終了後に相馬監督は退任となった。

 2022年には、クラブ史上初のヨーロッパ人監督、レネ・ヴァイラーを就任させ、今度はボールを奪ったら前線にという縦に速いサッカーに変わった。一時は首位に立ったものの、上田綺世が欧州に移籍すると失速。8月には岩政コーチが監督に昇格。

 ここ4年間で監督は4人入れ替わり、それぞれが違うスタイルのサッカーをやっている。継続性、繋がりがなくチームの方向性が定まっていない。例えば優勝した神戸は、昨季の夏以降に試合内容が良くないため選手だけでミーティングをしている。内容は自分たちのサッカーができているかどうか。神戸のサッカーの基本である、チームのために走る、チームのために戦う。それを再確認して終盤の快進撃に繋げた。

 残念ながら、今の鹿島には自分たちの原点というか、チームの土台となるものがないのではないか。

 鹿島は今季からJクラブでの監督経験があるランコ・ポポヴィッチが監督に就任した。吉岡宗重フットボールダイレクターとしては、岩政監督続投が既定路線だったはず。今年を岩政体制勝負の年にしたかったのだろう。しかし岩政監督が自ら退任したことで監督が白紙に戻った。他クラブに比べて監督の人選が遅れ、吉岡FDが大分の強化部時代にポポヴィッチを招聘した経験があり、その関係での監督就任となったのだろう。町田ゼルビア、FC東京、セレッソ大阪などいろいろなクラブでの経験はあるが、実績という部分ではどうだろうか。

 ここ数年のバタバタ感は名門らしくない。それでも今季は柴崎岳がキャンプからチームに合流できる。ピッチ上の監督になれる選手なだけに、今の鹿島をどう変えるか。

 外国人もディエゴ・ピトゥカ、アルトゥール・カイキなどがチームを去り、クロアチア人DFヨシプ・チャルシッチを獲得した。外国人枠はまだ余っているだけに、今後の補強にも期待したい。

 優勝を狙うというよりも、まず鹿島のスタイル、方向性をハッキリさせることが大事ではないだろうか。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。





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