日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年3月14日日曜日

◆鹿島19歳荒木が開幕3戦連発 城以来10代2人目(ニッカン)






<明治安田生命J1:鹿島1-1広島>◇第4節◇13日◇カシマ

鹿島アントラーズの19歳MF荒木遼太郎が、広島戦で開幕から3戦連発となる今季4点目を挙げた。

0-1の後半24分にFWエヴェラウドの縦パスを絶妙なトラップで収め右足を振り抜いた。10代の開幕3試合以上連発は94年の城彰二(市原)以来、史上2人目の快挙となった。今季から柳沢敦氏、興梠慎三(現浦和)ら歴代のエースが背負った背番号「13」を付ける。さらにゴールへの意識が高まった令和の「13」が、柳沢氏が持つクラブ最多の開幕4戦連続弾を超えることを誓った。

   ◇   ◇   ◇

19歳の勢いが止まらない。0-1で迎えた後半24分。荒木が、守りを固める広島ゴールに襲いかかった。狭いエリアをMF土居、FWエヴェラウドとパスがつながれる。ゴール前に走り込むと、絶妙なトラップからシュートを打ちネットを揺らした。オフサイドの有無はVAR判定に委ねられたが、判定はゴール。荒木は「先ほど映像を見たら後ろの選手が残っていた。自分からは全然、見えていなかったのでオフサイドかなと思ってました」と苦笑した。

プロ2年目の今季から背番号「13」を背負う。クラブスタッフから「この番号にして頑張って」と提示され「去年から気持ちの部分で変えたい」と、偉大な先輩の番号を受け継ぐことを決めた。荒木は「今年は2年目で、プレー中も周りが見えて少しずつ余裕が持て、気持ちもうまく整理できている。去年以上にゴールを意識するようにしている」。いい意味で「13」のプレッシャーを感じながら、開幕から3戦連続で4発と波に乗る。

開幕前は今季の目標を「5ゴール5アシスト」と掲げていたが、第4節で4得点。上方修正については「まだ5点目を取っていないので。それを取ってから考えます」と冷静だ。

10代での開幕3試合連続弾は、94年に18歳だった市原FW城彰二(開幕4試合連続)以来、27年ぶり2人目。鹿島での開幕3戦連発弾は08年のFWマルキーニョス以来、13年ぶり4人目で、柳沢氏が持つ開幕4試合連続のクラブ記録まであと1つと迫った。荒木は「その記録を塗り替えていけるようにしたい」と、偉大な先輩超えを誓った。【岩田千代巳】

▼記録メモ 鹿島の19歳MF荒木が開幕3試合連続ゴール。10代で開幕3試合以上連発は94年に18歳だった市原FW城彰二(開幕4試合連続)以来、27年ぶり2人目の快記録となった。鹿島としても珍しく、08年のFWマルキーニョス以来13年ぶり4人目。クラブ最多は98年のFW柳沢敦で開幕4試合連続。

◆荒木遼太郎(あらき・りょうたろう) 2002年(平14)1月29日、熊本県生まれ。熊本ジュニアユースから東福岡高を経て20年、鹿島に加入。昨季は開幕戦で途中出場し、鹿島では内田篤人氏以来となる高卒新人の開幕デビューとなった。昨季は26試合2得点。今季は3試合4得点とキャリアハイ更新中。世代別代表にも常に選ばれている。170センチ、60キロ。


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◆鹿島19歳荒木が開幕3戦連発 城以来10代2人目(ニッカン)





◆鹿島 19歳・荒木、城以来10代3戦連発 “飛び級”五輪代表へ猛アピール「結果残して代表に」(スポニチ)






明治安田生命J1第4節   鹿島1-1広島 ( 2021年3月13日    カシマ )


 各地で6試合が行われ、鹿島は1―1で広島と引き分けた。1点を追う後半24分に高卒2年目のMF荒木遼太郎(19)が、開幕から3戦連発となる同点ゴール。10代での3戦連発は94年市原(現J2千葉)の元日本代表FW城彰二(当時18)以来、27年ぶり2人目。クラブの10代選手で歴代最多となる96年FW柳沢敦の5得点へあと1点と迫り、飛び級での東京五輪代表へ猛アピールした。

 止まらない。鹿島の19歳が、またもネットを揺らした。1点を追う後半24分だ。ゴール前での細かいパス交換から、最後は荒木が振り向きざまに右足で流し込んだ。過去に94年の城彰二しか達成していない10代での3戦連発。「自分は(相手DFが)見えていなかったので、オフサイドかなと思っていた」と控えめに笑った。

 開幕からリーグ3戦4発と大活躍。ザーゴ監督は「昨年のキャンプから何か違うものを持っている感覚があった」と振り返る。名門・東福岡から加入した昨季は26試合で2得点。内田篤人以来となる高卒1年目での開幕戦デビューを果たすなど、攻撃的MFとして的確な状況判断や得点への嗅覚など光るものはあったという。

 その素質はクラブの環境でさらに磨かれた。鹿島では毎年、高卒選手を複数人獲得。荒木もFW染野、MF松村らと同期入団で互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた。日本代表MF柴崎らと同期のMF土居は「同期には負けたくないと気持ちが奮い立つ。そのサイクルが毎年ある」と、クラブから若手飛躍の秘けつを明かした。

 今季はFW柳沢、FW興梠(浦和)らが背負ったエース背番13を継承。昨季10得点を挙げた東京五輪世代のFW上田綺世が故障離脱の中、その穴を埋める活躍を見せている。今年5月開催予定だったU―20W杯はコロナ禍で中止となっただけに、荒木は「結果を残して代表に入り、チームを優勝に導きたい」と飛び級での東京五輪代表を見据えた。

 〇…19歳の鹿島MF荒木が開幕3戦連発。10代での開幕3試合連続ゴールは、94年鹿児島実から新加入の市原FW城彰二の4試合以来2人目。開幕からに限らない10代の3試合連弾もこの2人だけだ。

 〇…鹿島の開幕3試合連続得点は08年のFWマルキーニョス以来4人目。最多は98年のFW柳沢敦の4試合連続。また、荒木はこれで今季4点目。鹿島の10代でのシーズン最多得点は96年柳沢の5点であと1点に迫った。

 ▼城彰二氏 荒木はゴール前で思い切りがいいし、パスが来たら迷いがない。そしてパスが来そうなところにいる。これは点を取れる選手に大事なもの。努力している証拠だ。中盤の選手だが、得点感覚も良く、鹿島のスタイルにも合っている。そしてフレッシュさも大きい。目の前の試合に全力で臨み、監督やチームメートの要求に応えようとしていることがいい結果につながっている。私もそうだったが、ゴールを決めることで信頼が深まり、いい循環になる。欲を出して先のことを考えだすと決められなくなるものだ。荒木は4戦連発もいける。ぜひ私を超えてほしい。 (元日本代表FW)

 ◆荒木 遼太郎(あらき・りょうたろう)2002年(平14)1月29日生まれ、熊本県出身の19歳。熊本ジュニアユースから東福岡高に進み2年時に高校選手権出場。U―15~17、19日本代表。昨年2月16日のルヴァン杯名古屋戦でプロデビュー。同年8月16日の神戸戦でプロ初ゴールをマークした。1メートル70、60キロ。利き足は右。




◆鹿島 19歳・荒木、城以来10代3戦連発 “飛び級”五輪代表へ猛アピール「結果残して代表に」(スポニチ)





◆7人が関与し、つないだパスは13本。鹿島・荒木遼太郎のフィニッシュに至るまでの連動性ある崩しをプレーバック(サッカーダイジェスト)









右サイドの小泉から三竿へ。ここからスピードアップ


 フィニッシュに至るまでの流れは、実に見事だった。

 J1リーグ第4節の鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島戦は1-1のドロー決着。特筆すべきは、連動性に富むパス交換から生まれた鹿島の荒木遼太郎の同点弾だ。

 0-1で迎えた69分。右サイドで相手のクリアを拾った土居聖真が、小泉慶にバックパス。小泉は中央の三竿健斗に横パス。受けた三竿は前にいるファン・アラーノに預け、リターンをもらって、相手のギャップをついてフリーになっていた荒木遼太郎にパスを通す。荒木は左サイドで高い位置を取る杉岡大暉に。杉岡は対峙するDFを振り切ってクロスを供給する。

 このボールは中で誰にも合わず右サイドに流れたが、小泉が素早く反応し、回収後に三竿にパス。ここからスピードアップ。三竿はパスをもらいに来た荒木に。そこから荒木→J・アラーノとダイレクトでつなぎ、J・アラーノはペナルティアークにいる土居へ。土居は振り向いて後ろのエヴェラウドへ。その間に荒木がするするとゴール前に侵入。その荒木にエヴェラウドが強めの縦パス。受けた荒木は左足でトラップし、振り向きざまに右足を振り抜き、ネットを揺らした。

 この時、広島の最終ラインには6人がスタンバイし、その前には3人。計9人が守る敵の守備陣形を鹿島の選手たちはこじ開けてみせた。

 このゴールに関与した鹿島の選手は全部で7人。杉岡のクロスもカウントすれば、つないだパス本数は13本。左右に揺さぶり、緩急をつけた鮮やかな崩しから、荒木のファインゴールは生まれた。

構成●サッカーダイジェストweb編集部




◆7人が関与し、つないだパスは13本。鹿島・荒木遼太郎のフィニッシュに至るまでの連動性ある崩しをプレーバック(サッカーダイジェスト)





◆浅野の強烈ミドルに、荒木の3戦連発弾! 鹿島対広島は両者譲らずドロー決着(サッカーダイジェスト)






序盤からともに攻守の両局面でアグレッシブにプレー


 J1リーグは3月13日、中止になった北海道コンサドーレ札幌対ガンバ大阪を除き、第4節の6試合を各地で開催。県立カシマサッカースタジアムで行なわれた鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島は、1-1のドロー決着となった。

 序盤からともに攻守の両局面でアグレッシブなプレーを見せ、見応えるある攻防がピッチ上で展開される。ただお互いに相手ゴール前であと一歩が足りず、得点できずにいたが、30分、均衡が破れる。自陣からのFKを起点に、最後は浅野が自慢の左足で豪快なミドルシュートを突き刺し、広島が先制する。

 アウェーチームはさらに35分には川辺のクロスに東が飛び込み、惜しいチャンスを作るが、これは相手GKの好守に阻まれる。一方の鹿島はテンポ良くボールをつなぎながら果敢に攻め込んだが、得点には至らず。前半は広島の1点リードで折り返す。

 後半の立ち上がりは鹿島がペースを握るなか、55分に広島が決定機を演出する。浅野が良いタイミングで抜け出してエリア内に侵入。至近距離からシュートを試みるが、鹿島GK沖のビッグセーブの前にゴールを割れず。

 1点を追うホームチームは懸命に攻め込むが、広島守備陣の身体を張ったディフェンスをなかなか崩しきれない。しかし69分、同点弾をもぎ取る。連動した崩しから最後は荒木が右足シュートを突き刺す。荒木の3戦連発弾で試合を振り出しに戻す。

 その後は両チームともにゴールは生まれず。1-1のドロー決着となり、勝点1を分け合った。次節の3月17日の第5節で、鹿島は敵地でアビスパ福岡と、広島はホームで清水エスパルスと対戦する。

構成●サッカーダイジェストweb編集部




◆浅野の強烈ミドルに、荒木の3戦連発弾! 鹿島対広島は両者譲らずドロー決着(サッカーダイジェスト)





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