日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年12月5日火曜日

◆鹿島・岩政監督が今季限りで退任「後悔はありません」後任にはペレイラ氏らの名前が浮上(スポニチ)



ヴィトール・ペレイラ


 鹿島は4日、岩政大樹監督(41)が今季限りで退団すると発表した。岩政監督は昨季途中にコーチから昇格。今季は一時は15位に沈んだが、最終的には5位で終えた。クラブを通じ「鹿島のこと、選手たちのことを考え続けた日々でした。後悔はありません」とコメントした。クラブは外国人監督を中心に後任人事に着手。複数の関係者によると、ポルトガル人のヴィトール・ペレイラ氏(55)らの名前が浮上している。





◆鹿島・岩政監督が今季限りで退任「後悔はありません」後任にはペレイラ氏らの名前が浮上(スポニチ)


◆退任決定の岩政監督、鹿島との関係を一度解消か「このステージは一旦終わり」。記者会見で語った”悔しさと本音”(サカノワ)



岩政大樹


アントラーズとの「12年間」に感謝を伝える。


 J1リーグの鹿島アントラーズは12月4日、岩政大樹監督の今季限りでの退任を発表した。クラブは2018年のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝から、5シーズン連続で無冠で終了。岩政監督は前年のレネ・ヴァイラー体制下でコーチとして就任。新型コロナウイルスによる日本政府の水際対策でヴァイラー監督の来日が遅れたため、開幕時に暫定で指揮。そしてシーズン途中から今季まで監督を担った。

 岩政監督は12月3日の横浜FCとの今シーズン最終戦後の記者会見で、悔しさと本音を口にしていた。

「(コーチと監督として)2年間自分なりに全てをやり切ったと思っています。僕はここに、監督ではなく、10年間の恩返しに来たので、その恩返しという形は自分なりにやり切ったと思っています。クラブに対しても、選手に対しても、優しさがあり、(何かが)足りなかったと思います。それは監督として見た時、弱さを見せてしまった気がしてなりません。そこは自分の反省点として持ち、このステージが一旦終わります」

 指揮官はそのようにすでに退任を仄めかしていた。

「予期せぬ形で始まった監督人生なので、自分の中で準備できていなかったところが、そのまま出てしまったなという反省はあります」

 監督を交代してもしなくても、そこは重要ではないとも語っていた。

「鹿島はチャレンジャーとして誕生したクラブだが、いつからか常勝クラブになって、足りないものを見つけるようになり、この数か月間も、あれが足りない、これが足りないと、周りが選手たちに色んなことを言い始め、選手たちはチャレンジすることを恐れてしまう試合が続きました。僕はそこを打破したかった。しかし、やはり難しかった。ただ、その中でここまで積み上げてきたことはたくさんあり、それを最後の試合で見せ、選手たちが打ち破ってくれたと思います。

 監督が変わる、変わらないは関係ありません。クラブとして積み上げていくしかない。何を持って積み上げなのか。勝ち負けは必ずついてきますが、影響されすぎることなく積み上げていくことが何よりの近道だと思っています」

 できることはやった。そのうえでの「力不足」と受け止めていた。そして退任発表のプレスリリースでは、「鹿島を離れることになりました。鹿島のこと、選手たちのことを考え続けた日々でした。後悔はありません。どんな時もチームを後押しし、選手たちを支えてくれた皆様に感謝いたします。選手時代も含めて約12年間、本当にありがとうございました」と、12年間への感謝を綴っている。

 こうしたフレーズからも、岩政監督は一旦、鹿島との関係自体に距離を置こうとしているようである。

 果たして次の指揮官は誰になり、どのような体制になるのか。鹿島が監督選びで、混迷を続けている。




◆退任決定の岩政監督、鹿島との関係を一度解消か「このステージは一旦終わり」。記者会見で語った”悔しさと本音”(サカノワ)





◆最終節で堂々の1G&2A“未遂”…鹿島MF松村優太が乗り越えた葛藤「僕みたいなタイプは丸く収まっていたら意味がない」(ゲキサカ)



松村優太


[12.3 J1第34節 鹿島 2-1 横浜FC カシマ]

 2試合連続の先発起用は今季のJ1リーグ戦で初めて。決して順風満帆な1年間を送ってきたわけではなかった鹿島アントラーズMF松村優太だが、シーズン最終節で確かな輝きを放った。

 クロスに飛び込んだ今季2ゴール目に加え、決定機を導く高精度クロスも連発。「前半戦はなかなか苦しんだこともあったし、チームのやり方に悩んだこともあった。それが最後の最後に吹っ切れた感じがあった。自分自身として来季につながると思う」。大きな手応えとともにプロ4年目のシーズンを終えた。

 最下位の横浜FCをホームに迎えた一戦。松村は前節の川崎F戦に続いて右サイドハーフで先発すると、1-0で迎えた前半41分に結果を出した。左サイドを走ったFW師岡柊生のクロスに対し、大外からゴール前に詰めてワンタッチゴール。これは試合の流れと自身の課題を踏まえたプレー選択だった。

「前半は裏を狙う回数はあったものの、なかなかボールが出てこなかったので、自分のリズムを作れないなと感じていた。でも逆サイドで作れている感じはあったので、クロスに入っていけばいつかこぼれてくるだろうと思っていた。うまくこぼれてきてよかった」

「最近、点を取っている形はカットインとかミドルが多かったけど、ああいう形でも点を取ることを増やしていけば、点数を取れるようになる。そういうのを重ねていけばシーズンを通して結果を残せることも増えてくると思う」

 また後半には中盤からの展開を右サイドで受け、「フィーリングも良かった」と次々にゴール前へ決定的なクロスを配球。FW鈴木優磨のシュートがいずれも不発に終わり、アシストは未遂に終わったが、かつて課題とされていたフィニッシュ局面の精度でも成長の跡を見せた。

 松村によるとクロスの成長は「どこで自分の感覚が変わったのかは自分自身でも分からないけど、見えている感覚、いまどこに誰がいるかという判断は今年自分が得たものかなと思う」と手応えがある部分。「それが最後の試合で出せて良かった」と充実感をのぞかせた。

 静岡学園高での全国高校選手権優勝を引っさげ、2020年から鹿島に加入した22歳。爆発的なスピードを武器に初年度から出場機会こそ掴んでいたが、これまではプレー精度に課題を残し、過去3年間はなかなかコンスタントに結果を残すことができていなかった。今季も岩政大樹監督がシーズン開始から指揮を執った中、戦術への適応に苦しみ、出場機会は限定的。3月18日の横浜FM戦でシーズン初アシストを記録した後、10月21日の神戸戦で初ゴールを決めるまでの間、数字に絡む活躍はできていなかった。

 だが、そうした苦悩の中での意識の変化が、開花への糸口になったという。

「できないことばかりに目が向いていたので、まず自分ができることをやろうと。もちろんチームのやることを最低限やらないといけないけど、自分がその中でどれだけ発揮できるかをフォーカスしたことが良くなった要因だと思う。僕みたいなタイプは丸く収まっていたら意味がない。メンタル面、考え方の切り替えが良かったのかなと思う」

 その背景には鹿島でのトレーニングだけでなく、世代別代表の活動もあった。松村は今季、パリ五輪を目指すU-22日本代表にコンスタントに招集され、3月と6月の欧州遠征、9月のアジア競技大会に参加。そこでの活躍が評価されると、11月のアルゼンチン戦でも生き残りを果たし、来年4月のパリ五輪予選メンバー入りに近づいている。

 所属クラブの活動と代表活動の並行では時に困難もつきまとうが、アジア大会後初のJ1リーグ戦となった神戸戦での初ゴールが象徴するように、松村の場合は前向きに両立できている印象だ。自身でも「自分のタイプ的に活動を続けたり、やっているほうがよくなっていく感覚がある。それが合っているのかなと思う」と充実感をにじませる。

 代表活動という点では、鹿島のチームメートの飛躍も大きな刺激になっている。「佐野選手がいるけど、彼は(年齢が)一個上なので。彼も今年初めてのJ1で、あれだけ怪物みたいなパフォーマンスをしているから代表にも呼ばれる。追いつけ追い越せじゃないけど、歳も近いので、負けないように頑張りたい」。加入1年目でA代表に上り詰めたMF佐野海舟の存在も意識しながら野心を燃やしているようだ。

 そんなA代表は来年1月1日、国立競技場でタイ戦を予定。アジアカップ前の壮行試合という位置付けが大きい一戦だが、シーズン真っ只中にある欧州組の招集は不透明なため、国内からも一定数の選手が選ばれるとみられる。過去の森保ジャパンの招集傾向を考えると、筆頭候補はパリ世代の選手。松村にチャンスが訪れる可能性もありそうだ。

 松村本人はこの日の試合後、タイ戦の招集に関する質問に「いまは全く意識していないです」と笑顔でかわした。ただ、A代表の右ウイングにはMF伊東純也が君臨している中、同じく縦突破に強みを持つ自身が続く覚悟も見せた。

「日本人で足が速く、縦に行くタイプが出にくいのはある。それを活かしていくことができればと思って今年は左足のシュートもずっとトレーニングでしてきたし、クロスもそうだ。それが最近、結果としてついてきた」。コンディション最高潮のまま迎えたシーズン閉幕。しかし、来季への足掛かりを掴むチャンスは意外に早く訪れるかもしれない。

(取材・文 竹内達也)





◆最終節で堂々の1G&2A“未遂”…鹿島MF松村優太が乗り越えた葛藤「僕みたいなタイプは丸く収まっていたら意味がない」(ゲキサカ)





◆鹿島MF荒木遼太郎、J1、J2の6クラブ以上で争奪戦 パリ五輪世代21歳、潜在能力に高評価(報知)



荒木遼太郎


 鹿島のMF荒木遼太郎(21)が、J1、J2の6クラブ以上で争奪戦となっていることが4日、分かった。川崎やFC東京、C大阪や福岡、磐田、清水など、創造性を持ったMFを求める各クラブが、獲得を目指している。

 パリ五輪世代の荒木は、東福岡高から20年に鹿島入り。高卒1年目から出場機会をつかむと、21年には10代選手としては城彰二以来、史上2人目の2ケタ得点となる10ゴールを挙げ、J1のベストヤングプレーヤー賞に輝いた。同年12月には日本代表にも選出(出場はなし)。しかしその後は負傷、サッカースタイルの違いから22年はリーグ戦1得点、今季は0得点(ともに13試合出場)と結果を残せずにいる。

 高い潜在能力を評価するクラブは多く、期限付き移籍での獲得も含め、多くのクラブの補強リストに入る。環境を変えることで才能がさらに開花する例も多い。動向に注目が集まる。





◆鹿島MF荒木遼太郎、J1、J2の6クラブ以上で争奪戦 パリ五輪世代21歳、潜在能力に高評価(報知)


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