日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年4月14日水曜日

◆福岡DF志知が“史上初”ラフプレー退場、鹿島ザーゴ監督はPK判定に不満:J1第9節VARまとめ(ゲキサカ)







 J1リーグは10〜11日、第9節の10試合を各地で行った。今季から再導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるレビューは3回。Jリーグ史上初めて、ノーファウルだった事象にラフプレー(著しく不正なファウルプレー)によるレッドカードが出される事例も起きた。


<事例1>4月10日 J1第9節 C大阪 2-2 福岡 @ヤンマー(一発退場に関する判定)
 0-0で迎えた前半11分、福岡は左サイドで相手にプレッシャーをかけたDF志知孝明がMF奥埜博亮とボールを奪い合った際、膝付近にスライディングタックルをする形で交錯。その時点ではファウルを告げるホイッスルは鳴らされず、福岡の攻撃がそのまま続いた後、C大阪のクリアでプレーが途切れた。

 ここでVARが介入。約1分半にわたってチェックが入った後、笠原寛貴主審がオンフィールドレビューを行った。その結果、笠原主審は志知の行為が「著しく不正なプレー」にあたると判断。ノーファウルからレッドカードに判定が変更された。第8節鹿島対柏戦の類似事例ではFWエヴェラウド(鹿島)にイエローカードが出されていたが、レッドカードが出されるのは史上初となった。

主審:笠原寛貴
VAR:池内明彦
AVAR:川崎秋仁

<事例2>4月11日 J1第9節 札幌 2-2 鹿島 @札幌ド(PKに関する判定)
 鹿島が2-1でリードして迎えた後半20分、札幌はMF金子拓郎が素早いターンからペナルティエリア内に仕掛け、鹿島DF町田浩樹を股抜きで突破。続いて追いかけてきたDF永戸勝也と交錯した後に転倒し、清水勇人主審はPKの判定を下した。

 ここでVARが介入。争点は永戸のファウルがエリア内だったかどうか。通常、エリア内外は「ファクト(事実)」に関するプレーのためVARオンリーレビューで最終判断が行われるのが一般的だが、このようなケースでは「どの行為がファウルにあたるか」という主観的な判断も必要とされるため、清水主審はオンフィールド・レビューを行った。

 その結果、清水主審は永戸のファウルがエリア内で起きていたとして札幌のPKを再度指示。当初の判定をキープした。札幌はこのPKをFWアンデルソン・ロペスが決めて同点。2-2のまま試合は終わり、鹿島のザーゴ監督は試合後に「試合を見ていた人全員がPKではないということを明確に見られたのではないかと思うし、それが非常に残念」「PKではないPKを取られた」と不満をあらわにした。

主審:清水勇人
VAR:高山啓義
AVAR:田尻智計

<事例3>4月11日 J1第9節 FC東京 2-4 川崎F @味スタ(ゴールに関する判定)
 川崎Fが2-0でリードして迎えた前半23分、ゴール正面からのFKをMFジョアン・シミッチがクイックリスタートすると、FWレアンドロ・ダミアンがフリック。これに反応したMF三笘薫がカットインで相手GKをかわしてゴールに流し込んだ。

 副審はフラッグアップしていなかったが、ここでVARが介入。約2分半にわたってVARがチェックを行った結果、三笘のオフサイドが確認され、VARオンリーレビューでノーゴールとなった。オフサイドによるゴール取り消しはこれで今季4例目。川崎Fでは第5節の神戸戦に続いて2例目となった。

担当副審:塚越由貴
VAR:中村太
AVAR:平間亮

■2021年VAR統計(第9節まで)
レビューで判定が修正された回数:18
レビューしたが原判定が支持された回数:4

①得点に関わる事象
ゴールが認められた回数:2
ゴールが取り消された回数:8

オフサイド(ゴール/ノーゴール):2/4
ハンド(ゴール/ノーゴール):0/2
その他ファウル(ゴール/ノーゴール):0/2
ラインアウト(ゴール/ノーゴール):0/1

②PKに関する事象
PKが与えられた回数:3(成功3、失敗0)
PKが取り消された回数:1
PKが蹴り直しとなった回数:0

エリア内外(PK/取り消し):1/1
ハンド(PK/取り消し):1/0
その他ファウル(PK/取り消し):1/0

③レッドカードに関する事象
カードなし→レッドカード:2
イエローカード→レッドカード:0
レッドカード→イエローカード:0
カードなし→イエローカード:1
レッドカード→カードなし:0

④人違いに関する事象
人違いでカードの対象が変わった回数:0

(文 竹内達也)




◆福岡DF志知が“史上初”ラフプレー退場、鹿島ザーゴ監督はPK判定に不満:J1第9節VARまとめ(ゲキサカ)







◆J1で最も若手を起用しているクラブは? 欧州5大リーグのトップは“怪物”を擁する…(サッカーダイジェスト)






Jリーグ勢のアジア内の順位は?


 クリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシがキャリアの終盤を迎え、今後のサッカー界をけん引するのはキリアン・エムバペ(22歳)やアーリング・ハーランド(20歳)と言われている。

 19歳でワールドカップを制したエムバペや、夏のマーケットでメガクラブへの移籍が注目されるハーランドは、若くしてチャンピオンズ・リーグの大舞台で活躍した。若ければ良いというわけではない。だが、積極的な若手登用が、現代のサッカークラブにおいて重要であることも確かだ。

 FIFAの教育研究機関で、スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIESフットボール・オブザーバトリー』は4月12日、世界71リーグ、999クラブを対象に、今季のリーグ戦(4月6日まで)における21歳未満選手の出場割合ランキングを発表した。

 対象が広いため、例えば全体トップのFKメッタ(ラトビア)のように、21歳未満選手の出場が88.1%と驚異的な数字(平均年齢は19.9歳)もある。ただ、ひとつの参考データにはなるはずだ。

 このデータによると、Jリーグで最も21歳未満選手の出場割合が高いのは、22.7%のサガン鳥栖だった。2位は徳島ヴォルティスで20.2%。3位はセレッソ大阪の19.3%だった。アジアの中ではそれぞれ7位、12位、13位となる。(以下、クラブ名/21歳未満選手出場割合/平均年齢)

1位:サガン鳥栖/22.7%/25.5歳
2位:徳島ヴォルティス/20.2%/25.3歳
3位:セレッソ大阪/19.3%/28.1歳
4位:湘南ベルマーレ/17.3%/26.6歳
5位:鹿島アントラーズ/11.3%/25.8歳
6位:サンフレッチェ広島/9.5%/26.7歳
7位:横浜FC/4.8%/28.5歳
8位:ガンバ大阪/3.8%/28.3歳
9位:柏レイソル/3.7%/27.7歳
10位:FC東京/3.6%/27.2歳
11位:ヴィッセル神戸/2.8%/26.3歳
12位:大分トリニータ/2.7%/27.5歳
13位:清水エスパルス/2.2%/27.4歳
14位:名古屋グランパス/2.0%/28.4歳
15位:アビスパ福岡/1.9%/28.5歳
16位:浦和レッズ/1.9%/28.1歳
17位:横浜F・マリノス/0.9%/26.4歳
18位:コンサドーレ札幌/0.4%/26.7歳
19位:川崎フロンターレ/0%/27.8歳
20位:ベガルタ仙台/0%/27.7歳

 また、欧州5大リーグでは、“怪物”ハーリングが所属するドルトムントが28.5%で1位。ニース(24.3%)、モナコ(24.1%)と続いた。プレミアリーグのトップはウォルバーハンプトン(16.2%)、ラ・リーガのトップはバルセロナ(15.0%)、セリエAのトップはヴェローナ(11.7%)となっている。

 繰り返しになるが、若ければ良いということではない。だが、興味深いデータなのも確かだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆J1で最も若手を起用しているクラブは? 欧州5大リーグのトップは“怪物”を擁する…(サッカーダイジェスト)


◆鹿島がザーゴ監督解任へ 後任に相馬コーチ就任見通し(ニッカン)






鹿島がザーゴ監督(52)を解任する方針を固めたことが13日、分かった。後任には相馬直樹コーチ(49)が就任する見込み。今季のJ1の解任は横浜FCの下平監督に続き2人目になる。

クラブは昨季、攻守で攻撃的なスタイルの転換を掲げ、ブラジル人のザーゴ監督を招聘(しょうへい)した。昨季は選手も数多く入れ替わり、就任直後は、開幕4連敗と出遅れ最下位に低迷したが、8月末から7連勝するなど最終的には5位でフィニッシュした。

今季はエースFWエヴェラウドら主力が残留し、クラブ創設30周年となる節目の年で3冠を掲げスタートしたが、開幕戦の清水戦で1ー0でリードしながらも3失点し敗戦。第2節の湘南戦で白星も、そこから4戦未勝利(3敗1分け)とスタートダッシュに失敗した。4月11日の札幌戦では2-0でリードしながらも追いつかれ引き分けに終わり、先制すれば負けない鹿島の伝統が崩れ去った形となった。順位も首位川崎Fに勝ち点差20を離され15位に低迷。攻撃もパスミスやトラップミスが目立ち好機を生かせず、鹿島伝統の堅守も見えないことから、クラブはザーゴ監督の解任にかじを切ったようだ。

クラブはザーゴ監督の下、攻撃的なスタイルへ“建て替え”を図ったが、志半ばでの指揮官交代となった。新監督には、鹿島OBで常勝鹿島の伝統を知り尽くす相馬氏が就任する見込み。ブラジル人の新助っ人、MFディエゴ・ピトゥカとアルトゥール・カイキの合流も間近に迫っている。相馬監督の下で、守備の立て直しを含め、巻き返しを図ることになる。


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◆鹿島がザーゴ監督解任へ 後任に相馬コーチ就任見通し(ニッカン)


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