日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年5月12日月曜日

◇「リスクを冒して」東京の頂点を目指せ! 世界29都市で超攻撃的な変則フットボールマッチが開幕(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?138717-138717-fl



 世界的スポーツブランドであるナイキが世界29都市で同時開催する超攻撃的な変則フットボールマッチ「WINNER STAYS 激戦上等」が10日都内で開幕し、11日にはFUTSAL POINT SALU 川崎で大会2日目が行われた。この日は予選ラウンドとなり、会場ごとに1セッション内の勝利数が多かったチームが6月7日に表参道で行われる決勝ラウンドに駒を進めることになる。

 フットサルコートの半面のピッチでGKなしの4対4で実施される「WINNER STAYS 激戦上等」は、満13歳以上であれば誰でも参加が可能。その試合で2点目を決めることが勝利の条件となるが、先制点を奪われたチームが一人退場となるルールが採用されている。先制点を奪ったチームが優位に立つのは当然だが、数的不利に陥ったチームがリスクを冒して、その試合2点目を奪えば勝利できる変則ルールを採用することで、今までに体験したことのない勝負を味わうことができる。

 その試合2点目を決めて勝利したチームはピッチに残り、次の対戦相手を迎え撃つことになるが、制限時間5分以内に勝敗が決まらない場合は、両チームともに敗者として扱われる。参加しているセッション中は何度でも挑戦できるが、王者となるには勝利を収めてピッチに立ち続けるしかない。

 11日午前中にFUTSAL POINT SALU 川崎で行われた行われたセッション1には全51チームが参加。中学生から社会人までさまざまな顔ぶれが集い、東京の頂点を目指す熱戦が繰り広げられた。

「先制点が大事」という声が多く聞かれたように、選手たちは数的優位に立てる先制点を奪うことをまずは目指した。4人が流動的に動いて細かくパスをつなぐチームがあれば、相手GKがいないため積極的にシュートを狙うチームもありと、各チームがそれぞれのプランを持って試合に臨んだ。誰もが先制点の重要性を理解しているからこそ、先制点を奪ったチームはまるで勝利したかのように雄叫びを上げて歓喜する姿を見せた。

 しかし、先制点を奪って数的優位に立ったチームが必ずしも勝利を収められないのが「WINNER STAYS 激戦上等」の醍醐味だ。たとえ一人少なくなっても「集中、集中。冷静に行こう」と声が飛び、その試合2点目を奪っての逆転勝利をもくろむ。実際に数的不利の状況から劇的な勝利を収めるチームが何度も現れ、「普通に勝つよりも気持ち良い」と変則ルールだからこそ味わえる勝利に酔いしれた。

 そして、普段対戦することの少ない中学生と社会人の試合になると、会場の視線が集中する。体格差で劣る中学生は苦戦を強いられながらも、何とか勝利を目指そうと奮闘。その姿に試合を見守る他チームから「頑張れ」「諦めるな」と歓声が上がるだけでなく、サンパウロFCでのプレー経験がある『HATTO MC』による軽快なトークが加わり、会場は大いに盛り上がった。

 セッション1で最多勝利を収めたのは、学生時代からの友人で現在社会人である4人で組まれた『みもちゃんず』だった。華麗な足技で観衆のどよめきを誘うだけでなく、先制点を奪われても決してあきらめずに数的不利を覆して何度も勝利を呼び込んだ。「普段は対戦しないような学生チームと対戦できるのは新鮮だし、人数が減っても勝てるのは爽快感がありますね。観客もいるし、勝ち続けると注目もされるので気持ち良くなってきました」と超攻撃的な変則フットボールマッチを振り返っている。そして、「GKがいないので結構ロングシュートが入ります。だから数的不利になっても、隙を突いて積極的にシュートを狙うといいと思います」と今後参加する選手たちにアドバイスを送った。

 6月7日に表参道で行われる決勝ラウンドへ進出できるのは各会場の代表12チームのみ。この日のセクション1で最多勝利を挙げた『みもちゃんず』も今後、同会場で1セッション内の勝利数が多いチームが現れれば決勝ラウンドに進めないため、「また、参加して勝ち続けないといけません」と次戦以降への意気込みを示している。代表12チームに予選ラウンドの最多勝利チーム(代表チームは除く)、「NIKE FC」選抜チーム、特別招待2チームを加えた計16チームが争う決勝ラウンドに駒を進めるのは、どのチームか――。東京最強を目指す戦いは、まだ始まったばかりだ。

 超攻撃的フットボールマッチ「WINNER STAYS 激戦上等」は、NIKE FOOTBALLの「リスク上等」キャンペーンサイトでエントリーを受付中。激戦に立ち向かうチームメイトを集めて、東京の頂点を目指せ!

【「WINNER STAYS 激戦上等」開催要項】
■エントリー
Nike Footballの「リスク上等」キャンペーンサイトから4人1組でエントリー(スマートフォンまたはPCよりアクセス可)。各会場先着順で受付し、参加枠が定数に達し次第受付を終了。
・参加資格:申し込み時点で満13歳以上の男女
・参加費:無料

■ルール
・4対4の変則フットボールマッチ(GKはなし)
・制限時間は5分
・1失点したチームは1人退場
・その試合の2点目を先取したチームに勝利が与えられる
・制限時間内に勝敗がつかない場合は両チーム敗退

■予選ラウンド
東京都内や近郊のフットサル施設にて予選ラウンドを実施。各会場の1セッションあたりの最多勝利チームが代表として決勝ラウンドに進出する。
・予選ラウンド期間:2014年5月10日(土)~6月1日(日)
・予選ラウンド開催日程/会場は以下のとおり
(日程および会場は変更となる可能性あり)

▼5月17日(土)
明治神宮外苑 フットサル信濃町コート
セッション1:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション2:14:00 受付開始 15:00-18:00

スポーツコミュニティー市川浦安
セッション1:10:00 受付開始 11:00-14:00
セッション2:15:00 受付開始 16:00-19:00

みやしたこうえん
セッション1:10:00 受付開始 11:00-14:00
セッション2:15:00 受付開始 16:00-19:00

▼5月18日(日)
パライーゾ国分寺
セッション1:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション2:14:00 受付開始 15:00-18:00

キャプテン翼スタジアム横浜元町
セッション1:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション2:14:00 受付開始 15:00-18:00

フットボールコミュニティー幕張
セッション3:10:00 受付開始 11:00-14:00
セッション4:15:00 受付開始 16:00-19:00

▼5月24日(土)
FUTSAL DAIBA
セッション1:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション2:14:00 受付開始 15:00-18:00

FUTSAL POINT SALU 川崎
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

ラダースポーツ フットサルコート
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

▼5月25日(日)
フィスコフットサルアレナとしまえん
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

FUN フットサルクラブ
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

FUT MESSE 大宮
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

▼5月31日(土)
FUTSAL DAIBA
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

パライーゾ国分寺
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

キャプテン翼スタジアム横浜元町
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

▼6月1日(日)
明治神宮外苑 フットサル信濃町コート
セッション3:9:00 受付開始 10:00-13:00
セッション4:14:00 受付開始 15:00-18:00

スポーツコミュニティー市川浦安
セッション3:10:00 受付開始 11:00-14:00
セッション4:15:00 受付開始 16:00-19:00

みやしたこうえん
セッション3:10:00 受付開始 11:00-14:00
セッション4:15:00 受付開始 16:00-19:00

■決勝ラウンド
下記16チームによる決勝ラウンドを行い、東京最強チームを決定する。
・各会場の代表チーム…計12チーム
・全参戦チーム中の最多勝利チーム(代表チームを除く)…1チーム
・NIKE FC選抜チーム…1チーム
・特別招待チーム…2チーム

決勝ラウンド日程:2014年6月7日(土)
会場:表参道

■「WINNER STAYS 激戦上等」に関する問い合わせ先
ナイキ コンシューマーサービス
電話:0120-6453-77
9:00-18:00(月~金※祝日を除く)

◆磐田・伊野波、メンバー発表控え「悔いはない」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140511/jle14051119560014-n1.html

 J2第13節(11日、磐田1-1大分、ヤマハ)エース前田の得点で先制した磐田は5試合ぶりの失点で追い付かれ、5連勝を逃した。ワールドカップ(W杯)日本代表入りを狙うDF伊野波はセットプレーでの失点に「マークがずれた」と渋い表情。12日のメンバー発表を控えた心境を問われると「なるようにしかならない。(ザッケローニ)監督には感謝しているし、どういう選択になっても悔いはない」と話した。

 W杯に2度出場した右サイドバックの駒野は「決めるのは監督。あとは待つだけ」と落ち着いた口ぶりだった。(共同)

◆内田 復帰できずシーズン終了も「体力は落ちていない」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/05/12/kiji/K20140512008141980.html

 2月に右太腿を痛めたシャルケで日本代表DF内田は全体練習に復帰することなくシーズンを終えた。それでも「チーム練習に復帰したとしても試合には間に合わなかった。いろいろなテストをして体力は落ちていないし、むしろいい感じ」と回復を強調。

 3位のチームは来季の欧州CL出場権を獲得しており「チームとして結果が出たのでよかった。欧州CLは大事」とシャルケでの5シーズン目に目を向けた。

◆大迫フル出場も1―1ドロー 長沢は後半12分から出場(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/05/11/kiji/K20140511008144380.html

 サッカーのドイツ2部リーグ最終節が11日、各地で行われ、大迫勇也の1860ミュンヘンは1―1で引き分けたウニオン・ベルリン戦にトップ下でフル出場した。ケルンの長沢和輝は0―2で敗れたFSVフランクフルト戦で後半12分から攻撃的MFで出場した。

 アーレンの阿部拓馬は1―2で負けたパーダーボルン戦でプレーしなかった。パーダーボルンは2位で1部昇格を決めた。ボーフムの田坂祐介は1―0で勝ったカールスルーエ戦を欠場した。(共同)

◆大迫、最終節で3戦連発はならず…加入後15試合で6G2A(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?138736-138736-fl

[5.11 ブンデスリーガ2部第34節 ウニオン・ベルリン 1-1 1860ミュンヘン]

 ブンデスリーガ2部は11日、第34節を行い、FW大迫勇也の所属する1860ミュンヘンは敵地でウニオン・ベルリンと対戦し、1-1で引き分けた。大迫はフル出場したが、3試合連続ゴールはならず。最終節は無得点でドイツでのシーズンを終えた。

 1860ミュンヘンは前半17分、MFモリッツ・シュトッペルカンプの右CKにDFグジェゴジ・ボイトコビアクが頭で合わせ、先制点。前半を1点リードで折り返したが、後半4分に追いつかれた。結局、試合はそのまま1-1で終了。1860ミュンヘンの連勝は3で止まり、最終節を勝利で飾ることはできなかった。

 今年1月の移籍市場で1860ミュンヘンに加わった大迫は15試合すべてに先発出場し、6ゴール2アシストを記録。2部リーグとはいえ、加入からの半年間でしっかりと得点力を発揮した。

◆【J1:第13節 川崎F vs 鹿島】レポート:大久保嘉人が貫禄の2ゴールを決め、川崎Fが鹿島に快勝。小林悠・柴崎岳もそれぞれに代表入りをアピール(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00172505.html

5月10日(土) 2014 J1リーグ戦 第13節
川崎F 4 - 1 鹿島 (15:03/等々力/17,451人)
得点者:3' 小林悠(川崎F)、16' 柴崎岳(鹿島)、57' 小林悠(川崎F)、83' 大久保嘉人(川崎F)、89' 大久保嘉人(川崎F)
☆クラブ対抗totoリーグ第1ターン開催中!
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ワールドカップに出場する日本代表チームの最終メンバー発表を5月12日に控えた最後の公式戦で、代表入りが期待される選手たちが輝きを見せた。
2ゴール1アシストの川崎F・小林悠に、1-1の同点ゴールを決めた鹿島・柴崎岳のプレーも見事だった。しかしそれ以上に能力を見せつけたのが、2ゴールの大久保嘉人と2アシストの中村憲剛だった。若武者2人の活躍が霞む結果を、2人のベテランが出した。

川崎Fが2-1でリードした試合終盤。鹿島の猛攻を受けながら迎えた83分のことだった。鹿島のアーリークロスをファンブルしながらキャッチした西部洋平が前線にキック。これをクリアミスした鹿島DFからのボールが中村の足下に転がる。簡単ではないこの場面で中村は、大久保にダイレクトパス。曽ヶ端準との1対1を迎えた大久保は「緊張しました」とこの場面を振り返りつつも冷静なステップで曽ヶ端を寝かせて外してゴールに流し込み、川崎Fが得点差を2に広げる。大久保はその6分後にも、小林からのラストパスに反応し、50mほどを独走。曽ヶ端との1対1を決めて試合に決着を付けた。日本代表入りを切望する亡き父・克博さんの遺書に奮起し、日本代表復帰を目指してきた大久保のザッケローニ監督へのアピール弾だった。

トニーニョ・セレーゾ監督の試合後の会見によると、監督は川崎Fにセンターバックとボランチの間のスペース、いわゆるバイタルエリアを使われることを嫌がっていたようだ。
「大久保選手が、ボランチの背後(であり鹿島のセンターバックの前のスペース)のセカンドストライカーの位置に降りてきた時に、前を向かれ仕掛けられると、苦しい状況になる」(セレーゾ監督)
この状況が起きないようセレーゾ監督はボランチ1枚がバイタルエリアの前のスペースを消すことを求めていた。ただ、川崎Fの中村と大島僚太の2人のボランチコンビは能力が高く、彼らへの対応を疎かにすることは出来ない。つまり鹿島のボランチは、川崎Fのボランチの対応に追われることとなるのである。そうなった時にセレーゾ監督は、センターバックのうちの1人にバイタルエリアのスペースを埋める果敢なチャレンジを求めていた。そしてそれが実は川崎Fにとってはおあつらえ向きの守備方式だったのである。

前半開始直後の3分のこと。川崎Fは、攻撃中の鹿島がコントロールをミスしたボールをマイボールにし、自陣の大島が前方に位置する小林に縦パスを入れた。最前線の位置からポジションを中盤に移していた小林には、セレーゾ監督の指示を忠実に実行していた昌子源が食いつき気味にマークを敢行。アジア諸国の強豪クラブを相手に戦ったACLでもポストプレーに抜群の冴えを見せてきた小林は、この昌子のアタックをものともせずにボールキープし、ここから川崎Fが流麗なパスワークを見せる。小林→大島→大久保とパスをつなげ、大久保からのパスを受けた森谷賢太郎が、走り込む小林にダイレクトパス。持ち出した小林のシュートは曽ヶ端が一歩も動けないファインゴールとなる。

この試合、鹿島は徹底して川崎Fの2トップに対しハードマークを続ける。監督からの指示どおりのこの守備は、たとえば柏が実行し、ある程度川崎Fの攻撃を分断した守備をモチーフにしていたのだろう。ただ、彼らとの違いは、鹿島がブロックを作らなかったという点。ゴール前に蓋をして受け身の守備を採用するのではなく、より積極的にボールを奪いに行こうとしたのである。
その志や、よし。しかし、現実は簡単ではなかった。
中村は、鹿島が狙っていたその積極的な守備について「やりやすかったですよ」と振り返ると、続けて「前から来てくれると悠と嘉人の個人能力も生きますし、その後(の中盤の選手)も前向きでサポートできるので」とその真意を説明する。また小林も「結構、僕と嘉人さんに相手のセンターバックがピッタリ付くことも多かった。僕と嘉人さんは敏捷性では勝てると思うし、そういうのを上手く生かせたのかなと思います」と述べている。

もちろん1試合を通して川崎Fが攻勢に出続けていたわけではない。先制した後の時間帯では、積極的に前線に飛び出してくる鹿島の流動的な攻撃を止めあぐねている。そうやって枚数を掛けて攻めてくる相手に対しては、必然的にその裏が開くことになりチャンスになりうるのだが、この鹿島戦での前半15分ごろの時間帯は、鹿島の前からの圧力を受け流すことが出来なかった。
前半16分にはするするっとポジションを上げた左サイドバック、山本脩斗への対応が緩慢になり、ペナルティーエリア前のスペースの横断を許すと、遠藤康のヒールパスから柴崎へとパスがつながり、見事なループシュートを決められてしまう。ゴール直後の失点ではなかったが、相手がパワーを掛けてきた時にその攻撃をしのげなかったという点で、“ゴール後の失点”という川崎Fの課題の本質は解決されていないと見るべきだろう。

1-1で迎えた後半。攻勢を強めた鹿島に、川崎Fは守勢に立たされる。田中裕介はその時間帯を振り返り「苦しかったです。疲れてましたし」と述べている。激しい攻防が続く57分、川崎Fは待望の勝ち越しゴールを決める。鹿島の右サイドからの攻撃をしのいだ川崎Fは、大久保が際どくポストプレーを成功させて前方の小林に縦パス。小林は中村に預けてペナルティーエリアの中へ。その間にパスは中村→レナト→中村とつながる。前方を見やった中村は、昌子にマークに付かれていた小林にラストパスを入れた。小林はトラップだけで昌子を外すと、迷わず右足を振り抜いてゴールを陥れた。
「外しやすかったですね。そういうディフェンスの方がやりやすいですね。食いついてきたら、先に触ればトラップで入れ替われるので。2点目も先に触って入れ替わって反転したというか、相手が食いついてきてくれたから出来たこと。今日はすごくやりやすかったです」(小林)

勝ち越しに成功した川崎Fは、ここから少々ペースを落とすこととなる。もちろん同点、逆転を狙う鹿島の攻撃への意欲が強かったという側面はあるだろう。そんな鹿島の攻撃を要所要所を締める戦いで外して、迎えた試合終盤に大久保が2ゴールを畳み掛け、試合に決着を付けた。
2-1となった試合終盤。川崎Fは足が止まるが、疲弊していたチームを象徴するのが、大久保の2点目、川崎Fにとっての4点目が決まった場面。ゴールを決めた大久保に駆け寄ったのはレナト1人で、残された川崎Fの選手たちは、その大久保にラストパスを通した小林を祝福することを選んでいた。50m先の大久保を祝福するだけの足が残っていなかった、それだけ厳しい戦いだったということだろう。

一部で代表招集が熱望されている中村、大久保は共に「この試合で決まるわけではない」と話してきた。ただ、招集前の最後の試合で結果を出した両者は、日本代表・ザッケローニ監督に大きなアピールをしてみせたと考えていい。彼らに小林、柴崎といった選手を加えた当落線上の選手たちはにとって、5月12日はまさに運命の日となる。
なお、試合後、足早にミックスゾーンでの対応を済ませた大久保は、チームの練習が休みとなった11日を利用し、1泊2日の里帰りを敢行。日本代表のメンバー発表となる5月12日は、亡き父・克博さんの命日であり、その克博さんの墓前でこれまでのプレーぶりを報告するために、試合後にそのまま九州へと飛んでいる。

また最後に一言付け加えると、この試合には小宮山尊信が昨年11月23日の浦和戦以来の出場を果たしている。第4の審判と共にピッチ脇に立った小宮山の姿を確認したサポーターからは歓声が沸き起こり、後半アディショナルタイムの90+2分にピッチに立った小宮山に懐かしさすら覚える応援歌が歌われて、泣きそうになった。ケガから復帰した小宮山は、谷口彰悟、登里享平との厳しいポジション争いを勝ち抜かねばならないが、それにしてもまずは彼の復帰を祝福したいと思う。「ヴァモス・小宮山・ファイティン」である。

以上

2014.05.11 Reported by 江藤高志

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