日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年5月14日火曜日

◆大洗鹿島線、5月18日は鹿島サッカースタジアム駅に臨時停車(レイルラボ)






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鹿島臨海鉄道は、2019年5月18日(土)15時から鹿島サッカースタジアムでJ1第12節「鹿島アントラーズvs松本山雅FC」戦が開催されることにあわせて、鹿島サッカースタジアム駅に18本の列車を臨時停車します。

停車する列車は、鹿島神宮方面の下りが、11時56分発から18時17分発の9本で、鹿島神宮からの上りが11時14分発から17時54分発の9本で、うち1往復は鹿島神宮〜鹿島サッカースタジアム間の運転です。

なお、鹿島サッカースタジアム駅は「Suica」、「PASMO」などの交通系ICの利用は出来ません。また、鹿島臨海鉄道は「サッカー観戦回数券」を販売しており、水戸駅で販売する水戸駅からの回数券は4枚つづりで4,000円で、大洗駅・新鉾田駅・委託発売所で販売する東水戸~荒野台の各駅からの回数券は6枚つづりで5枚分の価格で販売します。




◆大洗鹿島線、5月18日は鹿島サッカースタジアム駅に臨時停車(レイルラボ)


◆4Kやドルビーアトモスを活用した高臨場感ライブビューイングが実現。JリーグとNTTグループが、デジタル技術を集約した「Jリーグデジタルスタジアム」を開催(Stereo Sound ONLINE)






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 JリーグとNTTグループは、Jリーグが著作権を所有するすべてのデジタルアセットを集約した「JリーグFUROSHIKI」を活用した取組の第一弾として、高臨場・高精細ライブビューイング「Jリーグデジタルスタジアム」を開催した。

画像: 会場には5つの巨大なスクリーンが設置され、サポーターはその前のエリアに座って試合を鑑賞していた


 「Jリーグデジタルスタジアム」とは、スタジアムで行なわれている試合を、スタジアムから離れた場所にある屋内施設でリアルタイムに再現しようという試みだ。快適な環境で、あたかもスタジアムにいるかのような感覚を体感しながら観戦・応援できるのはもちろん、各種ホスピタリティを付随したハイエンドな映像やデータを活用した観戦体験といった新しいサービスも提供できる空間となっている。

 また「Jリーグデジタルスタジアム」なら、既存のスタジアムでの観戦が難しかった障害のある方や家族連れでも負担を低減した観戦機会を享受できるわけで、その点も注目を集めそうだ。

 そして編集部も、本日(5月12日)午後に開催された「Jリーグデジタルスタジアム」に参加してきた。場所は大手町プレイスで、対戦カードは「明治安田生命J1リーグ 第11節 ヴィッセル神戸 vs 鹿島アントラーズ@ノエビアスタジアム神戸」だ。


画像: スクリーンに向かって左サイドからの様子。天井にもステイが組まれ、アトモス用のトップスピーカーが取り付けられている


 会場となったカンファレンスセンター2Fホールには、スクリーンの大画面とドルビーアトモスによるサラウンドシステムが準備され、試合の様子が間近に体験出来るようになっていた

 スクリーンは5面が並び、その横幅は合計約35mという巨大なもの。中央にピッチ全体の俯瞰映像(4K解像度)が、その両脇にはJリーグのオフィシャルカメラからこの会場用にスイッチングした映像を写し出すサブスクリーンとデータ表示用のスクリーンが2面(2K)配置されている。なおピッチ映像はアスペクト比48:9の超横長12K映像で、横幅は17mとのことだ。

 その12K映像は、今回のためにノエビアスタジアム神戸に持ち込まれた5台の4Kカメラで撮影した画像をリアルタイムに合成しているそうで、映像自体のつなぎ目などはまったく気にならなかった(プロジェクターによるブレンディングのむらは若干あった)。

 ちなみに映像圧縮方式としてはH.265/HEVCが使われており、会場では4Kプロジェクターを3台同期再生して12Kの映像を投写していたそうだ。4Kプロジェクターはパナソニック製で、会場内後ろ側に5台並んでいる様子はなかなか壮観だ。


画像: プロジェクターはパナソニックのDLPタイプが5台並ぶ。4K投写用にはPT-RQ22Kが使われていた


 ピッチ用4Kカメラの映像はフィックスで、全体を捉えるようにセットされている。試合前にスクリーン正面のS席あたりに座ってみたが、視野いっぱいにスタジアムの風景が飛び込んでくるので、実際にピッチを見下ろしているかのような臨場感が体験できた。

 スピーカーはフロアーに12基、天井に8基、サブウーファー6基の12.6.8アトモスシステムという豪華さだ。正確にはフロアー用が正面のスクリーンに沿って5基、後ろ側にそれと正対する形で5基、左右の側面中央あたりに各1基という配置で、トップスピーカーはピッチ用スクリーンの両脇にあたる位置の天井に各2基と、中央の前後に各1基、両サイド中央上側に各1基置かれている。

 試合中は解説等は一切入らず、純粋にスタジアムの歓声や応援といった現場の音だけを再生しており、その意味でも臨場感は増していたといえるだろう。この音については、ノエビスタジアム神戸で収録した信号をその場でドルビーアトモスの5.1.4音声にエンコードして伝送、大手町の会場で12.6.8にリマッピングしているそうだ。

 なお今回の中継では、スクリーンに向かって左側に鹿島サポーター席、右側に神戸サポーター席が映っていた。それを踏まえてサラウンドでも、左側のスピーカーには鹿島サポーターの声を、右側のスピーカーには神戸サポーターの声を若干多めに割り当てているそうだ。こういった配慮もパブリックビューイングならではで、映画とも違うドルビーアトモスの新しい使いこなしといえるだろう。

 それらの映像と音声の伝送には、低遅延、高品質が求められるのは当然で、今回は映像ライブ伝送用や広域イーサネットサービス、映像品質を監視するメディアオペレーションセンターなどのNTTのノウハウが活用されているわけだ。


画像: 天井スピーカーは合計8基使用。スピーカーはメイヤーサウンドのアクティブタイプだった



 大手町プレイスには、14時の試合開始1時間前からサポーターが集まり、思い思いの席をキープしていた。そして13時30頃にはゲストとして、Jリーグ名誉女子マネージャー足立梨花さんや元Jリーガーの播戸竜二さん、石井正忠さんが登場し、トークショウが行なわれた。

 3名とも会場内のスクリーンの大きさと4Kの臨場感に驚いた様子。足立さんの、「アウェイの試合はなかなか見に行くことができませんから、こういった快適な環境とこれだけの迫力で試合を楽しめるのはいいですね」という言葉がみんなの気持ちを代弁していたといえるだろう。

 試合は1対0で鹿島アントラーズの勝利に終わったが、90分+アディショナルタイムの間じゅう、サポーターは4Kスクリーン&ドルビーアトモスによる試合中継に熱中していた。プレイが白熱してくると拍手で盛り上げたり、応援しているチームのチャンスには思わず声を上げたりして楽しんでいる様子だった。

 ちょっとだけ気になったのは、中央のチッピ用スクリーンは4K/HDR撮影だったようで、解像度も高く、陰になっているピッチ手前と日光の当たっている奥の客席のどちらも違和感なく再現できていたが、サブスクリーンは2K/SDRカメラの映像が中心だったので、解像度的に甘く感じられるカットもあったし、ユニフォームや客席が白トビを起こしている場面も目についた。将来的にサブスクリーンも4K/HDRになってくれると、いっそうの没入感が得られることだろう。





 試合終了後には再度ゲストの3名が登場。播戸さんは「とにかく臨場感がすばらしかった」、足立さんは「サポーターの席を分けるなどスタジアムに近い感じにしたら、もっと盛り上がったかも」、石井さんは「まだまだ色々な体験が出来そうで、可能性しか感じません」と、それぞれの感想を語ってくれた。

 そして司会の日々野真理アナウンサーの「皆さん今日は楽しんでくれましたか?」という質問に、サポーターみんなが拍手で応えてJリーグデジタルスタジアムは終了となった。

 今回のデジタルスタジアムは、S席が¥6,000、A席が¥3,000(どちらも自由席、前売、大人)という料金だったが、全395席が完売したという。サッカーファンからこれだけの期待を集めているのだから、4Kやドルビーアトモスといった最新技術とスポーツの融合を、さらに進化させていって欲しいと思う。


画像: 4Kやドルビーアトモスを活用した高臨場感ライブビューイングが実現。JリーグとNTTグループが、デジタル技術を集約した「Jリーグデジタルスタジアム」を開催



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◆4Kやドルビーアトモスを活用した高臨場感ライブビューイングが実現。JリーグとNTTグループが、デジタル技術を集約した「Jリーグデジタルスタジアム」を開催(Stereo Sound ONLINE)


◆西メディア、バルセロナ戦ハーフタイム交代の柴崎岳に単独最低0点…「守備でまったく貢献できない」(GOAL)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


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12日のリーガ・エスパニョーラ第37節、ヘタフェは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦を0-2で落とした。先発した日本代表MF柴崎岳の評価は、芳しいものではなかった。

チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指すヘタフェが臨む大一番で、先発出場を果たした柴崎。左サイドハーフとして出場した同選手は、結果としてオフサイド判定となったFWホルヘ・モリーナのゴールの起点となるなど、時折ではあるが存在感を示した。が、ハーフタイムにMFポルティージョとの交代でピッチから下がっている。

しかしスペインメディアにとって、この試合の柴崎のプレーは評価できるものではなかったようだ。『アス』はヘタフェの選手個別評価で、守備における貢献の低さを問題視した。

「左サイドにふたをするため奔走し、ボールを持って主役になることは一切なかった。そうした役割ではまったく貢献ができない。ハーフタイムに交代している」

また『アス』における柴崎の採点(3点満点)は、両チームの全出場選手が1点以上をつけられるなかで、単独最低点となる0点に。その一方で『マルカ』の採点(3点満点)は、ほか20選手と同じく1点となっている。

なおヘタフェはこの敗戦によってバレンシアにCL出場圏の4位を明け渡し、5位に順位を落としている。最終節では本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスにビジャレアルを迎えるが、柴崎は再び出場機会を得られるのだろうか。




◆西メディア、バルセロナ戦ハーフタイム交代の柴崎岳に単独最低0点…「守備でまったく貢献できない」(GOAL)


◆吉田麻也、大迫勇也が南米選手権参加せず…森保監督明かす(報知)






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 日本代表のDF吉田麻也(30)=サウサンプトン=、FW大迫勇也(28)=ブレーメン=が、日本代表が出場する南米選手権(6月・ブラジル)に参加しない見通しとなった。湘南―大分戦を視察した森保監督が吉田について、「招集できないと思います」と明かし、大迫についても、「難しいというか、察してください」と示唆した。

 同大会は選手の拘束力がなく、招集には所属クラブの許可が必要になる。関係者によると来季へ向け休養を優先させたいクラブが、招集に応じなかったという。ただ、拘束力のある6月の国際親善試合2試合(5日・トリニダード・トバゴ戦、9日・エルサルバドル戦)は招集が濃厚だ。


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◆吉田麻也、大迫勇也が南米選手権参加せず…森保監督明かす(報知)





◆鹿島MF白崎 決勝弾演出も謙遜「あれはセルジのスーパーゴール」(スポニチ)



白崎凌兵 Ryohei.Shirasaki


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明治安田生命J1リーグ第11節   鹿島1-0神戸 ( 2019年5月12日    ノエスタ )

 前半17分のセルジーニョの芸術的なボレーでの得点を、鹿島のMF白崎が演出した。少し前のプレーで「裏を見て」と要求されていたFWの動きを見逃さず、中盤の左から対角線上に長いクロスを見事に合わせた。

 「いい動きだしをしてくれたので、あれはセルジのスーパーゴール」。謙遜したがこれでリーグ戦3戦連続アシストだ。後半23分に交代するまでチーム最長8・5キロの走行距離と25回のスプリントも記録。マレーシアからの移動も含めてACLから中3日という厳しい状況の中でリーグ戦2連勝に貢献した。




◆鹿島MF白崎 決勝弾演出も謙遜「あれはセルジのスーパーゴール」(スポニチ)





◆【鹿島】採点&寸評 神戸下し5位浮上!芸術弾セルジーニョにMOM、安西や白崎らも高評価(報知)






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◆明治安田生命J1リーグ▽第11節 神戸0―1鹿島(12日・ノエビアスタジアム神戸)

 鹿島はFWセルジーニョのスーパーゴールで神戸を下し、2連勝で5位に浮上した。攻勢の前半17分、MF白崎凌兵の左クロスにセルジーニョが絶妙なタイミングで抜け出すと、GKの頭上を越えるシュートをダイレクトで流し込んで先制。追加点は奪えなかったが、相手シュートを1本に抑えて無失点で勝利した。リーグ戦では今季初得点となったセルジーニョは「勝利に貢献できてうれしい」と白い歯を見せた。

 採点と寸評は以下の通り。

大岩剛監督【5・5】アウェーの洗礼「おおいわつよし」の場内アナウンスに屈せず勝ち点3。だが俗に言う「鹿島らしい」1―0ではない

GK権純泰【6・0】被シュート1本では「集中を切らさなかった」と評するだけの材料がないが、多分集中を切らさなかった

DF永木亮太【6・0】レオに物言いできる存在は貴重。口論後、落ち着いたところで肩を叩いて励ましたところまでがワンセット。風格

DF犬飼智也【6・0】26歳誕生日に無失点。オフサイド6本獲得は特筆。昨年の誕生日は永木から「西大伍サイン入りスケボー」の贈り物

DF鄭昇ヒョン【6・5】開幕戦以来の復帰。相手がビジャでは空中戦での競り合いが物足りなさそうだった

DF安西幸輝【6・5】過酷な週2試合のフル稼働が続くが、「同情するならパスをくれ」と言わんばかりにサイドを疾走

MF三竿健斗【6・5】迷いも邪念も一切なく一目散にボールへ寄せる。その瞬時の速さ、サニブラウン級

MFレオシルバ【5・5】疲れを感じさせないフィジカルでピンチの芽を多く摘んだが、その後のパスには疲労の色

MFレアンドロ【6・0】犬飼とともに誕生日を勝利で祝う。次々と相手ボールを絡め取った。26歳になって足が伸びたか

MF白崎凌兵【6・5】絶妙クロスをセルジの右足へ。ハイセンスとハイクオリティーのハイブリッドでハイパフォーマンス

FW土居聖真【5・5】味方との呼吸は合っていたがボールとの呼吸は合わず。3度の決定機は枠外1、GK正面2

FWセルジーニョ【7・0】ボレーとループの合わせ技はGK泣かせ。以前は何となくだった守備時の追い方が伊藤翔のそれだった。この男、吸収している。MOM

MF安部裕葵【5・5】後半23分IN。自陣でのファウルには注意を

MF中村充孝【―】後半35分IN。出場時間短く採点なし

FW金森健志【―】後半42分IN。出場時間短く採点なし

西村雄一主審【6・0】堂々と笛を吹き、さりげないコミュニケーションもうまいため選手がジャッジミスに気付かない場面も。他の主審より笛の音が大きく感じた(私も騙されている?)

※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ


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◆【鹿島】採点&寸評 神戸下し5位浮上!芸術弾セルジーニョにMOM、安西や白崎らも高評価(報知)





◆神戸になくて鹿島にあったもの。三竿健斗の振る舞いに常勝軍団たる理由を見た(サッカーダイジェスト)



三竿健斗 Kento.Misao


鹿島アントラーズ×コリラックマ マスコットキーチェーン/ストラップ・キーホルダー


三竿の頭にあったのは「いかに賢く守るか」

[J1リーグ11節]神戸0-1鹿島/5月12日/ノエビアスタジアム神戸

 鹿島アントラーズは5月12日、J1の11節でヴィッセル神戸に1-0で勝利。17分にセルジーニョのビューティフルボレーで先制すると、その後は巧みに試合を運び、リーグ2連勝を飾った。

 スコア以上に差が出た試合だった。鹿島の勝因のひとつが、修正力だ。印象的だったのは鹿島の選手たちが、プレーが切れるたびに複数人で集まって確認作業を繰り返していた場面だ。直前のプレーを振り返ってその都度反省したり、いかに攻めるか、あるいは、いかに守るかの意思疎通を図っていたのだろう。

 その鹿島のコミュニケーションの中心にいたのが三竿健斗だった。チームのバランスを見た的確な位置取りが光るこのボランチは、そうしたプレーだけでなく、常に味方に激しい身振り手振りとともに声をかけ続けていた。セルジーニョのゴールが決まった後も冷静に振る舞い、チームメイトに指示を送っていたのは、その象徴的なシーンだった。

「声を出しているのはいつもです。ただ今日は、みんながマレーシアから帰ってきて、身体的にきつそうなのを見て感じていた(5月8日のACL・ジョホール戦で鹿島はマレーシアに遠征していた。三竿は帯同していなかった)。だから、元気な自分が声でチームを引っ張っていかなければなと思っていたので、そこはいつもより意識していました」

 長距離移動でチームメイトが疲労を抱えているのを感じていた三竿が、この日頭に置いていたのは「いかに賢く守るか」だったという。

「前からプレッシャーに行く時に、一人ひとりの走る距離が長くなると、90分とおしてやった時に絶対に厳しい。立ち上がりには20、30㍍走らなければいけない時もあったので。だからコンパクトにしてみんなの距離感を近くして守ったほうが良いかなと。僕は試合中にそう思ったので、それを周りに伝えました」

 だからこそ三竿は前半から何度もサイドハーフを中に絞らせるジェスチャーを送り続けていたのである。

前半途中には永木がレオ・シルバに詰め寄るシーンも





 三竿のその判断が、巧みな試合運びにつながっていたのは間違いない。

 三竿だけではない。右SBの永木亮太やCBの犬飼智也など、ピッチのあらゆるところで話し合いが行なわれていた。前半途中にはパスミスからピンチを招いたレオ・シルバに永木が詰め寄り激怒するシーンも見られたほどだ。

 ひとつのミスの妥協も許さない姿勢こそが、勝負強さの根源なのだと改めて感じさせられた。そして選手同士で相手や状況を見極め、攻守の最適解を試合中に見出して体現してしまうのだから、鹿島は強いわけだ。

 一方で神戸の選手は皆、プレーが切れると、それぞれの持ち場にすぐに戻っていた。もちろん、選手同士でまったく話し合いがなかったわけではないが、鹿島に比べれば圧倒的にその機会は少なかった。

 組織力という観点から見ても、鹿島の勝利は必然だったのかもしれない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)




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