1得点の白崎は「すごくやりやすかった」とコメント
5月5日に開催されたルヴァンカップ・グループステージ第5節、ホームでのアビスパ福岡戦で、鹿島アントラーズの今季の新助っ人ディエゴ・ピトゥカが、移籍後初の先発を飾った。
新型コロナウイルスの影響で入国できたのは4月2日、チーム合流は同18日だった。同28日のルヴァンカップ・グループステージ第4節のサガン鳥栖戦で途中出場から日本デビューを飾り、その3日後のJ1リーグ第12節の横浜FC戦でも途中出場からピッチに立つ。そして先述したとおり、福岡戦で満を持してスタメン出場を果たし、終了間際に途中交代するまでプレーした。
「90分近く出場できたことは、大きな収穫です。当然、良い状態でないことは分かっていますけど、それなりのプレーはできたと思いますし、チーム全体が非常に良いプレーをしたと思います」
試合は1-1のドロー決着。勝ち切れなかったが貴重な勝点1を上積みした結果、チームはグループステージ突破を確定させた。
ピトゥカ本人は自らの仕上がり具合について「まだ50パーセントか60パーセント」と語る。「自分に対して厳しいので、まったく満足しているわけではありません。試合に出られたのは嬉しいですけど、自分のパフォーマンスに対してはシビアに考えています」と表情を引き締める。
もっとも、同じく先発出場して1ゴールを決めた白崎凌兵の評価は上々だ。
「左利きのボランチということで、こっちまで開いて見てくれるぶん、自分もボールを受ける回数が前半とかすごく増えたし、そういう意味ではすごくやりやすかった。そこで3人目のパターンとか、今までになかったような崩しだったり、間に入ってくるパスが彼から出てくることもあった。自分としては欲しいタイミングでパスが出てくるので、次のイメージも持ちやすかった。コンディションが上がれば、もっとやってくれると思う」
この日は2列目の左サイドでプレーした白崎と、ダブルボランチの左に入ったピトゥカは良好な関係を築けていたようだ。
まだ本調子ではないピトゥカだが、「地道にしっかりと取り組んでいきたいし、日々努力して、チームメイトにも感謝して、彼らとともにアントラーズの力になれるようになりたい」と今後に向けて意気込みを語った。
構成●サッカーダイジェストweb編集部
◆鹿島で初先発を飾ったディエゴ・ピトゥカ。「50~60パーセント」の状態でもチームメイトからは高評価(サッカーダイジェスト)