日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年10月21日土曜日

◆J1首位神戸と4位鹿島の国立決戦 注目はエース対決 大迫勇也と鈴木優磨のすごさを鹿島番記者に聞く(ラジオ関西)



大迫勇也,鈴木優磨


 サッカーの2023明治安田生命J1リーグ戦は、いよいよラスト5試合を残すのみ。クライマックスを迎えるなか、勝点58で首位に立つヴィッセル神戸は、21日に行われるJ1第30節で、4位鹿島アントラーズ(勝点47)との上位対決に臨みます。東京・国立競技場での神戸ホームゲームとなる一戦の最大の注目は、古巣・鹿島との試合に臨む神戸FW大迫勇也選手と、鹿島FW鈴木優磨選手の、エースストライカー対決です。16日放送のラジオ番組では、彼らをプロ入りのときから見てきた鹿島の番記者が、今シーズンの2人の活躍ぶりや秘話などを語りました。

 前節では横浜F・マリノスとの首位攻防直接対決を制し、2位との勝点差を4にひろげ、いよいよ悲願のJ1初制覇を視界にとらえた神戸。その試合でもゴールを決めた大迫選手は、自身のJ1でのキャリアハイとなる20得点(4アシスト)を達成し、得点ランキングトップに君臨。最前線からチームの躍進に大きく貢献しています。

 鹿島の番記者で、15年以上にわたってチームを見続けてきたサッカーライターの田中滋さんは、今シーズンのヴィッセルの躍進について、「やっぱり大迫勇也選手が素晴らしいですね」と、約10年前に鹿島で一時代を築いた元日本代表FWを絶賛します。

「彼のことは、僕も思い入れのある選手の1人。高校から入ってきたときから知っている選手ですが、チームを勝たせるために何が必要かをプレーで見せられるし、言葉でも伝えられる。ああいう選手が1人いると、本当に心強いだろうなと思う。チームが上手くいかないときって、どんなチームでもあると思うのですが、大迫選手が『こうやってやるんだよ』と示してくれることで、みんなが自信を持ってそこに向かってプレーできると思うので」

 その活躍ぶりは今シーズンの得点以外の数字にも表れています。枠内シュート数はJ1で3位の28本で、枠内率も同3位の50パーセント。シュートを枠に放てば2本に1本は得点につながっています。また、シュートだけでなく、スルーパスはJ1で2位の81本(成功率54.3パーセント)、ラストパスはJ1でトップの46本と、チャンスクリエイトの面での貢献度も高いものがあります。さらにキープ力や競り合いでの強さも兼ね備え、まさに万能型ストライカーとして存在感をいかんなく発揮しています。

 また、クリムゾンレッドの背番号10の頑張りが、チームのレベルアップにもつながっています。田中さんも「各ポジションにいい選手がいて、その選手たちの力が存分に発揮されていて、本当に強いチーム」と敵ながら神戸を高評価。「こういったら語弊があるかもしれないですが、強かった頃の鹿島にすごく似ている感じがします」と、その勝負強さにも舌を巻いていました。

 古巣・鹿島戦では今年のJ1第8節で2得点、昨年のJ1第22節でも1得点を記録。国立の舞台でも“恩返し弾”となる一撃に注目せずにはいられません。

 一方、鹿島のキーマンとなる鈴木選手は、こちらも自身、キャリアハイとなるJ1リーグ戦13得点をマーク(5アシスト)。クラブのレジェンド・小笠原満男氏の背番号40を受け継いでピッチに立つエースは、大迫選手と同じく、攻撃面で軒並み高い数字を出しています(枠内シュート数26本=リーグ6位、枠内率52.0パーセント、スルーパス67本=リーグ10位)。

 一つひとつのプレーでも闘志を前面に出すことも特長的な鈴木選手について、田中さんは「仲間のためなら自分を犠牲にできる、男がほれる漢(おとこ)ですね」と評します。

 世間的にはどうしてもその強気なキャラクターのイメージが先行しますが、「チームの形がなかなか定まらないときから、自分のためにプレーするのではなく、チームのために、クラブのためにプレーできる選手。うまくいかないときから、苦しい立場、苦しい仕事を引き受け、ずっとやってきてくれた1年だったと思う」と、田中さん。

 今シーズン、鹿島は序盤戦でつまずき、第8節のヴィッセル戦ではホームで1-5と惨敗。4連敗となったときには一時、15位まで順位を落としましたが、そのときの鈴木選手の行動もチームに勇気を与えたと田中さんは言います。「涙を流しながらサポーターに『大丈夫だ』と訴えかけて(チームとしての再起を誓って)いた。ああいう姿勢が今のチームの成績につながり、彼がいたから持ち直せた部分はかなりあったんじゃないかと思います」。

 実際に第9節から第13節までの5連勝の際には、3試合連続弾を含む4得点を記録。その後もここぞの場面で勝利につながる得点を決めてきているだけに、鹿島勝利のためには、当然、彼の活躍が不可欠なのは言うまでもありません。

 ちなみに、鈴木選手も神戸戦では、今シーズン最初の対戦で意地の1得点を決めたほか、昨シーズンはリーグ戦と天皇杯で1得点ずつマークし、その2試合はいずれも鹿島が勝利。神戸にとっては天敵といえる選手の1人でもあります。

 大迫選手と鈴木選手は、今シーズン国立で行われたJ1リーグ戦で、それぞれゴールを記録しています。果たしてこの一戦ではどちらに得点が生まれるか。その結果が試合の趨勢に大きくかかわってくるのは間違いありません。国立決戦は10月21日(土)午後2時キックオフ予定です。(ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)




◆J1首位神戸と4位鹿島の国立決戦 注目はエース対決 大迫勇也と鈴木優磨のすごさを鹿島番記者に聞く(ラジオ関西)


◆神戸が初優勝へ突っ走るのか? 鹿島が借りを返すのか?(ウレぴあ総研)



大迫勇也


会心の首位攻防戦から3週間、ヴィッセル神戸が国立競技場のピッチに立つ。『明治安田生命J1リーグ』第29節で神戸は横浜F・マリノスに2-0の完勝。2位・横浜FMに勝点4差、3位浦和レッズに8差を付けた。残り5試合と考えると、普通に戦えば初優勝に辿り着く計算である。しかも、神戸がリーグ戦のみに集中できるに対して、横浜FMは『AFCチャンピオンズリーグ』を戦い、浦和は『ACL』『JリーグYBCルヴァンカップ』決勝との強行軍である。さらに横浜FMはここ5試合で1勝1分3敗と足踏み状態に陥っている。

だが、この最終盤を普通に戦えるかと言うと容易ではない。これまでも何チームがタイトルのプレッシャーに押し潰されてきたことか。それまでの快進撃から一転、急失速したチームも散見される。2007年の浦和は残り5試合で勝点10差を守り切れず、2014年には残り3戦で勝点5差を逆転された。2013年の横浜FMも残り2試合で勝点5差をひっくり返されたのだった。

ここまでリーグ2位の得点と最少2位の失点、攻守で高いレベルを維持してきた神戸が失速するとは考えづらいが、このシーズン終盤は何が起こるかわからない。そういう意味でもリーグ再開となる『明治安田J1』第30節は大事なゲームとなる。相手は4位鹿島アントラーズである。神戸はGK前川黛也の負傷、左SB初瀬亮の出場停止も気になる。

勝点11を離されている鹿島は優勝どうこうはさておき、神戸に借りを返さなければならない。第8節・カシマサッカースタジアムで味わわされた1-5の屈辱を忘れてはいない。リーグ戦3連敗中の鹿島は大幅にメンバーを入れ替えて神戸戦に臨んだが、大迫勇也の2ゴールに武藤嘉紀の2発などで1-5の大敗。試合後、一矢報いる1得点をマークした鈴木優磨がサポーターの批判の矢面に立ち、涙ながらに巻き返しを誓ったのであった。その後鹿島は5連勝、紆余曲折がありながらも4位まで順位を上げてきた。

果たして神戸がこのまま初優勝へ突っ走るのか、それとも鹿島が借りを返すのか。『明治安田J1』第30節・神戸×鹿島は10月21日(土)・国立競技場にてキックオフ。当日は神戸史上初となるホームゲームとしての国立開催を記念し、クリムゾンレッドカラーの「記念ユニフォームTシャツ」を先着4万名にプレゼント。試合の模様はDAZN、NHK総合にて生中継。





◆神戸が初優勝へ突っ走るのか? 鹿島が借りを返すのか?(ウレぴあ総研)





◆【鹿島】岩政監督「日本一あきらめの悪いクラブ」。首位・神戸と国立決戦、大迫封じには『3段階』で対応(サカノワ)



岩政大樹


「例えばイブラヒモビッチに10回、20回とボールが入れば、3点、4点と取る。今のJリーグで、大迫もそれぐらいの選手になっている」


[J1 30節] 神戸 – 鹿島/2023年10月21日14:00/国立競技場

 J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が10月20日にオンラインによる取材に応じ、翌日に国立で開催されるヴィッセル神戸戦に向けて抱負を語った。

 鹿島は13勝8分8敗(39得点・26失点)の勝点47で4位。対する神戸は17勝7分5敗(51得点・25失点) の勝点58で首位に立つ。残り5試合、11ポイント差がつく。ここで勝つことができれば、わずかながら逆転優勝への望みが膨らむ。

 この試合のポイントの一つが、神戸のエースである元鹿島のFW大迫勇也をいかに封じるか。指揮官は「三段階」の抑え方があると語った。

「優秀な選手の対策は常に三段階ぐらいに分かれると思います。まず、そこに(ボールが)入る回数を減らすことが第一段階。例えばイブラヒモビッチに10回、20回とボールが入れば、3点、4点と取るでしょう。今のJリーグでは、大迫もそれぐらいの選手になっています。彼が得意な形で10回も20回もボールを受けないようにすることが、まず最初の準備。その準備は当然しています。

 次に彼に(ボールが)入った時にどう対応するのか。彼が一人で点を取るだけでなく、彼を起点に周りの選手が躍動して点を取るのが形です。(二つ目、三つ目の段階として)彼を抑える、そして彼の周りをどう抑えるか」

 そのように整理して、この大一番に備える。

 一方、岩政監督は「最終的にはピッチに立つ一人ひとりが大迫を自由にやらせていたら、対策も何もありません。選手のメンタリティを含めて上げることにも注視してきました」と、一つひとつのデュエル……闘いに勝つことの大切さも強調していた。

 首位・神戸を相手に勝利だけを狙う。岩政監督は「日本一あきらめの悪いクラブ」だとも言う。

「(中断期間は)残り試合で優勝するために、準備してきました。日本一、あきらめの悪いクラブだと認識しています。そのあきらめの悪さが奇跡を起こしてきました。それをまたもう一度、表現したい。その状態に選手たちを持って来れたと思います。選手たちに期待し、声をかけて、叱咤激励し、共に戦っていただきたいです」

 国立競技場での首位との対決。ある意味、最高の舞台が整ったと言っても過言ではない。

 約3週間のインターバルを経て、終盤戦に向けて再び戦闘モードに突入した鹿島が意地を見せる!




◆【鹿島】岩政監督「日本一あきらめの悪いクラブ」。首位・神戸と国立決戦、大迫封じには『3段階』で対応(サカノワ)


◆鹿島・岩政監督 神戸戦の国立開催は「ありがたい」(スポニチ)



岩政大樹


 鹿島の岩政大樹監督(41)が20日、Jリーグ30周年を記念して東京・国立競技場で行われる神戸戦(21日)を前にオンラインで取材に応じた。

 神戸のホーム扱いだが距離的にも近いことから、岩政監督は「日程が出た段階でこれはありがたいと思った」とニヤリ。鹿島にとってはアウェー神戸戦での戦績は直近5試合で4勝1敗と得意としているが「グラウンド状態や雰囲気を含めて、やりやすいとは言いづらいスタジアムだったりするのでありがたいと思っています」と語った。

 逆転優勝に向けて望みをつなぐためにも絶対に勝ち点3が必要になる。岩政監督は「鹿島は今の状況的に、もう決勝戦なので、スタジアムとか場所とか頭にないのが正直なところ。とにかく自分たちが今年やってきたこと、アップデートしてきたことをいかに神戸という強い相手に出せるかに98%くらい頭がいっている」と話していた。





◆鹿島・岩政監督 神戸戦の国立開催は「ありがたい」(スポニチ)





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