日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年4月25日火曜日

◆鹿島が“仕掛ける”スタジアム戦略 「ゾンビイベント」開催の理由に迫る(Sportsnavi)


ゴールデンウイーク、カシマスタジアムがゾンビに侵食される!?

 来るゴールデンウイークに鹿島アントラーズのホームスタジアム、茨城県立カシマサッカースタジアムで前代未聞のホラーイベントが開催される。その名も「ゾンビパンデミックwith鹿島アントラーズ カシマゾンビスタジアム〜スタジアムに隠された謎を解き生還せよ!〜」。株式会社タイトーと方南町お化け屋敷オバケンとの共同で行われるこのイベントは、全面解放されたスタジアム内を自由に駆け巡りながら謎解きを楽しむことができるのが特徴だ。

 一般的にお化け屋敷といえば、暗い道を恐怖に耐えながら歩いてゴールに向かう、というものだが、オバケンの吉澤正悟が手掛けるお化け屋敷は一味違う。従来とは異なる「ミッションクリア型」で、提示されるお題を解かなければ脱出することができないのだ。今回のイベントでは、参加者がスタジアム内の複数の場所でミッションに挑む。

 今回のイベントでは、「スタジアムを奪還せよ」という目的のもと、4つのミッションが用意されており、すべてをクリアすることで、スタジアム内のとあるエリアで行われる「特別ミッション」に参加することができる。ただし、ミッションをクリアするためにはゲームスタートの際、参加者全員が腰に装着する2本の「ライフベルト」を狙い、襲ってくるゾンビたちから逃げなくてはならない。

 また、特別ゲストとしてOB選手たちも参加予定。現在、鹿島のCRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)を務める中田浩二、さらに元日本代表の秋田豊、名良橋晃が登場し、イベントを盛り上げる。

取材中、突如ゾンビに扮した中田CROが乱入! 全く知らされていなかった取材班はパニック状態に
取材中、突如ゾンビに扮した中田CROが乱入! 全く知らされていなかった取材班はパニック状態に【スポーツナビ】

「選手たちが着替える更衣室であったり、ミーティングルームだったり……。普段入れないところに入ることができるというのが特徴で、貴重な体験だと思います」と、吉澤はスタジアムならではの見どころを教えてくれた。ゾンビが徘徊するスタジアムの中を謎を解きながら冒険する――まるで、自分がゾンビ映画の主人公になったような臨場感が味わえるのではないだろうか。

 スタジアムでホラーイベントという一見、結びつきそうにないように思える2つのキーワードだが、どのようないきさつでイベントを実現するに至ったのか。実際に企画が動き出したのは昨年の5月。地域活性化のためのコンテンツの一貫として、スタジアムを使って何か面白いことができないか。そう考えたカシマサッカースタジアム副所長の萩原智行が業者やイベント会社が参加する展示会に訪れた際、タイトーとオバケンに声を掛けたことで企画がスタートしたのだという。

イベント実施の背景にある「地域活性化」の狙い

今回のイベントの仕掛け人である3人。左からタイトーの相見、オバケンの吉澤、鹿島の萩原

 スタジアムでゾンビイベントを行う狙いはどこあるのだろうか? オバケンと共同でイベントを主催するタイトーの相見将丈はこう話す。

「鹿島のファンももちろんですが、エンタメ好きな人にも来てもらいたいと思っています。その方たちがスタジアムを体験することで、『今度はサッカーを見に行こうかな』と思ってもらえたら一番いいですね」

 今回のイベントではミッションをクリアするまでの過程を楽しむゲームファンだけでなく、鹿島のファン・サポーターも楽しめるよう、ミッションをクリアすることで、抽選で試合球やサイン入りのユニホームがプレゼントされる。双方のファンがイベントを楽しむことで、お互いに興味を持ち、今後につなげていくという狙いがある。

 そんな相見の狙い通り、SNS上でイベントの開催を告知した際にはさまざまな立場から、多くの反響が寄せられたという。「サッカークラブとしての鹿島はどちらかというと堅いイメージ。そんな鹿島がこんなことをやるの!? と。うちのサポーターはもちろん、他クラブのサポーターからの反応も大きかった」と萩原は笑う。

「何か新しいことをやるときに、(Jリーグで)一番最初にやりたいというクラブの思いがあるんです。他のチームがやる前にうちがやりたいと思っています」

 常にJクラブの先陣を切る存在でいたいという鹿島らしい発言だが、こうした新しい試みを積極的に行う背景には、“THE DREAM BOX(ザ・ドリームボックス)”という言葉がある。スタジアム運営におけるキャッチフレーズであるこの言葉には、スタジアムをわくわくするような体験ができる場所にしたいというクラブの思いが込められている。

 実は今回のイベントにおいて重要な役割である「ゾンビ役」は、ボランティアで募集を行った。こうしたイベントに地元の人たちや鹿島のファン・サポーターが関わることで、スタジアムを身近に感じてもらい、地域全体を盛り上げていきたいというのが3者に共通する一番の目的だ。

鹿島がスタジアムの指定管理者になるまで

鹿島の誇るスタジアムグルメ。指定管理者になることで、飲食売店の売り上げに応じた収入を得ることができる

 鹿島がこうしたイベントを開催することができるのは、カシマスタジアムの「指定管理者」であることが大きく関係している。Jリーグに指定管理者制度が導入された2006年に県の公募に参加。当初は5年間の契約だったが、その後の実績が認められ11年から10年間の契約更新を果たした。

 県の公募に参加するきっかけを「クラブとして、これからはスタジアム事業が核になるというビジョンを持っていたから」と萩原は振り返る。通常、スタジアムに管理者がいる場合、クラブは「興業主」としてスタジアムを借りて試合運営を行うことになる。当然、試合日以外にスタジアムを使用するとなれば、管理者の許可を得なくてはならない。「練習をやらせてほしい」と申し込んだとしても、「メンテナンス中なのでできない」と言われれば、ホームスタジアムであっても使用することはできない。そうした意味でも、クラブがスタジアムをコントロールできるようになることが重要だった。

 指定管理者になることのメリットはそれだけではない。

「飲食売店の権利に関しても、実は興行主の権利ではなく、スタジアムの権利なんです。興行主が一生懸命集客をして、お客さんを集めて、売店の売り上げがたくさん上がったとしても、売店の売上のロイヤルティー(使用料)を取るのはスタジアムで、興行主には入ってこない。ですが、スタジアムの管理権を取ることによって、売店の売上に応じた収入を得られます。今まではゼロだったものがプラスになるというだけでも大きな話でした」(萩原)

 試合がない日でもスタジアムを活用し、地域の人たちに日常的に使ってもらえるようにしたいとの思いから、鹿島は施設内にフィットネスジムを併設。会員制の「カシマウェルネスプラザ」は幅広い年齢層に利用されている。また、15年には「アントラーズスポーツクリニック」がオープン。現在は試合開催日以外でも、クリニックの利用者など、1日に100人ほどがスタジアムを訪れるという。

 一方で、指定管理者としてスタジアムを運営していく中で、負担になるのが施設の維持費だ。1993年に建設されたスタジアムは、今年度で25年目を迎える。建物の劣化は避けられないことに加え、海が近く霧が発生しやすい地域のため、スタジアムの躯体に塩が付着し、錆が発生することも多く、通常よりも早いペースで劣化が進んでしまう。大規模な工事は県も負担してくれるが、こうした細かな工事にかかる修繕費は当然、指定管理者が支払うことになる。

スタジアム収入を「4本目の柱」に――

鹿島が目指すのはスタジアムを地域のランドマークとしてにぎわいの場にすることだ

 修繕費を負担してまで、鹿島が指定管理者としての権限を維持する理由は、どこにあるのだろうか。一般的にサッカークラブは入場料収入、スポンサー収入、グッズ・放映権収入といった3本柱で成り立っているとされるが、鹿島はスタジアム収入を「4本目の柱」にする狙いがあるという。

「スポンサー収入や入場料収入は成績によって上下する不安定なものだと認識しています。その不安定さをスタジアム収入によって、もう少し安定した経営基盤が持てればと思っています。ここのパイを増やしていくことによって、安定したクラブづくり、成績に左右されないクラブづくりができるのではないかと思っています」

 鹿島が「成績に左右されないクラブづくり」を目指す理由は、クラブの置かれた環境にあると萩原はいう。

「(鹿島は)Jリーグで進めている『100億円クラブ』や『街中クラブ』からは、かけ離れたクラブです。そういった街中クラブとは対極の『田舎のクラブ』でどう立ち向かうかというのを目指しています。いろいろな仕掛けをすることで、どうやって収入を増やしていけるかということです」

 今回のイベントもその「仕掛け」のひとつであり、今後もカシマスタジアムでは家族や友人同士で楽しめるイベントを開催するつもりだという。現在、フィットネスジムやクリニックが併設されており、夏期限定でビアガーデンも行われるなど、スタジアムの活用は多岐にわたるが、鹿島が将来的に目指すのはスタジアムを地域のランドマークとして、にぎわいの場にすることだ。ショッピングモールやコンベンションホール、さらにはホテルなどが併設された複合施設――近い将来、カシマスタジアムがそんな“THE DREAM BOX.”になる日がくるかもしれない。

(文中敬称略、取材・文:木村郁未/スポーツナビ)

「ゾンビパンデミックwith鹿島アントラーズ カシマゾンビスタジアム〜スタジアムに隠された謎を解き生還せよ!〜」(PR)



開催日時:
2017年5月3日(水・祝)
【1stステージ】 13:00キックオフ(12:00開場)
【2ndステージ】 17:30キックオフ(16:30開場)
※各ステージとも同内容のゲームとなります。

体験時間:
約120分(プレイ時間90分 / 説明30分)

開催会場:
茨城県立カシマサッカースタジアム(茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2)

チケット料金:
大人3,500円/小人 2,500円
※前売り・当日共通
※中学生以上から大人料金

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201704210005-spnavi

◆柴崎、テネリフェ退団へ 出場機会恵まれず契約満了の今夏にも鹿島復帰浮上(サンスポ)


鹿島復帰の可能性が出てきた柴崎。この姿が近々見られることになるのか、動向に注目だ=2016年6月撮影

 スペインリーグ2部(23日、ソリアほか)スペイン2部、テネリフェの元日本代表MF柴崎岳(24)がJリーグに復帰する可能性が急浮上していることが23日、複数の関係者への取材で分かった。契約が満了となる今夏で退団し、新天地へ移る見通し。2月にJ1鹿島から移籍したが、体調不良により出遅れるなど出場機会に恵まれていない。敵地で行われたヌマンシア戦も後半20分からの途中出場で、見せ場はなかった。

テネリフェでは出場機会が少ない状況が続いている=今年3月(共同)

 “急転直下”の欧州移籍から約3カ月。再びの急転直下で、Jリーグ復帰の可能性が出てきた。

 柴崎はこの冬、念願のスペイン移籍を実現させた。しかし加入直後に胃腸炎や不安障害を患い、出遅れた。チームはリーグ戦残り7試合で1部昇格争いの渦中にあり、加入間もない柴崎をホセ・ルイス・マルティ監督も思い切って起用できずにいる。23日、1-1で引き分けたヌマンシア戦でも後半20分から出場するにとどまった。

 来季に向けた評価材料も乏しい。クラブ幹部は「適応に時間がかかっている。先(契約更新)は未定」と、再契約に踏み切れない状況だ。

 柴崎は今夏での移籍を視野に入れ始めた。今年1月31日、冬の移籍市場が閉まる当日に駆け込む形でテネリフェと6月30日までの短期契約を締結。この“ドタバタ”の移籍が災いした。詳細を詰め切れなかった待遇など、条件面の食い違いが加入後に表面化。代理人とクラブは何度か話し合いの場を持ったが、納得の答えは出ていない。

テネリフェ・柴崎岳の今季リーグ戦全成績

 柴崎側は「Jリーグに戻ることもあり得る」と話す。「欧州でプレー」という基本路線は残るものの、来年のロシアW杯を見据えて日本代表復帰を考えると、現状維持は得策ではない。半年間の海外挑戦から昨年6月に帰還したMF山口はC大阪で活躍し、日本代表で完全復活した。Jリーグで状態を戻すことも一つの選択肢だ。

 J復帰の場合、古巣鹿島が最有力となる。チームは昨年のリーグ制覇や12月のクラブW杯準優勝の活躍など、これまでの実績を評価。オフに大型補強をしたが、真価を発揮できていない。クラブ側も「まだ話はないが、受け入れる用意はある」としており、空き番号となっている「背番号10」の復帰に好意的な姿勢を見せている。

柴崎 岳(しばさき・がく)
 1992(平成4)年5月28日生まれ、24歳。青森・野辺地町出身。青森山田高2年時の2009年度全国高校選手権準優勝。11年に鹿島入り。同年4月の福岡戦でリーグ戦初出場、12年10月のFC東京戦で同初得点。同年ナビスコ杯MVP&Jリーグベストヤングプレーヤー。14年9月のベネズエラ戦で国際Aマッチ初出場&初得点。昨年12月のクラブW杯決勝ではRマドリード(スペイン)から2得点を挙げ、ブロンズボール賞受賞。J1昨季31試合3得点、同通算172試合17得点。代表通算13試合3得点。1メートル75、62キロ。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170424/spa17042405020002-n1.html

◆鹿島、白星で1次L突破期待も監督引き締め「激しくいかないと」(スポニチ)


ACL1次リーグE組   鹿島―蔚山 ( 2017年4月26日    蔚山 )


 鹿島は26日のACL・蔚山(韓国)戦に向け、成田空港から出発した。勝てば他の結果次第で決勝トーナメント進出が決まる一戦。石井監督は成田空港で「一戦に懸ける気持ちが(連戦の)疲れを上回っている。立ち上がりから激しいサッカーをしていかないと」と気を引き締めた。

 過去の敵地2戦はいずれも敗戦。その2試合をケガのために欠場したFW金崎も今回は満を持してメンバー入りした。22日のJ1磐田戦で左脚付け根付近を裂傷したが、試合に影響はない様子。エースを中心に敵地で初白星を挙げ、11年以来の16強入りを決める。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/04/25/kiji/20170424s00002000259000c.html

◆鹿島・石井監督、アウェー蔚山戦は「攻撃で崩しきれなかったところを修正していきたい」/ACL(サンスポ)


左足のけがが心配されたFW金崎はマスクをつけて空港に。MF安部(右)らと談笑しながらセキュリティーゲートへと入っていった

 チームは24日、アジアチャンピオンズリーグ、アウェー蔚山戦(26日)を戦うため、成田空港から日航機で韓国へ出発した。

 足の張りを訴えていたFWペドロジュニオール(30)と、磐田戦(22日)で左内ももから股間にかけて裂傷したFW金崎夢生(28)は、23日は治療に専念していたが、この日は仲間とともに離日した。

 石井正忠監督(50)は「(磐田戦で)3失点した守備と、攻撃で崩しきれなかったところを修正していきたい」と話した。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170424/jle17042411300002-n1.html

◆鹿島・金崎、磐田戦で負傷もに帯同 チームは軽めの調整/ACL(サンスポ)


左足のけがが心配されたFW金崎だが、マスクをつけて空港に現れる、MF安部(右)らと談笑しながらセキュリティーゲートへと入っていった

 鹿島は24日、アジアチャンピオンズリーグ蔚山戦(26日)に向け24日午前、成田空港からの日航機で韓国へ出発。石井監督は「他の結果次第で(1次リーグ)1位突破が決まるかもしれない。切り替えていく」と話した。磐田戦(22日)でFW金崎が左内ももから股間にかけて裂傷。22日は治療に専念したが、遠征に帯同した。チームは午後に蔚山に到着し、軽めの調整を行った。 (成田空港)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170425/jle17042505010005-n1.html

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