日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年9月10日日曜日

◆鹿島の代表DFコンビが強行完封!昌子「疲れは全然ない。大丈夫」(サンスポ)


大宮に勝利し、声援に応える金崎(右から2人目)ら鹿島イレブン=カシマ

 明治安田J1第25節第1日(9日、カシマスタジアムほか)代表ウイークの中断が明けて再開。8試合を行い、首位の鹿島が大宮を1-0で退け、3連勝で勝ち点55とした。W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦から戻った昌子源(24)、植田直通(22)の代表DFコンビが堅守で貢献。C大阪は、こちらも代表組のFW杉本健勇(24)が2得点の活躍でFC東京に4-1で大勝し4位に浮上。川崎は横浜Mに3-0で快勝し、2位に上がった。

 鹿島が誇る“双璧”が堅守を披露。日本代表DFコンビ、昌子と植田の両センターバックが大宮の前に立ちはだかった。

 「完封は全員で戦って守った結果。(個人的には)思っていたよりは動けたけど、しっかりと練習をしてコンディションを上げていきたい」。無失点に抑えた植田は、冷静に振り返った。

 W杯ロシア大会アジア最終予選を終え、2人は6日深夜に帰国。過密日程と移動の疲れが懸念されたが、「疲れは全然ない。大丈夫」(昌子)。中2日のこの日、ともに先発出場した。前半12分、植田がマークしていたFW江坂に決定的なヘディングシュートを打たれる危ない場面があった。2人は常に声を掛け合い、守備のずれを修正していった。

 日本代表の手倉森コーチが視察した一戦。試合前にはブラジル人MFレオシルバが「残り10試合、全てが決勝戦のつもりで戦おう」とチームを鼓舞。昌子らがこれに呼応し、中盤とうまく連動した堅実な守りで大宮を零封した。

 昌子、植田を欠いたルヴァン杯準々決勝では仙台に2試合5失点で大会敗退。植田は「僕と(昌子)源君で引き締めていかないといけない」と話していた通り、2人が守備の手綱をしっかりと握ってチームは3連勝。リーグ連覇へ力強く進む。 (一色伸裕)

鹿島の代表DFコンビが強行完封!昌子「疲れは全然ない。大丈夫」

◆城彰二氏が北海道リーグ十勝コーチで初のベンチ入り(ニッカン)




 サッカーの北海道リーグ第11節が9日、札幌市内で行われ、Jリーグ参入を目指す十勝のスーパーバイザーで、元日本代表FWの城彰二氏(42)が、初めて十勝のコーチとしてベンチ入りした。同氏が社会人チームの指導者としてピッチに立つのは初めて。選手の動きに目を光らせ、プレーの特徴を赤い手帳に記入した城氏は「次はトレーニングも指導したい」と意欲的に語った。

 この日は本拠地の帯広から試合会場の札幌までを約200キロでつなぐ高速道路に鹿が侵入。当日移動の選手8人を乗せたバスが立ち往生し、試合開始20分前にメンバーがそろった。準備運動もせずに臨んだ前半は連係がバラバラ。リーグ最下位の日本通運に押し込まれるシーンも目立った。城氏は「FWの距離感が気になった」という。

 ハーフタイムで城氏がポジショニングなどを個別指導すると全体の動きが一変、最終的には4-1で勝利し、リーグ首位をキープした。かつてJ1鹿島アントラーズに所属、現在は営業マンをしながら地元の十勝でプレーを続けるMF田中康平(31)は「自分たちでは見えない部分を的確にアドバイスしてくれた」と感謝した。

 十勝は来季から本格的な強化をスタート。選手は日中の半分を畑で過ごし、半分をサッカーの練習にあてる“半農半サッカー”の生活を送り、5~8年でのJ参入を目指す。来季は10人から20人の補強を行い、まずはJFL昇格を目指す。城氏と一緒にベンチ入りした十勝の藤川孝幸代表(54)は「ラモス(瑠偉)氏も何らかの形で参加してくれる予定」と、ヴェルディ川崎でともにプレーした元同僚が、チーム運営に参加することを明かした。

 「一緒にJを目指せる選手をこれから見極めていきます」と城氏。生まれ故郷・北海道での挑戦がこの日、始まった。

城彰二氏が北海道リーグ十勝コーチで初のベンチ入り

◆現地紙が柴崎の活躍に注目「スピードを生かしてレガネスの守備網を崩した」(GOAL)




リーガ第3節でヘタフェがレガネスとのアウェー戦を制した。先発出場を果たした柴崎について、現地メディアもまずまずの評価で伝えている。

現地時間8日に行われたリーガ・エスパニョーラ第3節、レガネスvsへタフェは1-2でアウェーのヘタフェが勝利を収めた。

この試合で先発出場を果たした柴崎岳は攻撃面で何度も見せ場を作り、62分に途中交代でピッチから退いている。

スペインメディア『マルカ』は柴崎に対してチーム最高タイとなる2点(3点満点)を付けている。

また、現地メディア『abc.es』もこの試合の結果を「ヘタフェがマドリッド南の今季初ダービーを制す」の見出しで伝え、柴崎について「日本代表の柴崎はスピードを生かして相手の守備網を切り崩す動きを披露。守備のタスクを多くこなすMFのマウロ・アランバリ、マルケル・ベルガラとともに中盤で見事な働きをした」と伝えている。

ここまで開幕2連勝を果たしていたレガネスは第3節で初黒星。一方のヘタフェは1勝1分け1敗と今季のリーグ戦初勝利を飾った。


現地紙が柴崎の活躍に注目「スピードを生かしてレガネスの守備網を崩した」

◆大迫、後半途中からボランチで2戦連続フル出場も…ケルン苦しい開幕3連敗(ゲキサカ)




[9.9 ブンデスリーガ第3節 アウクスブルク3-0ケルン]

 ブンデスリーガは9日、第3節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でアウクスブルクと対戦し、0-3で敗れた。代表帰りの大迫はツートップの一角で先発し、後半途中からボランチの位置でプレー。2試合連続フル出場も得点には絡めず、チームは開幕3連敗を喫した。

 ホームのアウクスブルクが試合を動かした。前半21分、スローインの流れから左クロスをFWアルフレズ・フィンボガソンがヘッドで叩き込み、先制点。1点ビハインドのケルンは前半30分、高い位置で相手ボールをカットしたFWジョン・コルドバがそのままエリア内に進入し、大迫にラストパス。決定的な形だったが、パスが強くなって大迫には合わず、絶好のチャンスを逸した。

 すると直後の前半32分、アウクスブルクは浮き球パスに抜け出したMFマルセル・ヘラーがエリア内で倒され、PKを獲得。キッカーを務めたフィンボガソンがGKの逆を突いて右足でゴール左下隅に沈め、2-0で前半を折り返した。

 後半もケルンは攻撃の形をつくれず、大迫にいい形でボールが入らない。後半28分にFWセルー・ギラシーが投入されると大迫はボランチの位置に下がり、攻撃を組み立てようとしたが、押し込まれる時間帯が続いた。

 後半アディショナルタイムにはカウンターからDFラインの裏に抜け出したFWセルヒオ・コルドバが決定的な右足シュート。これは右ポストを直撃したが、跳ね返りに反応したフィンボガソンが冷静に左足で流し込み、ハットトリックを達成。そのまま試合終了のホイッスルが吹かれ、0-3で完封負けを喫したケルンは開幕3連敗と苦しいスタートを切った。

大迫、後半途中からボランチで2戦連続フル出場も…ケルン苦しい開幕3連敗 

◆【鹿島】金崎夢生、2年連続2ケタ得点 ゴールを決めると公式戦26戦連続不敗(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第25節 鹿島1―0大宮(9日・カシマスタジアム)

 鹿島はFW金崎夢生(28)が決勝点。2年連続2ケタ得点となる10点目を挙げ、3連勝で首位を守った。

 FW金崎がまたもや勝利を呼んだ。前半33分、左サイドでFW金森からのクロスに右足ダイレクトで合わせ決勝点。昨季リーグ戦第1S鳥栖戦(16年3月5日・カシマ)以来、ゴールを決めた公式戦は26戦連続不敗(25勝1分け)となり、2年連続の2ケタ得点となる今季10点目。ただ「個人的なことはどうでもいい」と言い切り「勝つって気持ちでやりました」と3連勝を喜んだ。

 ルヴァン杯準々決勝で仙台に敗れ、目標の3冠制覇が消滅した。日本代表のW杯最終予選に参加したDF昌子、植田が不在。3日の第2戦は出場停止も重なり、本職のセンターバックが1人もいなかった。だが鈴木満常務はミーティングで「誰がいないとか関係ない。言い訳は許さない」と通達。MFレオ・シルバは「残り10試合、決勝戦のつもりでやろう」とチームに呼びかけ、ピッチに向かった。

 エースの1点をGK曽ケ端や、代表帰りのセンターバックコンビが再三の好守で完封。クラブ記録の5試合連続(97、04年)を更新するホーム6試合連続無失点で応えた。「完封数はいつも意識している。ゼロに抑えられたことは良かった」と昌子。攻守がかみ合い、連覇へ前進した。(内田 知宏)

【鹿島】金崎夢生、2年連続2ケタ得点 ゴールを決めると公式戦26戦連続不敗 

◆金崎弾“神話”継続26戦不敗 鹿島4連勝へ「全員で頑張る」(スポニチ)


明治安田生命J1リーグ・第25節   鹿島1―0大宮 ( 2017年9月9日    カシマ )



 鹿島はエースの不敗神話弾で連覇へ前進した。くしくも自身の背番号と同じ前半の33分、FW金崎はFW金森の左からの折り返しを「いいボールが来たので合わせるだけだった」と右足でボレーシュート。決めた試合は26戦不敗とした。

 これで昨季に並ぶ自己最多のリーグ10得点だが「個人的には別にどうでもいい。チームとして(押し込まれた)後半も、もっといい内容でできるように」と口にし「(次節の新潟戦も)厳しい戦いだと思うけど、しっかり全員で頑張りたい」と4連勝を見据えた。

金崎弾“神話”継続26戦不敗 鹿島4連勝へ「全員で頑張る」

◆鹿島金崎V弾で3連勝 大宮は連敗/鹿-宮25節(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島1-0大宮>◇第25節◇9日◇カシマ

 鹿島アントラーズがFW金崎の決勝ゴールで1-0と大宮アルディージャに勝ち、リーグ3連勝で勝ち点を55に伸ばした。

 0-0の前半33分、金崎から左サイドでボールを受けた今季福岡から移籍後リーグ2試合目の先発となったFW金森がクロス。ゴール前に走り込んだ金崎が右足で冷静に蹴り込んだ。同36分には金崎がドリブルでゴール前に持ち込みミドルシュート。後半2分には約45メートルのロングシュートを放ったが、相手GKがわずかに触って防いだ。

 大宮も試合序盤はボールキープ率で上回って主導権を握ったが、前半12分の好機を生かせなかった。DF奥井の右クロスをFW江坂が頭で合わせたが、相手GK曽ケ端の好セーブに阻まれた。同41分にはFWマルセロ・トスカーノ、後半17分にも途中出場のFW大前が右足でミドルシュートを放ったが、いずれも枠をとらえられなかった。連敗を喫し、J2降格圏脱出はならなかった。


鹿島金崎V弾で3連勝 大宮は連敗/鹿-宮25節

◆金崎が“鬱憤”晴らす今季10点目!!首位鹿島が大宮に貫禄勝ちで3連勝(ゲキサカ)




[9.9 J1第25節 鹿島1-0大宮 カシマ]

 首位鹿島アントラーズがホームで16位大宮アルディージャに1-0で勝利した。鹿島は無失点での3連勝を達成し、2位以下にプレッシャーをかける勝ち点3を獲得。敗れた大宮は2試合ぶりの黒星で3戦未勝利(1分2敗)となった。

 鹿島は前節・C大阪戦(1-0)から先発4人を入れ替え。DF伊東幸敏が5試合ぶり、MFレオ・シルバとMF遠藤康が3試合ぶり、FW金森健志が13試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。対する大宮は前節・広島戦(1-1)からの変更は1人。DF河本裕之に代わり、DF山越康平が2試合ぶりに先発復帰した。

 序盤から鹿島が優位にゲームを進める中、前半12分に大宮がビッグチャンスを得る。DF山本脩斗が食いついてできた右サイドのスペースにDF奥井諒がボールを流し込むと、受けたMFマテウスはDF昌子源のカバーリングによってドリブル突破を阻まれるも、こぼれ球に走り込んだ奥井が間髪をいれずに右足で鋭いクロス。DF伊東幸敏とDF植田直通の間にうまくポジションを取ったFW江坂任がフリーでヘディングシュートを放つが、GK曽ヶ端準に足で防がれた。

 一瞬ヒヤリとした鹿島は前半33分、相手のゴールキックをカットし、縦に速い攻撃を繰り出す。中央をドリブルで持ち運んだFW金崎夢生は左に開いた金森に預け、足を止めずにPA内へ進入。金森が2人にマークされながらも左足で折り返し、フリーで待ち受けていた金崎が右足でゴール左隅を射抜いた。金崎は日本代表落選の鬱憤を晴らす2試合ぶりの一撃で、キャリアハイに並ぶ今季10得点目を記録。大宮は耐え切れずにビハインドで前半を折り返した。

 後半に入っても鹿島のペースは変わらない。後半9分には金崎が左サイドのハーフウェーライン付近でボールを受け、意表を突いたロングシュート。前に出ていたGK加藤順大は下がりながら右手でなんとか触り、追加点を許さず。反撃に出る大宮は同40分、MF茨田陽生が奥井とのパス交換からPA手前中央で左足を強振。しかし、GK曽ヶ端のビッグセーブに遭い、そのまま鹿島が1-0で逃げ切った。

金崎が“鬱憤”晴らす今季10点目!!首位鹿島が大宮に貫禄勝ちで3連勝

◆鹿島・大岩剛監督、1点差勝利も攻撃に不満「アイデアを出せなかった」(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第25節、鹿島アントラーズ対大宮アルディージャは1-0で鹿島の勝利。試合後、鹿島の大岩剛監督が記者会見に臨んだ。

明治安田生命J1リーグ第25節が9月9日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと大宮アルディージャが対戦した。試合は1-0で鹿島の勝利。試合後、鹿島の大岩剛監督が記者会見に臨んだ。

試合は両チームに流れが行ったり来たりの展開。鹿島は33分に幸先良く先制点を奪うも、後半は守備に回る時間帯が増えていった。終盤に大宮が繰り出した再三のロングスローにも耐え抜き、1点を守りきって勝ち点3を手にした。

大岩監督は「非常に難しいゲーム。相手が大宮さんということで非常にやりにくかったんですけど、選手たちが攻守においてコンパクトに連携してやってくれた90分だったんじゃないかと思います」と振り返る。

ペースを握れたときにはボールがうまく回っていた鹿島。「選手が積極的に相手のウイークポイントを突いてやってくれた」と賞賛する反面、「ただ最後のところでアイデアをなかなか出せなかった。ハーフタイムにも言ったんですけど、奪ってからのファーストプレーで意思の疎通がなかなかできず、奪い返されてしまう場面が非常に多かった」と攻撃面には不満を表した。

しかし、大宮の猛攻をしのぎきった守備に関しては「相手に持たれる時間も後半はありましたけど、しっかり自分たちが連動して、後ろでコンパクトにする守備は、評価していいんじゃないかと感じています」と満足げに語った。


鹿島・大岩剛監督、1点差勝利も攻撃に不満「アイデアを出せなかった」

◆【動画】鹿島アントラーズが3連勝で独走態勢築く…大宮は3試合未勝利に/J1リーグ第25節(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第25節で鹿島アントラーズと大宮アルディージャが対戦。試合は1-0で鹿島が勝利した。

■J1第25節 鹿島 1-0 大宮

鹿島:金崎夢生(33分)
大宮:なし

明治安田生命J1リーグ第25節が9日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと大宮アルディージャが対戦した。試合は1-0で鹿島が完封勝利を収めた。

勝ち点52で現在首位に立つ鹿島は、現在2連勝中。直近5試合でも4勝1敗と着実に白星を積み重ねている。前節は、終盤のレアンドロの決勝ゴールでC大阪との上位対決を制した。

今節は2位横浜F・マリノスと3位川崎フロンターレの神奈川ダービーが開催されることから、鹿島にとっては2位以下との差を開くチャンスだ。JリーグYBCルヴァンカップで敗退した悔しさをリーグ戦にぶつけていきたい。

この試合では、前節決勝ゴールを挙げたレアンドロが出場停止。代わって金森がスタメンに入った。日本代表としてロシア・ワールドカップアジア最終予選に2試合出場した昌子源と、招集された植田直通が先発入りを果たした。

対する大宮は直近5試合で1勝と光明を見出せないでいる。前節は17位サンフレッチェ広島との下位直接対決で先制されながらも、キャプテン・菊地光将のヘッドでドローに持ち込んだ。残留圏の15位ヴァンフォーレ甲府との勝ち点差はわずか1。

今節は王者・鹿島が相手だけに厳しい戦いが予想されるが、したたかな戦いを演じて勝ち点をもぎ取りたいところ。前節からスタメンが変わったのは1名のみ。山越康平がスタメン入りした。

試合はアウェイの大宮が開始から前への意識を見せる。右サイドのマテウスが果敢にドリブル突破を図るが、中央で昌子と植田が突破を許さない。大宮は12分、右サイドバックの奥井諒がクロスを供給すると、江坂任がPA内でヘディングシュートを放つが、これはGK曽ヶ端準に阻まれてしまう。

その後はホームの鹿島が圧倒的に攻め込む展開となる。18分に遠藤康のCKのこぼれ球を金崎が反応。シュートするもGKにセーブされてしまう。鹿島は、サイド攻撃からチャンスを演出。CKからも前線に上がった植田がシュートを放つなど、対人の強さも見せていく。

すると33分、左サイドでボールを持った金森がグラウンダーのクロスを入れると、金崎がダイレクトで合わせて鹿島が待望の先制ゴールを奪取する。大宮はマテウスが孤軍奮闘を見せるが、鹿島の屈強な守備陣を突破することはできず。前半は鹿島の1点リードで折り返した。


後半早々、大宮のマルセロ・トスカーノが負傷してしまい、大前元紀との交代を余儀なくされる。その大前が62分に決定機を迎える。清水慎太郎のクロスのこぼれ球を、シュートしたが、枠を外してしまう。

さらに71分、大前のCKのこぼれ球を繋いで、受けた奥井が右サイドからクロス。しかし、これもクリアされてしまう。鹿島はカウンターで応戦。途中出場の安部裕葵がドリブルで突破すると、最後はクロスを供給。同じく途中出場の鈴木優磨がヘッドするも、右に外れてしまう。

結局、最後まで大宮の攻撃をシャットアウトした鹿島が1-0で完封勝利。3連勝で勝ち点を55に伸ばした。一方の大宮はこれで3試合未勝利となった。


【動画】鹿島アントラーズが3連勝で独走態勢築く…大宮は3試合未勝利に/J1リーグ第25節

◆2017明治安田生命J1リーグ 第25節(オフィシャル)


明治安田J1 第25節

金崎の今季10点目が決勝弾!鹿島が大宮を完封で撃破、リーグ戦3連勝!

鹿島が聖地で再スタートを切った。ルヴァンカップ敗退から1週間、J1再開を告げる第25節で大宮アルディージャを迎え撃つと、33分に金崎が決めた1点を守り切って1-0と完封勝利。J1では3連勝で、勝ち点を55に伸ばして首位の座をガッチリとキープした。

1週間前、カシマスタジアムは沈黙に包まれた。ルヴァンカップ準々決勝第2戦、3-2。大逆転で収めた意地の勝利はしかし、大会からの敗退を意味するものだった。2試合で喫した5失点を挽回するためには、あと2つのゴールが必要だった。国内三冠への道を早くも絶たれ、土居は「それぞれに悔しさがあると思う。それを今後にぶつけないといけない。練習や試合で、自分のプレーにぶつけないといけない」と、逆襲への決意を語った。山本も「個の悔しさをぶつけたい」と静かに奮起を期している。不甲斐なさと悔しさから目を逸らすことなく、選手たちは残り2つのタイトルへと照準を合わせた。

9月5日、チームは練習を再開した。仙台との2試合で復帰を果たしたクォン スンテや永木、安部も精力的に汗を流し、自身の状態をより高めるべくトレーニングに打ち込んでいく。紅白戦を実施した7日には、日本代表に招集されていた昌子と植田も鹿嶋に帰ってきた。充実の時を過ごした背番号3と、「出場できなかった悔しさをぶつける」と、進化への決意を胸に宿した背番号5。負傷離脱者の復活に加えて、不動のセンターバックコンビが合流したことで、競争意識はさらに高い水準へと引き上げられた。切磋琢磨の日々が終わることはない。

試合前日のトレーニングを終え、大岩監督は「攻撃もそうだが、守備のアグレッシブさも全体で共有しなければいけない。リーグ戦が再開するタイミングで、いろいろな感情があると思う。それを試合にぶつけるという気持ちで臨めればいい」と語った。タイトルを失った悔しさを燃料とし、再び勝利の道のりを突き進まなければならない。

再出発の90分へ、大岩監督は1週間前から先発メンバー3名を入れ替えた。昌子と植田のセンターバックコンビを復帰させ、右サイドバックには伊東を指名。そして前線の一角には金森を抜擢。今季のJ1で2試合目の先発入りとなった背番号14へ、指揮官は「周囲のサポートを受けながら、良いところを思い切って出してもらいたい」と期待を託している。その他、左サイドバックは山本、ボランチには三竿健斗とレオ シルバが並び、2列目は土居と遠藤、前線は金森とともに金崎が務める。そしてベンチには、GKのクォン スンテとブエノ、永木、中村、小笠原、安部、鈴木という面々が座る。

J1再開を迎えるカシマスタジアムは、心地良い青空に恵まれた。ともに戦い続けるサポーターが続々と聖地へ足を運び、ボルテージを高めていく。1週間前、失意の選手たちを大きなコールと悲痛にも似た叫びとともに出迎えた背番号12が、スタンドを埋め尽くしていった。アントラーズレッドの情熱が、常緑のピッチへと降り注がれる。ウォーミングアップへ向かう選手たちは、勝利への決意とともにサポーターの愛情を全身で受け止めた。そして、身体に熱を送り込んでいった。

前々節の仙台戦でJ1通算200試合出場を果たした山本、100試合出場達成の中村が表彰された後、両チームの主将がフェアプレーの誓いを述べた。キャプテンマークを巻いた遠藤は「誰もが愛することのできるJリーグを」と、リスペクトの精神を聖地に響かせた。そして18時35分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。



立ち上がり、鹿島は大宮にボールポゼッションを許して押し込まれてしまう。なかなか起点を作ることができず、両サイドを広く使ったアウェイチームの攻撃を受けて自陣でのプレータイムが長くなった。それでも選手たちはしっかりと応戦。代表帰りのセンターバックコンビ、昌子が安定感抜群のカバーリングでピンチの芽を摘めば、植田も対人の強さを見せ付けてボールを奪っていく。10分を経過し、鹿島は少しずつペースを掴んでいった。





ただ、12分に大ピンチを迎えてしまった。左サイドからクロスを上げられると、フリーでヘディングシュートを許す。至近距離から枠を捉えられたが、軌道を見極めた曽ケ端が足で阻んでみせた。百戦錬磨の守護神が起死回生のビッグセーブを見せ、鹿島を救った。



背番号21のシュートストップで勇気を得た鹿島は15分、カウンターから土居がペナルティーエリア手前まで持ち込み、右足を一閃。グラウンダーのシュートは相手GKに阻まれたが、ゴールへの意欲を示してみせた。「試合の入りが不安定になることもあるけど、良い入りができなかった時、いかに修正するかが重要」と語っていた背番号8が、チームを上昇気流に乗せる積極的なプレーを示してみせた。



20分以降、鹿島は敵陣でのパス交換からゴールを狙い続けた。時にカウンターを受けても、センターバックコンビが鉄壁の対人守備でチャンスを作らせない。ボールを奪うと、両サイドを広く使った攻撃で大宮陣内へと押し込んでいく。先発に抜擢された金森が積極的にスペースを突き、果敢な突破で推進力となった。伊東と山本の両翼もオーバーラップを繰り返し、幾度となくクロスを繰り出して突破口を見出していた。







そして33分、待望の先制ゴールはエースの右足によってもたらされた。ドリブルでペナルティーエリア左手前まで持ち込むと、左前方を走っていた金森へ預ける。背番号14は迷わず縦へ突破。フェイントを交えて相手のマークを外し、グラウンダーで折り返す。待っていたのは金崎だった。2トップのパス交換が成功し、背番号33は右足で丁寧にインパクト。ダイレクトで放たれたシュートがゴール左隅へ決まり、鹿島が均衡を破った。金崎は今季のJ1で10得点目。早くも昨季の自己記録に並んだ。







勢いに乗る鹿島は36分にも、金崎が強烈なミドルシュートで大宮ゴールを脅かす。追加点は奪えなかったが、1-0とリードを保ったままハーフタイムを迎えた。







1点リードを得て、残り45分が始まった。大岩監督は遠藤に代えて安部をピッチへ送り出し、躍動を続ける若き才能に次なるゴールへの期待と信頼を託した。鹿島は48分、右サイドから鮮やかなパス交換でペナルティーエリア手前へ進出し、最後は金森が左足を一閃。「自分にしかない良さを出したい」と語っていた背番号14のチャレンジは、わずかに枠の右へ逸れた。続いてのチャンスは55分、ハーフウェーラインを少し越えた左サイドでボールを持った金崎が、意表を突いたロングシュート。決まっていればクラブ史に残るスーパーゴールだったが、惜しくも相手GKに弾き出されてしまった。









2つ目のゴールは奪えなくとも、順調に時計の針を進めていた鹿島。しかし、60分以降は大宮に押し込まれる時間が続いた。選手交代とシステム変更で突破口を見出そうと腐心したアウェイチームにボールポゼッションを許し、前線で起点を作れずにセカンドボールを拾われ続けてしまった。















ただ、鹿島の集中力が切れることはなかった。曽ケ端が盤石の安定感でゴールマウスに立ちはだかり、健斗はバイタルエリアで身体を張ってボール奪取を繰り返す。昌子は抜群の対人能力でカバーリングを繰り返し、植田は空中戦で圧倒的な存在感を示した。85分には強烈なミドルシュートで枠を捉えられたが、守護神がビッグセーブ。終盤はロングスローを繰り出した大宮とペナルティーエリア内での競り合いを繰り返すこととなったが、最後の一線はしっかりと守り切ってみせた。



「レオが『残り10節、全てを決勝戦のつもりで戦わないといけない』と話してくれた」と、昌子が試合前のやり取りを明かした。その一歩目は、聖地でのウノゼロ。鹿島が完封勝利を収め、首位の座をガッチリと守ってみせた。勝ち点は55となり、2位以下との差は6ポイントに開いている。次なる戦いは1週間後、9月16日のJ1第26節だ。新潟とのアウェイゲームを制し、連勝街道を突き進まなければならない。一戦必勝で臨むシーズン終盤、鹿島の歩みが止まることはない。









【この試合のトピックス】
・今季のJ1での大宮戦は2戦2勝。ホームでの勝利は2013年以来だった。
・金崎が今季のJ1で10得点目を記録。昨季に記録した自己ベストに並んだ。
・今季のJ1で4度目となる3連勝を記録した。
・伊東が8月5日に行われた第20節の仙台戦以来、J1で5試合ぶりの先発復帰を果たした。
・金森が今季のJ1で2試合目となる先発出場を果たした。前回は5月19日の第12節川崎F戦だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・後半も前からの連動した守備を続け、リスクマネジメントを忘れないこと。
・セットプレーの攻撃の時、慌てないで入っていくタイミングを見極め、中でボールを呼び込もう。
・ボールを奪ったあとのファーストプレーで、シンプルにボールを動かしていくこと。


大宮アルディージャ:伊藤 彰
・ボールを動かしながら前へのパワーを掛けよう。
・前線でサポートを早くしよう。
・ここからが勝負だ。最後まで全員で戦おう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に難しいゲームだった。相手が大宮ということで、やりにくかった。選手たちが攻守において、コンパクトに連動してプレーしてくれた90分だった。

Q. 相手のプレッシャーを受けずにボールを回せたと思うが、どう感じているか?
A. 試合前から、自分たちが狙うところを意識させた。選手たちは、そこを突いていこうという意識が非常に高かった。最後のところでアイデアをなかなか出すことができなかったが、そこは次に生かしたい。選手たちが積極的にウィークポイントを突いてくれた結果だった。

Q. 後半、守備と攻撃の選手に意識の違いが感じられたが、修正を考えているか?
A. ハーフタイムにも言ったが、意識の違いというよりも、ボールを奪った後のファーストプレーで意思の疎通が合わなかった。ボールを奪ったのに奪い返されてしまう場面が非常に多かった。そういったところをしっかり合わせていきたい。後半は相手にボールを持たれる時間もあったが、しっかり連動してコンパクトにする守備ができていたことは評価していいと思う。


大宮アルディージャ:伊藤 彰
カシマまでファン・サポーターが来てくれたが勝ち点3が取れず、非常に申し訳なく思う。前半はパワーを持って試合に入ることができたが、15分から30分にかけては少し相手にペースを握られてしまい、押し返せずに失点してしまった。反省が必要。後半はオーガナイズを変え、しっかりした守備から攻撃に移ることを目指した。交代カードを使いながらゴールを目指したが、詰めが甘かった。厳しい状況だが、選手には下を向かず1つ1つ戦っていくことを伝えた。次に向けてしっかりやっていきたい。


選手コメント

[試合後]

【金崎 夢生】
勝つという気持ちでプレーしていた。良いボールが来たので、合わせるだけだった。チームとして、後半ももっと良い内容でできるようにしたい。次も厳しい戦いになると思うけど、チーム全員で戦いたい。

【曽ケ端 準】
大きなピンチは、最初のヘディングシュートくらいだった。他の場面では、ドリブルで仕掛けられてもみんなが最後までついていって、カバーできていた。前線からうまく守備をすることができていた。だからこそ、後半は相手がシステムを変えてきた中でもうまく対応できていた。

【山本 脩斗】
難しい試合になったけど、最後まで集中力を切らさずにやれた。このような展開になった中、集中してプレーできたことが良かった。1試合ずつ、3ポイントを重ねていけるように準備をしていきたい。

【土居 聖真】
全員の意識が引き締まっているのを感じたし、久々にアントラーズらしい戦い方と勝ち方ができたと思う。全員で守って全員で戦って、よく戦えたと思う。

【金森 健志】
得点に絡んだプレー以外のところで、質を高めていかないといけない。ハードワークや最後まで走り切るという部分を、もっともっとやらないといけない。もっとドリブルで仕掛ける場面を増やしたかった。物足りなく思っている。

【植田 直通】
個人的には納得していない部分が多い。思っていたよりは動けたけど、しっかりと練習をしてコンディションを上げていきたい。完封は全員で戦って守った結果。これを続けていきたい。

【昌子 源】
しんどい試合だった。特に最後のロングスローの守備はキツかった。レオが「残り10節、全てが決勝戦だ」と言ってくれて、その思いを示すことができた試合だったと思う。次も決勝のつもりで、立ち上がりから全力で戦う。


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