[5.25 J1第16節 札幌 0-3 鹿島 札幌ド]
J1リーグは25日、第16節を各地で行い、鹿島アントラーズが北海道コンサドーレ札幌を2-0で破った。トップ下で先発のMF名古新太郎が2ゴールの大活躍を見せ、3連勝を達成。26日に浦和戦を控える首位のFC町田ゼルビアに勝ち点で並び、優勝争いに割って入った。
鹿島は22日のルヴァン杯3回戦で町田に敗れ、早くもタイトル獲得の可能性が一つ消滅。リバウンドメンタリティーが試される中2日の連戦となった。前節・広島戦(○3-1)からは先発の入れ替えをせず、主力中心の起用。一方の札幌はDF高尾瑠とMF田中宏武が今季2度目の先発起用となった。
試合は激しい局面の攻防が繰り広げられ、中盤の球際を制したほうが攻撃を進められるという展開。序盤は一方的に鹿島が攻め立てるも、シュートの精度を欠いて得点を挙げられず、一方の札幌もMFスパチョークのロングシュートが惜しくも枠を外れるなど、0-0のまま時間が過ぎた。
そうして迎えた前半40分、鹿島が先に試合を動かした。FW鈴木優磨からの戻しのパスを受けたFW師岡柊生がペナルティエリア内に浮き球のパスを送ると、名古が乱れた札幌最終ラインのギャップを突き、左足シュート。これはGK菅野孝憲に阻まれたが、跳ね返りを再び名古が左足で突き刺した。
さらに鹿島は後半10分、DF関川郁万のロングフィードが敵陣に流れ、そこに鈴木がプレッシャーをかけると、菅野のクリアボールを名古がカット。ゴール約35mの距離からうまくカーブをかけたロングシュートを無人のゴールに突き刺し、今季4ゴール目となる2点目を挙げた。
札幌は後半17分、4枚替えでルーキーのMF原康介(←名古屋高)、MF田中克幸(←明治大)を起用し、反撃を試みるが、鹿島は負傷明けで今季J1リーグ戦初出場のMF柴崎岳らを投入し、優位に攻撃を展開。すると同43分、MF樋口雄太の右CKを途中出場のFWチャヴリッチがニアで合わせてねじ込み、今季6点目でダメ押しとした。
そのまま試合はタイムアップ。上位の鹿島が降格圏の17位の札幌に完勝し、暫定2位に浮上した。試合後、フラッシュインタビューに応じた名古は自身キャリア初の2ゴールにも「素直に嬉しいけどチームとして勝利できたことが一番」と謙虚に振り返りつつ、「自分が得点のところで絡んで、チームが勝てればそれが一番。まずはチームの勝利のために自分ができることをしたい」と抱負を語った。
◆「チームが勝てればそれが一番」名古新太郎が鮮やか2発!! 鹿島が降格圏札幌に3発完勝、3連勝で本格V争いへ(ゲキサカ)