日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年10月27日月曜日

◆神戸マルキV弾6戦ぶり白星/神-大30節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20141026-1387303.html



<J1:神戸2-1大宮>◇第30節◇26日◇ノエスタ

 神戸が本拠で大宮を下し、6試合ぶり白星を挙げた。

 最初に試合を動かしたのは大宮。前半20分、大宮のMFカルリーニョス(31)がペナルティーエリア手前でミドルシュートを放ち、今季初得点となる先制点を挙げた。

 その8分後、神戸はペナルティーエリアすぐ外でFWマルキーニョス(38)がファウルを受け、FKを獲得。MFチョン・ウヨン(24)が直接狙ったFKはゴール左上に吸い込まれた。今季3得点目を挙げ、1-1の同点で折り返した。

 後半は開始から神戸ペース。すると同7分、神戸の日本代表MF森岡亮太(23)がMF小川慶治朗(22)へ完璧なスルーパス。小川はゴール前のマルキーニョスへパスを出し、マルキーニョスがシュート。1度は相手GKに弾かれてしまうが、こぼれ球を押し込み勝ち越した。

 マルキーニョスは今季14得点目でJ1通算149ゴール目。J1通算ゴールランキング1位である中山雅史の記録157まであと8に迫った。

 大宮は後半23分、FWムルジャ(30)のミドルシュートなどで反撃を図ったが1点が遠かった。

◆内田、守備で貢献も ディマッテオ新監督初黒星(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/10/27/kiji/K20141027009175680.html

ブンデスリーガ第9節 シャルケ0―1レバークーゼン (10月25日)

 シャルケDF内田は右サイドバックでフル出場も、相手のFK1発に沈んでディマッテオ監督就任後、3戦目で初黒星を喫した。

 「両チームともコンパクトで難しかった。こういう試合はセットプレーでやられる」。11月に日本代表への復帰も濃厚となった内田は新指揮官の方針で攻撃参加は自重。守備の意識を高く持ったプレーで再三相手の猛攻をかわして拍手を受ける場面もあったが、勝ち点3には結びつかなかった。

◆興梠「成長見せたい」古巣鹿島黙らせる(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141026-1387360.html

 首位浦和は今日26日、アウェーで4位鹿島と対戦する。元鹿島のFW興梠慎三(28)が古巣相手の2戦連発で引導を渡し、かつてのファンを黙らせる覚悟だ。

 興梠が力強く、古巣からの勝利を誓った。昨季、鹿島から浦和へ加入。2年連続でホームの鹿島戦で得点しているが、アウェーでは無得点。「去年のカシマの試合は何もできなかった。自分が点を取って勝つのが理想」と淡々と話すが「浦和が勝って、(鹿島を)優勝争いから脱落させたい」と言い切った。

 現在の鹿島の主力は、興梠が在籍した当時は控えの選手が多かった。「みんながどれくらい成長したのかを試合で体感できると思うし、自分が成長したところも見せたい」と笑った。若い世代にはめきめきと力をつけ、日本代表にまで名を連ねる選手もいる。アギーレジャパンにリストアップされている浦和のエースが燃えないわけがない。

 Jリーグ初年度から戦う名門同士。鹿島→浦和の移籍は過去に、DF室井市衛やMF阿部敏之の例があるが、両者とも出身がさいたま市。地元に戻った印象の2人とは違い、興梠の移籍はファン心理を刺激する。「ブーイングはいや」と言うが、鹿島への貢献度が大きかっただけにサポーターからの憎悪は増しそうだ。

 クラブスタッフも準備を進めた。練習場の芝は普段ゴールラインに平行して刈るが、24日にカシマスタジアムと同じく斜めに刈った。MF柏木はいの一番に気づき、スタッフに「カシマ用?」と聞いたほど。ペトロビッチ監督は「自分のリクエストではない。すべてのスタッフがチームのために汗をかいてくれている」とねぎらった。泣いても笑っても残り5試合。ライバルに勝って、優勝へ加速したい。【高橋悟史】

◆鹿島小笠原、ジーコ魂で首位浦和迎え撃つ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141026-1387361.html



 「日本のクラシコ」を制して優勝戦線に踏みとどまる。4位鹿島が今日26日、本拠カシマに首位浦和を迎え撃つ。残り5試合、勝ち点7差で追うライバルとの直接対決。勝てば混戦、負ければV争い脱落の大一番を前に、主将MF小笠原満男(35)が原点回帰の「献身」をチームに訴えた。

 誰も諦めていない。浦和とは残り5戦で勝ち点7差だが、鹿島にすれば「射程圏内」だ。前人未到の3連覇が始まった07年、同じく5試合を残した時点で当時首位の浦和と10差あった。小笠原は「そんな昔のこと忘れたよ」と笑いながら「前例とか関係ない。俺らは残り5試合をすべて勝つだけ」と口元を引き締めた。

 前日24日、16冠王者の原点を再確認した。戦術練習の約1時間を上回る、1時間40分をミーティングに充てて「自分が今、一番大事だと思っていることを伝えた。内容は外に言うことじゃない」。小笠原はそう多くを語らなかったが、現在3戦勝ちなしの嫌な流れを大一番で変えるべく、鹿島の根幹にあるジーコ・スピリット「献身、誠実、尊重」を思い出させたという。

 魂を胸に、07年の大逆転Vを知らない世代が新たな歴史をつくる。日本代表MF柴崎は7月27日の前回対戦(1-1)で同点弾を決めた。当時、浦和が狙ったJ1新記録の8試合連続完封を阻止。今回はJ1新のシーズン16完封がかかっているが、再び止めにいく。

 アギーレジャパン入りしたDF昌子源(21)(10月招集辞退)は元鹿島のFW興梠を止める。入団した11年に紅白戦で対戦し「手も足も出なかった。これがプロか」と驚かされたが、日々のマッチアップを素養に代表まで成長。前回は1点を許したが「最も大事な試合で(興梠)慎三さんを抑えればいい」と、視察するアギーレ監督の前で封じ込める。

 「日本のクラシコ」は鹿島の通算26勝8分け13敗。02年まで20勝4敗と圧倒したが、近年巻き返され、現在8戦勝ちなしだ。1週間前には、チーム最多10得点のFWダビが全治8カ月の大けがで離脱した。逆風は強まるが、MF土居は「全員でカバーしながら戦えばいい」と疑いなく言った。背水の鹿島が「献身」をよりどころにし、赤の宿敵との死闘に臨む。【木下淳】

 ◆クラシコ スペイン語で「古典の」「伝統的な」という意味。「伝統の一戦」を意味し、スペインリーグのRマドリードとバルセロナの2強対決を指す。敵対した両都市の歴史的な背景も加味され「スペインダービー」とも呼ばれる。今季の初戦は、日本時間26日未明に行われている。

 ◆07年鹿島の大逆転V 残り5試合で首位浦和と勝ち点10差の3位だったが、5戦全勝でJ史上最大の逆転優勝を遂げた。浦和は最終節で最下位・横浜FCに敗れるなど3分け2敗と失速。最終戦まで1度も首位に立たなかった鹿島が6季ぶり5度目のリーグ制覇を達成した。浦和とは11月24日に埼玉で直接対決。鹿島が2人の退場者を出しながら1-0で勝ち、勢いに乗った。02年ナビスコ杯以来のタイトルで節目の10冠に到達。開幕時のA代表ゼロなど今季と共通点も多い。

◆浦和興梠が右足負傷交代「めっちゃ痛い」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20141027-1387763.html

<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 浦和FW興梠慎三(28)が、後半41分に負傷交代した。鹿島DFと交錯すると右足を痛めてMF鈴木と交代。試合後は右足首の上からふくらはぎにかけて、テーピングをぐるぐる巻きにしてバスに乗り込んだ。「めっちゃ痛い。すねなのか、ふくらはぎなのか分からない」と顔をしかめ、足引きずった。

 浦和は鹿島と引き分け、勝ち点1を上積み。優勝へ半歩前進した。

◆アギーレ監督 新戦力「呼ぶ」 鹿島―浦和戦視察で収穫強調(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/10/27/kiji/K20141027009177610.html



 鹿島―浦和戦を視察した日本代表のアギーレ監督が、11月の親善試合(ホンジュラス、オーストラリア)で新メンバーを招集することを示唆した。

 「新たに呼ぶ選手は何人かいる」と話し「私の興味を引いた選手はいた」と視察した一戦での収穫を強調。この日は海外組の招集レターを送付しており、代表メンバー発表は11月上旬になる見込みだ。

◆アギーレ監督「興味深い」興梠らチェック(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20141027-1387764.html

 日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が26日、鹿島-浦和戦(カシマ)を視察した。試合開始30分前に到着し「コンニチハ」と笑顔。首位浦和と4位鹿島が1-1で引き分けた試合を見て「非常に興味深い試合だった。浦和は勝てば優勝を確実にしていたのでしょうが」と話した。

 11月のホンジュラス戦(14日)とオーストラリア戦(18日)のメンバーにリストアップしたFW興梠や、鹿島MF柴崎らをチェックしたとみられ、試合後は「私の興味を引いた選手が何人かいた」と満足そうな表情で明かしていた。

◆鹿島、逆転V遠のくドロー…浦和が李の同点弾で追いつく(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?150292-150292-fl



[10.26 J1第30節 鹿島1-1浦和 カシマ]

 首位の浦和レッズはアウェーで4位鹿島アントラーズと対戦し、1-1で引き分けた。鹿島は前半39分にMFカイオのゴールで先制したが、浦和も後半18分に途中出場のFW李忠成が同点ゴール。敵地で最低限の勝ち点1を獲得した浦和は首位を守り、鹿島との勝ち点差7を保った。

 FWダヴィが長期離脱中の鹿島は前節の神戸戦(0-0)から先発一人を変更。MF豊川雄太に代わってカイオが左MFで2試合ぶりに先発した。

 浦和は前節の甲府戦(0-0)から先発4人を変更し、出場停止明けのMF宇賀神友弥が2試合ぶりに先発。MF関根貴大は5試合ぶり、MF青木拓矢は15試合ぶりの先発で、MFマルシオ・リシャルデスは今季初先発となった。

 浦和は前半4分、左後方からマルシオがゴール前にクロスボールを入れると、PA内でFW興梠慎三がDF山本脩斗に倒され、PKを獲得。キッカーを務めたマルシオが正面を狙うと、GK曽ヶ端準は右に飛んだものの、残り足に当ててゴールを死守した。

 絶好の先制機を逃した浦和は前半13分、DF森脇良太のパスから右サイドを駆け上がった関根がマイナスに折り返したが、マルシオのシュートはゴール左へ。なかなかチャンスを生かせずにいると、徐々に流れは鹿島に傾いた。

 鹿島は前半33分、MF柴崎岳から縦パスを受けたMF土居聖真が右足でミドルシュートを狙うが、GK西川周作の好守に阻まれる。同35分にはMF小笠原満男のスルーパスにFW赤崎秀平が抜け出し、GKもかわそうとしたが、西川がギリギリのところでボールに触れた。

 攻撃の圧力を強める鹿島は前半39分、左サイドでボールを受けたカイオがドリブルで中に切れ込み、右足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右隅にねじ込んだ。カイオの4試合ぶりとなる今季7得点目が先制点となり、前半は鹿島の1点リードで折り返した。

 1点を追う浦和は後半10分、関根に代えてMF関口訓充を投入。同14分にはマルシオに代わって李がピッチに入った。すると、この交代策がズバリ的中する。後半18分、関口が右サイドから中央に入れ、MF柏木陽介がヒールで落としたボールをMF阿部勇樹が右足でミドルシュート。GKが前に弾いたところに李が詰め、右足で押し込んだ。李の7試合ぶり今季6得点目で浦和が1-1の同点に追いついた。

 鹿島は直後の後半19分、赤崎に代えてMF本山雅志を投入。最前線はゼロトップ気味に土居と本山が並ぶ格好となった。同30分、カイオに代えて豊川、同35分にはMF遠藤康に代えてMFジョルジ・ワグネルを投入。交代枠を使い切り、勝ち越しゴールを目指した。

 後半40分には左CKの流れからジョルジ・ワグネルの左クロスに豊川が左足ボレーで合わせるが、GKの正面を突いた。逆転優勝のためには勝ち点3が欲しい鹿島。一方、引き分けでも最低限の結果となる浦和は後半41分、右すねを痛めた興梠に代えてMF鈴木啓太を投入し、逃げ切り体勢に入った。

 結局、後半アディショナルタイム5分でも互いに2点目は生まれず、1-1のドローで試合終了。勝ち点1を分け合い、両チームの勝ち点差は「7」のまま残り4試合となった。

(取材・文 西山紘平)

◆上位対決は両者譲らず…4位鹿島と首位浦和の一戦はドロー決着(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20141026/245046.html?view=more


激しくぶつかり合う浦和の柏木(左)と鹿島の昌子(右)[写真]=清原茂樹


 J1第30節が26日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦した。

 第29節を終えて勝ち点50で4位の鹿島と、同57で首位を走る浦和の一戦。勝ち点差7で迎えた上位対決で、ホームの鹿島は柴崎岳や昌子源、西大伍らが先発メンバーに名を連ねた。一方の浦和は、興梠慎三や柏木陽介、マルシオ・リシャルデスらが先発出場した。

 開始早々の5分、いきなり浦和が決定機を迎える。鹿島の山本脩斗がペナルティーエリア内で興梠慎三を倒し、PKの判定に。マルシオ・リシャルデスが狙ったが、正面へのキックはGK曽ヶ端準が足で弾き出し、均衡は破られなかった。

 浦和がボールをキープする時間が続く中、先制点を奪ったのは鹿島だった。38分、カイオが左サイドでボールを持つと、ドリブルでペナルティーエリア左角へさしかかり、右足を一閃。カーブがかかったループ気味のシュートがファーサイドのゴールネットを揺らした。ワンチャンスを活かした鹿島が先制し、1-0で前半を終えた。

 後半、1点を追う浦和は積極的な選手交代で打開を図る。55分に関口訓充、59分に李忠成を投入。すると4分後の63分、李がミドルシュートのこぼれ球を押し込み、浦和が同点に追いついた。

 終盤は互いに2点目を目指し、攻守が激しく入れ替わる展開となったが、試合は1-1のまま終了。勝ち点1を分け合う結果に終わり、浦和は勝ち点を58に、鹿島は同51とした。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1-1 浦和レッズ

【得点者】
1-0 39分 カイオ(鹿島アントラーズ)
1-1 63分 李忠成(浦和レッズ)

◆悔やむ曽ヶ端、PKストップも「勝ちにつながらないと…」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?150307-150307-fl



[10.26 J1第30節 鹿島1-1浦和 カシマ]

 PKストップも勝利には結びつかなかった。鹿島アントラーズは試合開始早々の前半6分にPKのピンチを迎えた。キッカーはMFマルシオ・リシャルデス。ゴールを守るのはGK曽ヶ端準。キッカーに向かって右方向に飛びながらも、正面に来たボールに残り足を何とか当て、ボールを弾き出した。

 絶体絶命のピンチをしのぎ、徐々に流れを引き寄せると、前半39分にはMFカイオのミドルシュートで先制点を奪った。しかし、後半18分、MF阿部勇樹のミドルシュートを曽ヶ端が前に弾き、こぼれ球をFW李忠成に押し込まれ、1-1の同点に追いつかれた。

「早い時間帯だったし、失点する、しないでは大きく違うけど、勝ちにつながらないと……」。試合後、PKストップの場面を聞かれた曽ヶ端の言葉は歯切れが悪い。「失点のところも、どうにかうまく弾けなかったかなというのがある」と、失点シーンも悔やまれた。

 勝ち点7差で追う首位・浦和との直接対決。勝てば残り4試合で勝ち点4差となり、逆転優勝の可能性が広がる大一番だったが、結果は引き分けで勝ち点差を詰められなかった。優勝が遠のく痛恨のドローとなったが、この1試合だけでなく、ここ数試合の結果を曽ヶ端は悔やむ。

「その前も引き分けているし、ホームで負けている。このタイミングで直接対決があると、そう見られるのはしょうがないけど、その前に数多くの試合をやってきたし、ここだけがポイントじゃない」

 5日のG大阪戦(2-3)、18日の柏戦(2-3)とホームで連敗。前節22日の神戸戦も0-0の引き分けだった。これで10月の4試合は2分2敗。直接対決の前に勝ち点差を詰めるチャンスはいくらでもあっただけに、この1試合だけが反省の対象となるわけではないのも確か。シーズン終盤の明らかな失速が、自分たちで優勝の可能性を遠ざけた。

(取材・文 西山紘平)

◆【鹿島】07年逆転V再現だ!残り4戦7差も本山「全部勝つ」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141027-OHT1T50007.html

 ◆J1第30節 鹿島1―1浦和(26日・カシマスタジアム)

 逆転優勝を狙う、鹿島が追い込まれた。勝てば首位・浦和との勝ち点差が4に縮まる一戦でドロー。MFカイオの先制点を守れず、2点目を奪えない。カイオは「悔しい」と唇をかみ、序盤のPKを止め、チームを勢いに乗せたGK曽ケ端も「(PKストップを)勝ちにつなげられなかった」と厳しい表情だった。

 浦和との勝ち点差が7のままで残り試合数は4に減った。07年、残り4試合で勝ち点8差を引っ繰り返した。トニーニョ・セレーゾ監督は「(白旗を揚げるのは)鹿島ではない」と語気を強め、MF本山は「何が起こるか分からない。全部勝っていく」と言った。Jリーグ最多の7度優勝を誇るクラブは、まだ誰も諦めていない。(内田 知宏)

◆鹿島監督「3位に入らなければクビ」(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2014/10/27/0007452674.shtml



 「J1、鹿島1-1浦和」(26日、カシマ)

 鹿島は浦和以上に手痛いドローとなった。首位との勝ち点差は残り4試合で7のまま。逆転優勝は難しくなった。

 会見ではセレーゾ監督から「3位に入らなければ恐らくクビになるでしょう」と際どい発言も飛び出したが、強化責任者の鈴木常務は「内容は評価している」と語り、監督交代には否定的だった。

◆鹿島、カイオ先制弾も逃げ切りならず 2年連続無冠危機(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/10/27/kiji/K20141027009175120.html

J1第30節 鹿島1―1浦和 (10月26日 カシマ)



 首位・浦和と引き分け、残り4試合で勝ち点7差。4試合勝ち星から見放された鹿島が、2年連続無冠の危機に立たされた。

 GK曽ケ端は「勝ちにつながらなかったので…」と唇をかんだが、前半早々にPKをストップ。チームに勢いを付けると、前半39分にはカイオが今季7得点目となる技ありのミドル弾で先制した。流れは良かっただけに追加点を奪えなかったことが響き、後半に追いつかれて勝ち点3を逃した。

 トニーニョ・セレーゾ監督は「白旗?それは鹿島が見せる姿ではない。まだシーズンは残っている」と強気な姿勢を見せたが、後半30分にはカイオが下腹部を痛めて交代。復帰まで約8カ月のFWダヴィに続いて戦線離脱する可能性が浮上し、次節2日の新潟戦はDF山本も累積警告で出場停止となる。厳しい現実ばかりが突き付けられている。

◆鹿島、3位浮上も勝ち点差縮まらず逆転優勝は厳しく…(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20141026/jle14102623070024-n1.html



 J1第30節(26日、鹿島1-1浦和、カシマ)鹿島は3位に浮上したが、浦和との勝ち点差は7のまま。セレーゾ監督は「まだシーズンは終わっていない」と言葉を絞り出したが、残り4戦での逆転優勝はきわめて厳しくなった。前半にGK曽ケ端がPKを止め、カイオが右足で絶妙なシュートを突き刺して先制。後半に追い付かれた後も好機をつくったが、勝ち越せずに4試合未勝利となった。

 痛い引き分けにも、曽ケ端は「前にもホームで負けている。この試合だけがポイントではない」と冷静に受け止めた。2007年の逆転優勝を知る本山は「何が起こるか分からない。勝っていくしかない」と努めて前向きだった。(共同)

鹿島・セレーゾ監督「うちの武器の一つはパスワークだが、物足りなかった。相手を恐れたのか、自分たちが消極的になったのかは分からない。勇気と根性を持ってやらないといけない」

◆鹿島昌子、浦和とドロー「たたかないと」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20141027-1387766.html

<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 鹿島の日本代表候補DF昌子源(21)が、勝ち切れなかった浦和戦を悔やんだ。勝ち点7差で追う首位との対決を取れず「逆転優勝のため、直接たたかないといけない相手だった」。しかし、1-0の後半18分に同点弾を許したことを守備の要として反省した。

 この試合は日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が視察。10月のジャマイカ戦とブラジル戦のメンバーに招集されながら辞退した昌子は「試合前に知ったけど、チームのことだけ考えていた。代表に行きたい気持ちはあるけど、チームの結果が伴わないと」と浮かない表情で話した。

◆鹿島土居「もったいない」首位浦和にドロー(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20141026-1387758.html



<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 4位鹿島が、勝ち点7差で追う首位浦和戦で痛い引き分けとなった。

 前半6分に献上したPKをGK曽ケ端が止めるなど諦めない姿勢を前面に出し、同39分に先制。右サイドのMF遠藤からの横パスを中央のMF土居聖真(22)がスルー。受けたMFカイオが、ボールに触ってすぐ右足でシュートを打った。これがDF2人の間を射抜く形で相手GK西川の死角となり、反応を遅らせた。ゴール右に決めた。

 しかし、後半18分に同点弾を献上。浦和MF阿部のシュートを曽ケ端がはじいたが、そこに詰めたFW李に決められた。終盤の猛攻も実らずドロー。相手を4本上回る14本のシュートを放ったが、ゴールが遠かった。土居は「勝たなければいけない試合だった。ゴール前で、もっと思い切って打てば良かった場面が悔やしいし、もったいない試合だった」と反省した。

◆【J1:第30節 鹿島 vs 浦和】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00180927.html

10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
鹿島 1 - 1 浦和 (19:04/カシマ/26,566人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、63' 李忠成(浦和)
☆クラブ対抗totoリーグ第4ターン投票受付中!
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●本山雅志選手(鹿島):
「チャンスはつくれていたけれど、もっとフィニッシュを打てれば良かった。前半はボールが収まらずガチャガチャしていた。後半はスペースができてきたのでボールの収まり所になろうと思っていた。引き分けてしまったが、なにが起こるかわからない。勝っていくしかない」

●遠藤康選手(鹿島):
「(Q:戦えていたと思うが?)
でも実際1点入れられているし、相手にもチャンスをつくられた。もっと球際を行かないといけなかった。今日は戦術も大事だったけれど対人でいかに勝てるかが大事だった。
(Q:セカンドボールももっと拾いたかった?)
DFが跳ね返したところで拾えていれば攻撃もできた。守備に関してはみんながんばった。こういう試合が何試合も続けば引き分けられるけど、今日は勝たないといけなかった」

●土居聖真選手(鹿島):
「守備の形は狙い通り。前半、少し守備に追われすぎた。ボールにあまり触れなかったけれど、我慢強く戦わないといけないと思っていた。それで1-0になったのは大きかった。勝たないといけない試合だったけれど、気持ちを込めて戦えたのをプラスに考えたい」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「(Q:PKを止めたことについては?)
勝ちに繋げられなくて…。失点の場面はもっと弾けなかったのかなというのはあります。
(Q:ポイントとなる試合を勝てなかったが?)
このタイミングで直接対決だから、そういう見られ方をされると思いますが、この試合だけがポイントというわけではない。その前の負けや引き分けがある」

●カイオ選手(鹿島):
「ソガさん(曽ヶ端準)がPKを止めてくれて、初めから元気だったけど、うれしくてもっと元気が出た。シュートは、いつも練習ではファーサイドにヤスさん(遠藤康)が入ってくるんだけれど、いなかったのでループみたいに少し柔らかいシュートを狙った。GKが少し前に出ているのも見えていた。最後まで諦めずに戦いたい。ACLもあるから。でも悔しい。チャンスがある限り一生懸命がんばる」

◇【J1:第30節 鹿島 vs 浦和】ペトロヴィッチ監督(浦和)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00180926.html

10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
鹿島 1 - 1 浦和 (19:04/カシマ/26,566人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、63' 李忠成(浦和)
☆クラブ対抗totoリーグ第4ターン投票受付中!
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●ペトロヴィッチ監督(浦和):

「1-1という両チームにとってすばらしい試合でした。非常にテンポの速い良いゲームだったと思います。ただ、試合全体を通しては我々のほうがベターな戦いができたと自負していますけど、決定的なチャンスがあったなかで決めきれなかったという試合だったと思います。鹿島に与えたチャンスというのは、おそらくあの1点くらいだったと思います。相手に少ないチャンスを決められて1-0でリードされる展開になってしまった。前半、立ち上がりのPK、その直後のマルシオ(・リシャルデス)選手の決定機、そういった得点機会に決まっていればまったく違う展開になったと思うし、2点取っていれば我々が勝利にかなり近づいたと思います。ただ、試合全体を通して選手が見せてくれたパフォーマンスに、私は満足しています。決して慌てることなく、バタバタすることなく、試合をコントロールしながら進めることができましたし、そういうチームになってきていると思います。優勝にまた一歩近づくことができたと思います」

Q:先発をかなり代えて臨みましたが、その狙いは?
「理由はやはり昨シーズンの教訓です。昨シーズン、我々はメンバーを固定して戦っていました。最後の3試合は3連敗という結果で終わりました。そうした結果が昨シーズンにはありました。シーズンも終盤に来て、今日の試合は3連戦の最後のゲームです。1週間で3試合目の最後のゲームです。そういう状況のなかでフレッシュな選手を入れて戦おうと思いました。両サイド、宇賀神選手は出場停止明け、右サイドの関根、トップ下はマルシオ、ボランチに青木と前節から4人のフレッシュな選手を起用しました。比較的新たに強い選手を入れましたけど、良い戦いができたと思っています。もし、マルシオ選手がPKやそのあとのチャンスを決めていれば、起用が当たった、良い決断だったと言われると思いますが、すべてがうまくいくわけでないのもサッカーです。両ワイドの選手もよく走ってくれましたし、青木拓矢選手も良いものを見せてくれたと思います。
試合前、私は鹿島は今日は前からアグレッシブに来ると予想していました。なぜなら鹿島は今日の試合で勝利することによって優勝の可能性を残すと思っていたからです。ただ、試合が始まって蓋を開けてみれば守備的な戦い方から入って来ました。そこは予想外でした。ただ、守備的な戦いをしてくる相手に対して落ち着いて試合をオーガナイズできたと思います」

Q:G大阪と勝点差3ですが、とても落ち着いて試合ができている。最後の4試合、この4試合でなにがいちばん大事になると思いますか?
「やはり直接対決のG大阪戦(11/22@埼玉)が大事になってくると思います。しかし、その前にも試合があるので、そこでしっかり結果を残すこと。そのうえで我々がG大阪戦で引き分けだったとしても優勝に大きく近づくゲームになると思います。3ポイントに縮まったという見方もありますが、サッカーにおいてその差は決して慌てるようなポイント差ではないと思っています。今日、鹿島から1ポイントを取ったことは非常に大きいと思いますし、ポイント差が縮まっていることに恐れを抱く必要はないと思います。我々の残り4試合で、その試合において何が必要なのか、どうしなければいけないのか、ということを考えて、頭に入れてプレーすることが大事だと思います。今日の新聞に出ていましたけれど、日本のクラシコだ、と。鹿島と浦和の試合はそういうゲームだと書かれていました。ただ、これまでのクラブの歴史を見てみると、鹿島は最もトロフィーを掲げてきたチームです。浦和は過去の歴史を見ると、多くのサポーターを抱えるクラブとして戦ってきました。だからこそ、ダービーという扱いをされるのかもしれませんけど、それは過去の歴史の強さによるダービーではなく、サポーターを多く抱えるクラブと、これまで最もカップを掲げてきたクラブとの戦いです。それは皆さんのほうが私よりも過去の歴史に関してはご存じだと思います。06年、リーグ優勝を初めて成し遂げ、07年にACLを獲ったという、その2年がとても浦和が強かった2年だと思います。我々は今後、鹿島のように毎年優勝を争うクラブとなり、カップを多く獲るクラブになりたい。我々はサポーターが多いことで有名なチームではなく、結果としてもそういった歴史を積み重ねる鹿島のようなクラブになっていきたいと思います。
やはり我々は11年に残留を争うところでなんとか残ったところから、12年から毎年少しずつチームとしての力を付けて、そして初年度は3位、昨年度は58ポイント、今年もいま58ポイントを取って4試合を残しています。少しずつ、少しずつ、そういった道を歩んでいます。重要な原口などがいなくなっても慌てることなく、大きな予算をかけてチームを補強するわけでもなく、少しずつ前進してきました。そういう意味では我々は挑戦者だと思っていますし、浦和レッズの挑戦は非常にうまくいっていると思います」

以上

◆【J1:第30節 鹿島 vs 浦和】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00180925.html

10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
鹿島 1 - 1 浦和 (19:04/カシマ/26,566人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、63' 李忠成(浦和)
☆クラブ対抗totoリーグ第4ターン投票受付中!
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:率直な感想とダヴィ選手がいない影響はありますか?
「やはり10点取っているゴールゲッターですので、なんらかの影響はあると思います。ただ、赤崎選手が非常にすばらしい試合をやっていると思います。ちょっと前半の立ち上がり10分、15分のところでレッズのビルドアップに対して定めた約束事が実行できていなかったかな、と。ディフェンスラインのところも良かったし、ボランチもよかったのですが、両サイドハーフのところで相手がボランチを1枚DFラインに入れたところで、どっちに行くんだということで迷ってしまいました。サイドなのか中なのか迷ってしまって、そのときに赤崎選手が体力を消耗してしまって、本来攻撃のところで貢献できるところを消耗してしまったところがありました。ただ、そのなかでも一生懸命彼なりにやっていたと思いますし、空中戦のところでも競り勝とうとしていました。競り勝つときもあったと思います。そのあと15分経ってから、チームでどこでボールを狙うのかがうまくできたので、それで得点まで行って、そのあとのマネジメントもよくできて前半を終えることができました。
ただ、後半は、うちのチームの特長はやはりパスワークであって、ちょっと相手を怖れたのか自分たちが消極的になったのかわからないですが、そこの部分が物足りない部分でした。両サイドバックは能力が高いし、パスの供給、フィードはできる。解決しなければいけないのは両センターバックです。19歳(植田直通※10/24に20歳になった)と21歳(昌子源)にいまやってもらっています。彼らの守備能力とか攻撃能力、ポジショニング、駆け引き、それ以前の問題であって、やはり勇気の部分が欠けていました。わかりやすくきれいな言葉で勇気と言いましたが、単純に言えば根性です。ボールを蹴ることに怯えていたら、うちはどうしようもなくなるし、いまの場合は赤崎選手と土居選手がいます。ヘディングで競るロングボールを蹴っていたらうちが苦しい状況になるのはわかっていることであって、繋いでいかなければなりません。センターバック2人が怯えていたり、怖がり、持っている根性を出さなかったら僕らは苦しい展開になります。彼らがそれを他の試合では示していたから要求しているわけであって、他の試合でFWから前に行って、中盤に行って、ディフェンスラインは勇気を持って押し上げてやる、ということをできていた。それが急にできなくなるというのは自信の部分。それを出してくれれば良いだけで、彼らはできる。彼らに僕の与えている信用と信頼に応えてほしい。それができればチームは別のチームになるし、彼らもいま以上の選手になるきっかけを明確に僕は与えている。彼らがやってくれればな、と思います。
ただ、最後まで選手全員が走って戦って、勝利を追求することをやっていました。今日に関しては勝点6の試合だったので、失点したところで前に出ないといけませんでした。そこでディフェンスラインが勇気を持って押し上げて、中盤の背後のスペースを与えてしまったら相手の思うつぼなので、そこを押し上げなければ苦しい状況になる。もう明確になっている修正すべき点だと思います。
まだシーズンは終わっていない。選手たちが変わるチャンスが4試合ある。選手たちにも試合前に伝えたのですが、レッズは勝点差を考えればリスクを負う必要はない。彼らは引き分ければ万々歳。しかし、僕らは勝たなければならない、リスクを負わなければならない。リスクを負うということは勇気と根性を持たないといけない。そこが試合のなかで足りなかった。彼らはたまにチャンスと見れば出ていくくらいで、ゲームプランは明確になっていた。うちが残り4試合で戦い抜いていくということがやるべきこと。ホームで失ってはいけない勝点を何度か失いました。それも良い内容で先制し、アドバンテージを持ちながら最後のほうで引き分けたり負けたりしました。それは非常に残念でした。特にシーズンの終盤に勝点を失うということは自分たちが苦しい状況になってしまう。ただ、サッカーというのは勝ったり負けたり引き分けたりするので、一生懸命やった上での状況だと思います」

Q:首位との勝点差は縮まらなかったですが、まだ白旗はあげませんか?
「いいえ(笑)。それは鹿島がやる姿ではないし、僕がやることではない。いろんな目的や達成すべき目標が存在します。1位も、2位も3位も、ACLもいろんな状況がまだあります。1位か2位か3位にならなければ、おそらく監督はクビになるでしょう」

Q:シーズンの最初はとても悪かった。それがシーズン中盤にとてもよくなって、いまは勝点を失う試合もあったけど、内容的にはアントラーズの伝統的な勝負強さがある。監督2年目で、若い選手がたくさんいて、伝統的な勝負強さをここまで引き上げたポイントは?
「今回は2回目の指揮なので、フロントもみんな僕がどういう仕事をするのか理解しています。すばらしいサポートスタッフもいますし、彼らがどのように僕の考えを具現化というかスムーズに浸透させるかをつねに考えてサポートくれます。僕は考えたものを下ろして、うまく指導していくことを考えています。もう1つは鈴木満強化部長とは長年仕事をしていますし、お互いの性格もわかっています。いまのクラブが抱えている現状もわかっています。まず第一にお金がありません。お金がないというのは明確ではっきりと言われています。だから、僕たちがやらなければいけないことは、いまいる選手を育てていかないといけないということです。そのなかで高校生だったり、大学生をすばらしいスカウト陣がピンポイントで獲得して、少しずつ育てていっています。当然ながら高校レベル、大学レベルではいきなりプロで活躍するのは難しい。雑誌などでは超高校級などの見出しが出ることもありますが、実際、Jリーグのピッチに立ったら明らかにフィジカルの弱さがあったり判断スピードの遅さがあったり、あるいは技術の部分でも片足しか使えなかったりヘディングができなかったり、サッカーをやる上で1つ突出したものがあるのも大事なんですけど、いろんなことができるようにならないといけないし、それを地道に毎日やり続けて指導していく。それで彼らが活躍すると、皆さんは急に若手が台頭したと言いますけれど、去年からちゃんと指導してきた部分があり、ちゃんと土台をつくって今度は実戦でやってみなさいということで送り出しています。彼らをバックアップして思い切りやれ、と伝えています。そのなかで当然ながら失点したりミスをしたりして自信を失うこともあるわけなので、勝負をする上では勝ったり負けたり引き分けたりします。そのなかで勝ったときも学ことは多いし、負けたときも引き分けたときも同じです。彼らは必ずその数年先になにか生きるものを体験、あるいは体現している部分があります。そうやって育っていくものです。
もう1つはこのクラブの伝統をよく知るベテランがいます。ベテランが本当に犠牲心を持ってこのクラブのために全力を尽くしています。その姿勢、ピッチ内外での取り組みややらなければいけないこと、要はそういう良い模範がチーム内にいるので、このベテランたちはチームを再建するときに鍵を握っていて、彼らがこうやって試合を勝つんだよ、試合を運ぶんだよと示したり、練習の姿勢でチームを引っ張っていっています。若手にこうやるんだと体現することで、彼らにも説得力のある良い見本になります。1つ2つということではなく、いろんなことが総合的にこのクラブの伝統を継承、継続させる要素になり、このクラブに関わるいろんな人がその次の世代に種を蒔いて水をまいて、彼らが経験したものが肥料となって花が咲くという形になる。来年はおそらく4人くらい、新しい花が咲く形になると考えています。
あと助かっているのは東京から130キロ離れていることです。若い選手は遊び盛りなのですが、遠い分、みっちり午前午後と練習することができますし、彼らは午前午後練習したことによって、寮に帰ればお昼もそうですし、夜もぐっすり寝ている。それが、週末にたまったエネルギーを爆発させることができるもう1つの要素かと思います」

以上

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第30節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50940

J1 第30節 浦和レッズ戦

鹿島、浦和との差を詰められず。カイオが先制弾も、ホームで悔しい引き分け。

22日に神戸とのアウェイゲームをスコアレスドローで終えた鹿島が、今季の行方を左右する大一番に臨んだ。中3日で迎えた第30節、真っ赤に染まったカシマスタジアムに首位の浦和レッズを迎え撃つと、カイオが芸術的なシュートで先制点を挙げたものの、後半に追いつかれて1-1の引き分け。浦和との勝ち点差を詰めることはできなかった。

4試合ぶりの勝利を目指す鹿島は、カイオが左サイドハーフに入り、2試合ぶりに先発メンバーに復帰した。サポーターの大声援が響き渡る中で始まった一戦。開始早々の5分、守護神がいきなりビッグプレーを見せる。自陣ペナルティーエリア内での競り合いで、山本が興梠へのファウルを取られて浦和にPKが与えられた。先制点を奪われるピンチを迎えたが、マルシオ リシャルデスのキックを曽ヶ端が足で弾き出した。この渾身のPKストップで、スタジアムのボルテージはさらに高まる。

鹿島は浦和にボールキープを許す時間が続いたが、しっかりとブロックを形成して応戦。柴崎や小笠原が臨機応変に最終ラインに入り、5バック気味の布陣で浦和の攻撃に対応した。激しいボディコンタクトの応酬となる中、鹿島は次第に浦和を押し込んでいく。33分には、柴崎のパスを受けた土居がペナルティーエリアの手前からミドルシュートを放つと、枠を捉えたものの相手GKに弾き出されてしまった。35分にも小笠原の正確なスルーパスに反応した赤崎がペナルティーエリア内でボールを収め、チャンスを演出。GKをかわして後方に戻したパスを遠藤が左足で狙ったが、カバーに戻った相手DFにブロックされた。

次第に得点の予感が漂う中、待望の先制点は39分に生まれた。カイオが左サイドでボールを持つと、相手DFとの間合いを測りながらペナルティーエリア左角にさしかかる。的確なタイミングで右足を振り抜くと、インスイングのカーブがかかったループ気味の芸術的なシュートがファーサイドのゴールネットに突き刺さった。カイオの今季7得点目で鹿島が均衡を破り、1点リードでハーフタイムを迎えた。

後半、積極的な選手交代で打開を図る浦和に対し、鹿島は前半同様にブロックを敷いた守備で対応していった。57分には中盤でのパスカットからカウンターを仕掛け、土居が柴崎とのワンツーで左サイドを抜け出す。土居はペナルティーエリア左側で鋭い切り返しを見せ、相手DFのマークを外してからループパスを送る。完全に相手守備陣を崩したが、ファーサイドの遠藤へのパスは惜しくもつながらず、2点目を奪うことはできなかった。

チャンスを逃した鹿島は63分、相手のミドルシュートを曽ヶ端が弾いたところを途中出場の李に押し込まれ、同点に追いつかれてしまう。スコアが1-1となり、トニーニョ セレーゾ監督は赤崎に代えて、本山を投入。直後の65分、右サイドで得たFKのリスタートから土居がヘディングシュートを放ったが、ボールはGK正面に飛んだ。67分には本山の丁寧なパスから小笠原がミドルシュートを打ったものの、枠の左へ。勝ち越し弾を貪欲に狙う鹿島は75分に豊川、80分にはジョルジ ワグネルをピッチに送り出す。85分には左サイドからジョルジが上げたクロスに豊川が合わせたが、この決定的なボレーシュートはGKに阻まれてしまった。

5分と表示されたアディショナルタイム、最後の瞬間まで鹿島は2点目への意欲を示したが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。試合は1-1で終了。勝点1を分け合う結果に終わり、浦和との差を詰めることはできなかった。

勝点を51に伸ばした鹿島は3位に浮上したものの、首位の浦和と勝点差7は変わらず、2位のG大阪とは4差となった。次戦は1週間後の11月2日、アウェイで行われる第31節のアルビレックス新潟戦だ。リーグ戦4試合勝ちなしで10月を終えることとなったが、残り4試合、優勝の可能性がある限り諦める理由はない。月が変わり、いよいよシーズンは大詰めとなる。新潟の地で勝ち点3をつかみ、再び走り始めなければならない。



【この試合のトピックス】
・カイオが2試合ぶりに先発出場し、今季リーグ戦での7得点目を挙げた。
・本山が3試合ぶりに途中出場。前回は10月5日に行われた第27節のG大阪戦だった。



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・マークの対象をしっかりと確認し、最後まで責任をもってボールを追いきれ。
・もっとボールをつないで、より緻密に攻撃を組み立てていこう。
・前を向いて仕掛けろ。積極性をもってとくに球際は厳しく戦え!

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・良いゲームができているから後半も続けていこう。
・我慢すること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(ダヴィ選手の不在に関して)確かに10点取っている選手が不在ということは、何らかの影響があると言える。しかし赤崎も素晴らしいパフォーマンスだった。最初の5、10分は両サイドハーフのバランスが定まらず、赤崎も守備面で消耗してしまった部分がある。ただ、その中でいいプレーをしていたと思う。
・前半も15分経ってからはチームとしての狙いどころが定まった。先制点も取れて、いい形で前半を終えることができた。
・後半は、相手を恐れたのか、それとも自ら消極的になってしまったのか、物足りなかった。特に若いCBコンビにはもっと成長してもらわなければいけない。技術的なことだけではなく、勇気やガッツの部分もある。ボールをつけることにビビってはいけない。
・我々にとって、ボールをつなぐことが一番大切。ロングボールを蹴るだけでは、前にいる選手の特性を考えたら攻撃を組み立てることができない。厳しいことを言うが、他の試合ではできていた時もあるので言っている。できていない時は、自身がない時。私は信じる他ない。これをやり通すことができれば、違うチームになれるし、彼らにとっても大きい。
・ただ選手たちは最後まで走って、戦って、勝利を目指したと思う。ただ浦和にとっては引き分けでもいいゲームだったし、我々にとっては勝ち点6の意味を持つゲームであり、勝たなければいけなかった。ホームゲームで失ってはいけない勝ち点を失ってしまうことは非常にもったいないこと。
・だが、まだシーズンは終わっていない。選手たちにとって変わるチャンスはまだある。白旗を掲げるつもりはない。それはアントラーズがやることではないし、私の哲学にも合致しない。色々やることは、まだある。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
1-1という両チームにとって素晴らしいゲームだったし、テンポも早かった。試合全体を通して言えば、我々がベターだったと自負しているが、決めきれなかった。相手に我々が与えた決定的なチャンスは決められた1回だけだったと思う。こちらが序盤のPK、その他のチャンスを決めていれば、全く違った結果になっただろう。ただ、今日選手たちが見せてくれたパフォーマンスには満足しちえる。優勝に向かって、焦らずに一歩一歩行きたい。


選手コメント

[試合後]

【本山 雅志】
守備のことを言われていたが、交代直前に同点になったので攻撃面でもチャンスを作ることを意識しなければと思って入った。前半はお互いボールが収まらなかったので、ボールキープして中盤でちらすこと、ボールを失わないことを意識して、フィニッシュの場面ではゴール前に入ろうと思っていた。なかなか自分たちのペースで試合を運べなかった。チャンスは作れたが、フィニッシュのところ。ゴール前まではいけていたし、相手のサイドバックが大きくないので、サイドでせって折り返しを決めるイメージだった。まだ何が起こるかわからない。前を向いてしっかり準備していきたい。

【土居 聖真】
勝たなければいけない試合だった。「いいゲーム」で終わってしまった。自分でもゴール前で思い切ったプレーができれば点につながったと思う。前半は守備に追われ過ぎてボールにさわれなかったが、バランスを見て崩さず、ボールを引き出せなくても我慢強くやろうと意識していた。失点場面だけ見るともったいない。決められるところもあったし、まだまだ実力不足。下を向いても仕方がない。勝つために全力を尽くす。何かが起こってくれることを信じてやるしかない。

【カイオ】
ソガさんがPKを止めてくれて、チーム全体が元気になって盛り上がったけど……。悔しいです。ただ、まだACLもあるし、一生懸命頑張りたい。

遠藤選手、曽ヶ端選手、山本選手、昌子選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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