日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年3月10日土曜日

◆【鹿島】植田、シドニー戦で歯が上唇貫通も「全然大丈夫」過密日程も広島戦先発へ(報知)





 鹿島は9日、カシマスタジアムで広島戦に向けた調整を行った。ACLとの連戦を戦う中、チームで唯一、公式戦全5試合にフル出場している日本代表DF植田直通(23)は主力組でプレーし、6戦連続の先発出場が濃厚になった。

 植田は7日のACL1次リーグ第3節シドニーFC戦(2〇0)の後半、自らの歯が上唇に「ちょっと貫通」(植田)するアクシデントに見舞われたが、止血後に強行出場。終了間際に得意の頭で追加点を奪い、喜びを爆発させた。

 傷口はすでに縫合し、この日も元気にフルメニューを消化。これまで60針以上を縫ってきたという武闘派DFは「全然大丈夫」と胸を張った。8日夜にシドニーから片道10時間をかけて帰国。この日が広島戦に向けた唯一の調整日となるなど過密日程についても「(試合間隔が)2日あれば十分です」と表情1つ変えずに言い切った。


【鹿島】植田、シドニー戦で歯が上唇貫通も「全然大丈夫」過密日程も広島戦先発へ




◆超過密日程 ACL出場を罰ゲームにしないために…(ニッカン)


ACL1次リーグでメルボルン・ビクトリーと対戦し、後半ロスタイムに失点して同点に追いつかれ肩を落とす川崎Fの選手たち(18年3月7日撮影)


 今年はW杯イヤー。J1のリーグ戦は5月末からリーグが約2カ月、中断する影響もあり日程がハードだ。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場チームは、さらに長距離移動の負荷がかかる。鹿島アントラーズと川崎フロンターレは、3月7日から13日まで、中2日の3連戦。その上にオーストラリアへの往復21時間の移動を強いられる。川崎Fは、10日のガンバ大阪戦の試合終了直後に空港へ向かい、試合当日にオーストラリアのメルボルン・ビクトリー戦の遠征に向かうハードスケジュールだ。まさに、スタジアムからの「飛びだし」だ。

 ACLは、リーグ戦の上位と天皇杯覇者が出場する名誉ある戦いの場だ。だが、毎年、国内リーグの日程との兼ね合いで超過密スケジュールとなり「ACL出場が罰ゲームみたいになっている」との声が漏れる。今季のJ1の最終節は12月1日。開幕は2月23日だった。日程緩和を鑑み、せめて最終節を1週遅らせる、または開幕を1週早めるという判断はできないか。調べてみると、最終節を遅らせれば、その後にクラブW杯が控えているため厳しいという。開幕を早めれば、1月1日の天皇杯からのオフ、準備期間が短くなるためこちらも苦しいそうだ。前も後ろも余裕がないのが現状だ。

 他の主なアジアの地域の1部リーグの参加クラブ数を見ると、オーストラリアは10、中国は16、韓国は12。日本は18クラブである。日本はその分、国内のリーグの試合数が多くなり、日程がハードになるのは必然だ。日程を緩和するためには、天皇杯決勝を12月下旬に設定する、もしくは、J1のクラブ数を少し減らす必要が出てくる。

 1月に日本代表のアジア杯が控えている年度は、過去に天皇杯決勝が12月に開催され、今年度も12月24日だ。あくまで個人的な意見だが、リーグ戦とACLを万全なコンディションで迎えるために、J1のクラブ数の見直しと天皇杯決勝の12月下旬の設定を考える時期に来ているのかもしれない。

 ◆岩田千代巳(いわた・ちよみ) 1972年名古屋市生まれ。95年に入社し、芸能で音楽を担当。12年から静岡支局で磐田、15年にスポーツ部で川崎F、湘南、大宮を担当。


超過密日程 ACL出場を罰ゲームにしないために…



◆鹿島復権への相棒は最強の芝生。 構想6年、ターフプロジェクトって?(Number)









「いい色してるねえ!」

 鹿島アントラーズにとって、2018シーズンのホーム開幕戦となった3月3日のガンバ大阪戦、キックオフ直前のことだった。トップチームのフィジカルコーチを務める里内猛はピッチを見るなり、IGM株式会社代表取締役社長、鈴木信男を見つけて声をかけた。

「2月14日のACL上海申花戦から新しい芝のスタートだったんですが、『今日の方がより芝も生育して、きれいな緑に色が出ていますね』と言ってもらったんです。すぐに気がついてもらって。この寒い時期をどう乗り越えるか考えているところだったので、よりうれしい一言でしたね」

 カシマサッカースタジアムができてから25年を数える。その間、ずっと芝を見続けてきた男は、目を細めてうれしそうな表情を浮かべた。

 カシマスタジアムでは、今シーズンより新品種を採用し、ピッチの芝が新しく生まれ変わった。芝の常緑化とスタジアム稼働率向上を目的とした取り組みだ。

鹿島はピッチでも先駆者でないと。

「日本では、芝生がスポーツターフとしてなかなか発展してこなかった。それは他のスタジアムで陸上競技場として管理されていたので、サッカー用の芝として考えられてこなかったところがあります。国内ではサッカーという名称がつくスタジアムは、カシマサッカースタジアムだけ。そこはやはり、先駆者でないといけません」

 芝を管理する鈴木は、サッカー専用スタジアムとしての矜持を胸に、これまで取り組んできた。今シーズンスタートのキックオフのホイッスルは、鈴木にとって、新たなステージへの挑戦が始まった合図でもあった。

 ピッチを常に良い状態に保つため、これまで様々な試行錯誤が繰り返されてきた。

「芝は生き物です。常に最高の状態で試合を迎えられるように、手入れは日々の観察が最も大切になります。試合前後の修復作業は欠かせません。サッカーにおいて、ゴール前が一番傷みやすく、良い状態を維持することは難しい。そこで素早い張り替えができれば、次の試合で何事もなく試合ができるようになるんです」

構想6年、MLBやNFLを参考にした芝生。

 今季より鹿島アントラーズは、構想から6年をかけて開発した新品種のスポーツターフを採用した。スポーツターフとは運動用地に植える芝のこと。南アフリカ原産の「シーショア・パスパラム改良型」で塩害に強く、1951年にオーストラリアで発表された品種の改良版。海沿いの公園やゴルフ場で使用されてきたもので、“塩を嫌わない芝”の採用だ。

「カシマスタジアムは海沿いなので、一番に考えなければならないのが塩害対策です。芝が最も進んでいるアメリカで、鹿嶋市と同じ海岸沿いにあるMLBのシアトル・マリナーズやNFLのマイアミ・ドルフィンズのスタジアムの環境を参考にしました。ピッチの日なた、日陰など3カ所で実験を繰り返し、やっと正式に新たな品種の決定に至ったのです」

 芝の業界では、ゴルフがナンバーワンとされ、それに野球やサッカー、アメフトが続く。国としてはアメリカが先進国とされる。広い国土に南から北まで様々な気候風土があるため、多数の症例が生まれるからだ。

この25年と真逆、夏芝だけで戦う決断。

 これまでカシマスタジアムは、冬芝といわれる寒地型の芝だけでやりくりしていたが、今季から新たに開発した暖地型の夏芝だけで1年を戦うことを決断した。

 この決断は、25年間続けてきたことの逆をいく、大きな決断だった。

 '18年3月2日、鹿島アントラーズは、「ターフプロジェクト」としての事業展開を発表した。事の始まりは、'12年より芝の成長を促進するLED照射システム「BRIGHTURF」をソニービジネスソリューション、セキシン電機、信州大学とともに、開発に取り組むことを発表したときからだった。「BRIGHTURF」は、'16年から実際に導入開始。そして今回、年間常緑化のために新たな養生技術であるピッチ保温シートを独自に開発し、短い納期でターフを張り替えるビッグロール工法を確立させたことを発表した。

 これによって、何が可能となったのか。

 端的にいえば、短期間で芝を張り替える技術を得たことにより、ピッチの常緑化とスタジアム稼働率向上につながるということだ。

スタジアムの収益性を高めるために。

 通常、芝の全面張り替え作業は約3カ月かかるが、今回のプロジェクトによって夏場であれば7日ほどあれば張り替えが可能となった。Jリーグのスケジュールは大まかにいえば、ホームとアウェイを交互に戦う。

 つまり、一度ホームで戦った後、次にホームで戦うのは2週間後となる。その14日の間に、クラブ自主事業イベントやコンサート、そしてホームタウンの小中学校の運動会などを実施しながらも、傷んだ芝を週末に張り替えることで、また万全の状態で試合を迎えることが可能となったのだ。

 スタジアムが本来目指すところは、収益性を高め、行政コストを削減して、地域へ還元していくことにある。その中で、クラブとしては'06年に指定管理者となってから常に稼働率の向上を課題としてきた。

 ただし、稼働率が上がれば、芝生の使用頻度が増すためクオリティが落ちてしまうことにもつながる。そのため、特に最も需要のある夏場には制限をかけなければならない現状があった。

年間100試合以上の開催を目指す。

 その最たる要因の1つに、近年の気候変動による猛暑がある。この温暖化が進んだ環境は、日本の多くのスタジアムを悩ませてきた。また、スタジアムの形状により、芝の生育に不可欠な日照時間が不足したり、日なたと日陰で生育の偏りが生まれていた。

 しかし、今回の「ターフプロジェクト」によって、芝生への考え方が大きく変わる可能性がある。“芝をいかに維持するか”ではなく、“傷んだ芝は、張り替えて新しいものを使う”というアプローチの転換だ。

 傷んだ芝でも、夏場なら張り替えることで約1週間で再生が可能となった。日本の芝の7倍の成長をとげる新品種だからこそできる芸当である。

 今後、鹿島アントラーズとしてはプロアマ年間100試合以上開催を目指していく。実際に'16年は106試合、'17年は95試合に使用されていたが、試合数を維持、または増やしつつも、音楽イベント、市民の運動会などで年間のスタジアム稼働率を上げることで、さらなるスタジアムの活用が可能となるのだ。

イレギュラーを防ぐために面を均一に。

 芝を整える上で、鈴木が最も気にかけるのが面を均一にすることだという。

「アントラーズのサッカーでは、ボール回しがポイントになります。そうなると、選手としてはイレギュラーバウンドすることを一番嫌がる。トラップミスにもつながりますからね。チームが力を発揮するために芝をどうできるか。

 そのためには、まず面が均一になることを心掛けます。さらに、より短い芝を準備することが必要です。今回の新品種採用によって、より短い芝の実現に近づきました。現在は15mm。スパイクのグリップやパススピードについて、選手たちの意見を参考にしながら、芝生の長さを調整していきたいと思っています」

 '93年にJリーグが始まった当時は、ジーコのアドバイスのもとで35mmとした。

「当時の芝としては、他のスタジアムと比べて長かったんです。あまりに長く、相手選手がスパイクを履き替えているうちにゴールを決めたこともありました」

 '02年ワールドカップでの統一規格により25mmとなり、現在は15mmで統一されている。

「いかに冬を越すか。これからが勝負」

 今回の新しい芝は、ゴルフのグリーンで3.2mmまで短くすることが可能と実証されている。気温が高くなっていくこれからの季節は10mmにする計画もあるという。

 芝が短くなればボールは走り、高い技術を持つ選手が揃うアントラーズにとっては、有利に働く。パスサッカーが生かされるのはもちろん、ショートカウンターにもより磨きがかかることだろう。

「いかに冬を越すか。これからが勝負ですよ。まだ芝を張っただけですからね」

 冬芝から夏芝に変えた大きな決断の結果は、寒い時期をいかに乗り切るかが肝となる。暖かくなればなるほど、夏芝はより生育しやすくなる。それ以外の寒い時期に、いかにきれいな緑で、きれいな芝を維持できるか。芝をめぐるピッチ外での戦いは、まだ始まったばかりだ。


鹿島復権への相棒は最強の芝生。構想6年、ターフプロジェクトって?



◆【鹿島】広島戦で被災地復興支援「JリーグTEAM AS ONE一斉募金」を実施(報知)




 鹿島は9日、J1第3節広島戦(10日・カシマ)において、「東日本大震災・熊本地震災害 被災地復興支援 JリーグTEAM AS ONE一斉募金」を実施することを発表した。

 実施場所は2階メインスタンドコンコース特設募金ブース(午後2時20分~午後2時40分)と2階メインスタンド側およびバックスタンド側のファンクラブブース(開場から試合終了後30分まで)。特設募金ブースは当日メンバー外(負傷者を除く)となった選手・中田浩二CROが参加する予定。


【鹿島】広島戦で被災地復興支援「JリーグTEAM AS ONE一斉募金」を実施



◆鹿島20冠応援!10日広島戦で「ラ王」を先着配布(ニッカン)





 「日清ラ王」が鹿島アントラーズの“王”座奪還を応援する。

 10日に茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで行われるJリーグ第3節、鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島戦で、鹿島のスポンサーを務める日清食品が開幕記念応援企画として、先着1万5000人に同社のインスタントラーメン「日清ラ王」のしょうゆ味1袋をプレゼントすることになった。

 日清食品は2009年から来場者への進呈企画を実施し、配布した数はこれまでで通算19万食に上る。今回の企画で通算20万食を突破し、現在19冠の鹿島が目指す通算20冠目と偶然にも合致するため、関係者によるとかなり? 気合が入っているという。

 配布は正午から、スタジアムの1、3、5、6ゲートと新日鉄住金ゲートで行われる予定。

 ちなみに、こうした大規模配布は今回で12回目だが、過去11回の鹿島の戦績は7勝4敗。2度行った昨年はいずれも敗れてしまったという。今回の勝敗は果たして、いかに…。


鹿島20冠応援!10日広島戦で「ラ王」を先着配布




◆鹿島西大伍が練習合流「体のサインを聞きながら」(ニッカン)





 J1鹿島アントラーズは9日、10日のサンフレッチェ広島戦に向けて、茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで練習を行った。

 大雨によりクラブハウスの練習場の状態が悪化したため急きょ、場所を変更。そのため冒頭の20分間だけ報道陣に公開されたが、あとは非公開で行われた。

 昨季最終節のジュビロ磐田戦で右膝内側側副靱帯(じんたい)を断裂し、手術を受けたDF西大伍(30)もこの日から全体練習に合流した。まだ完全復帰とは呼べないものの、想定よりは早い合流。「楽しかったです」と話す西は「(体力は)試合をやらないと違うと思うので。体と相談して、体のサインを聞きながら行きたい」と話していた。


鹿島西大伍が練習合流「体のサインを聞きながら」




◆【鹿島】公式戦3戦全勝の難敵・広島戦へ調整 “中1日”もMF土居「やるしかない」(報知)





 鹿島は9日、J1第3節広島戦(10日・カシマ)に向け、鹿嶋市内で冒頭20分のみ報道陣に公開のトレーニングを行った。豪雨によるグラウンドコンディションの悪化を考慮してクラブハウスでの練習が見送られ、急遽カシマスタジアムでの調整となった。

 7日に敵地で行われたACLシドニーFC戦(2〇0)に帯同した18人は長時間のフライトを経て8日夜に帰国。実質“中1日”で広島戦を迎える。シドニーFC戦で先制点を決めたMF土居聖真は「試合が始まってみないと(コンディションは)分からないが、やるしかない。プレー自体は充実している。楽しくやれています」と語った。

 広島はJ1クラブで唯一、今季の公式戦で全勝(3試合7得点1失点)している難敵。ミッドウィークに行われたルヴァン杯G大阪戦はリーグ戦から先発11人を入れ替えて勝利した。MF三竿健斗は「去年とは選手も監督も違う。攻撃力がアップしている」と警戒。大岩剛監督は「自分たちのボールの動かし方がカギになる」と話した。

 予想スタメンは以下の通り。

 ◆GKクォン・スンテ

 ◆DF安西幸輝、植田直通、昌子源、山本脩斗

 ◆MF三竿健斗、小笠原満男、中村充孝、土居聖真

 ◆FW金崎夢生、ペドロ・ジュニオール


【鹿島】公式戦3戦全勝の難敵・広島戦へ調整 “中1日”もMF土居「やるしかない」




◆【鹿島vs広島プレビュー】過去通算対戦成績は33勝6分19勝とドローが少なめ…今季復活の広島は開幕3連勝なるか(サッカーキング)



■鹿島アントラーズ 控え組起用のACLで勝利、勝ち点3以上の価値を手に

【プラス材料】
 7日に行われたACLシドニーFC戦では、DF内田篤人、MF遠藤康、FW安部裕葵ら負傷者を複数人抱えながらも、敵地で2-0の勝利を収めた。主力のFW金崎夢生らを帯同させず、これまで出場機会が少なかったMF中村充孝、FW金森健志、DF犬飼智也、DF伊東幸敏らを先発起用した上で得た勝利は、勝ち点3以上の価値があったと言える。

 今節の広島戦は、シドニーFC戦から中2日で迎えることとなるが、シドニーFC戦で控え選手たちが見せた奮闘は、チーム内に競争意識をもたらすと同時に、一体感をも強める。勢いを持って、リーグ戦に臨むことができるだろう。過密日程の過程で先発予想は難しいが、今節もメンバーの入れ替えを行いながら、勝ち点3を目指すことになるだろう。

【マイナス材料】
 新監督を迎え、開幕から2連勝と勢いに乗る広島との対戦は、受けにまわらず、いつもどおりアグレッシブな守備から攻撃への切り替えができるかがカギになる。ホーム開幕戦となったG大阪戦ではチャンスを作りながらも、決定機をなかなか生かすことができなかった。金崎の得点で何とか勝利を手にしたが、後半途中まで昨季V逸の一因となった決定力不足を想起させる展開となった点は、数少ない不安材料だ。大岩剛監督が話すように、解決策はより質の高いチャンスを作ること以外にはない。

 ゴールネットを揺らすことができずとも、焦れずに守備陣が踏ん張れるか。または前線が奮起するか。裏を返せば、攻守のいずれかが機能していれば敗戦は考えにくいという状況だ。各自が責任感を持ったプレーができれば、勝ち点3はそう遠くない。

文:totoONE編集部

■サンフレッチェ広島 リーグ開幕連勝、ルヴァン杯でもG大阪に大勝



【プラス材料】
 リーグ戦では、2015年以来となる開幕連勝。ルヴァン杯を含めると3連勝と、予想以上の好スタートを発揮した。

 前節の浦和戦では、先制されても気持ちを折らせることなく、しっかりと粘り強く守り抜いた。そして後半、MF川辺駿をトップ下に、MF柴﨑晃誠を右ミッドフィルダーに入れる4-2-3-1に形を変えると、これが見事に機能。川辺の突破から柴崎が同点弾を決めると、その後MF稲垣祥も続き、敵地で浦和に2-1の逆転勝利を収めた。

 さらに、中2日で行われたG大阪とのルヴァン杯初戦では、11人全てを入れ替える「ターンオーバー」を仕掛け、圧倒的なパフォーマンスでレギュラーを揃えたG大阪を圧倒。FW工藤壮人と柴崎が2得点ずつを決めて4-0と快勝した。守備でも攻撃でも大きなメリットを見せつけている。

【マイナス材料】
 リーグ戦で連勝を飾ったとはいえ、攻撃の内容はまだまだ進化が必要。ボール支配率は、開幕節の札幌戦でも4割強、前節の浦和戦に至っては35%前後までしか到達していない。もちろん、ボールを持っていなくても勝利しているから問題ないという向きもあるが、ボール保持ができないチームは安定した戦いができないのが常だ。

 特に守備面で、常に相手にボールが存在しているとラインは下がり、メンタル面での疲労もたまって、ミスが出やすくなる。ルヴァン杯でのG大阪戦のように、ボールをしっかりと持つ戦いをできるだけ継続させないと、失点の危険性を常に抱えることになる。浦和戦で事態を打開した柴崎は、G大阪戦でも続けて出場している。G大阪戦から中2日の今節に先発できるかどうかは微妙だ。

文:紫熊倶楽部 中野和也


【鹿島vs広島プレビュー】過去通算対戦成績は33勝6分19勝とドローが少なめ…今季復活の広島は開幕3連勝なるか


◆【鹿島 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:微塵も疲れも見せない偉丈夫(J's GOAL)






ホーム開幕戦だった前節のガンバ大阪戦は1-0の勝利だった。昨季途中からチームを率いる大岩剛監督がカシマスタジアムで指揮を執るのは今節の広島戦で12試合目。いままでの11試合で喫した失点はわずかに1。つまり10試合が無失点であり、現在も4試合連続で無失点が続いている。

それを支える一人がセンターバックの植田直通である。昌子源と共につねに欠かすことができないレギュラーCBとしてゴール前で存在感を発揮。今季は最終ラインに内田篤人、安西幸輝、犬飼智也を加えたが、その安定感は変わらない。

その理由に、植田は“コミュニケーション”をあげた。

「昨年も最後になって安定してきた。コミュニケーションも取れているし、新しく入ってきた選手の特長もわかっている。そこがわかってきたから安定している」

試合中のラインを揃える声に始まり、自分の考えをチームメイトに伝える声まで、頻繁なコミュニケーションが新しい選手が入っても、変わらない安定感をもたらしている。

7日にはシドニーFCとACLのアウェイゲームを戦い、試合を決定づける2点目を叩き込んだ。フル出場した試合から中2日で迎える広島戦は疲れがあってもおかしくないが「2日あれば大丈夫」と、充実の表情を浮かべる。

広島戦でも鹿島のゴール前には、にらみを効かせる植田立ってがいるだろう。

文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第3節
3月10日(土)15:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島

【鹿島 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:微塵も疲れも見せない偉丈夫




◆鹿島・小笠原、ACL組を刺激に勝利へ“愚直” 10日広島戦(スポニチ)




 鹿島は10日の広島戦に向け、ACLシドニーFC戦の遠征に参加しなかった小笠原主将らが調整した。

 7日のシドニーFC戦では伊東、犬飼、永木、中村、金森が今季公式戦初先発し、大卒新人の山口がプロデビュー。選手を入れ替えても力を保ち、チーム全体の士気の高さを示した。

 「出番が少ない選手は悔しい思いもあったと思うけど、その気持ちを押し殺して、しっかり準備できていたからこその結果」と主将。広島戦以降も「みんなでいい準備をして、次の試合に向かっていければ」と愚直な姿勢を貫いていく。


鹿島・小笠原、ACL組を刺激に勝利へ“愚直” 10日広島戦




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